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バーレーンでの抗議運動

◆10月31日

 バーレーンでも「アラブの春」運動は起きているのだが、当局の弾圧でその芽は常に摘み取られてきていた。それでも不屈の抗議運動が継続し、当局は夜間外出禁止令や集会禁止令で対処しようとしている。

 バーレーンでの抗議運動は本当の大衆運動だから、シリアのようにデモ隊が武装することはない。従って当局は鎮圧措置を取れば、容易に鎮圧することが出来る。このためデモの指導者などが勾留されてきた。しかし、大衆が不屈さを維持できれば、恐らくはバーレーン政権にも変化が訪れると思われる。「アラブの春」とは、人間の春でもあり、それは抑圧し続けることは不可能な、人間の魂の叫びであるからだ。

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●バーレーン:集会禁止令で大衆操作
http://rt.com/news/bahrain-ban-demonstration-protest-554/
【10月30日 Russia Today】

 バーレーン当局は抗議集会とラリーを当面禁止する措置を取った。これは20ヶ月続いている致命的な紛争の中で、警察がデモ隊を厳しく弾圧した次の日に発表されたものだ。

 この声明は内務大臣が発表したものだが、新たな抗議運動が起きた際、いかなる手段を講じるかは示されなかった。夜間外出禁止令と特別軍事法廷が2011年2月の紛争勃発以来導入されている。AP通信は紛争開始直後には50人が死亡したと報じている。

 しかしながら、内務大臣のシャイク・ラシッド・ビンアボドゥラ・アルカリファは、「ラリーと集会は不法とみなされることになるだろう。また集会などに参加を呼びかける者に対しては法的措置が執られるだろう」と語った。

 このニュースは警備隊がマナマでの抗議運動を催涙ガスとゴム弾で弾圧した次の日に報じられた。デモ隊は政治犯の解放とハマド・ビン・イサ・アルカリファ王の長期の支配に抵抗するためのラリーのため通りに出たのだ。

 二週間前には、ツィッターで王を侮辱したとしてバーレーンは4人を勾留した。国営通信によれば、この4人は7日間勾留されているという。当局はこの4人についても彼らがツィッターで語った内容についても明らかにしていない。裁判の日取りと容疑者の運命はまだ分かっていない。

 最も有名な抗議運動家の一人であるナビール・ラジャブはツィッターで不法な抗議運動と暴力沙汰を教唆したとし、現在3年の懲役の判決を受け、控訴している。彼の次の尋問は11月8日に行われる。

 もう一人の別の有名な運動家はサイド・ヨシフで、彼はナビール・ラジャブの勾留に抗議して演説をした罪で8月中旬に逮捕された。人権モニター・バーレーンセンター所長のセイブド・ヨシフ・アルムハフダは、最近の措置は単に、「民衆の決起を完璧に弾圧する試みである。実際、バーレーンは決して花を咲かせることのできないアラブの春の未決着部分となりうるだろう」と語った。

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イランの開発したステルス無人攻撃機

◆10月30日

 10月6日にイランの無人機がイスラエル上空でイスラエル空軍に撃墜されたが、イスラエルの領空内に無人機を侵入させたイランの無人機の性能が注目されている。

 今回はイランがイスラエルを直接カバーできる、航続距離2000kmになる無人機を開発したということで、イスラエルに対する脅威の度合いが増した。これを大量に生産し、イランからばかりでなく、隣国レバノンのヒズボラもこの無人機をイスラエル向けに飛ばせば、どうなるか?しかもこの無人機はステルス性能を持っているのだ。

 昔、イスラエルがバビロンに捕囚となっていた時、ペルシャのクロス大王が彼らを解放したことがあった。解放されたイスラエル民族はパレスチナに戻りそこで再び国家の建設をなしたのだ。つまり、イスラエル民族にとってペルシャ、すなわち今のイランは命の恩人でもあるのだ。そのイランをイスラエルは先制攻撃で破壊し石器時代にもどしてやる、というのだから、もし本当に攻撃したとすれば、完全な恩知らずとなり、そのような民族・国家が地上に留まることは困難になるというのが、国家存亡の原理原則である。簡単に言えば天地が許さない、ということ。

 だから、イスラエルはイランを絶対攻撃するべきではないし、またイスラエルのイラン攻撃を擁護し、一緒になってイランを叩くといっているロムニーがアメリカの大統領になるべきではないのである。

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●イラン:射程2000km無人ステルス攻撃機開発
http://www.debka.com/article/22483/Iran-develops-Ababil-T-–-a-2-000-km-range-stealth-attack-drone
【10月29日 DEBKAfile】

 イランのアハマド・ヴァヒディ国防大臣はテヘランで28日、「この無人機はイランの最新の技術というわけではない」と警告した。彼はイランとヒズボラがイスラエルの空域に10月6日に飛ばした無人機について語っているのだ。そして、それが無人機の在庫の最後のものではなく、更にはイスラエルの空域に対する侵入の最後でもないことを強調しているのだ。

 我々の軍事情報筋によれば、9月半ば、イランは秘密裏にレバノンに向けて解体したアバビル無人機を発送した。もっともイランはイスラエルがそれを発見しないだろうという、あるいはイスラエル空軍がこの無人機の発射前に空爆しないという確信があったわけではない。シリア戦争はイランの発射チームがレバノンい常駐することを困難にしていた。

 しかしながら、イランは無人機の製造において格段の進歩を遂げ、それは能力と射程に現れている。2006年のレバノン戦争の時、ヒズボラはアバビルの初期のモデルをテルアビブ空爆のために発射していた。それはイスラエル空軍によって撃墜された。以来、イラン人は改良型のアバビル-Tを開発、これは短・中距離の射程の攻撃用であり、アバビル-Bとアバビル-Sも製造した。

 我々の軍事情報筋は、このアバビル-Tを、イランで最も進んだ無人機と定義している。それは電子戦、軍事情報収集とオンラインで伝送する能力を持つもので、前線での戦闘に適合したものだ。それは敵の電子システムを無能化するようデザインされており、とりわけ、アメリカとイスラエル向けに出来ている。

 アバビルとはコーランに出てくるツバメで、アラーによって解放され敵を打ち負かした鳥だ。

 このプロトタイプは最長航続距離150km、高度4.2kmを持ち、10時間浮かんでいることができる。イラン人技術者はその速度と航続距離を急速に改良した。しかし、最近までは、レバノンを経由しないでイスラエルまでカバーできる無人機をどう製造できるか、まだわかっていなかった。彼らはこのアバビル-Tがトルコあるいはイラクを通過することは避けた。それはこれらの国の駐留しているアメリカないしはNATO軍によって迎撃される危険性があるからだ。

 この障害は最新の改良されたアバビルで乗り越えられたとヴァヒディ将軍は語る。

 彼が語った一週間前の10月17日、イラン航空産業の会長であるマヌシェフル・マンテキは、イランはイスラエルをカバーできる航続距離2000kmの無人機を所有していると発表した。

 イランはこの進化したモデルをレバノンのヒズボラが使用できるよう在庫を増やす計画をしている。

 イランの情報筋は、最新式の無人機は2011年11月に戦闘状況の中でテストされたと主張している。一機の無人機がペルシャ湾のアメリカ第五艦隊の上に秘密裏に飛ばされ、更なる改良のための情報を収集し、価値ある経験をした。

 彼らは今後、2011年12月4日に撃墜したアメリカのRQ-170センチネル無人機から盗んだ技術や、ロシアと中国から買ったもの、欧米から盗んだものを利用してステルス性能を持つスパイ無人機と大型爆撃用無人機の段階に進もうとしている。

 彼らの無人機開発計画予算の殆どは無人機の航行、送信、その他のサイバー戦争システムの改良に費やされている。

 過去5年間で成し遂げられたイランの大いなる進歩は、MITその他アメリカ、イギリス、ドイツの大学で勉強した学生らが帰国して成されたものだ。

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景気後退が予想されるヨーロッパ

◆10月25日

 ヨーロッパの経済は復活は愚か、各国の債務総額は確実に増えており、今や全体でGDPの90%に達したという。これはドイツがまだ81%で頑張っているからであって、ギリシャはGDPの150%以上だし、イタリアも126%以上である。

 ヨーロッパ経済の牽引役であったドイツもここにきて、輸出の伸びが落ちている。従って今年最後の四半期は、ユーロ圏は景気後退に陥ると見られている。つまり来年からは、今年以上に厳しい情勢となり、これはヨーロッパだけでなく、世界全体がそうである、と見なければならない。

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●ユーロ圏債務はその経済の90%に
http://rt.com/business/news/eurozone-debt-90-gdp-143/
【10月24日 Russia Today】

 ユーロ圏の17カ国の債務合計は、Eurostatによるデータによれば、2012年の第2四半期末のヨーロッパ連合の経済の90%に達したと言う。ヨーロッパの公的債務は前期の88.2%から更に上昇した。これは1999年にユーロが流通しだしてから最高である。

 ギリシャの債務はGDPの150.3%で最高で、イタリアは126.1%で2番目である。反面、ヨーロッパで最強の経済力のドイツはGDPの81%であった。

 ギリシャの債務は第1四半期でGDPの136.9%だったものが第2四半期では150.3%に増大した。しかし債務そのものは、個人投資家らがローンの一部を帳消しにすることに同意したことで3410億ユーロから2800億ユーロに減少した。

 ヨーロッパの解決されていない経済問題は投資家の信頼を損なっているので、ヨーロッパ連合メンバー国が成長をするのを困難にしている。IFO研究所の10月の調査では、ドイツにおける企業心理は期待してた線より落ちて6ヶ月継続して減少した。10月のIFO指数は101.4だった9月から100に落ちた。

 ドイツはヨーロッパ危機の最中にも好調を保っていた。これはBMW、フォルクスワーゲン、バイヤーなどの輸出の伸びに支えられた結果である。しかし第2四半期で輸出は多くのヨーロッパの国がドイツ製品に対する需要を削減したためドイツのGDPの0.7%から0.3%に落ちた。「調査内容は輸出の低調と世界経済の発展に対する不確実性を表している」と、ドイツ銀行はレポートで語っている。

 専門家らは公式の数値が11月に発表されれば、第3四半期にはユーロ圏は景気後退に陥ると見ている。2ヶ月間続けてマイナス成長であれば景気後退と定義される。

 ドイツ銀行によれば、「2012年の第3四半期における経済成長の知覚できる拡大は第4四半期における不景気ないしは、わずかだとしても国内総生産の減少に取って代わるという兆候が増えている」と言う。

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押収された武装テロリストらが保持していた武器類

◆10月24日

 シリアでの武装反乱勢力との戦いは継続しているが、政府軍は着実に敵を追い詰めつつあるようだ。以下の記事はシリア国営通信社の記事だから、信用できないと言う向きもあろうが、ではBBCやCNNがSANA以上に信用できるのかという問題となる。既に多くの嘘で有名なこれらBBCやCNNなど世界的ニュース・メディアがSANAよりも信用できるのか、という問題である。

 シリアでの紛争は継続しているが、数千名の反乱勢力は徐々に政府軍によって追い詰められつつあると見ていいだろう。これでトルコなど外国勢力の介入などが無ければ、時間の経過と共に、シリアの内乱的紛争は収束していく可能性が高い。しかし、トルコのエルドアンはなんとしてでも、シリアに軍事介入をしたいようだから、油断はまだまだできない。

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●シリア政府軍:各地でテロリストを掃討
http://sana.sy/eng/21/2012/10/23/448674.htm
【10月23日 SANA】

 シリア政府軍は22日も武装テロリスト掃討作戦をデイル・エゾール県で継続し
た。ある部隊はシネマ・フアド通りとアル・ジベイレで数多くのテロリストを殲滅した。別の部隊はジネイネで武装テロリストと衝突しテロリストの何名かが死亡した。またハマ市では一人のテロリストを逮捕し、通信装置を押収した。

 この地方の公式筋はSANA通信に対して、武装グループはこの地方の内外のテロリスト・グループと協調した活動をしていると語った。  

 技術部隊は罠が仕掛けられた車の罠を解除した。この車にはアレッポ県に入る前に1トンの爆発物が仕掛けられていた、という。

◆数多くのテロリストがアレッポで殲滅される 

 シリア政府軍はアレッポで一般市民を恐怖に落とし入れ、私的・公的資産に損傷を与えた最も危険な武装テロリストグループを殲滅した。

 この地方の公式筋はSANAに対して、このグループの首謀者が掃討作戦中に殺害されたと語った。

 アレッポではいくつかの部隊が大量投入作戦を実施し、小型トラック、乗用車などテロリストを輸送する車両を破壊、数多くのテロリストを殺害した、という。その中には、ジャッキー叔父さんと呼ばれた、ジャッキー・シャリフというパキスタン人や、アル・ファキーとして知られたアル・ムンタシリ・ビラというアフガン人も含まれていた。

◆ダマスカス郊外でテロリスト殲滅し武器を押収した

  大量投入作戦で、ある部隊は武装テロリスト・グループを殲滅した。このグループはダマスカス郊外のハラスタ市で公的・私的資産を破壊し、市民を恐怖に落し入れていた者たちだ。この地方の情報筋はSANAに対して、ハラスタ市のアル・サナウィヤ広場近くでこの作戦が実施され、武装テロリスト全員を殲滅、彼らの武器を押収した、と語った。

 エルビン町では、別の部隊が町民を恐喝し破壊と殺人の犯罪行為を行っていた武装テロリストグループを追討した。
 
 公式筋はSANAに対して、このグループの追討作戦で多くのグループメンバーを殺害し、武器を押収した、と言う。また技術部隊がエルビン町へ続く道路にテロリストグループが仕掛けたいくつかの爆発装置を解体したと言う。

 武装テロリスト・グループの一つがダラアにおける民族融和に貢献したことで知られるシェイフ・ラビー・アハマド・アルアブスを暗殺した。

 ダラアの情報筋は、シェイフ・アルアブシがダマスカスに向かって車を走らせていた時、武装グループがダラアの郊外で彼を射殺した、と言う。

◆ホムスと郊外にいたテロリスト・グループが掃討される。

 政府軍のある部隊はホムス市の郊外にあるタルカラフで、市民や警察等を襲撃したテロリスト・グループと衝突し、彼らは多くの死体と負傷者を置いて逃走した、とSANAの記者が報じた。

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イランの新型防空ミサイル「シャヒーン」


◆10月23日

 アメリカとイランとが直接、二国間協議をする可能性がある、という記事である。理由は、アメリカは日ごとに弱体化しつつあるが、イランは日ごとに強くなってきていて、アメリカはイランとの戦争を避けたい、という思いをもっているからだ、という。

 それが良識ある人間の思考のたどり着くところである。又実際、イランを叩いて何の利益があるのか、と問わば、何もありはしない。ただ、それがイスラエルの意向だから、という理由だけなのだ。そしてイスラエルがイランを叩けば、それがイスラエルの終わりの始まりになると、このブログでは以前から指摘してきているように、イスラエルとてイランを叩くことは馬鹿らしいことと気づかねばならないのだ。

 唯一問題は、アメリカの次の大統領がロムにーになった時だ。彼がアメリカ大統領になったら、イラン攻撃を実施するかもしれない。それが最悪のシナリオである。だからここはなんとしても、オバマに再選を果たしてもらわねば困る。

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●イラン核問題に関する新しい対話の可能性
http://www.thetruthseeker.co.uk/?p=58771
【10月22日 Truth Seeker】

 ウォール・ストリート紙(WSJ)の記事が信頼できるものならば、イランとの核問題に関する対話の可能性が出てきたようだ。もっとも確実な日程が組まれたわけではないが、WSJによれば、11月の大統領選挙と2013年の初めまでの間に外交的窓の機会がある、という。

 これは小さな窓で、しかも詳細はまだはっきり分からない状況だ。というのも、新たな交渉の可能性が持ち上がったという報道があった直後にイランはそれを否定したからだ。ホワイトハウスのスポークスマンであるトミー・ヴィーターは、「アメリカの選挙後にアメリカとイランとが一対一の会談をすることに合意したという事実は無い」と強調した。それでも彼は、オバマ政権が、「我々は二国間で会う準備はするだろうと語った」ことは認めた。

イラン側では、イラン外務大臣のアリ・アクバール・サレヒは記者団に向かって、「我々は今はその件には関わっていない」と語った。更なる交渉が合意されたとしても、ロムにーがオバマ政権はイランに甘く、中東の伝統的な同盟国を捨て去る準備をしていると言う非難だけとっても、このような否定の発言は出てくるかもしれない。

 外交政策についての議論がなされる最後の大統領選における論戦の前夜、オバマはイランに対しては厳しい態度で臨んでいることをアッピールしたいだろう:それで新しい対話に関しては否定することになろう。

 それにもかかわらず、そのことが無ければ戦争の可能性が強まり、アメリカとしてはそれは避けたいところだ。  

 アメリカはダントツの軍事力を持つ国だ。しかし実際のところは、軍事的記録でみるとさほど際立ったものはないのだ。最近のアメリカの軍事面での達成事項には誇るべきものは何も無いのが実情だ。

 アメリカは世界最大の核戦力、ハイパフォーマンスの軍用機、目を見張るような空母を保持する国だ。しかし、現代アメリカ人は戦士的な人々ではない。彼らは、兵器は持っているが、ベトナムからカンボジア、アフガンからイラクで、アメリカはずっと弱そうに見える敵を相手にしていたが、はっきりとした勝利はほんのわずかに過ぎない。

 戦闘疲れと予算縮小のため、アメリカはイランのように台頭する国家との紛争は極力避けたいところだ。それは、イランは最近アメリカが対決したいかなる相手より技術的にはずっと進んだものを持っているし、軍事的にもずっと強力であるからだ。我々はアメリカの司令部はこのことを理解していると思う。彼らはまた、イランが急速にアメリカの空軍力に対応する能力を身に着けつつあることを知っている。

 新しい長射程レーダーシステムと中距離対空システムが実戦配備され、新しい長距離対空システムも配備間近であるので、イランはアメリカ軍と張り合えるようになるだろう。これは、イランの同盟国のシリアにおける紛争を惹き起こしたり、イランに対する制裁、科学者の暗殺といったイランに対する間接的な攻撃を進める説明となる。アメリカはイランが中東で有力国家として台頭することを出来る限り阻止せんとしているのだ。

 暗殺、制裁、貿易・金融の制限、内乱惹起;同盟国と共にアメリカはできる限りのことをしている:直接的軍事介入以外のあらゆることを。

 アメリカの力は急速に弱まっている反面、イランは日ごとにどんどん強くなっていて、アメリカの軍事司令官らはこのことを知っている。そこから、我々は新たなる交渉という記事に何らかの具体性があると考えている。
 
 それで、もしもイランとの軍事的衝突が年末までに起きなければ、それはもはや起きないものと考えられる。イランの力は強まり、アメリカのそれは弱まっている。

 我々は歴史的な転換点に遭遇している。ある時代からある時代への移行期である。それはアメリカの力とそれが表していた事柄が弱まる時代だ。その移行が混乱と軍事的紛争を伴うものかどうかは、これからの数週間に何が起きるかによるだろう。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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