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会談するロシアのラブロフ外相とアメリカのケリー国務長官
◆2月27日
シリア問題でロシアのラブロフ外相とアメリカのケリー国務長官とが会談を持った。これは1月24日号「クリントン長官:アルジェリアのテロリストはリビヤから武器を手に入れた」や1月26日号の「プーチン大統領:アルジェリア事件、マリ戦争、リビヤ紛争の関連性指摘」で示唆したように、シリア問題に対してロシアとアメリカとが協調して政治的解決を目指す方向に向かっている、と言うことを示していると見ていいだろう。
今後まだまだ紆余曲折があるだろうが、とにかく米ロが同じ方向を向いてシリア問題解決に乗り出せば、解決のめどは立つはずである。しかし反政府勢力側が支配している地域も存在し、それを軍事的にどう解決するか、という問題は簡単ではないだろう。
いずれにしても、シリアがあのチュニジアやエジプトのように政権が倒されるという形を取る事はないであろう。このブログでプーチンが大統領に返り咲くこと、オバマが再選されることが重要だということを指摘してきたが、それはこのような対話を通して問題解決を図る、という両者の賢明な姿勢を見てのことであった。特にロシアが繰り返し、対話の必要性を訴えていることは重要である。欧米側は軍事力でリビヤの政権を転覆させたが、今のリビヤは無法地帯と化し、人々の安定した豊かな生活は失われた。
反政府勢力側の指導層にはあくまで、武力で、という者たちもいるが、それはまず不可能であるし、とりわけアメリカがその気が無いとすれば、ますます不可能であろう。したがって彼らに今以上に軍事的な進展が無ければ、結局は対話のテーブルに着くことになるであろう。
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●ラブロフ外相とケリー国務長官:シリア問題解決で会談
http://www.sana-syria.com/eng/25/2013/02/26/469574.htm
【2月26日 SANA】
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は26日、アメリカのジョン・ケリー国務長官と会いシリア情勢、二国間関係その他の重要な国際問題について会談を持った。
「ラブロフとケリーの間のはじめてのこの会談は、ロシアとアメリカの関係において新しい方向性を決めるものであった。ただしなんらかの新しい変化があったわけではない」とロシア・トゥデイのサイトでは報じている。
ロシア・トゥデイは両者はシリア危機について議論を交わし、また両国関係についても話し合った、という。
ロシア外相はシリアの反政府勢力に対し、政府との対話を始めるよう、また自分達の代表者らを指名するよう呼びかけた。
「我々はシリアの反政府勢力が対話に対し支持を表明するよう期待している。我々は彼らが単に対話に対し支持するだけでなく、交渉チームを指名することを期待している」とロシア・トゥデイテレビのサイトは、会談後の記者会見でラブロフ外相が語ったと報じた。
外相はシリアのワリド・アルモアレム外相がモスクワを訪問している期間中に、シリア政府は出来る限り早く対話を開始する用意があり、そのための交渉チームを持っていると発表した。
ラブロフ外相は、ロシアとアメリカは反政府側とシリア政府との間の対話をはじめる事のできる道を整えるため、あらゆる可能な努力をする意思があることを明言した。
「最も重要な事は、我々は暴力の継続は受け入れがたいという認識を強調したことだ。これを土台として我々はベストを尽くす決意を確認したのだ」とラブロフ外相は語った。
彼はシリア問題はシリア人自身で解決すべきであるが、交渉のテーブルに着くことが重要なのだ、というということを明確にした。
■ラブロフ外相:過激派がシリアの反政府勢力を支配している
ラブロフ外相は、過激派がシリア反政府勢力内で支配的になっていて、対話に向けた動きを阻止している、と語った。
「数日前、両サイドにとって交渉のテーブルに付くための状況は更に明瞭になったと、我々は考えた。前提条件なしに対話を早急に始めるべきだという声が出てきている。しかしながら、そのような声は後ほど押さえ込まれてしまった」とラブロフ外相はモスクワで記者団に語った。
「今の段階では国民同盟と言われるものの中も含めて、過激派が反政府勢力の指導層を支配している。彼らが対話をはじめようとする動きを一切阻止している」とラブロフ外相は語ったと、ロシア・トゥデイのサイトで報じている。
「我々は諦める事はしない」と彼は続けていった。「我々は勿論、シリア人に代わって問題の解決をすることはできない、しかし我々は他のシリアに対する影響力のある国々との接触を通して、シリア情勢を懸念する思いが強まっていることを感じている」と語った。
その他の国際社会の諸国は、「対話を開始するための前提条件として非現実的な要求はしないよう、シリア政府と反政府勢力の両者を説得する必要性を感じている」とラブロフ外相は語った。。
彼は、この問題はベルリンで、アメリカのジョン・ケリー国務長官との会談の席上で話し合うことになる、と指摘した。
■ルカシェビッチは反政府勢力の姿勢を遺憾とする
ロシアの外務省スポークスマンであるアレクサンダー・ルカシェビッチは、シリアの反政府勢力側の指導者何名かが、シリア危機を終わらせる可能性を拒絶したことを遺憾であると表明した。
ルカシェビッチはツィッターで、シリアの流血沙汰を停止させることを拒否した反政府勢力側指導者達がいたことは遺憾である、と語った。
彼は、ロシアのラブロフ外相とシリアのワリド・アルモアレム外相との会談は、対話を通してシリアの問題の政治的解決を目指すという点に焦点が当てられた、と語った。
関係する件で、ルカシェビッチはロシア外務省のサイト上で繰り返し、前提条件なしにシリア政府と接触することを反政府勢力側が拒否したことについてロシアの遺憾の意を表明した。
彼は、そのような接触を通して多くの問題が解決に導かれたであろうし、シリアに安定と平安をもたらしたであろうと語った。またロシアは継続してシリアを支援する努力をするであろうと強調した。
ルカシェビッチは、反政府勢力側に対してモスクワで発表された内容にもっと注目するよう促した。アルモアレム・シリア外相はシリアは望む者たちには誰とでも対話する用意がある、と語ったのである。
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