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トルコのダウトオール外相(左)はイラクのシーア派指導者のムクタダ師を訪問
◆12月9日
トルコがシリア政権を転覆させるよう、トルコ・シリア国境から外国人テロリストに武器を持たせてシリアに密入国させてテロ行為を煽ってきたが、結局それが失敗し、このブログではこのまま行けばトルコ自体がその「反射」を受けて混乱に見舞われると指摘したが、ようやく自分達の過ちに気がついたのか、反アサドの姿勢を改め、外国人テロリストを「テロリスト」である、と宣言した。
これはこの中東の未来を占う上で、重要な出来事であり、中東の一方の雄としてのトルコが、もう一方の雄であるイランと繋がるシリアへの敵性を改め、イラクを介してシーア派に対する融和策に転じたことで、中東の緊張は緩和する方向に動き出したことになる。
もう一方の中東の雄であるサウジも実は12月5日号「プーチン大統領:シリア・イラン問題でサウジ情報局長官と会談」で紹介したように、シリアを支援していたロシアと関係改善をはかり、それを通じてイランとの関係改善も模索しようとしている様子なのだ。
(参照:http://www.defensenews.com/article/20131127/DEFREG04/311260035/Experts-Predict-Saudi-Arabia-Will-Reach-Out-Iran-Soon?odyssey=mod_sectionstories)
そうなれば、後はシリアに流入している外国人テロリスト等に対する支援国は無くなるか、イスラエルなど極わずかなものとなり、彼等はシリア内ではシリア政府軍の猛追を受けて後退を余儀なくされ、やがては一掃されていくはずだ。
このように、このブログでこの期間、一貫してシリアの正当性を示し、トルコやサウジアラビアの非道性を指摘してきたが、それが2年半、3年になろうとする今、ようやく誰の目にも明らかなものとなってきたのである。
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●希望的なトルコの外交政策の変更
http://en.alalam.ir/news/1542347
【12月7日 By: Zafar Bangash-ALALAM】
シリア、イラク、エジプトにおいて繰り返しなされた政策の失敗の後、トルコは外交政策を変更し始めた。それが真実なものであり、この地域においてトルコが分裂より平和と正義のために働くことを願わざるを得ない。トルコはイスラム世界では重要な役割を演じている。トルコの政策はこの地域全体での発展に影響を与えるものだ。トルコで公正発展党(AKP)が政権を握ってから、イスラム世界ではエルドアン首相がウンマ(イスラム共同体)の統一を促進するだろうと大いなる期待が持ち上がった。今日、これこそが願われていることなのだ。
こういった希望はトルコのダウトオール外相が、隣国との「ゼロ・プロブレム」政策を強調したことで深まった。彼の呼びかけはイスラム世界で広く歓迎された。これは地域の諸国間と貿易の増大と国民の旅行の緩和という形ですぐさま示された。荒野に(世俗主義の強要の後で)数十年間取り残された後、イスラム世界はトルコが戻ってきている感じを受けている。
トルコはその後、最初はリビヤで、次はシリアで進むべき道を失った。リビヤでの失敗は、リビヤ人にとってはそのトラウマは決して小さくは無いが短期間ではあった。シリアは全く破滅的である。トルコ政府はアサド政権に対する帝国主義的・シオニスト・ワハビ主義十字軍に参加したのだ。
「ゼロ・プロブレム」から、トルコは「ゼロ・フレンドシップ」状態で終わった。トルコの政策はそれに伴う否定的な反動で宗派的緊張を増幅した。しかしながら、最近の動きは、トルコは自身の否定的な結果に気がつき、政策の変更を始めたということだ。
これは歓迎すべきニュースだ。トルコによる最近の三つの動きは、その方向の変更を示している。
最初は、トルコはアル・ヌスラ戦線はテロリスト・グループであると宣言したことだ。二番目は、この11月1日、イランのザリフ外相がトルコのアンカラでダウトオール外相と会ったことだ。この会談は建設的な雰囲気を生み出したことで歓迎され、シリアに対する政策の違いから生じていた相手に対する厳しい見方を緩和した。両国の外相がテロリズムを非難した。
三つ目で恐らくは最も重要な動きは、11月10日・11日のダウトオール外相のイラク訪問であろう。これは11日、シーア派の聖地であるアル・ナジャフとカルバラへ訪問したことで意義深いものとなった。この訪問は歴史的なもので、近代トルコの歴史でトルコの重要高官が二つの聖地を訪れた最初のことだからだ。
ダウトオール外相は別の象徴的な動きを示した。シーア派のイスラム教徒のイマム・フサインの殉教を記念する月であったので、ダウトオールは尊敬を表す黒のシャツを着たのだ。多くのスンニー教徒もこの日は多少の違いはあれで尊崇の念で迎える。
アル・ナジャフでは、ダウトオールの行動として、アヤトラ・セイド・アリ・アル・シスタニに会い、彼の知恵と賢明さを称賛したことは見逃せないものだ。このイマム・フサインの殉教とアル・ムハラム記念式に関してダウトオールは、アル・ナジャフとカルバラはトルコの全てのイスラム教徒の心の中にあり、自分の生命を捧げたその原則は、全てのムスリムだけでなく、全ての人類に属するものである、と語った。
彼は更に、カルバラで起きたような悲劇は二度と繰り返すことのないことを希望すると語った。アヤトラ・シスタニはダウトオールの心情を評価した。このトルコの外相はカルバラに向かう前にイマム・アリ・とイマム・フサインの廟を訪れた。
彼の二日間にわたる訪問で、ダウトオールはイラクの多くの高官とその他の宗教指導者らと会談した。これは重要なことで、彼等宗教指導者らは政治的ポストは持っていなくてもイラク社会においては重要な役割を果たしている人物たちだからだ。
セイド・ムクタダとはダウトオールはこの地域で問題となっている宗派間の問題を議論し、両国はテロリズムに対して一緒に行動するべきであると強調した。宗派主義はサウジアラビアのような政権によって計画的に煽られている問題だ。この問題はシリアでは特に深刻で、トルコはサウジと近いやり方であったが、最近では、トルコはこのやり方から離脱しつつある。
ダウトオールのイラク訪問がサウジアラビアによってどう見られるかは、想像に難くない。トルコとサウジはエジプトにおける軍事クーデターで仲たがいした。トルコのエルドアン首相は追放されたモハメド・ムルシ大統領を支援したが、サウジはシオニストの率いる軍事政権を支持した。トルコとエジプトは11月23日、相互に大使を追放した。
トルコは反アサドの政策が失敗し、隣国との関係が敵対的なものになっててから政策を変更するようになった。トルコの政策の変更は良いニュースであり、それが定着するようになれば、イスラム世界を分裂させようとする者たちの陰謀を頓挫させるという良い結果を生み出す事だろう。
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ロシアのプーチン大統領とサウジアラビアのバンダル王子が今年二度目の会談
◆12月5日
8月29日号「プーチン大統領:欧米がシリアを攻撃すれば、サウジを攻撃する? 」や、10月21日号「シリア大使:サウジのバンダル王子がアルカイダの実際のリーダー」などで指摘したように、プーチンの対シリア政策における断固とした姿勢が、とりわけ、サウジのバンダル王子の脅しをはねつけ、反対にもしもシリア攻撃があればサウジを攻撃すると示唆したことなどがあって、結果的には欧米のシリア攻撃は無かったことで、サウジが孤立化の道を歩み出した。
そこで、今度はサウジはアメリカから、シリア支援を貫いているロシアに対して、脅しを掛けるのではなく媚を売ることで接近してきている事が分かる。そうでもしてサウジの国際社会における孤立化を何とか避けようとしている様子が窺われる。これが、サウジが資金面でバックアップをしてエジプトがロシア製兵器購入の契約を成立した背景にあると見ていいだろう。要するに、40億ドルをお土産に、サウジのバンダル王子は再度、ロシアに頭を低くして、関係改善を願い出ているということであろう。
(参照:http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/174777#.Up6jLn4o7IU)
勿論ロシアにしてみれば、ソチ冬季五輪を控え、テロリストを抑えることができるというバンダル王子の申し出を断る理由は無い。ましてエジプト政府との間で40億ドルの取引が成されるのであれば、なおさらである。
現在のシリア情勢はシリア政府軍が攻勢に出て、反政府勢力側を追撃している最中である。アメリカの支援やトルコの支援も減少しているから、急進過激派はじりじりと後退を余儀なくさせられている。このまま行けば、シリア政府軍が反政府勢力をシリア国外に追放することになろう。しかし、アメリカからでさえイスラム過激派がシリアに流入しているということもあり、まだまだ内戦は継続するものと思われる。
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●プーチン大統領:シリア・イラン問題でサウジ情報局長官と会談
http://en.ria.ru/russia/20131204/185243041/Putin-Saudi-Intelligence-Chief-Discuss-Syria-Iran.html
【12月4日 RIA NOVOSTI】
ロシアのプーチン大統領はサウジアラビアの情報局長官のダンダル王子とモスクワ近郊で会談を持ったと、ロシア政府が3日発表した。
プーチンとサウジアラビアの国家安全保障会議議長でもあるバンダルは、中東と北アフリカの状況について話し合ったと、声明で語った。
両者はイラン核問題の取り扱いで建設的な動きがあったと指摘、シリア情勢で意見を交わした。このシリア問題では内戦を平和的に解決するための国際会議が計画されているが、ロシアとサウジアラビアはそれぞれ敵となる勢力を支援している。
イランと六カ国国際交渉国はイランの核問題を沈静化させる取り決めを11月下旬に行った。イランは制裁が解除されることで70億ドルほどの自国資産を使用できるようになった。この取り決めは国際監視機関がイランの核施設をモニターすることを明記している。
シリアの内戦を終結させる為の、長らく延期されていたジュネーブ2国際和平会議は1月22日にジュネーブで開催される事になっている。ロシアはこの内戦の間、ずっとシリア政府を支援してきており、反対にサウジは反政府勢力側を支援してきた。
国連によれば、2011年に戦いが始まって以来、10万人以上がこの内戦で殺害され、900万人が移動していると言う。
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シリアから逃れた反政府グループが隣国レバノンでテロ活動
◆12月4日
シリアでの戦闘で敗走している反政府武装グループの中には、隣国レバノンに侵入し、軍事的にはシリアより安全ということで、レバノンでのテロ活動に専心することにした者たちが多くなっているようだ。
このこと一つ取ってみても分かる事だが、イスラムの急進主義者という存在が他のアラブ社会に混乱をもたらしている。どこでも急進主義者というものは思想にしろ宗教にしろ、独りよがりの独善者であり他の人々の思想や宗教を無視する狂信者であるから、常に混乱を撒き散らす存在となる。
シリアはイスラム教のスンニー派もシーア派の流れを汲むアラウィ派も、ドゥルーズ教徒も、キリスト教徒も混在しながら、一定の安定を維持してきた国家であったが、ここ2年半以上に渡る、いわゆる反政府テロ活動によって、多数の死者と負傷者、また町の破壊と大量の難民を生み出した。
その元凶は、このイスラム教急進主義者らであり、それはスンニー派の者たちであり、それをバックアップしてきたのが、バンダル王子のいるサウジアラビアを筆頭とする湾岸アラブ諸国であり、それと経済的・軍事的・戦略的に強いつながりを持つ欧米諸国である。
今やアメリカからもこのイスラムの急進主義者らがシリアに入ってきているという。またそれらの者たちが再びアメリカに帰還することをアメリカ政府は恐れている、と言われている。自分達が支援してきたイスラム急進主義者らがシリアでテロ活動することは支援するが、自国に帰ってきてまでそれをやられては困る、という、まことに勝手な考え方である。しかし、「ブローバック」と言う言葉があるとおり、必ず自らの行為の跳ね返り、反射は起こるものだから、湾岸アラブ諸国も、欧米もそのブローバックを今から恐れていれば宜しい。「撒いた種は刈り取ることになる」、とイエス・キリストも言っているように。
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●シリアから逃亡した反乱者がレバノンでテロ活動
http://en.alalam.ir/news/1540870
【12月3日 ALALAM】
シリアの戦場から逃亡した武装グループがレバノンでのテロ事件の原因というケースが増えている。シリアとレバノン国境沿いのクァラモウン地域のシリア軍と外国が支援する武装グループとの戦闘は、さまざまな武装グループがレバノンに侵入する原因となっている。レバノンの治安担当の高官らは、武装グループの存在は、既に暴力沙汰の耐えない状況を更に不安定化させていると語った。
「武装グループの中には、シリアよりもレバノンで活動するほうがより安全だと決めた者たちがいる」と、怒りに満ちたある治安当局の高官が匿名を条件に語った。
「戦争に疲弊したこれらの反乱者らは自分の家族らと共に難民としてレバノンに流入している。難民の内、ある者たちはアルカイダであったりアル・ヌスラ戦線のものであるという証拠を掴んでいる」と彼は語った。このアル・ヌスラ戦線はアルカイダ系グループで、シリア戦争での残虐性で知られている。
レバノンの第二の都市であるトリポリで週末、少なくとも10人が死亡、数十人が負傷した。この都市では、シリア政府の転覆を目指す民兵を支援する側と拒絶する側との間で戦闘があったが、この週末の戦闘は特別に激しいもので、月曜日には街はシャッターが下ろされたままだった。
「こいつ等は狂ったみたいだった」と電話取材時に、安全のため名は伏せるよう要求した住民が語った。「普通の撃ち合いではなかった。ロケット砲、迫撃砲、手榴弾を使った戦闘だ。トリポリでは土曜日と日曜日は誰も眠れなかっただろう」。
治安関係の高官は、「彼等のことは知らないが、武装グループがどんどんシリアから入ってきていることは知っている。難民だけではない」と語った。「これらの新しい戦士らは、トリポリ、ベッカから始めている」と語った。これらの都市は既に数千人のシリア難民が入っている。「そしてパレスチナ・キャンプだ」と彼は続けた。
「難民キャンプには新しい顔とシリア人の声を聞く」と、パレスチナキャンプのファタハ運動の治安当局者のアブ・マフムドは、電話で語った。アブ・マフムドは、キャンプ内に急進主義者らが増えるのは、レバノン北部のナール・バレド・キャンプの状況を思い出させると語った。そこでは2007年に衝突が起き、3ヶ月間占拠されたことがあった。イラクでの戦闘を逃れてきた急進主義者らがキャンプの軍事施設を占拠し、レバノン軍を攻撃し、その衝突で数百人の命が奪われ、キャンプは破壊された。
「我々はまたナール・バレドのような事態になることを恐れている」と、アブ・マフムドは語った。地域の志願者で結成されたと言っている新しい武装グループは、レバノン北部でシリア政府を支援する者たちを攻撃するだろうと主張している。
シリアでの戦闘に慣れているベテラン戦士たちである、と地方のメディアで言われているアッカー・ファルコンズというグループは、600名の民兵を擁し、レバノン北部でシリア・レバノン同盟と対峙している、と言っている。
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アメリカの株式市場の好況を懸念しているボブ・シラー教授
◆12月3日
アメリカの株価の上昇が止まらない。本当に経済の調子がよくての上昇ならば、問題はないが、これは主に連邦準備銀行のいわゆる「量的緩和」によるものだとなれば、問題は大有りだ。
特にアメリカのインターネット関連の企業の株価は冷静になって考えてみれば、恐ろしい値を示している事がわかる。電脳空間というか、実体ではない仮想空間を収益の場とする企業が大きな株価をつけている。そんなものが存在しなくても人類は生きていかれるのだが、それに投資することが利益になると考えての投機の結果がそのトンでも価格になっているのだ。
そんな中、アメリカ政府の債務は膨らむ一方なので、その歯止めが掛けられないことには、アメリカの財政危機は遠のかないどころか、来年の2月にもまた債務不履行の危機がやってくる。要するに綱渡りのアメリカ経済であり、世界もまた似た状況にあるのだから、今は戦線を拡大するより縮小することの方が大事だと考えるべきだろう。ババ抜きゲームで最後にババをつかまされないようにするためにも。
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●株式市場がバブルの頂点に近づいていることを示す15のサイン
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/15-signs-that-we-are-near-the-peak-of-an-absolutely-massive-stock-market-bubble
【12月1日 By Michael Snyder-The Economic Collapse】
ノーベル経済学賞受賞者の一人は今年、「バブルはこんな風だ」と語り、「アメリカの株式市場の好況について最も懸念している」と語った。あなたが何が起きているのかを知るのに、ノーベル賞受賞者でなければならないわけではない。脳みその半分もあれば誰にも分かることである。経済全体としては落ち込んでいるのに金融市場は上昇している。連邦準備銀行(Fed)による金融システムに対するむやみな資金の投入は、株価をとんでもない価格に上昇させ、人々は心配しだしている。「株式バブル」でグーグルを検索する数は2007年11月以来、最高になっている。主流メディアと連邦準備銀行による保証があっても、多くのアメリカ人はこの映画を以前にも見たことを思い出しつつある。我々はドットコム・バブルの時、このような状況を見たことがあるし、2008年の恐ろしい金融崩壊に繋がる時期にも見たことがあった。それで今回は正確に何時頃、このバブルは破裂するのだろうか?確かな事は誰も知らないが、間違いなくこの非合理的な金融バブルはどこかの時点で破裂する。バブルは破裂の直前に最大になるのが常だ。
以下は大規模な株式市場のバブルの頂点に来ていることを示す15のサインである。
1.今年のノーベル経済学賞受賞者の一人であるボブ・シラーは、「バブルはこんな風だ」と語り、「アメリカの株式市場の上昇を最も懸念している」と語った
2.2012年以来証拠金負債合計は50%上昇し、今は記録された内で最高レベルにある。証拠金負債が過去このように急上昇したのは、ドットコムバブルが2000年に弾ける直前と2008年の金融危機の直前であった。カードの家が崩れだすと事態は非常に混乱する・・・
「食器の並べられたテーブルのテーブルクロスを引っ張れば、多くの食器が床に落ちて壊れるだろう」と、プラチニウム・パートナーズ・ヘッジファンド会長のユーリ・ランデスマンは語った。「あの証拠金が引かれることで誰もがそれをカバーせざるを得なくなる。それは深刻なコレクションの時だ」と語った。
3.2009年の歴史上の底以来、ダウは143%上昇し、S&P 500は165%上昇、ナスダックは驚愕の213%の上昇を見ている。これは経済の実態をいかなる意味でも反映したものではない。
4.市場調査会社のトリムタブスは、S&P 500は、「非常に買われすぎている」と指摘している。
5.マーク・フェイバーは最近CNBCに、「我々は巨大な投機バブルの只中にある」と語った。
6.アメリカでは、「株式バブル」の言葉での検索数が、2007年11月の株式市場のクラッシュ直前以来、最高に達している。
7.現在の株価収益率が非常に高い・・・
ダウは11月29日のウォール・ストリート・ジャーナル紙によれば、過去四つの四半期で利益の17.8倍で取引されているという。これは1年前の13.7倍から見て上昇している。S&P 500は18.7倍、ナスダックー100インデックスは21.5倍である。少なくとも、株価は高いことを示している。
8.CNBCによれば、ピンタレスト(Pinterest)は現在、利益をかつて生み出した事が無いにもかかわらず、30億ドルの価値となっている。
9.ツィッター(Twitter)は設立して7年になる会社だが、この会社もかつて利益を生み出した事が無い。実際は最近四半期で6560万ドルの損失を出している。しかし金融市場によれば、この会社は220億ドルの価値があることになっている。
10.現在、フェイスブック(Facebook)はその価値がほぼ100年間の収益分と等しいものとなっていて、1150億ドルの価値があるとなっている。
11.オークツリー・キャピタルのハワード・マークスは最近、「市場は2008・2009年危機の時以来、最も危険な状況にある」と語った。
12.グラハム・サマーズは最近、個人投資家は2000年のドットコムバブル時のピーク以来の規模で株を購入している、と語った。
13.ロナルド・レーガン大統領時代の行政管理予算局元局長のデイビッド・ストックマンは、この金融バブルは非常にまずい形で終わりを迎えるだろうと考えている。
「我々は大規模なバブルを何処でも抱えている、日本、中国、ヨーロッパ、イギリスまで。その結果として、世界の金融市場は非常に危険で不安定で、将来深刻なトラブルと混乱に見舞われると思う」と彼は語った。
14.野村證券のボブ・ジャンジュァは、今後2年間で「25%から50%の売りが世界の株式市場で起きるかもしれない」」と考えている。
15.ゼロヘッジのタイラー・ダーデンによれば、アメリカの株式市場は過去で多く見られたパターンを繰り返している、という。彼によれば、我々は、1929年、1972年、1987年、2000年、2007年、2011年、それに2013年の2月、5月そして現在を含む、もっぱら投機市場の絶頂期に現れた「よく定義された’高く見積もられ過ぎ、高く買われ過ぎ、強気過ぎ、増大する配当’の状況を経験しているところだ、という。
この記事の最初に記したように、この株式市場バブルは量的緩和によって煽られてきた。Fedから容易く流れ出る資金は株価を人工的に押し上げ、これはアメリカ人の極わずかな数の人々に莫大な利益を与えてきた。事実、個人所有株の82%は全アメリカ人の5%になる最も富裕な人々によって所有されている。
この株式市場バブルが破裂したら、これらの富裕層のアメリカ人はとてつもない苦痛に投げ込まれることになるだろう。
しかし、それらの人々の中には、我々が経験していることは株式市場バブルなどではない、と言う者たちがいる。それらの人々の中には、新しいFed議長であるジャネット・イェレンがいる。最近、彼女は心配するものは全く何も無い、と主張している・・・
「株価はかなり力強く上昇している」とイェリンは語った。「しかし私は、従来の価値判断の基準でみれば、バブルの状況にあるという株価は見当たらないと思います」と彼女は語った。
誰が正しくて誰が間違っているかはその内わかることだ。一旦ファイルにしまって数年後に見直すことにしよう。
で、株は次は何処へ?
この質問に対する回答を待っているのならば、多くの金を稼ぐことが出来るかもしれない。
確かに、現在のバブルはいつ弾けてもおかしくない状況にある、あるいは、株はまだもう少し上がり続けるかもしれない。
それでも、S&P 500は過去30年間、12月には80%上昇していた。恐らくはこの12月も同様になるかもしれない。そうではないかもしれない。ラッキーだと思えるだろうか?
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サウジとイスラエルの共闘を指摘するシリアのムクダド外務副大臣
◆12月2日
シリアのムクダド外務副大臣が、サウジアラビアとイスラエルとが共同でヨルダンに戦争指導のためのセンターを開設・運営していると指摘した。パレスチナ問題が勃発した当時はアラブ世界は対イスラエルで団結していたものだが、パレスチナ問題が長期に渡り解決が中々見えてこない中、アラブ国の中には、自国の都合のため、却ってアラブ人の不倶戴天の敵であったイスラエルと手を結ぶ者たちが出てきている。
このサウジアラビアとイスラエルの対シリアにおける連帯は、サウジ内では情報大臣であるバンダル王子が主導していると思われる。この人物が独断専行でことを進めるやり方に、他の王子たちからの批判も多い。イスラエルのモサドの長官とこのバンダル王子が会ったことで、サウジのサルマン・アブドラアジズ皇太子が激怒したという。
このシリアでの戦争でシリア政府側が勝利という形になれば、このバンダル王子も情報大臣の役職を解かれることになろう。いい年をしての火遊びであるから、早々に引退すべきなのだ。世に害毒を撒き散らす害虫のような存在である。そしてこのシリアに対する謀略でサウジもヨルダンもその他の湾岸アラブ諸国も、その王制にヒビが入り、「アラブの春」の洗礼を必ず受けて、早晩王制が打倒されていくことになるであろう。
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●サウジとイスラエル:ヨルダン内で共同してシリア戦争を指揮
http://en.alalam.ir/news/1540170
【12月1日 ALALAM】
サウジアラビアとイスラエルの軍関係者がヨルダンで「軍事作戦センター」を運営しており、そこで彼等はシリアを破壊するための工作を立案指導している、とシリアの外務副大臣のファイサル・ムクダドが語った。
ムクダドはアラビア語のアル・マヤディン衛星放送で、サウジとイスラエルの軍がヨルダンのセンターを運営し、アメリカとヨルダンの工作員らが協力し合ってシリアの反政府民兵らを支援していると語った。
「シリア政府は当初より、イスラエル政権がシリア問題に介入していると指摘してきたし、それを証明する証拠を持っている」と彼は語った。
彼等更に、「イスラエルはシリアの戦争を傍観しているわけではなく、事実は彼等はシリアにいるテロリストを支援してきている」と語った。
シリア内でのサウジアラビアの役割について聞かれて、「サウジの役割はシリアの破壊であり、人々を殺戮することだ」と語った。
しかしながら彼は更にそれに加えて、サウジ市民が選んだわけではない支配システムの政府によってなされていることだ、と語った。
ジュネーブで開催が予定されているシリア政府と外国が支援する反政府勢力との会談について彼は、「我々はシリアの将来について外国の介入なしで交渉をすることだろうが、シリア民衆を殺戮しているテロリストらとは決して会談をすることはない」と語った。
彼は反政府勢力側が会談に参加するとしたことを歓迎すると語り、シリア政府は会談に参加する代表団を結成したと語った。彼は、重要なことは、スケジュールを尊重することであり、会談の日程を変更してはいけない、と強調した。
数ヶ月間迷い拒否してきた所謂シリア国民連合は1月に予定されている「ジュネーブ2」会議に参加すると発表した。
しかしながら深刻な亀裂の存在する反政府勢力側は多くの武装グループから拒絶される事態に陥っている。
連合の合意にも関わらず、いわゆるこの連合の正式な軍部隊である自由シリア軍はこの会談を拒絶、和解のために武器を放棄することを拒否している。
シリアの反政府側で戦っているアルカイダ系グループもまた背信行為だとしてこの会談に参加することを拒否している。
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