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チュニジアのメフディ・ジョマア新首相はシリアとの外交再開を決断
◆2月18日
「アラブの春」の端緒となった地であるチュニジアでは、当初シリアでの反政府運動を支援し、シリア政府との外交関係を断絶したが、ここに来てチュニジア政府はその姿勢を変化させたという。
動機はアラブ関係を改善し、チュニジアの経済復興に役立てるということのようだが、実際はシリアにおいてアサド政権に反対している勢力は、実は自分達が「アラブの春」運動で打倒した親欧米の欧米勢力のひも付き勢力であり、更にその欧米勢力が過激派をシリア領内に送って、無理やりアサド政権を転覆させようとしている、と言う事実を認識したため、と思われる。
いずれにしても、「アラブの春」運動で樹立されたチュニジアの新政権がシリアのアサド政権と外交関係を再開させる決断をした、ということで、アサド政権が「アラブの春」運動で倒すべき政権ではない、と世界に向かって公言したと同様の措置となる。気づくのが遅かったきらいはあるが。
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●チュニジア:シリアとの外交関係を復活
http://en.alalam.ir/news/1566513
【2月17日 ALALAM】
チュニジアはダマスカスに領事館を再開しシリアとの外交関係を復活させようとしていると、チュニジアのモンギ・ハムディ外相が発表した。
16日、ハムディは、シリアのダマスカスにチュニジアの領事館を再開するよう、モンセフ・マルズキ大統領の真剣な相談があったと語った。
ハムディは領事館を再開する件、またレバノンのベイルートからチュニジアの外交官の何名かがダマスカスに来る件での準備的な合意が成されたと語った。
専門家等は先月メフディ・ジョマアが臨時首相になってからチュニジアの外交に大きな変化があったと言っている。
ジョマアはアラブ関係を復帰することと、革命後困難が続いているチュニジアの経済の復興を優先事項にした。
チュニジアは北アフリカと中東に掛けておきた親民主主義運動の発端の地であるが、2011年1月に欧米が支援していた独裁者ベン・アリの政権を打倒して以来、民主主義の定着に向けて苦労をしてきている。
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S-300PMU-1の発射の様子
◆2月17日
かねてより言われていた、イラン製S-300がいよいよ2年以内に完成するようだ。ロシアから購入するはずだったこのシステムが、イランの核計画問題で、国連の制裁が決議されたためロシアが契約を無効にしたため、イランは自国で製造する計画を立てその計画を進めていた。
このS-300のイラン版が完成し配備されれば、アメリカ・イスラエルからの空からの攻撃に対しては、強力なシールドになるはずだ。もとよりこれは防空システムであり、攻撃ミサイルではないから、相手が攻撃してくるのを抑止する効果があるのであり、相手に一義的に恐怖を与えるものではない。要するに番犬として大型犬を飼うことになったようなものだ。
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●イラン:S-300より優秀な防空システムを2年以内に完成
http://rt.com/news/iran-missile-defense-system-259/
【2月16日 Russia Today】
イランの空軍司令官のトップが、ロシアのS-300ミサイルのイラン版となるババル-373防空ミサイルを2年以内に発射するであろうと発表した。
ババル-373製造上の技術的問題は解決したこと、対ミサイル精密防衛システムの開発と製造はイランの第5次五ヵ年計画(2010年~2015年)の終わりの時期までに完了すると、ファーズ通信に対し15日、ファルザド・エスマイリ准将が語った。
イランの司令官はイランのこのシステムに対する大いなる期待を表明した。
「我々はロシアのS-300より高い能力を持つ非常に優秀なシステムを、開発計画の終盤で見れることを期待している。この自国製システムはS-300システムよりずっとパワフルである」と彼は語った。
昨年5月には、別のファルハド・アミリ軍司令官が、イランは国内で製造した長距離防空ミサイルシステムの全容を公開するだろうと語っていた。イランは初めは、このシステムの完成を2014年3月に期待していた。
このロシア製S-300版ミサイル・シールドは空中の約100の対象物を同時に補足でき、そのいくつかを破壊することができる。
イランによれば、イラン版のシステムは他の最適化された特色の中に、より高度な補足能力を持っている点がある。
イランはロシアから五基のS-300ミサイル防衛システムを購入する予定であったが、2010年のイランに対する国連の貸した制裁措置のため、防衛システムを国内で設計し製造することを余儀なくさせられた。 -以下略-
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7万5000人の外国人民兵らがシリアでシリア政府軍と戦っている
◆2月13日
シリアには今や50カ国から7万5000人から11万5000人もの外国人民兵がシリア政府と戦っていると、アメリカのジェームズ・クラッパー国家情報局長官が語ったという。
アメリカは自由シリア軍というシリア人の反政府民兵らに支援をしてきていると語っているが、ではこれらの外国人民兵等に対する武器や資金は何処から流れてきているのか、と言えば、これはサウジアラビアなどの湾岸アラブ諸国と見られている。そしてこの自由シリア軍と他の反政府勢力内の過激派のグループとは内部抗争をしている有様なのだ。なにをか言わんや、である。
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●50カ国から7万5000人の外国人民兵がシリアに来て戦闘
http://en.alalam.ir/news/1564931
【2月12日 ALALAM】
アメリカの高官は7万5000~11万5000人の民兵が1500のグループに分かれてシリア政府と戦っていると語った。アメリカ国家情報局長官のジェームズ・クラッパーによれば、2万6000人以上は過激派の思想を持ち、最も残虐な者たちである、という。
「2万から2万6000人ほどを過激派と見ている」と彼は上院外交委員会で11日語った。「そして、彼等は戦場での戦いぶりがいいので、非常に影響力がある」と語った。
アメリカのこの高官は、50カ国から7万5000人の外国人民兵がいる。多くはアルカイダ系で、パキスタンとアフガニスタンからシリアにやってきている、と語った。彼はまた、シリア政府と戦っている民兵はシリアの危機を「終末的災厄」に変えてしまった、と語った。
「彼等は恐ろしい者たちだ。人道的災害と250万人の難民、650万から700万人の国内での移住、13万4000人以上の死者と言うことを見れば、それは終末論的な災厄だ」と彼は語った。
シリアは中東における不安定の源になったし、それはヨーロッパとアメリカに対する安全保障上の脅威である、と語った。
これは、アメリカが自由シリア軍と言われる民兵に対する武器と弾薬の供給を1月に2倍以上にした時に言われたのだ。
この自由シリア軍は欧米が支援する反政府組織であるいわゆる、シリア国民評議会(SNC)に繋がる組織である。
アメリカは1月22日にスイスでジュネーブ2会議というものが開催されてから600トン以上の軍事援助を民兵等に施してきた。シリアは2011年3月以来、死活的な戦闘に巻き込まれている。
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3万7000人が警備するソチのオリンピック村周辺をパトロールする警官
◆2月11日
ソチ冬季オリンピックに対するテロの脅威は、そのテロリストを育て、訓練を施し、資金を提供している勢力の思惑如何にかかっている。つまりチェチェンのテロリストを育て、訓練を与え、資金を提供してきたのが欧米勢力であるから、これはロシアと欧米側との駆け引きの場となっている。
ソチが黒海という、ロシアの石油とガスのパイプラインが通過する地帯に位置しているという戦略的要素が更に脅威に拍車をかけている。欧米側が「テロとの戦争」を口にしながら、実際はそのテロリストを育て訓練を施し、道具として利用しロシアに対する攻勢を掛けるという、いかにも卑劣極まりない所業をしているのが現実だ。そしてその所業の故、欧米自身が遠からず、子飼いのそのテロリストらに攻撃される日がやってくるであろう。
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●ソチ・オリンピックとテロ攻撃の脅威 (その2)
http://www.globalresearch.ca/the-sochi-olympic-games-and-the-threat-of-a-terrorist-attack-who-is-behind-the-caucasus-terrorists/5367601
【2月6日 By Prof Michel Chossudovsky - Global Research】
チェチェンのアルカイダ系のジハーディストのこの二つの主要なグループは、3万5000人の要員を抱えている。彼等はCIAの代理のパキスタン軍の情報機関(ISI)の支援を受けていた;資金提供はサウジアラビアからワッハービ派を通してチェチェンに流されていた。
このISIはチェチェンの反政府軍の訓練と組織化の面で重要な役割を果たした:1994年、パキスタン内部情報機関はバサイェフと彼の信頼する部下達に集中的なイスラム教的な思想教育とゲリラ訓練をアフガニスタンのホスト地方で行った。ここにあるアミル・ムアウィア基地は1980年代初期にCIAとISIによって設立され、アフガンの有名なグルブディン・ヘクマティヤールによって運営されていた。1994年7月、アミル・ムアウィアの訓練を終えたバサイェフはマルカズ・イ・ダワール基地に移動し上級のゲリラ戦術の訓練を与えられた。パキスタンでは、バサイェフはパキスタンの最高位の軍と情報機関将校らと面会した。
訓練と思想教育を終えると、バサイェフは1995年に最初のチェチェン戦争でロシア軍に対する攻撃を指揮するよう配属された。
■地政学とソチ冬季オリンピック
ソチ・オリンピックは黒海のロシアの石油とガスのパイプラインが交差する戦略的位置にある。
可能性としてあるテロ攻撃についての禁じられた質問は、誰がテロリストの黒幕なのか、ということだ。、
アメリカが支援していたチェチェンの反政府勢力は1990年代にロシア軍に敗走したが、いくつかのアルカイダ系グループは、コーカサス首長国民兵グループ、イマラト・カフカス(IK)は生き残り、ロシアの南部コーカサス地方で活動を継続している。
ロシアにいるアルカイダ系グループと広範な中東、中央アジア、バルカンのジハーディスト・グループは、CIAの情報アセットとなっている。彼等はソチ・オリンピックの大会中にテロ事件を惹き起こすことに利用されうる存在だ。
言うまでも無く、ロシアはアルカイダが欧米の道具であることを知っている。そしてロシアはオリンピック・ゲームの安全を確保する上で脅威となっているテロ・グループをアメリカが秘密裏に支援していることを知っている。
ロシア軍と情報機関の上層部では、これは知られていて、書類に認められ、議論されていることだ。さりながら同時にこれは、「触れてはならない真実」である。公の場で語ってはならないし、外交問題にしてはならないタブーとなっている。アメリカはロシアが知っている、ということを知っている:「私が知っていることをあなたが知っているということを知っている」のだ。
更に本質的な問題で、ロシアと欧米のメディア両者とも明らかな理由のため語らないことがある。
■コーカサス・テロリストの黒幕は誰か?
■どんな地政学的利権が働いて、アメリカとその同盟勢力はソチ・オリンピックで「自作自演」テロの引き金を引く決断をするのか?
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チェチェンのテロリスト
◆2月11日
ロシアのソチでの冬季オリンピックの真っ最中であるが、かねてより、このソチ・オリンピックに照準を合わせて、テロリストらが攻撃を行うということが言われてきた。幸い開会式から今までは無事に過ごせてきている。しかし今後テロが起きない、という保証はない。
以下は、この問題の基本的な部分に光を当てて分析した記事である。背景にはやはり欧米とロシアの対立構造と言うものがある。これにイスラム国のいくつかが関与し、イスラム教徒でロシアからの分離を画策している勢力が駒として利用されている構図がある。2回に分けて掲載する。
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●ソチ・オリンピックとテロ攻撃の脅威 (その1)
http://www.globalresearch.ca/the-sochi-olympic-games-and-the-threat-of-a-terrorist-attack-who-is-behind-the-caucasus-terrorists/5367601
【2月6日 By Prof Michel Chossudovsky - Global Research】
1月下旬、イギリス政府は「ロシアでのテロ攻撃がソチでの冬季オリンピック前ないしは期間中に起こりうる可能性がある」と警告した(BBC、1月27日2014年)。
オリンピックの聖火がソチに到着すると、CNNは時機を得た形で、「権威ある」世論調査(少人数の1000人対象)で、「57%のアメリカ人はソチ・オリンピックでテロ攻撃があると考えている」という結論を発表した。
以前の報道では、ロシアのイスラム教徒によるテロリズムの焦点となっている、いわゆるチェチェンの「黒い未亡人」テロリストのテロ攻撃という神秘的な脅威に焦点を絞っていた。
「コーカサス帝国を形成することを目指したチェチェン人とロシア人との歴史のため、ソチはテロの主要な標的である」と、テロのリスクを含む災害時のための保険を開発したウー保険代理店は語った(ビジネス・タイムズ)。
ソチのゲームは、地政学的チェス盤上の米ロ間の対立に見られる世界的危機の頂点で起きている。反対に、現在起きているウクライナの抵抗運動は、ロシアが黒海を地政学的に支配していることと関係する。
テロリストの攻撃の根本的な政治的目的はなんであろうか?
これらの偏向したメディアの報道は恐れと不確かさの雰囲気を作り出す意図からのもので、そうすることでロシア当局に対し政治的に当惑させようとするものだ。
テレビとタブロイド版新聞は黒い未亡人に集中する一方、より根本的な問題として、誰がこのコーカサス・テロリスト等の黒幕か、という問題は語られない。
どのニュース報道も、テロの脅威を推し量るためには、必要なこの基本的な問題に注意を向けるところが無い。
アルカイダの歴史と同様、最近のシリアとリビヤでの動きも、アルカイダ・ネットワークは欧米の情報機関によって秘密裏に支援されているということを明瞭に示している。
■歴史:チェチェン・テロリストの黒幕は誰か?
ソチ・オリンピックに脅しを掛けていると言われるチェチェンのジハーディスト(聖戦主義者)の歴史的な根源は何か? 誰が彼等の背後にいるのか?
1990年代、ソ連の崩壊に伴って、アメリカはロシアに対する秘密の戦争を仕掛けた。その目的は戦略的に石油・ガスのパイプライン・ルートの十字路にある、ロシア連邦の「裏切り者の自治地区」であるチェチェンの分離を加速させることだ。
これは秘密の情報スパイ作戦であった。チェチェンの反政府勢力の主なるリーダーの、シャミル・バサイェフとアル・ハタブは、アフガニスタンとパキスタンで、CIAがスポンサーである宿営地で訓練と思想教育を受けていた。
-その2に続く-
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