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クウェートの首都に繰り出したデモ隊ら

◆10月22日
 
 クウェートで昨日、選挙法改定を巡って、数万人のデモ隊が数千人の警察・機動隊と衝突し逮捕者を出したという。

 既にこのブログでは「アラブの春」を利用してシリア攻略を進める勢力側もそのしっぺ返しを受けるだろうと指摘してきたが、湾岸君主国家のひとつであるクウェートでも選挙を巡ってデモ隊が繰り出し、警察と衝突する事態となっている。

 湾岸アラブ諸国はこれらの状況を通して、ますます真の「アラブの春」の火が拡散することになっていくことであろう。根底から彼らの基盤が崩れていくことになろう。

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●クウェート警察: 催涙弾と警棒でデモ隊を弾圧
http://rt.com/news/kuwait-clashes-demonstration-election-908/
【10月21日 Russia Today】


催涙弾を」受けて逃げるデモ隊参加者ら


 クウェート警察は選挙法を変更する政府の計画に抵抗するため、クウェートシティの通りに繰り出した数千人のデモ隊と衝突した。警察はデモ隊の行進を解散させるため催涙弾と閃光弾を使用したと言う。

 デモ隊は21日、クウェートシティの三つの場所で集会を持とうとしていたが、機動隊によって阻止された。目撃者は首都のいたるところで大胆なデモ隊と警察との衝突で、催涙弾と閃光弾が使用されたと伝えている。何人かが逮捕されており、その中にはイスラム主義者の国会議員であるワリード・アル・タブタバイも含まれている、とAFP通信が伝えた。

 デモ隊は、首長、君主、首相がいるセイフ宮に集まろうとした。デモ隊はこれを「クウェートの歴史における最大の行進」になるだろうと願っていた。

 このデモのオーガナイザーは参加者らに対し秩序を保つよう促していたが、内務大臣が国会議事堂の反対側にある広場から出る者たちは容赦なく取り押さえると警告したので、トラブルが予想されていた。

 首都のいたるところにデモ行進を予期して数百人の警察官と数十台のパトカーが配置された。

 数万人のデモ隊は多くが男性であったが女性も混じっていた。この抵抗運動は主にイスラム主義者によって率いられている。彼らは、12月1日に予定されている国会議員選挙で、彼らの有力候補者の台頭を危うくすると考えられている投票規則に関する変更に反対している者たちだ。

 彼らは選挙のボイコットを呼びかけている。改定された今回の選挙法は憲法に対する選挙的な面でのクーデターだと主張している。

 イスラム主義者らは2月の選挙で主導権を握ったため、欧米に支援されている現在の支配ファミリーは改定された選挙法による選挙を12月に行うよう追い詰められていた。新しい規制は一票主義を制定することで、一人複数投票を行うことが出来なくなるものだ。

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リッチな国になれるかもしれないギリシャ

◆10月18日

 ヨーロッパの債務危機の発端となったギリシャであるが、以下の記事によると、ギリシャには彼らの債務を清算するに余りある資源が足元に眠っている、という。これは初耳だ。金、石油、天然ガスだという。

 そういうことならば、なぜ、そのような資源の開発をしなかったのか?どうも観光国として、資源の開発はその風光明媚な自然を破壊することになるから、意欲的になれなかったのだろうか。

 いずれにしても、このことをギリシャ国民が広く知れば、さすがにそのようなことは言ってはおれず、すぐさま足元にある資源の開発を進めるであろう。そうすれば、遠くない将来、自分たちの負債の返済だけでなく、豊かな国になることができるのだ。

 だとすれば、このROCKWAY EXPRESSで主張していた、ギリシャのEU離脱は必要なくなりそうだ。離脱が必要なのは、自国通貨にもどることで、ギリシャ観光が安く出来るようになり、観光客が増えることで財政が持ち直す可能性があったからだ。自分の足元に金が埋まっているならば、それを掘り出すほうが先決であろう。

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●ギリシャは豊かな国:石油、金、天然ガスの宝庫
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/greece-is-not-poor-it-actually-has-massive-uptapped-reserves-of-gold-oil-and-natural-gas
【10月15日 The Economic Collapse】

 ヨーロッパの債務危機の見本として挙げられる国は実は貧乏な国では全くない。実際のところは、ギリシャは金、石油、天然ガスの層の上にあるのだ。もしもギリシャがこれらのまさに足の下に眠っている天然資源を発掘していれば債務問題はとうの昔になくなっていたことだろう。幸いにも、これらの最近の経済危機が彼らを行動に駆り立てることになり、ギリシャは2016年までにはヨーロッパ最大の金生産国になると見られているのだ。これに加えて、ギリシャは自身の大量の石油と天然ガスの発掘を始めている。 

 報道によれば、ギリシャは数億バーレルの石油と天然ガスの上にあると言われ、それらは数兆ドルもの価値になるという。ギリシャはヨーロッパでも最も豊かな国になれるのに、現在体験しているような最悪の経済不況下に置かれているのは実に残念なことだ。これは丁度、親族が数百万ドルもの遺産を残してくれているのに、毎日路上に寝るホームレスの男のようなものだ。ギリシャは貧乏などでは全くないのだ。ギリシャ人はこの資源に関する真実を知り、現在の混乱状況から抜け出す道を見つけることが願われている。

 ギリシャが現在体験している悪夢のような経済危機の状況について多く書いてきた。その記事をチェックしてみて欲しい。ギリシャで不況が始まってから、ギリシャ経済は20%以上収縮した。2010年4月に、ギリシャの失業率はまだ11.8%だった。それから急激に上昇し、現在25.1%になっている。

 GDPに対するギリシャの政府債務は今年198%になると見積もられている。そしてギリシャはユーロから去るよう圧力を加えられるだろうという噂が消えない。

 しかしこれら一切は必要ないのだ。ギリシャは実際貧乏ではないからだ。事実は、まだ手が付けられていない天然資源を考えれば、ギリシャは実はヨーロッパでも最も豊かな国家の一つなのだ。

 ブルームバーグによれば、ギリシャには大量の金があるという。この最近の経済危機は鉱山開発事業の承認に拍車を掛けることになった。またギリシャがまもなくヨーロッパで最大の金生産国になるだろうと見られているのだ。

 ◆ギリシャが「急行車線」承認プログラムと言われるものを始めた後、金の採掘に拍車が掛かっている。カナダとオーストラリアの会社が、彼らのプロジェクトは、2016年までに42万5000オンス、10月5日付きスポット価格で7億5700万ドル相当を2011年に清算した1万6000オンスに追加するだろうと見ている。

 ◆「ギリシャが自国の鉱山業の可能性に目覚めたという明らかな証拠がある」と、パース・ベースド・グローリー・リソーシス会長のジェレミー・ラサールは語った。「政治家らは雇用創出面から見て鉱山業に力を入れる姿勢が適切なことだとますます理解を深めている」と語った。

 ◆ギリシャは、不動産販売でもまた急行車線を走っていたが、環境的規制とお役所仕事のためにそのままになっていた鉱山を解放したので、ヨーロッパ最大の金生産国のフィンランドを4年の内に追い抜くことだろう


 しかし、ギリシャはただ金があるだけではない。ギリシャはまた石油と天然ガスの中を泳いでいるのだ。ギリシャがその地中海石油・天然ガス田の西端に位置していること、また国の西方には石油と天然ガスの大規模な鉱床であることが分かったのだ。

 7月のロイター電は、外国企業がこの大規模な資源を開発しようとして殺到していることを伝えていた。

 ギリシャは15日、石油と天然ガスの探索のため8件の入札を受けていた、とエネルギー相が語った。 

 石油も天然ガスも生産していないギリシャは経済の建て直しとエネルギー輸入依存を軽減する一環として可能性としてある炭化水素の開発をしようとしている。

 ではギリシャはどれほどの石油と天然ガスを埋蔵しているのか?

 ◆現在までに報告されている数字は驚くべきものだ。以下はギリシャのニュース・ソースからのものだ。
 炭化水素の探査のオファーは今までのところは三つの区域についてである:第1はパトラ湾、第2はカタコロ海岸沖-両方ともギリシャ西部、第3はギリシャ北西にあるイオアニナである。

 ◆初期の予測では、パトラ湾は2億バーレルの原油、イオアニナに8000万バーレル、カトコロ海岸沖は300万バーレルだ。

 ◆更に、アメリカジオロジカル・サーベイによれば、クレタ島とキプロス島、イスラエル、エジプトの間の海に15兆立方メートルの天然ガスと石油がある、という。

 実際は、ギリシャは彼らの債務を清算するに十分な石油と天然ガスがあるのだ。天然ガスの価値だけでも数兆ドルだ。


 以下は今年初めのウィリアム・イングダルによる記事からの引用である。

 ◆2010年12月、ギリシャ危機が大規模な救済措置ないしは民営化措置を講じなくとも解決できるかもしれないと思われていたが、ギリシャのエネルギー省は専門家からなる特別グループを編成し石油とガスの採掘の可能性を探査しようとした。2009年に小さな石油層を発見した後、ギリシャ・エネルギアン・オイル・アンド・ガスは沖合いの掘削をするための更なる投資を開始した。大規模な地理的探査がなされた。初期の予測ではギリシャ近海の石油はイオニア海に220億バーレル、エーゲ海に40億バーレルであった。、

 ◆南エーゲ海とクレタ海はこれから探査される。数字は更に増大するかもしれない。ギリシャ・エネルギー政策評議会報告では、「ギリシャは炭化水素埋蔵に関してヨーロッパでも最も探査が進んでいない国である」とある。
 ギリシャの一人のアナリスト、アリストートル・ヴァシラキスによれば、「天然ガスの総量を量った調査では、その価格は9兆ドルに達するとしている」。それが開発可能なもののほんの一部分だとしても、これはギリシャの財政と全域を変えてしまうに違いない。

 ◆テューレーン大学の石油専門家であるデイビッド・ハイネスはアテネで、ガスと石油の開発をやれば、ギリシャはその公的債務を清算することができるかもしれない、と語った。彼は控えめだが、既に発見された資源の開発は25年間で3020億ユーロになる、と予測している。


 このように、もしもギリシャ人が自分たちの資源を適切に処理すれば、そして外国人が入ってきて彼らの富を盗んでいかねば、その他のヨーロッパの諸国と違って、事態はギリシャにとってきわめて有望なものとなっている。

 そしてこれが恐らくは、ギリシャをEUの枠外に追いやることに対し躊躇する姿勢がある理由であろう。ヨーロッパのトップの政治家らはこの金、石油、天然ガスの上にギリシャが座っているということを知っている可能性があるだろう。

 願わくは、ギリシャ国民がこの膨大な量の富について学び、それが彼らの足元にあることを知ることだ。もしも彼らがこの富を引き出す方法を考え、ギリシャ国民の手に溢れさすことが出来れば、彼らの多くの問題はかなり急速に解決し、彼らは大きな経済上の転換をはじめることが出来るであろう。

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アメリカの分遣隊がヨルダンに

◆10月17日

 一週間ほど前の記事だが、アメリカ軍もシリアの隣国ヨルダンに分遣隊を送っているようだ。理由はいろいろ下の記事でも説明しているが、実際の理由はやはりシリア内で反政府勢力が劣勢になり敗退するような事態が生じた際に、軍事介入する準備ではないか、と思われる。

 北からはトルコ、東からはアメリカ・ヨルダン、シリアの運命は一体?

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●米国防省:シリア・ヨルダン国境に軍を展開
http://rt.com/news/panetta-syria-jordan-troops-111/
【10月10日 Russia Today】

 アメリカのレオン・パネッタ国防長官は、紛争が拡大する時に備えて
ヨルダン・シリア国境に米軍を派遣したことを追認した。

 「我々はこの期間を通して、シリアで発生した問題のため生じたいくつかの事案についてヨルダンと連携をとってきている」とパネッタは語った。彼はこれらの問題の中心は、「人道的支援」であり、ヨルダンに流入した難民のために生じている問題であると語った。

 「この地域に生じる問題にどう対処するかを決定するために、我々は生物化学兵器庫をモニターする面で彼らと共同している」とパネッタは語った。

 「我々はまたいかなる偶発事件にも対処できるよう、彼らの軍事・作戦行動面での能力向上に向けて共同してきた。これが我が軍がヨルダンに派遣された理由だ。彼らはそこに司令部を作ることで彼らを援助している。またアメリカとヨルダンとの関係を強固なものすることで、シリアで起きていることから生じるあらゆる可能性に対処できるようになる」と彼は語った。

 パネッタのコメントは10日、ブリュッセルでの国防大臣のNATO会議の間になされたものだ。そこで彼は、アメリカはヨルダンと一緒にシリア内の生物化学兵器庫をモニターする面、および国境を越えて流入するシリア人難民に対処する面で共同していることを語った。

 始めはヨルダンはシリアからの難民の流入にヨルダンが対処する面でアメリカ軍が援助してくれたり、その他の安全保障上の問題で支援していることを否定していた。・・・以下略

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アレッポ郊外をパトロールするシリア政府軍

◆10月16日

 イスラエルの情報関係筋のサイトであるデブカファイルでは、以下のように欧米、特にアメリカとフランスの情報機関によるシリア政府軍と反政府勢力との力関係に関する再評価を行い、シリア政府軍が優勢という評価になっている、とある。

 この中でアルカイダ系の外国人の数は3000人としている。全体が3万人の反政府勢力の10分の1だという。これは少し過少評価ではないか、という印象を受けるが、数千名と言われているこのジハーディストの数が3000名ということなので、そんなところかもしれない。

 いずれにしても、このROCKWAY EXPRESSでずっと指摘してきたように、シリア政府軍は良く戦っているのであり、アサド政権はよく踏ん張っているのであり、欧米NATO、トルコ、イスラエル、湾岸アラブ諸国が予想していたことより、このROCKWAY EXPRESSの予想の方が真実に近かったとなりそうだ。

 このように、シリアのアサド政権は民衆の支持があるために、やすやすとは倒されないし、スンニー派の者たちも含めて、今回のシリア危機が外国勢力によるシリア攻略の陰謀であると多くの国民が認識し、アサド政権を多くの国民が支持していることを認識すべきであり、従って直ちにこのシリア攻略の陰謀をやめるべきなのだ。

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●シリアの反乱勢力は勝利できない
http://www.debka.com/article/22440/New-W-intelligence-Syrian-rebels-don’t-have-the-numbers-to-win
【10月15日 DEBKAfile】

 アメリカとフランスの情報機関でシリア政府軍と反政府勢力の勢力関係に関して作成された予想で、アメリカと反政府勢力を支援するアラブ諸国の首脳部に待ったを掛けた格好になった。オバマ政権はシリアには7万人の反乱勢力がいるという予想の下に政策を築いてきたが、訂正された数字では、デブカファイルの情報源によれば、半分以下の3万人くらいなのだ。この中に3000人ほどのジハーディスト(聖戦主義者)でアルカイダに繋がるグループが反乱勢力の10分の1を占めている。

アメリカとフランスの高官たちはこの訂正された予想数字を軽視しようとしているようだが、それはオバマ政権の中東政策の前提、アサド政権っは反乱勢力が攻撃すれば6ヶ月と持たないであろうという予想を覆(くつがえ)すものだからだ。アメリカの軍事専門家は今や以下のことを認めている、力の均衡は、数だけではなく、根本的にアサド政権側に有利であり、それはイランの直接的な軍事的支援のためである:エリート軍団のアルクォズ旅団の軍事顧問らが接近戦の仕方を親アサドのアラウィ派民兵とシリア軍に教えている。

 このアサドの軍に対する質的な支援は実質的に彼の政権の延命に繋がることだろう。

 アメリカのオバマ大統領はこの新しい数字に影響を受けたようには見えないし、シリア介入に対する姿勢を変えたわけではないようだ。彼は引き続きトルコのエルドアン首相に対し、トルコとシリアの敵対関係を深化させるよう圧力を掛けている。彼はまた、サウジアラビアとカタールに対し、シリア軍の攻撃に対抗するための対戦車・対空兵器を反乱勢力に供給するよう支援している。

 同時に、シリアの状況はアメリカの大統領選挙までの3週間の間に想定外の方向に紛争が拡大する危険性を秘めているし、大統領にも影響を与えかねないものだ。シリア危機は確かに共和党候補者であるミット・ロムニーと大統領との16日の論戦でも、9月11日にリビヤでアメリカ人外交官が4人殺害された件で問題視されるようになった安全保障問題と共に重要なテーマとなりそうである。 

 我々のパリの情報筋は、フランスのオランド大統領のこの新しい情報の予想に対する姿勢はオバマと異なるものだと言っている。彼はシリアに対し直接的な介入を主張し、安全地帯を反政府勢力と難民のために作ること、重火器を供給し戦況を変えるチャンスを反政府勢力に与えることを訴えている。彼は反乱勢力側がアサドの軍の数の優位性とイラン、ロシア、ヒズボラの支援に直面し、深刻な敗北に直面しているという戦場からのニュースに刺激を受けている。これはシリア危機で希望の無い手詰まり状況に陥りかねないことを示している。そしてシリアの支配者が反政府勢力を切り崩し彼らの内部分裂を利用して、自分の権威を再び確固としたものにするかもしれない。

 イスラエルの指導部は、アサドの支配の短命ということと、反乱勢力に対する過大な評価と展望というオバマの見方を採っている。彼らはシリアの支配者の日数は終わりに近づいていると主張している。軍情報機関長のアビブ・コチャビ少将はもっと慎重である。10月3日、ゴラン高原の軍を訪問した時、彼は「シリア政権の腐食しつつある権威」について慎重に語った。

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シリア国境に集結するトルコ軍

◆10月15日
 
 トルコ軍が本格的にシリア国境を越えて越境攻撃をする態勢に入りつつあるようだ。これは既に指摘してきた欧米NATO・トルコ・イスラエル・湾岸アラブ君主国のシリア攻略作戦の本番に入りつつある、ことを意味する。

 もしもシリア領内にいる反乱勢力が敗走するようなことがあれば、彼らを支援するためトルコ軍が介入するであろう。またその際、トルコ軍が多少でもシリア軍との戦闘で苦戦を強いられるようならば、ただちに同盟を結ぶNATO軍が介入することだろう。しかし、その際には今度はロシアが介入する可能性が高まることになろう。またレバノンのヒズボラやクルド人の組織が動きだし、ここから中東全体を巻き込むような紛争へと発展する可能性が高まるであろう。

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●トルコがシリアとの国境沿いに戦車250台を展開
http://www.presstv.ir/detail/2012/10/12/266244/turkey-deploys-tanks-near-syria-border/
【10月12日 Press TV】

 トルコは南方のシリアとの国境沿いに250台の戦車を展開したという。

 トルコ軍の戦車および軍用車両、砲列そして多くの兵士らが、南部のシリアとの国境沿いのサンリウルファ、ガジアンテプ、マルディン地区に派遣された、とトルコのフリイェト紙が報じた。

 トルコはこの数週間、シリアとの国境の防衛力を強化してきた。戦車、対空ミサイルを送り、軍を増派した。トルコのエルドアン首相は10月9日、トルコ軍はトルコ領に対するいかなる攻撃に対しても、反撃することを躊躇するものではない、という警告を発した。彼はまた、トルコの安全保障に対するシリアの脅威に対しては必要ないかなる手段をもとると誓約し、以下のように語った、「国家であることで要求される事柄とは、我々はいかなる可能性に対しても準備し、いかなる手段も講じなければならない、ということだ」。

 10月5日にはまた、エルドアンは越境攻撃の事案のため、トルコはシリアと戦争する可能性が高まっていると語った。

 「我々は戦争を欲するものではない。しかし、我々はその戦争をする状況に近づいている」

 「トルコの抑止力、決意、能力をテストする者たちは決定的な過ちを犯していると言おう」と彼は警告した。

 10月4日、トルコ国会は「必要とみなされた時」シリアに対する国境を越えての軍事行動をとることができる正当性を認めた。

 シリアとトルコとの間の緊張は高まっている、シリアはトルコがサウジアラビアとカタールと一緒になって反乱勢力を支援していること、そのため治安関係および軍関係者を含む多くのシリア人が命を落としている、と非難している。

 7月に行われたトルコ紙のクムフリイェト紙でのインタビューで、シリアのアサド大統領はトルコは、「我々の国民を殺害してきたテロリストに対するあらゆる兵站関連の支援をしてきている」と語った。、

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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