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これぞ仏教的には末法、キリスト教的には終末の様相であろう
◆2月20日
パリの有名なノートルダム聖堂内に、裸の刺青入りの女性達が乱入し暴れまわったが、誰もそれを阻止する者たちがいなかったという。ロシアの教会でも昨年、似たような騒ぎがあったが、彼女達は刑務所行きとなった。フランスはカトリックであり、ロシアはロシア正教である。カトリックは己の教会を冒涜する裸の女性達に対してでさえ、何も出来ないほどに弱体化した、と言うことらしい。
聖書にはホモを否定する文言があるが、今やホモの「聖職者」やホモ同士の結婚式を執り行う教会も出てきている。伝統的な規律はどんどん破られ、いわば宗教的アナーキーが支配的になってきているのがヨーロッパ社会である。
ヨーロッパの歴史でカトリックの教皇たちが私生児を生んでは捨てていたという有名な話がある。そこで現れたのが宗教改革者たちであり、そこからプロテスタント運動が始まった。今やそのプロテスタントでさえ、あらゆるスキャンダルにまみれている。
わずかにヨーロッパのはずれに位置するロシアではソ連崩壊後に息を吹き返したロシア正教が国づくりの基盤となって、特にプーチン政権下では政府と連携を強めながら、宗教的価値を尊重する社会を維持発展させてきている。それが可能なのは、ロシア正教がイエス・キリストその者を愛する、という心情が最も強いからであろう。
カトリックにはマラキの予言がある。旧約聖書のマラキの預言書のことではない。「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」のことである。これによれば、今回辞職を表明したベネディクト16世は111代でオリーブの栄光となっている。ウィキペディアの説明に「彼が襲名したベネディクトは聖ベネディクトゥスと結びつきが深い(ベネディクトゥスはオリーブの枝をシンボルとするベネディクト会の設立者である)」とある。
しかし問題は、彼の次の教皇がこの預言の最後の人物になっている点だ。そしてその説明は以下の通りだ。
ローマ聖教会への極限の迫害の中で着座するだろう。
ローマびとペトロ 、彼は様々な苦難の中で羊たちを司牧するだろう。そして、7つの丘の町は崩壊し、恐るべき審判が人々に下る。終わり。
要するに次の教皇で「終わり」となるということなのだ。2000年の歴史を誇り、全世界に数十億の信者を有するカトリック教会の頂点に立つ教皇が次の人物で終わりとなるとすれば、その後のカトリック教会は指導者のいない迷える子羊の集団になるということだろう。当然、これは混乱をもたらし信仰はずたずたになるかもしれない、ということを意味する。
こうして仏教的には末法、キリスト教的には終末、という時代が迫っていることが理解されるであろう。その後の世界の状況については、既にこのブログ内でさまざまな機会に記してきたので、それを参照して頂きたい。
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●行き詰まっているキリスト教
http://henrymakow.com/2013/02/Beleaguered-Christianity.html
【2月17日 by Nicolas Bonnai Pravda.Ru (edited by henrymakow.com) 】
ローマ教皇の辞職はダン・ブラウンの長編物語の一つのエピソードのような感じである。そこでは秘密結社、陰謀、オプスデイ、マラキの予言、混乱のカトリック教会の最後の危機などが絡んだ物語となっている。
結局はハルマゲドンがやってきたということなのか?
昨夜、バチカンのドームを雷電が打った。これはHAARPの陰謀だろうか? あるいは怒れる天の徴か? 勿論、これがイリュミナティのサインであると考える事はできるかもしれない。最後の希望と見ていた通常のカトリック信者らを落胆させた教皇の辞職という出来事の翌日のことだった。
主流のカトリック信者は実際的には現代の従順な大衆と違わない。彼らは、何でも受け入れるし、ただ政治的に不正であることを恐れ、時代精神に逆らわずに生きている。彼らは時には教会に行く;彼らは秘跡を受け入れるが、この信仰の将来やヨーロッパのキリスト教の将来を心配する事も無い。
次の教皇がアフリカ人ならば、そしてその教皇が更に数億のアフリカ人を受け入れるようヨーロッパに要請したら、これらのキリスト教徒はそれに従い、自分達の破滅と衰退を受け入れることだろう。人種差別主義者と呼ばれる事を誰が望むであろうか?
フランスの伝統的カトリック教徒はホモセクシュアルの養子に反対する戦いをしている。フランスの聖職者たちはいつものように、彼らを支援しようとはしていない。彼らはパリのシャン・ド・マルス公園に集合し、その数は100万人に上った。彼らは50万人の署名を集めた。しかしこういったことは無駄なことなのだ。
民主主義社会では、真正の大衆運動は常に無視され、とりわけそれが少数者とキリスト教徒の視点を示し、それを擁護することを要請するものだとそうである。キリスト教徒の視点が影響力を持つ国があるかもしれないが、それは逆説的だがロシアである。
チェスタートンはキリスト教の理想を擁護するため正教の言葉を使用している。科学とリバータリアニズム、反宗教的偏見、世界的な無関心は、欧米の伝統を社会から切り離すことに加担している。
キリスト教徒はフランスでは何とか生き残っている少数派である。イスラム教徒、無神論者、異教徒、ユダヤ人、不可知論者.多神教徒、その他非キリスト教徒らがいる。もしもあなたがキリスト教徒でなければ、キリスト教徒になれるということだ。これはオーウェル的カトリックなのだ。
(ロシアではプッシーライオター『=卑猥な女性狼藉者』には、フランス人の裸デモ隊員が教会を冒涜したのと同じ行為をしたことで、刑務所入りの判決が下った)
昨日パリでは、裸で刺青をした女性達がノートルダム聖堂に乱入し叫び、暴れることで教会を冒涜したが、誰一人としてそれを阻止しようとする者がいなかった。これは初めてのことではないが、とにかくなんらの反応もなかったのだ。物理的ないしは法的な動きのことである。カトリック教徒はその理想のために戦ったり死ぬ準備は出来ていない。また彼らの投票を求めている保守派の政治家たちも同様だ。だから、反キリスト教の見世物はこれからも続くのだ。我々が住んでいるのはロシアではないのだ。
ベネディクト16世(タロットでは災害の数)の帳尻はイメージとかプロジェクトに関しては寂しいものがある。彼の前任者のカリスマ性は少なくとも認めていたメディアは、彼に言いたい放題に屈辱を与えるかもしれない:コンドーム、小児性愛、ホロコースト否定スキャンダルなど、彼のことを忘れ無視する前に言われるだろう。
この教皇は何個の師団を持っているのだろうか?彼らは新しい者たちは前任者ほどの力はないことを知っている。だから彼らは恐れないのだ。
伝統的カトリックであることは今や時代遅れかもしれない。カトリック教会はひょっとして究極の進歩、テクノロジー、改革、そしてイリュミナティ関連などを持ち込む事で新しいアジェンダを準備しているかもしれない。ベネディクトは既に評判の良くないウォルフォウィッツとかピーター・スーザーランドをカウンセラーとして雇っていた。だから、アンボロシナーノ銀行の恥辱の一世代後に見世物は続くことになるかもしれない。
しかし、今回の辞職問題は、二千年の歴史を誇るフランスのカトリック教会にとっては最悪の時に起きた。しかし、恐らくはカトリック教徒たちは静かにそのカトリック公園に集められることを望んでいるのだろう。
マルローが言ったと言われる別の予言によれば、21世紀はスピリチュアルなもにになるかもしれないし、そうでないかもしれない、と言うものがある;それはスピリチュアルであろうが、表に表れないだろう。
そして私自身の予想をしておく:ロシア正教はキリスト教徒の次の教会になる準備をしておくべきだ。フランスでもその他どこでも。
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