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ウィリアム・ヘイグ英外務大臣、ジョン・ケリー米国務長官、アルカイダ系テロリスト擁護者のムアズ・アルハチブ


◆3月6日

 このブログではシリア問題が持ち上がった2011年の3月以来、一貫してシリアの紛争はテロリストらのゲリラ的破壊工作であり、シリア政府とシリア軍は国家の義務としてその鎮圧に努力してきている、という事実を示してきた。

 今日シリア情勢を巡る中で、反政府勢力の中にアルカイダ系テロリストが混じっている、という認識はかなり世界でも広がってきた。シリア北部のアレッポなどでは彼らが支配している地域では、むごたらしい悪行が彼らテロリストによって成されている。彼らの代表者となったムアズ・アルハチブが、アサド政権のことを「犯罪的圧制政権」と言っているが、これは自分達が今実施している、シリア北部での支配形態のことである。

 欧米諸国がリビヤのカダフィ政権をイスラム主義者の過激派を利用して転覆させたように、シリアでもそれを実行しようとしている。しかしリビヤのケースとシリアのケースが違うのは、リビヤでは国連安保理で、ロシアのメドベージェフ大統領(当時)が拒否権を行使する代わりに、「棄権」をしたため、NATO軍が直接リビヤの制空権を奪うべく空爆を実施できたことだ。

 今回のシリアのケースではプーチンが大統領であったため、国連安保理で欧米側が好きなことをあまり出来ない現実がある。そのためシリアでは政府軍が制空権を握ったままなので、テロリストの拠点などを空爆できる態勢がある。メドベージェフがユダヤ人であり、世界のメディアがユダヤ系によって握られている現実があるため、彼らが好きにできる状況があれば、シリアもリビヤの二の舞となったであろうが、事情は違ったのである。イギリスもこのユダヤ勢力に牛耳られている惨めな国家の一つである。しかし、世界は彼らの思うままにはならない。

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●イギリス:シリア内のアルカイダ系テロリストに援助
http://www.globalresearch.ca/united-kingdom-funds-al-qaeda-syria-terrorists/5325299
【3月5日 By Tony Cartalucci】

 シリア政府を転覆させようとして、二年間成功していないのに、かたくなにテロリストを継続して支援する中、イギリスは誹謗中傷という選択をすることでその正当性を更に損なっている。いわゆる「反政府勢力」なる者たちが実際は米国務省、国連、イギリス内務省がアルカイダ系テロリストとしてリストに挙げている組織であることを世界の人々が知る前に、NATOが直接的に軍事介入し転覆することができたリビヤのケースと違って、欧米のシリア攻撃はなかなか成功の見通しが立たないまま紛争が継続している。

 全世界は、いわゆる「反政府勢力」と呼ばれている存在、アルカイダとの繋がりとそのメンバーであること、彼らが犯してきた残虐行為の数々、そして彼らがシリア北部で実施しようとしている苛酷で野蛮で党派的な(全く非民主的な)支配方式に明確に気づいている。このシリア北部を、欧米から「反政府勢力の指導者」として指名された過激派の聖職者であるムアズ・アルハチブが訪問した。

 アルハチブは、欧米メディアでは「穏健派」として紹介されている。彼らはアルハチブの名前を語る時には、毎回その「穏健派」という言葉を繰り返している。彼のプロフィールをBBCは以下のように紹介している:

 「ハチブ氏はいかなる政党との繋がりもなく、穏健派として知られている。彼は複数政党制を支持しており、シリア人内部での党派的分割に強く反対している」

 「我々はあらゆる、スンニー派、アラウィ派、シーア派、キリスト教徒、ドルーズ教徒、アッシリア人・・・などの自由を要求し、調和を求めるシリア人のあらゆるグループの権利を要求する」と、国民評議会の議長として選ばれた際に彼は語った。

 勿論、彼の用心深く作り上げられたイメージと巧みな話術は、実際の彼の行動で裏切られている。例えば2012年12月にアルカイダを擁護する発言、アメリカがシリア内のアルカイダ系組織であるアルヌスラをテロ組織のリストから除外するよう要請した発言、があると以下のようにロイターが報じている。

「シリア政権と戦っている組織をテロリストとしていることは再検討されねばならない。我々はある組織、彼らの考え方と政治的・思想的見解には不同意であるかもしれない。しかし、我々は反政府勢力の全ての銃口は犯罪的圧制政権の転覆を狙っていることを明言する」

 アルハチブのコメントは、アルカイダを彼が支援していることを示唆するばかりでなく、このテロ組織と「反政府」戦線を共有していることを明らかにしている。シリア内での戦い、南部のダラアから北部のイドリブやアレッポまで、そしてアメリカが10年間も戦ってきたイラクとの国境全域でうろついている急進派は、今や欧米メディアによって「自由の戦士」として持ち上げられている。このアルヌスラという組織はシリアでの紛争において最も残虐な悪行を行った犯罪集団であり、例えば最近ダマスカスで起きた、子供を含む50人以上が犠牲者となった車爆弾の実行犯である。 

 最近では、アルハチブは米英を含む欧米から何百万ドルもの支援を受け取るつもりであっても、アルカイダに対する支援の声を繰り返し挙げている。ワシントン・ポスト紙の記事、「アメリカはシリアの反政府勢力に対する、武器以外の支援を発表」の中で以下のように書いている:

 評議会議長であるムアズ・アルハチブは包囲されているホムス市に対する人道的回廊設置を呼びかけ、彼らの中に過激派がいると言って不満げな欧米について反政府勢力側は飽き飽きしていると語った。彼は、真の敵はアサド政権であると語り、多くの外部者たちは「戦士たちの髭の長さ」について心配している、と語った。

 「シリア政権にあるような野蛮な性格をどこのテロリストも持ち合わせていない」とハチブはアラビア語で語った。

 シリアの反政府勢力指導者の怒りはジョン・ケリー国務長官の抑制された口調と対照的だ。ケリーはハチブが語っている時なんらの表情も混じえずに聞いていた。

 アルハチブの「聖職者」としての履歴、繰り返された悪行が暴かれた際にも彼のアルカイダに対する継続的であからさまで頑なな支援の姿勢を見て、彼と彼の「反政府勢力」組織を欧米は外国テロリスト組織のリストに即刻加えるべきである。反テロリスト法制化は米英ともに、リストに挙げられたテロリスト組織に対し物質的支援を供給するいかなる個人または組織も、犯罪的行為として有罪である、と認(したた)められてある。アルハチブがそれに相当するだけでなく、ジョン・ケリー米国務長官とイギリスのウィリアム・ヘイグ外務大臣も、アルカイダを擁護するアルハチブに何百万ドルもテロリズムのあからさまな支援のために渡すのであるから、同罪なのだ。


■シリアのアサド大統領は「妄想的」か

 シリアのアサド大統領は最近、シリアにおけるテロリズムを支援している欧米の偽善的姿勢を非難した。そしてシリアに平和をもたらそうとしているように自らを見せようとしている欧米のことを、放火魔が放火を消し止めようとしているようなものだと評した。イギリスのヘイグ外相が、自国が国際テロリズムを支援していると非難されたことを否定し誹謗中傷を再開した際、アサド大統領は、2007年に欧米がシリア政府を転覆させるために過激派テロリストを利用するという計画を正式に許可した条項、すなわち「民主主義」を推進するためではなく、明確に次にイランを転覆させるために、という条項をを淡々と読み上げた。

 ピューリッツァー賞受賞者であるセイモア・ハーシュの2007年のニューヨーカー誌での記事、「リダイレクション」と2007年のウォール・ストリート・ジャーナル誌の記事、「シリアをチェックするため、アメリカはムスリム同胞団とともにボンドを調査」で、当時でさえ、欧米がシリアとイランを不安定化させ政権を転覆させる為に、アルカイダと直接的な繋がりを持つ党派的過激派に武器と資金を積極的に供与していた内容を示している。その認可された陰謀は、今やおおっぴらにシリアとその周辺地域で恐ろしい結果をもたらしている。、

 ウィリアム・ヘイグとジョン・ケリーはシリア政府を転覆するためにアルカイダに武器と資金を供給しているというこの事実をいくらでも否定し、加工し、隠蔽することができる。しかしシリアのアサド大統領は、彼がこの証拠書類のある、そして益々露になってきている陰謀を指摘したからとて、いかなる意味においても、ヘイグが子供じみて非難したように「妄想的」ではない。ヘイグは、ニューヨーカー誌のセイモア・ハーシュの記事とウォール・ストリート・ジャーナル誌の編集員らを「妄想的」であると思わせようとしているように見える。

 ますます狂気じみているが暴露されつつあるこの計画を推進する金融機関の利益を明らかにする事が重要である。今日はシリアがその標的であるが、彼らが成功するとすれば、明日は我々かもしれないのだ。

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ペルシャ湾に展開しなくなる原子力空母ハリー・トルーマン

◆3月5日

 アメリカの財政が厳しい状況にあるため、歳出削減が余儀なくされている。その対象となった分野で大きいのが軍事費の削減であろう。その中にペルシャ湾に展開する空母が2隻から1隻に減らされるということがある。ハリー・トルーマン原子力空母である。

 アメリカだけでなく欧米各国もギリシャから始まった債務危機が終息しておらず、今年に入ってからもイタリアやスペインなどで緊縮財政に反対するデモが全国各地で行われていて警察との衝突も日常茶飯事になりつつある。従って今後、欧米の軍事力低下という問題は避けて通れない問題になっていくであろう。

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●軍事費カットでペルシャ湾での米空母数半減
http://www.russiatoday.com/usa/us-cuts-persian-gulf-762/
【3月3日 Russia Today】

 オバマ大統領が共和党と戦った予算問題で850億ドルの予算がカットされることが原因で、アメリカ海軍のハリー・トルーマン原子力空母はバージニアのドックに繋がれたままになりそうだ。

 このハリー・トルーマンは、10隻あるアメリカの原子力空母の一隻であるが、歳出削減の矢面に立たされることでペルシャ湾での警戒パトロールは行われないだろうと、テレグラフ紙が報じた。

 軍参謀長はペルシャ湾に2隻の空母の割り当てを要求していたが、国防総省は財政問題があるためとして1隻だけを割り当てる決定をした。

 別の空母であるエイブラハム・リンカーンも予算上の懸念からメンテナンス作業が遅れている。

 国防総省は次の10年間で5000億ドルの歳出カットに直面している。同時期での歳出カット合計額は1兆2000億ドルである。

 この削減案は山のような債務に対処するためのもので、8日に署名され成立する見通しである。

 新国防長官のチャック・ヘーゲルは、海軍の4つの航空隊は徐々に飛行を減らし、空軍も飛行時間を削減する事が必要で、陸軍はアフガニスタンに展開している部隊を除いて全部隊の訓練を減らす事が必要である、と語った。

 「この不確実性は、我々が使命を効果的に完遂する能力を危険にさらす事になるという点を明らかにしたい。我々は更なる危険を背負い込む事になる」とヘーゲルは語った。

 国防総省のタカ派によれば、核兵器を目指していると欧米が考えているイランの核計画の問題で緊張が高まっているペルシャ湾における強力なアメリカ海軍のプレゼンスは、戦略的に必須なものと考えられている。

 アメリカの重要な同盟国であるイスラエルはイランの更なるウラン濃縮を阻止することを目的とした会議に進展がなければ、イランの核施設に対する空爆を実施すると警告してきている。ヨーロッパ連合(EU)とアメリカはイランを交渉のテーブルに着かせることを狙ってイランに対する制裁を実施してきている。イランは、核兵器を獲得しようとしているのではないかという点についてそれを否定している。

 共和党はオバマ内閣を政府の無駄な出費を削減しで不必要なプロジェクトを縮小する代わりに、軍のような政治的に敏感な分野を選択している、と非難した。
 
 しかし実際、この削減の対象となっている分野は長いリストになっている。教師の助手はレイオフされ、国境監視員は自宅待機となり、国立公園の開園時間は短縮されそうだし、低収入の女性は乳がんと子宮頸がんのスクリーニングを受けられる回数が減らされることになるだろう。

 削減を支持するオバマと民主党は債務と赤字に対して増税も含めてバランスの取れた取り組み方を呼びかけている。しかし下院を支配している共和党は、年が明けた頃のいわゆる「財政の崖」問題時に高所得者に対する増税を認めた後は、いかなる増税にも反対している。

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シリアの首都ダマスカスでの車爆弾現場

◆3月4日

 シリアでの紛争は、外国からの傭兵を含む反政府勢力が決定的な勝利を掴む事ができぬまま、始まってから3年目になる。最近では以下の記事にあるように、アサド大統領の暗殺を試みて、トルコやフランスが動いているようだ。またこの両国以外にもサウジアラビアやカタールなども同様の作戦を試みてきたようだ。

 しかし現在までそのような試みは失敗に終わっている様子だ。またシリア軍は反政府勢力をいたるところで駆逐し始めており、反政府勢力が徐々に後退しつつある現状がある。(http://news.yahoo.com/assad-forces-aleppo-village-reopening-supply-line-224747443.html)

 アサド政権の大統領を含む重鎮らが暗殺の犠牲者にならず、このまま紛争が継続すれば、反政府勢力は徐々にシリアから駆逐されていくはずである。反対にトルコ、サウジアラビア、カタールなどに反政府運動が活発化し、対シリア工作も力を失っていくであろう。シリアの民衆は相変わらずアサド政権を支持しているから、諸外国の対シリア政権工作が成功しないのであり、それを諸外国が認識しつつあるというのが現状であろう。

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●フランス・トルコ:アサド大統領暗殺計画
http://www.presstv.com/detail/2013/03/03/291672/france-turkey-plot-to-kill-assad/
【3月3日 PressTV】

 レバノンのアジアニュース・サイトでは、有名なシリア人メディア活動家のケダール・アワラケによって制作された映画が、シリアの高官らを暗殺する使命を持った者たちが告白している映像を示している、と報じている。

 その報道によれば、シリアの治安当局は最近トルコとフランスの情報部員らによるアサド大統領ならびにワリド・アるムアレム外相の暗殺計画を阻止したという。

 この報道では、トルコとフランスのスパイ要員らは暗殺を成就するための合同作戦室を設置したと言う。更に、彼らの使命は、サウジアラビア、カタール、アメリカの治安当局の作戦としばしば重なっていた、と言う。

 この報道では、彼らがシリア政府内の上級の高官らをリクルートしようとしていたことも報じている。その中には外務省や大統領官邸も含まれる。

 シリアはサウジアラビア、カタール、トルコ、そしていくつかの欧米諸国
が2011年3月以来勃発している紛争を煽っていると非難している。

 シリア政府はシリア内の紛争は外部から操作されていると指摘し、多くの戦士らが外国籍の者たちであるという情報があるという。

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会談するロシアのラブロフ外相とアメリカのケリー国務長官
◆2月27日

 シリア問題でロシアのラブロフ外相とアメリカのケリー国務長官とが会談を持った。これは1月24日号「クリントン長官:アルジェリアのテロリストはリビヤから武器を手に入れた」や1月26日号の「プーチン大統領:アルジェリア事件、マリ戦争、リビヤ紛争の関連性指摘」で示唆したように、シリア問題に対してロシアとアメリカとが協調して政治的解決を目指す方向に向かっている、と言うことを示していると見ていいだろう。

 今後まだまだ紆余曲折があるだろうが、とにかく米ロが同じ方向を向いてシリア問題解決に乗り出せば、解決のめどは立つはずである。しかし反政府勢力側が支配している地域も存在し、それを軍事的にどう解決するか、という問題は簡単ではないだろう。

 いずれにしても、シリアがあのチュニジアやエジプトのように政権が倒されるという形を取る事はないであろう。このブログでプーチンが大統領に返り咲くこと、オバマが再選されることが重要だということを指摘してきたが、それはこのような対話を通して問題解決を図る、という両者の賢明な姿勢を見てのことであった。特にロシアが繰り返し、対話の必要性を訴えていることは重要である。欧米側は軍事力でリビヤの政権を転覆させたが、今のリビヤは無法地帯と化し、人々の安定した豊かな生活は失われた。

 反政府勢力側の指導層にはあくまで、武力で、という者たちもいるが、それはまず不可能であるし、とりわけアメリカがその気が無いとすれば、ますます不可能であろう。したがって彼らに今以上に軍事的な進展が無ければ、結局は対話のテーブルに着くことになるであろう。

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●ラブロフ外相とケリー国務長官:シリア問題解決で会談
http://www.sana-syria.com/eng/25/2013/02/26/469574.htm
【2月26日 SANA】

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は26日、アメリカのジョン・ケリー国務長官と会いシリア情勢、二国間関係その他の重要な国際問題について会談を持った。

 「ラブロフとケリーの間のはじめてのこの会談は、ロシアとアメリカの関係において新しい方向性を決めるものであった。ただしなんらかの新しい変化があったわけではない」とロシア・トゥデイのサイトでは報じている。

 ロシア・トゥデイは両者はシリア危機について議論を交わし、また両国関係についても話し合った、という。

 ロシア外相はシリアの反政府勢力に対し、政府との対話を始めるよう、また自分達の代表者らを指名するよう呼びかけた。

 「我々はシリアの反政府勢力が対話に対し支持を表明するよう期待している。我々は彼らが単に対話に対し支持するだけでなく、交渉チームを指名することを期待している」とロシア・トゥデイテレビのサイトは、会談後の記者会見でラブロフ外相が語ったと報じた。

 外相はシリアのワリド・アルモアレム外相がモスクワを訪問している期間中に、シリア政府は出来る限り早く対話を開始する用意があり、そのための交渉チームを持っていると発表した。

 ラブロフ外相は、ロシアとアメリカは反政府側とシリア政府との間の対話をはじめる事のできる道を整えるため、あらゆる可能な努力をする意思があることを明言した。

 「最も重要な事は、我々は暴力の継続は受け入れがたいという認識を強調したことだ。これを土台として我々はベストを尽くす決意を確認したのだ」とラブロフ外相は語った。

 彼はシリア問題はシリア人自身で解決すべきであるが、交渉のテーブルに着くことが重要なのだ、というということを明確にした。


■ラブロフ外相:過激派がシリアの反政府勢力を支配している
 
 ラブロフ外相は、過激派がシリア反政府勢力内で支配的になっていて、対話に向けた動きを阻止している、と語った。

 「数日前、両サイドにとって交渉のテーブルに付くための状況は更に明瞭になったと、我々は考えた。前提条件なしに対話を早急に始めるべきだという声が出てきている。しかしながら、そのような声は後ほど押さえ込まれてしまった」とラブロフ外相はモスクワで記者団に語った。

 「今の段階では国民同盟と言われるものの中も含めて、過激派が反政府勢力の指導層を支配している。彼らが対話をはじめようとする動きを一切阻止している」とラブロフ外相は語ったと、ロシア・トゥデイのサイトで報じている。

 「我々は諦める事はしない」と彼は続けていった。「我々は勿論、シリア人に代わって問題の解決をすることはできない、しかし我々は他のシリアに対する影響力のある国々との接触を通して、シリア情勢を懸念する思いが強まっていることを感じている」と語った。

 その他の国際社会の諸国は、「対話を開始するための前提条件として非現実的な要求はしないよう、シリア政府と反政府勢力の両者を説得する必要性を感じている」とラブロフ外相は語った。。

 彼は、この問題はベルリンで、アメリカのジョン・ケリー国務長官との会談の席上で話し合うことになる、と指摘した。

 
■ルカシェビッチは反政府勢力の姿勢を遺憾とする
 
 ロシアの外務省スポークスマンであるアレクサンダー・ルカシェビッチは、シリアの反政府勢力側の指導者何名かが、シリア危機を終わらせる可能性を拒絶したことを遺憾であると表明した。

 ルカシェビッチはツィッターで、シリアの流血沙汰を停止させることを拒否した反政府勢力側指導者達がいたことは遺憾である、と語った。

 彼は、ロシアのラブロフ外相とシリアのワリド・アルモアレム外相との会談は、対話を通してシリアの問題の政治的解決を目指すという点に焦点が当てられた、と語った。

 関係する件で、ルカシェビッチはロシア外務省のサイト上で繰り返し、前提条件なしにシリア政府と接触することを反政府勢力側が拒否したことについてロシアの遺憾の意を表明した。

 彼は、そのような接触を通して多くの問題が解決に導かれたであろうし、シリアに安定と平安をもたらしたであろうと語った。またロシアは継続してシリアを支援する努力をするであろうと強調した。

 ルカシェビッチは、反政府勢力側に対してモスクワで発表された内容にもっと注目するよう促した。アルモアレム・シリア外相はシリアは望む者たちには誰とでも対話する用意がある、と語ったのである。

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怒りの市民が街に繰り出した

◆2月26日

 スペインで先週末、大規模なデモが行われた。スペイン全土で数十万人が路上に繰出し、緊縮財政反対と民主主義擁護を掲げてデモをおこなったのだ。整然としたデモだけではない。騒然としたデモもあれば、一部が暴徒化したデモもある。「怒り」が爆発したデモである。

 今年、日本では安倍政権になってからアベノミクスという経済政策で、日本では景気が良くなるという期待が膨らんでいるが、世界の実情はそうでもないという一例である。恐らくこれから、あのリーマンショック以上の大規模な金融危機が世界を襲うことになるだろう。ヨーロッパ、アメリカ、中国がもう一回巨大なショックで大混乱をきたし、世界中で景気が後退するだろう。

 
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●緊縮財政を拒否:スペインで大規模デモ
http://www.globalresearch.ca/denouncing-austerity-mass-demonstrations-against-financial-coup-in-spain/5324290
【2月25日 By Jerome Roos】

 王室と政府における腐敗スキャンダルがスペイン王室と政府を揺るがす中、数十万人のデモ隊が緊縮財政に反対し民主主義擁護を掲げてデモ行進を行った。

 2013年のヨーロッパ抗議シーズンがいよいよ今週始まった。24日、ギリシャをマヒさせた何度目かのゼネストの三日後、怒りの「市民の波」がスペインを覆いつくし、数十万人のデモ隊がマドリッドと80以上の都市で、現在進行中の金融クーデターに反対する叫び声を上げた。マドリッドでは衝突が起こり国会を包囲したデモ隊員の40人以上が逮捕された。

 スペインの24日のデモは1981年にアントニオ・テヘロ中佐が、国会で新首相の選挙が行われている最中に200名の部隊を率いて突入し起こしたクーデター未遂事件の32周年の時に合わせて行われたものだ。カルロス国王はクーデターを公的には非難したが、昨年デア・シュピーゲル誌は、国王はクーデターに同情的だったことが記されている機密書類を暴露した。 

 何百万人ものスペイン人にとって、時代遅れの緊縮財政問題で既に堪忍袋の緒が切れる寸前なのだ。スペインの危機が爆発しつつあるため、カルロス国王はボツワナに象狩りに出かけたのは国内の緊張の高まりを示しているし、国家元首の冷淡さを示している。一方、国王の娘とその夫は数百万ユーロの汚職とマネーロンダリングで訴えられている。

 それでも今のところ、過去の軍事クーデターと王室のスキャンダルはスペインの小さな問題である。経済がますます混迷の度合いを深めているので、何百万人が貧困に直面している。Oxfamによれば、1800万人のスペイン人(ほぼ人口の40%)が、2022年までに極貧生活に直面することになるだろうという。数十年間の発展も台無しにある危険性がある。EUではブルガリアとルーマニアの多くの人々だけがそのような厳しい生活環境にある。

 失業率が衝撃的な数字である26%となり、経済危機が始まって以来40万以上の世帯が自宅から追い立てられ、更に今年だけで53271世帯が自宅を失うことになっているという、厳しい人道的な危機が迫ってきているのだ。その一方で、「予算の均衡」という口実で、給与は削減され、労働者はレイオフされ、病院は民営化され、年金は削減され、月謝は上昇し、増税となり、社会保障費は大幅に削減された。

 昨年、政府予算の4分の1は国債の支払いに使われ、一方1000億ユーロがバンキアの救済に浪費されたのだ。公的資金の太っ腹な供給と重役達の途方もないボーナスにも拘らず、翌週にはこの銀行はスペインの歴史上、企業における最大の損失となる190億ユーロの損失を計上することになっている。

 その間に部屋の中の象はスキャンダルまみれとなり、政府を悩まし続けてきている。先月、スペインの最大の新聞紙であるエル・パイスは、与党の指導層における何年にも渡る腐敗の実態を暴露することになる秘密書類を公開した。国民党の会計担当のルイス・バルセナスは、二重帳簿を作り、そこではスペインの実業家からの秘密の献金を党員たちに配っていたことが暴露されている。 

 更に悪い事に、多くのこれらの金はスペインに不動産ブームを生み出した建設業界から献金されたものなのだ。これは、今の政治家たちは民間投資家らに建設規制を無視して保護区域に建設させてやることで賄賂を取っていたということを示唆していることになる。その過程で、何千もの建設プロジェクトがスペインの風景を台無しにしてしまったのであり、何百ものゴーストタウンを残し、美しい海岸線の多くを破壊したのだ。バブルが弾けると、建設業界の数百万人の労働者たちは仕事を失い、数十万世帯が家を失ったのであり、一方政治家、銀行家、企業人らはたなぼた式の利益を得たのだ。

 国民党のスキャンダルは、劇的に選出された代議員らの多くが関与していて、国の金融危機を惹き起こしたのだ、というスペイン人の間では長い事疑われていたことが事実であったことを確認したことになる。既に2011年に数百万の怒れる大衆がデモをしたのである。

 23日、マレア・シウダダナという、200以上の活動グループをまとめる緩やかな同盟で、それ自体がほぼ2年間になる大衆抵抗運動の産物である組織が、政府に対するメッセージを送る為、数十万の人々をデモに狩り出した。そのメッセージ内容は:緊縮財政と債権支払いはたくさんだ;銀行家が罰せられないこと、王室の不誠実、政治的蛮行などの政治的・経済的腐敗はたくさんだ;金融市場のルールとEU/IMFの押し付ける改革はたくさんだ;非人間的新自由主義的解決はたくさんだ。

 国民党の腐敗スキャンダルはラホイを慌てさせ権力にしがみつかせたので、政府の最後の正当性の名残りは速やかに消滅しつつある。世論調査では96%のスペイン人が政治家は全部腐敗していると考えているとなっている。また数十万人もの怒れる市民がデモに動員されている現状は、何百万人という人々がこういった腐敗した政治家と企業人、ヨーロッパの機関、そして国際的金融資本とが直接繋がっているということに気が付いているということを示しているのである。

 それで、テヘラゾから丁度32年経って、スペインの人々は新たなクーデターを容認することはないだろう、ということを明確に示している。部屋の中の象は顕わにされ、王様は衣服なしに立っていることが明らかにされている。2013年の狩猟の季節は始まった。この頃ではハンターが狩り出されるであろうし、王様が金融貴族政治と共に餌食になるかもしれない:ラトからラホイへ、そしてバンキアからトロイカへ。今こそ進むべき時である。

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