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シリア国境に集結するトルコ軍

◆10月15日
 
 トルコ軍が本格的にシリア国境を越えて越境攻撃をする態勢に入りつつあるようだ。これは既に指摘してきた欧米NATO・トルコ・イスラエル・湾岸アラブ君主国のシリア攻略作戦の本番に入りつつある、ことを意味する。

 もしもシリア領内にいる反乱勢力が敗走するようなことがあれば、彼らを支援するためトルコ軍が介入するであろう。またその際、トルコ軍が多少でもシリア軍との戦闘で苦戦を強いられるようならば、ただちに同盟を結ぶNATO軍が介入することだろう。しかし、その際には今度はロシアが介入する可能性が高まることになろう。またレバノンのヒズボラやクルド人の組織が動きだし、ここから中東全体を巻き込むような紛争へと発展する可能性が高まるであろう。

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●トルコがシリアとの国境沿いに戦車250台を展開
http://www.presstv.ir/detail/2012/10/12/266244/turkey-deploys-tanks-near-syria-border/
【10月12日 Press TV】

 トルコは南方のシリアとの国境沿いに250台の戦車を展開したという。

 トルコ軍の戦車および軍用車両、砲列そして多くの兵士らが、南部のシリアとの国境沿いのサンリウルファ、ガジアンテプ、マルディン地区に派遣された、とトルコのフリイェト紙が報じた。

 トルコはこの数週間、シリアとの国境の防衛力を強化してきた。戦車、対空ミサイルを送り、軍を増派した。トルコのエルドアン首相は10月9日、トルコ軍はトルコ領に対するいかなる攻撃に対しても、反撃することを躊躇するものではない、という警告を発した。彼はまた、トルコの安全保障に対するシリアの脅威に対しては必要ないかなる手段をもとると誓約し、以下のように語った、「国家であることで要求される事柄とは、我々はいかなる可能性に対しても準備し、いかなる手段も講じなければならない、ということだ」。

 10月5日にはまた、エルドアンは越境攻撃の事案のため、トルコはシリアと戦争する可能性が高まっていると語った。

 「我々は戦争を欲するものではない。しかし、我々はその戦争をする状況に近づいている」

 「トルコの抑止力、決意、能力をテストする者たちは決定的な過ちを犯していると言おう」と彼は警告した。

 10月4日、トルコ国会は「必要とみなされた時」シリアに対する国境を越えての軍事行動をとることができる正当性を認めた。

 シリアとトルコとの間の緊張は高まっている、シリアはトルコがサウジアラビアとカタールと一緒になって反乱勢力を支援していること、そのため治安関係および軍関係者を含む多くのシリア人が命を落としている、と非難している。

 7月に行われたトルコ紙のクムフリイェト紙でのインタビューで、シリアのアサド大統領はトルコは、「我々の国民を殺害してきたテロリストに対するあらゆる兵站関連の支援をしてきている」と語った。、

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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