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リッチな国になれるかもしれないギリシャ
◆10月18日
ヨーロッパの債務危機の発端となったギリシャであるが、以下の記事によると、ギリシャには彼らの債務を清算するに余りある資源が足元に眠っている、という。これは初耳だ。金、石油、天然ガスだという。
そういうことならば、なぜ、そのような資源の開発をしなかったのか?どうも観光国として、資源の開発はその風光明媚な自然を破壊することになるから、意欲的になれなかったのだろうか。
いずれにしても、このことをギリシャ国民が広く知れば、さすがにそのようなことは言ってはおれず、すぐさま足元にある資源の開発を進めるであろう。そうすれば、遠くない将来、自分たちの負債の返済だけでなく、豊かな国になることができるのだ。
だとすれば、このROCKWAY EXPRESSで主張していた、ギリシャのEU離脱は必要なくなりそうだ。離脱が必要なのは、自国通貨にもどることで、ギリシャ観光が安く出来るようになり、観光客が増えることで財政が持ち直す可能性があったからだ。自分の足元に金が埋まっているならば、それを掘り出すほうが先決であろう。
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●ギリシャは豊かな国:石油、金、天然ガスの宝庫
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/greece-is-not-poor-it-actually-has-massive-uptapped-reserves-of-gold-oil-and-natural-gas
【10月15日 The Economic Collapse】
ヨーロッパの債務危機の見本として挙げられる国は実は貧乏な国では全くない。実際のところは、ギリシャは金、石油、天然ガスの層の上にあるのだ。もしもギリシャがこれらのまさに足の下に眠っている天然資源を発掘していれば債務問題はとうの昔になくなっていたことだろう。幸いにも、これらの最近の経済危機が彼らを行動に駆り立てることになり、ギリシャは2016年までにはヨーロッパ最大の金生産国になると見られているのだ。これに加えて、ギリシャは自身の大量の石油と天然ガスの発掘を始めている。
報道によれば、ギリシャは数億バーレルの石油と天然ガスの上にあると言われ、それらは数兆ドルもの価値になるという。ギリシャはヨーロッパでも最も豊かな国になれるのに、現在体験しているような最悪の経済不況下に置かれているのは実に残念なことだ。これは丁度、親族が数百万ドルもの遺産を残してくれているのに、毎日路上に寝るホームレスの男のようなものだ。ギリシャは貧乏などでは全くないのだ。ギリシャ人はこの資源に関する真実を知り、現在の混乱状況から抜け出す道を見つけることが願われている。
ギリシャが現在体験している悪夢のような経済危機の状況について多く書いてきた。その記事をチェックしてみて欲しい。ギリシャで不況が始まってから、ギリシャ経済は20%以上収縮した。2010年4月に、ギリシャの失業率はまだ11.8%だった。それから急激に上昇し、現在25.1%になっている。
GDPに対するギリシャの政府債務は今年198%になると見積もられている。そしてギリシャはユーロから去るよう圧力を加えられるだろうという噂が消えない。
しかしこれら一切は必要ないのだ。ギリシャは実際貧乏ではないからだ。事実は、まだ手が付けられていない天然資源を考えれば、ギリシャは実はヨーロッパでも最も豊かな国家の一つなのだ。
ブルームバーグによれば、ギリシャには大量の金があるという。この最近の経済危機は鉱山開発事業の承認に拍車を掛けることになった。またギリシャがまもなくヨーロッパで最大の金生産国になるだろうと見られているのだ。
◆ギリシャが「急行車線」承認プログラムと言われるものを始めた後、金の採掘に拍車が掛かっている。カナダとオーストラリアの会社が、彼らのプロジェクトは、2016年までに42万5000オンス、10月5日付きスポット価格で7億5700万ドル相当を2011年に清算した1万6000オンスに追加するだろうと見ている。
◆「ギリシャが自国の鉱山業の可能性に目覚めたという明らかな証拠がある」と、パース・ベースド・グローリー・リソーシス会長のジェレミー・ラサールは語った。「政治家らは雇用創出面から見て鉱山業に力を入れる姿勢が適切なことだとますます理解を深めている」と語った。
◆ギリシャは、不動産販売でもまた急行車線を走っていたが、環境的規制とお役所仕事のためにそのままになっていた鉱山を解放したので、ヨーロッパ最大の金生産国のフィンランドを4年の内に追い抜くことだろう
しかし、ギリシャはただ金があるだけではない。ギリシャはまた石油と天然ガスの中を泳いでいるのだ。ギリシャがその地中海石油・天然ガス田の西端に位置していること、また国の西方には石油と天然ガスの大規模な鉱床であることが分かったのだ。
7月のロイター電は、外国企業がこの大規模な資源を開発しようとして殺到していることを伝えていた。
ギリシャは15日、石油と天然ガスの探索のため8件の入札を受けていた、とエネルギー相が語った。
石油も天然ガスも生産していないギリシャは経済の建て直しとエネルギー輸入依存を軽減する一環として可能性としてある炭化水素の開発をしようとしている。
ではギリシャはどれほどの石油と天然ガスを埋蔵しているのか?
◆現在までに報告されている数字は驚くべきものだ。以下はギリシャのニュース・ソースからのものだ。
炭化水素の探査のオファーは今までのところは三つの区域についてである:第1はパトラ湾、第2はカタコロ海岸沖-両方ともギリシャ西部、第3はギリシャ北西にあるイオアニナである。
◆初期の予測では、パトラ湾は2億バーレルの原油、イオアニナに8000万バーレル、カトコロ海岸沖は300万バーレルだ。
◆更に、アメリカジオロジカル・サーベイによれば、クレタ島とキプロス島、イスラエル、エジプトの間の海に15兆立方メートルの天然ガスと石油がある、という。
実際は、ギリシャは彼らの債務を清算するに十分な石油と天然ガスがあるのだ。天然ガスの価値だけでも数兆ドルだ。
以下は今年初めのウィリアム・イングダルによる記事からの引用である。
◆2010年12月、ギリシャ危機が大規模な救済措置ないしは民営化措置を講じなくとも解決できるかもしれないと思われていたが、ギリシャのエネルギー省は専門家からなる特別グループを編成し石油とガスの採掘の可能性を探査しようとした。2009年に小さな石油層を発見した後、ギリシャ・エネルギアン・オイル・アンド・ガスは沖合いの掘削をするための更なる投資を開始した。大規模な地理的探査がなされた。初期の予測ではギリシャ近海の石油はイオニア海に220億バーレル、エーゲ海に40億バーレルであった。、
◆南エーゲ海とクレタ海はこれから探査される。数字は更に増大するかもしれない。ギリシャ・エネルギー政策評議会報告では、「ギリシャは炭化水素埋蔵に関してヨーロッパでも最も探査が進んでいない国である」とある。
ギリシャの一人のアナリスト、アリストートル・ヴァシラキスによれば、「天然ガスの総量を量った調査では、その価格は9兆ドルに達するとしている」。それが開発可能なもののほんの一部分だとしても、これはギリシャの財政と全域を変えてしまうに違いない。
◆テューレーン大学の石油専門家であるデイビッド・ハイネスはアテネで、ガスと石油の開発をやれば、ギリシャはその公的債務を清算することができるかもしれない、と語った。彼は控えめだが、既に発見された資源の開発は25年間で3020億ユーロになる、と予測している。
このように、もしもギリシャ人が自分たちの資源を適切に処理すれば、そして外国人が入ってきて彼らの富を盗んでいかねば、その他のヨーロッパの諸国と違って、事態はギリシャにとってきわめて有望なものとなっている。
そしてこれが恐らくは、ギリシャをEUの枠外に追いやることに対し躊躇する姿勢がある理由であろう。ヨーロッパのトップの政治家らはこの金、石油、天然ガスの上にギリシャが座っているということを知っている可能性があるだろう。
願わくは、ギリシャ国民がこの膨大な量の富について学び、それが彼らの足元にあることを知ることだ。もしも彼らがこの富を引き出す方法を考え、ギリシャ国民の手に溢れさすことが出来れば、彼らの多くの問題はかなり急速に解決し、彼らは大きな経済上の転換をはじめることが出来るであろう。
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