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イランの新型防空ミサイル「シャヒーン」


◆10月23日

 アメリカとイランとが直接、二国間協議をする可能性がある、という記事である。理由は、アメリカは日ごとに弱体化しつつあるが、イランは日ごとに強くなってきていて、アメリカはイランとの戦争を避けたい、という思いをもっているからだ、という。

 それが良識ある人間の思考のたどり着くところである。又実際、イランを叩いて何の利益があるのか、と問わば、何もありはしない。ただ、それがイスラエルの意向だから、という理由だけなのだ。そしてイスラエルがイランを叩けば、それがイスラエルの終わりの始まりになると、このブログでは以前から指摘してきているように、イスラエルとてイランを叩くことは馬鹿らしいことと気づかねばならないのだ。

 唯一問題は、アメリカの次の大統領がロムにーになった時だ。彼がアメリカ大統領になったら、イラン攻撃を実施するかもしれない。それが最悪のシナリオである。だからここはなんとしても、オバマに再選を果たしてもらわねば困る。

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●イラン核問題に関する新しい対話の可能性
http://www.thetruthseeker.co.uk/?p=58771
【10月22日 Truth Seeker】

 ウォール・ストリート紙(WSJ)の記事が信頼できるものならば、イランとの核問題に関する対話の可能性が出てきたようだ。もっとも確実な日程が組まれたわけではないが、WSJによれば、11月の大統領選挙と2013年の初めまでの間に外交的窓の機会がある、という。

 これは小さな窓で、しかも詳細はまだはっきり分からない状況だ。というのも、新たな交渉の可能性が持ち上がったという報道があった直後にイランはそれを否定したからだ。ホワイトハウスのスポークスマンであるトミー・ヴィーターは、「アメリカの選挙後にアメリカとイランとが一対一の会談をすることに合意したという事実は無い」と強調した。それでも彼は、オバマ政権が、「我々は二国間で会う準備はするだろうと語った」ことは認めた。

イラン側では、イラン外務大臣のアリ・アクバール・サレヒは記者団に向かって、「我々は今はその件には関わっていない」と語った。更なる交渉が合意されたとしても、ロムにーがオバマ政権はイランに甘く、中東の伝統的な同盟国を捨て去る準備をしていると言う非難だけとっても、このような否定の発言は出てくるかもしれない。

 外交政策についての議論がなされる最後の大統領選における論戦の前夜、オバマはイランに対しては厳しい態度で臨んでいることをアッピールしたいだろう:それで新しい対話に関しては否定することになろう。

 それにもかかわらず、そのことが無ければ戦争の可能性が強まり、アメリカとしてはそれは避けたいところだ。  

 アメリカはダントツの軍事力を持つ国だ。しかし実際のところは、軍事的記録でみるとさほど際立ったものはないのだ。最近のアメリカの軍事面での達成事項には誇るべきものは何も無いのが実情だ。

 アメリカは世界最大の核戦力、ハイパフォーマンスの軍用機、目を見張るような空母を保持する国だ。しかし、現代アメリカ人は戦士的な人々ではない。彼らは、兵器は持っているが、ベトナムからカンボジア、アフガンからイラクで、アメリカはずっと弱そうに見える敵を相手にしていたが、はっきりとした勝利はほんのわずかに過ぎない。

 戦闘疲れと予算縮小のため、アメリカはイランのように台頭する国家との紛争は極力避けたいところだ。それは、イランは最近アメリカが対決したいかなる相手より技術的にはずっと進んだものを持っているし、軍事的にもずっと強力であるからだ。我々はアメリカの司令部はこのことを理解していると思う。彼らはまた、イランが急速にアメリカの空軍力に対応する能力を身に着けつつあることを知っている。

 新しい長射程レーダーシステムと中距離対空システムが実戦配備され、新しい長距離対空システムも配備間近であるので、イランはアメリカ軍と張り合えるようになるだろう。これは、イランの同盟国のシリアにおける紛争を惹き起こしたり、イランに対する制裁、科学者の暗殺といったイランに対する間接的な攻撃を進める説明となる。アメリカはイランが中東で有力国家として台頭することを出来る限り阻止せんとしているのだ。

 暗殺、制裁、貿易・金融の制限、内乱惹起;同盟国と共にアメリカはできる限りのことをしている:直接的軍事介入以外のあらゆることを。

 アメリカの力は急速に弱まっている反面、イランは日ごとにどんどん強くなっていて、アメリカの軍事司令官らはこのことを知っている。そこから、我々は新たなる交渉という記事に何らかの具体性があると考えている。
 
 それで、もしもイランとの軍事的衝突が年末までに起きなければ、それはもはや起きないものと考えられる。イランの力は強まり、アメリカのそれは弱まっている。

 我々は歴史的な転換点に遭遇している。ある時代からある時代への移行期である。それはアメリカの力とそれが表していた事柄が弱まる時代だ。その移行が混乱と軍事的紛争を伴うものかどうかは、これからの数週間に何が起きるかによるだろう。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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