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イタリアのフラッティニ外相

◆9月28日

 イランが2カ所目のウラン濃縮施設を建設している問題が、イラン核問題に新たな火種を加えている。
 丁度10月1日に米英仏露中独6カ国がイランと直接協議をするので、アメリカは「今後数週間以内に、IAEA査察官を受け入れるよう」求める方針らしい。
 イラン側にすればうるさいから黙っておこうと思ったのであろうが、隠し切れないことがはっきりしたので、発表した、ということのようだ。

 オバマ大統領は国連総会で核兵器のない世界、というメッセージを発し、安保理でもこの「核兵器のない世界」を全会一致で採択したという経緯があるため、イランのこの新しい核施設の情報の前では厳しい姿勢を示さざるを得ない。それで軍事行動も辞さず、と受け取れる言い方をしているのだが、アメリカが実際に軍事行動を取ることはまず考えられない。強い姿勢は一つの儀式である。こういう場合にはこのような姿勢を出す、という型どおりの儀式だ。

 本当に軍事行動を取ったら、ただでさえイラクとアフガンで身動きできなくなっているのに、更にイランとの戦いとなり、アメリカは中東で敗北することになり本当に破滅してしまう。

 しかしイランのこの核問題に強い姿勢で臨んでいるということにすれば、イスラエルも軽々しくイランを攻撃することはできなくなるだろう。欧米の主要国が真剣にイランの核問題でイランと折衝しているのだから、それを見守らざるを得なくなるわけだ。
 そうすることで、イスラエルのイラン攻撃の出鼻をくじき、ずるずると交渉を継続させ、徐々にイランの核の疑惑を晴らす方向でことを進めていくだろう。
 
 こうすれば、イランの核計画が実際上も原子力発電だけのものならば、やがて原子力発電をするようになることで、ひとまず疑いは晴れる。
 兵器を製造することを目指していても、厳しい査察があり全世界の主要国が見ているので、作ろうにもそう簡単には作れないであろう。

 そもそもこの第2の施設は稼動までまだ1年半以上もあるのだ。そんな施設のためにアメリカが軍事行動を取り、世界を破滅の淵に追いやる必要性は全くない。だとすれば、軍事行動も辞さず、と受け取れる発言内容は、イスラエルとアメリカ国内のタカ派に向かってアメリカ政府が真剣にイランの核問題に対処している、ということを示す意味となる。

 欧米諸国も同様であり、誰もイランの核などを脅威には感じてはいないのだが(イランが核でヨーロッパを攻撃する意味はない)、欧米にあるユダヤ勢力の圧力で、イランの核問題で騒いでいる。実際はイランに対しイスラエルが攻撃するような事態となれば、今度は核問題から発した戦争となるから、それこそ核戦争になる可能性があり、その場合のみヨーロッパも影響を受けることになり、是非ともイスラエルにはイランを攻撃してほしくないと考えているのである。

 これが以下のようなイタリア外相の発言に見られるものである。


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●イタリア:世界はイスラエルのイラン攻撃を支持しない
【9月26日 PRESS TV】
 「もしイスラエルがイランを攻撃するとすれば、国際社会は支持しないだろう。それはそのような攻撃は破滅的な結果をもたらすからだ」と、フラッティニ・イタリア外相が語ったとイタリアのANSAが報告している。

 イスラエル政府はイランに対する軍事的攻撃の可能性を除外したことはない。イランはアメリカ、イスラエルその他のヨーロッパ諸国から、核計画の下で核兵器を開発しているのではと非難されている。
 その非難に対しては完全に否定しながら、イランはいかなる攻撃をも撃退する能力があることを主張しており、イスラエルの攻撃はイランの決定的な報復に見舞われるであろうと強調した。

 国連の核の番犬であるIAEAは、前回のレポートでイランのウラン235の濃縮レベルは5%以下である、としている。
 原子力発電所の燃料となるウラニウムは軍事的目的で使用する際には、その濃縮レベルを90%以上にする必要がある。
 フラッティニ氏は、イスラエルはイランと主要国との間の話し合いが成功するとは思ってはいないが、「国際社会はイランに対し別のチャンスを与えるべきだ、と考えている」という点を強調した。
 欧米の国の中には、合意が達成できない場合には、より厳しい制裁を課すべきだと考えている国がある。

 フラッティニ外相は9月23日、G-8諸国はイランに対しその核計画に関しての話し合いをするチャンスを与えようというアメリカの政策を支持するだろうと語った。
 「何がおきたのかと言うと、G-8諸国はアメリカのオバマ大統領の政策を支持しようと考えているということだ。オバマ大統領はイランにチャンスを与えようとしている。ただし実際は、時間がなくなりつつあることを確認しておきたい」とイタリア外相が語ったとロイターは伝えた。



●イラン新核施設は「重大な挑戦」 米大統領が演説で語る
【9月27日 CNN】
 オバマ米大統領は26日、週末恒例のラジオおよびインターネットを通じた演説で、イランが国内2カ所目のウラン濃縮施設を建設している問題が「地球規模の核不拡散への取り組みに対する重大な挑戦」であると述べ、イランが依然言い逃れを続けていると発言した。
 オバマ大統領は、国連安全保障理事会の常任理事国5カ国にドイツを加えた6カ国とイランが10月1日に予定している協議が、新核施設の判明で「緊急性を増した」と指摘した。
 大統領はさらに、イラン核問題解決に向けた「意味ある対話」を継続する姿勢を示したうえで、イランが国際原子力機関(IAEA)に全面協力し、同国の核開発が核兵器開発ではなく平和目的であることを証明する必要性を強調した。



●イラン大統領、米大統領の批判は「事実無根」と
【9月26日 CNN】
 イランのアフマディネジャド大統領は、25日放送のCNNN「ラリー・キング・ライブ」で、核開発問題をめぐるオバマ米大統領のイラン批判は「事実無根」だと語った。
 アフマディネジャド大統領は、オバマ大統領が23日に国連総会の演説で国際社会との連携姿勢を打ち出したことを踏まえ、「オバマ氏が(演説から)48時間足らずで、国連で語った約束を基本的に破るとは予想していなかった」と述べた。オバマ大統領への失望を表明しているのかと問われると、アフマディネジャド大統領は「われわれは単に(オバマ大統領が)事実無根の発言をするとは想定していなかった」と答えた。
 アフマディネジャド大統領は国連総会に出席するため訪米したが、イラン北部の聖地コム近くに建設中であることが判明した新たなウラン濃縮施設には言及せず、同国が国際原子力機関(IAEA)の査察に協力しているとの従来の主張を繰り返した。
 アフマディネジャド大統領は25日の記者会見でもこの主張を変えず、ウラン濃縮施設の稼動半年前までの通知を義務付けているIAEAの規則を順守すると強調し、「半年前の期限までまだ1年余裕がある」と述べた。


●イラン原子力庁長官、新核施設への査察受け入れ姿勢示す
【9月27日 CNN】
 イランが国際原子力機関(IAEA)に申告しないまま国内2カ所目のウラン濃縮施設を建設していたことが判明した問題で、サレヒ同国原子力庁長官は26日、イラン政府系プレスTVに対して施設の場所を認めた。
 サレヒ長官は新施設にIAEAの査察団を受け入れる方針を表明し、当局が受け入れ日程を調整中だと語った。
 新施設の場所は北部のイスラム教シーア派聖地コム近郊の軍基地で、アフマディネジャド大統領が25日に建設中であると語った。大統領は、施設の稼動開始が約1年半以上先であり、稼動半年前までの報告を義務付けているIAEAとの協定を同国が順守していると主張した。
 イランは新施設について、21日付の書簡でIAEAに通知した。現在敷地内に核物質はないとしている。


●イラン、第2のウラン濃縮工場建設をIAEAに通告=外交筋
【9月25日 ロイター】
 外交筋がロイターに明らかにしたところによると、イランは国際原子力機関(IAEA)に対し、第2のウラン濃縮工場を建設していると通告した。エルバラダイ事務局長宛てに今週送付した文書で明らかにしたという。
 IAEAに近い外交筋によると、イランがIAEAに通告した内容では、建設中の工場は実験段階のもので、まだ操業はしていないとしている。
 イランはナタンツに大規模なウラン濃縮工場を持っているとされている。

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ズビグニュー・ブレジンスキー氏

◆9月22日

 米露が協力してイスラエルのイラン攻撃を阻止するべきであり、またそれは可能であるという点を示してきたが、カーター大統領時代に安全保障顧問だったブレジンスキー氏が、もしイスラエル機がイラク上空を通過してイラン攻撃に向かうようなときには、アメリカはそれを実力で阻止すべきだ、という見解を示した。
 彼はまたイスラエルはロビー活動をしてアメリカをイラン攻撃に向かわせるようなことは控えろ、と言っている。もしアメリカがイランを攻撃するようなことがあれば、結果は破滅的なものになる、と言っているがそれは正しい。それをすれば世界大戦に発展しかねないし、その際イスラエルも破滅していくことになると、このブログでも何回か指摘した。

 今年8月の時点で、イスラエルのペレス大統領がロシアのメドベージェフ大統領に対し、イスラエルはイラン攻撃するような計画はしていない、と言ったとメドベージェフ大統領が語っていることが報告されている。それがイスラエルの本音かどうか分からないが、少なくともペレス大統領の考えは読み取れそうだし、イスラエルのイラン攻撃の話は、結局イランが核計画を中止することを狙ったブラフなのかもしれない。
 しかしイラク(とシリア?)の核施設に対する攻撃・破壊という過去の実績があるから、まだなんとも言えないであろう。
 それに、イスラエル側は上記のロシア大統領の話を否定するコメントを出している。いかなる選択肢もある、と相変わらずの姿勢であることを強調した。

 ブレジンスキー氏がユダヤ系であるにもかかわらず、イスラエルのイラン攻撃をアメリカは実力で阻止せよと言っていることを見ても、これはアメリカ側からのイスラエルに対する圧力となり、イスラエルはますますイラン攻撃をしにくいところに追い込まれつつあると言えるだろう。
 それにブレジンスキー氏はリバティー号事件に言及している。1967年の6日戦争時、イスラエル軍がアメリカ艦船を攻撃した事件だ。誤射だったとイスラエルは言い訳したが、間違いなく誤射ではなく、確信犯的に攻撃したものだ。これにブレジンスキー氏が言及した、ということは、イスラエルにとっても不気味な圧力になるはずだ。

 特にブレジンスキー氏はオバマ大統領の国際戦略面での指南役の位置にある(あった?)人物だ。そのような人物の発言となれば、オバマ大統領自身の意図に近い内容を持つ発言と捉えられておかしくないのだから、なおさらだ。

  
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●ブレジンスキー:アメリカはイスラエル空軍のイラク上空通過を阻止せよ
【9月21日 HAARETZ.com】
 カーター大統領時代の安全保障アドバイザーであったズビグニュー・ブレジンスキー氏は20日、アメリカ軍はイスラエル空軍機がイランの核施設を攻撃するのを実力で阻止すべきと語った

 ニュースサイトのデイリー・ビーストでのインタビューで、ブレジンスキー氏は、アメリカ軍は「無能な幼児ではない」と語り、イスラエル軍は「イラク上空を通過するだろう。我々はそれを手をこまねいてみているのか?」と語った。
 イスラエルジェット戦闘機がイラク上空を通過しようとする場合、アメリカは何をすべきか、との問いに対し、ブレジンスキー氏は、アメリカは「その権利を厳しく否定するべきだ」と語った。「つまり、それを語るだけではない、という否定だ。もし彼らが通過しようとすれば、飛び立ってそれに向かっていかねばならない」と氏は語り、イスラエルの戦士らは「帰還するかどうするか選択せざるを得ないだろう」と言う。
 ブレジンスキー氏は、「誰もこういうことは願わないが、これはリバティー号事件の逆かもしれない」と語り、イスラエル軍が6日戦争の時、アメリカのリバティー号を攻撃したことに言及した。あの時イスラエルは標的を間違えた、という言い訳をした。
 この事件は、イスラエルとアメリカ双方の調査委員会により調査されたが、両者とも、これは悲しむべき誤射だったと結論を出した。
 昨年暮れ、ブレジンスキー氏はハアレツ紙に、アメリカにイラン攻撃をさせるようイスラエルがロビー活動をしつこくし続けると、アメリカとの関係に害となるかもしれない、と語っている。
 ブレジンスキー氏はハアレツ紙に対し、「イスラエル政府に少しだけアドバイスをするが、それはイランを攻撃するようにとアメリカを煽ることのないように、というものだ。私はアメリカがイランを攻撃するとは思わないが、もしやればその結果は破滅的だろう」と語った。

 20日、ロシアのメドベージェフ大統領はCNNに対して、イスラエルのシモン・ペレス大統領は、イスラエルはイラン攻撃はしない、と言ったと語った。 ロシアの大統領は、そのような攻撃は「想像できる最悪のものだ」と語った。
 メドベージェフ大統領はペレス大統領が今年の8月ソチでの会合の時にそのコメントをした、と語った。「彼がソチに私を訪ねてきた時、ペレス大統領は我々全員にとって重要なことを語った。イスラエルはイランを攻撃する計画は持っていない。我々は平和の国でありこのような攻撃はしないと言った」とインタビューの中で語った。ロシア政府の記録によれば、この件は17日に記録されたという。


●イスラエル高官:メドベージェフ大統領は誤解している
【9月21日 HAARETZ.com】
 何人かのイスラエル高官らは、公の場でメドベージェフ・ロシア大統領のCNNとのインタビューで語った、ペレス・イスラエル大統領がイランを攻撃することはない、と発言したと言ったことについて激しく非難した。
 ダニー・アヤロン国務次官は、メドベージェフ大統領は「イスラエルについて語る資格はないし、イスラエルの政策にはなんらの変更もない」と語り、メドベージェフ大統領はペレス大統領が語った内容を誤解した、と語った。
 イスラエルはイランを攻撃すると何年も脅してきた。またイスラエルの高官らはイラン大統領のアハメドネジャド氏をヒトラーになぞらえてきた。メドベージェフ大統領はペレス大統領が、イスラエルは「平和の国でイラン攻撃など考えもしない、と保証した、としている。
 イスラエル軍の幹部の一人、ガビ・アシュケナジ少将は21日、核技術を獲得したイランは地球全体の脅威であり、イスラエルは近い将来のイラン攻撃の考えを捨てていない、と語った。


●必要ならイラン空爆辞せずと、イスラエル軍参謀総長
【9月22日 CNN】
 イスラエル軍のアシュケナジ参謀総長は21日、イランの核開発問題に関連し、イスラエルには自衛の権利があり、「イランに対する(軍事手段を含む)すべての選択肢がある」と述べ、必要に迫られた場合、イランの核関連施設への空爆も辞さない考えを示した。イスラエル政府の従来の立場を改めて主張したもの。
 参謀総長はイスラエル軍ラジオとの会見で、「我々は(軍事手段を含む)いかなる準備も用意している。現在もだ」と強調した。
 ロシアのメドベージェフ大統領は最近、CNNとの会見で、イスラエルはイランに対するいかなる強硬措置も取らないとの旨の発言を示していた。メドベージェフ氏は、会談したペレス・イスラエル大統領の発言を引用していた。アシュケナジ参謀総長の言葉は、このメドベージェフ氏発言を意識した形ともなっている。
 アフマディネジャド大統領は今月18日、パレスチナ闘争支持の集会に関連したテヘラン大学での演説で、第2次世界大戦中のユダヤ人大量虐殺の事実を改めて否定、ドイツ政府などの反発を買っていた。

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東欧へのミサイル防衛システム配備計画中止を発表するオバマ大統領

◆9月19日

 アメリカが突然、東欧に配備を計画していたミサイル防衛システムの配備中止を発表した。これを受けてロシアとEUがその決定を歓迎するという声明が発表された。
 この突然のアメリカの発表は何か大きな動きがアメリカの中で進んでいるからと見ていいのではないか。とにかくロシアに対するスタンスが相当変わったということははっきりしている。またロシアもそのアメリカの変化を歓迎し、かつ以下の記事にあるように今までのドルに変わる新しい準備通貨に関する話にしても、ドルそのものへの攻撃的スタンスを取り下げる意見を発表した。これはアメリカに対するロシアからの友好的姿勢を示すサインであろう。さらには対抗措置としてあったカリーニングラードへの短距離ミサイル配備を凍結したという。

 以前このブログで、ロシアとアメリカが一緒になれば、イスラエルのイラン攻撃を阻止できるかもしれないが、それは現在アメリカにはオバマ大統領、ロシアにはプーチン首相がいるので可能である、と指摘したことがある(9月3日号その他)。今そのアメリカとロシアとの関係が改善してきていることで、この形ができる方向性が強まった。

 イスラエルがイランへの攻撃の意思を固めつつあることは既に示した(9月11日号)。今回のロイターの伝えるエフライム・スニー氏の記事内容もそれを確認する内容となっている。
 イランが核計画を中止する意図がないことは以下の記事にあるようにはっきりしている。従ってこのまま進めば、イスラエルのイラン攻撃(核攻撃かもしれない)が実現する可能性が一段と高まってきていることになる。

 アメリカが恐れていることは、イランの核でも核ミサイルでもなく、イスラエルのイラン攻撃である。これが悪くすると中東全体を巻き込む大戦争に発展する可能性、ひいてはロシアとアメリカなども巻き込む世界大戦に発展することを恐れている。そうでなくとも、ペルシャ湾に展開するアメリカ艦隊などへのイランからの攻撃があれば、甚大な被害が出る。

 ことこの段階に来てオバマ・アメリカ大統領はロシアとの関係の大きな改善を意味する、上記のようにミサイル防衛システム配備計画の中止を発表したことは、いよいよイスラエルのイラン攻撃が現実的になってきたことを察知して大いなる決断をしたことを意味するのではないか。

 これを通して米露関係は実質的には、対イスラエルで手を結んだことになり、イスラエルはこの米露を相手として、それでもイラン攻撃を実施するのか、という厳しい判断を迫られる状況に追い込まれた、と言える。

 何度も指摘することになるが、ロシアはイランの原子力発電所の建設に携わってきていて、その稼動・メンテナンスなどでもイランと協力している。ロシア人の技術者が現在も原子力発電所で勤務している。従ってイスラエルがその原子力発電所などを攻撃することは、ロシアに対する攻撃だから、必ず報復すると発言している。

 従ってイスラエルがイランを攻撃すれば、ロシアがイランと一緒になってイスラエルに報復する可能性が大であり、その際アメリカがそのロシアになんらかの軍事的制裁などをする可能性は、今回のことから推察しても限りなく小さくなった。それを知ってイランもアメリカからの攻撃などがなければペルシャ湾などのアメリカ軍を攻撃することは無いかも知れない。

 そうするとロシア・イランによる報復攻撃でイスラエルは壊滅的な打撃を受ける公算が以前にもまして大きくなったことになるだろう。
 果たしてそれでもイスラエルはイランを攻撃できるのだろうか。
 

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●イスラエル:今年中にイラン攻撃の可能性
【9月16日 ロイター】
 イスラエルはもし欧米勢力がイランに対する制裁で今年中に合意できなければ、イランの核施設に対する攻撃は避けがたいと16日、前イスラエル国防次官のエフライム・スニー氏が語った。
 スニー氏は現イスラエル政権ではなんらのポストも持っていないが、個人の資格でロイターに対し、アメリカとEUは銀行と石油に対する制限を含む強い制裁措置を今年中に採る決意があるかどうかはっきりしていない、と語った。
 「核兵器を持つイランの影の下で生きるわけにはいかない」とイギリスへの訪問の際のインタビューでスニー氏は語った。「年末までにイランに対する厳しい制裁が合意されなければ我々には他の選択肢はない」「これは本当に最後の手段だ。しかし皮肉にも我々から他の選択肢を奪いこうせざるを得ない事情に追い込んでいるのは我々のベストの友人たちだ」「欧米諸国が充分早い時期で決断し厳しい制裁を行うつもりがあるのかどうか疑っている」
 スニー氏は、旅団長を退役し、国会防衛・諜報委員会の前委員である。前国防次官としてイランに対する責任を持っていた。


◆無血戦略

 スニー氏の訪問は、ザ・イスラエル・プロジェクトという個人的なメディア組織で、イスラエルの安全保障視点を説明することを目指していて、海外のイスラエル高官らを支援する記者会見を設定してきた。
 米・独・仏・英はイランに対して、もしウラン濃縮を継続すれば、また核兵器製造に対する懸念払拭を拒否すれば4回目の国連制裁を行うとして脅威を与えた。イランは民間の発電計画だと言っている。
 イスラエルは核武装したイランはイスラエルの存続に対する脅威であり、イランのアハメディネジャド大統領がイスラエルを地図上から抹殺すると言っている、ということを指摘している。
 それがイスラエルの警戒を呼び起こし、イランの核施設への軍事攻撃を引き起こしそうになっている。
 スニー氏は制裁措置は、欧米諸国による完全なイランの銀行封鎖、精製された石油の輸出禁止、エネルギー産業に必要なパーツ販売の禁止、イラン高官らの欧米諸国への旅行禁止などが含まれるべきだと言っている。
 スニー氏は制裁はアメリカとヨーロッパ諸国によって課せられるべきだ、と言う。これはロシアと中国が欧米諸国と同じ措置を取ることはないと判断できるからで、彼らが制裁に参加することは神話である、と語った。「欧米による制裁が課せられれば、その戦略は充分に厳しいものになるだろう」と語った。
 「これは無血戦略であり、海上封鎖の欠点を終わらせるものだ」と言う。
 ネタニヤフ首相は、そのコメントでイランの核に対する野望をやめさせるための国際社会の外交努力をイスラエルは見捨てたわけではないとしながら14日、イランに対する厳しい制裁を課す時が来たと述べた。

 スニー氏は、イランが核兵器を持つことを阻止する理由には複数あり、その例として以下を挙げた。

1.イスラエルへの移民が停止してしまうから
2.若く有能な人々がより安全な地域に出てしまうから
3.イスラエルに対する投資が減少するから
4.内閣の決断がイランの核による報復の恐れのためできなくなる。政府の決断を下す工程は実際的にはゆがめられる。
5.中東の急進主義者らが勢いづく
6.イランは中東の穏健派に圧力を加え、例えばエルサレムやゴラン高原問題でイスラエルとの接触や交渉で立場を強化するようになる。
7.サウジやエジプトも核兵器を所有することを目指すようになるかもしれない。そうすることで中東全体が“完全に核兵器で武装された地域”となってしまう



●米大統領、東欧MD配備中止の声明発表
【9月18日 産経新聞】
 オバマ米大統領は17日、ホワイトハウスで声明を発表し、米国が東欧地域で進めていたミサイル防衛(MD)システムの配備計画を事実上中止する方針を明らかにした。MD配備に関するゲーツ国防長官らの勧告を踏まえた決断で、東欧への地上配備に代わり、洋上迎撃システムなどの活用で「弾道ミサイルの脅威に対し、より大規模な防衛」を構築するとしている。
 MD配備の中止はロシアとの緊張緩和を進め、年内に期限切れを迎える第1次戦略兵器削減条約(START1)の後継条約交渉を後押しすることになる。
 米国の方針転換は、「イランの長距離弾道ミサイル開発」が遅延し、欧州地域への脅威が低減したとの情報評価が前提となっている。同時に、水上艦から発射される迎撃ミサイル(SM3)の精度向上など、迎撃技術の向上が転換の理由に挙げられた。
 ブッシュ前米政権は、イランの弾道ミサイルによる脅威から欧州の同盟国を防衛するとの理由でMDの東欧配備に乗り出し、チェコにレーダー施設を、ポーランドに迎撃ミサイルを配備するとしていた。
 これに対しロシアは、MD配備計画が自国への脅威になると反発。核軍縮に重点を置き、米露関係の仕切り直しを掲げるオバマ政権は、前政権の戦略修正を軸に検討を進めてきた。
 17日の声明で、大統領は弾道ミサイルの脅威から米国と同盟国を防衛するため、MDの開発と配備は継続する方針を確認した。


●米の東欧MD中止 露「前向きに評価できる」
【9月18日 産経新聞】
 オバマ米政権がミサイル防衛(MD)配備計画の中止を決めたことを受け、ロシア外務省のネステレンコ情報局長は17日、「事実とすれば、前向きに評価できる兆候だ」と述べ、評価する姿勢を示した。
 ロシアはオバマ政権発足以来、アフガニスタンにおける米軍の軍事物資輸送に際し、自国領の通過を容認するなど、米露協調を演出してきた。
 ただ、昨年夏のグルジア紛争を経て、ロシアが南オセチア、アブハジア両地域の独立を承認したことについては、米国は譲歩しない可能性が高いとみられる。
 さらに、ロシアは米国の大きな政策変更を「外交上の勝利」と位置づけ、国内外にアピールしていく公算が大きい。さまざまな問題で米国に注文をつけ、最大限の譲歩を引き出す狙いも垣間見える。
 今後、全面的な米露和解につながるかはまだ不透明だ。


●<ロシア>外交的勝利収める 米MD計画見直しで
【9月18日 毎日新聞】
 オバマ米政権が東欧MD計画見直しを決めたことで、計画に反対してきたロシアは外交的勝利を収めた形だ。メドベージェフ大統領は17日の歓迎声明で、今後もイランの核問題などに米国と対等の立場で取り組む姿勢を強調。プーチン首相も18日、「(米国の決定は)期待を抱かせる」と、米国の一層の譲歩に期待感を表明した。
 一方、米側が見返りとして期待する対イラン制裁強化への同調などについて、露側には慎重な見方が目立つ。18日付の有力紙「コメルサント」によると、シャラビン政治軍事研究所長は「ロシアは既にアフガニスタン駐留米軍向け軍事物資の自国領通過を認めるなど相応の措置をとっている」と指摘、ロシア側の新たな「譲歩」は不要との見方を伝えた。
 第1次戦略兵器削減条約(START1)に代わる新たな核軍縮条約についても、最大の障害だったMD問題が決着したものの、「戦略核の運搬手段を巡る見解の対立などが残っている」(国際安全保障問題の専門家アルバトフ氏)と楽観を戒める声も強い。


●米MDへの対抗措置、露が凍結
【9月18日 読売新聞】
 米国のオバマ大統領がミサイル防衛(MD)システムの東欧配備を中止すると表明したことを受け、ロシアは18日、短距離ミサイル配備などMDへの軍事的な対抗措置を凍結することを決めた。
 インターファクス通信が消息筋の話として伝えた。
 ロシアは、ポーランドとリトアニアにはさまれた飛び地カリーニングラード州に短距離地対地ミサイル「イスカンデール」などを配備すると警告していた。
 コメルサント紙によると、米国はロシアに対し、MD配備中止と引き換えに防空システムS300のイランへの供与を中止し、国連安保理で厳しいイラン制裁決議を支持するよう求めているという。


●核開発計画は決して放棄しない=イラン大統領
【9月18日 ロイター】
 イランのアハマディネジャド大統領は17日、西側諸国からの批判を沈静化するために核開発計画を放棄することは「決してない」との見解を示した。
 NBCテレビとのインタビューで明らかにした。
 また、イランが核兵器開発に向かう条件は何かあるかとの問いに対しては、直接的な回答を避けた。
 大統領は通訳を介し「イランは核兵器を必要としていない」と言明。「世界の状況もわれわれの考えを支持する方向へと動いている」と述べた。
 イランはこれまで、西側諸国による核兵器製造疑惑の焦点となっているウラン濃縮に関して、発電だけが目的だと繰り返し主張している。ただ、イランに低濃縮ウランを使った原子力発電所は現在のところ存在しない。
 イランは10月1日、同国の核問題をめぐり、国連安全保障理事会常任理事国にドイツを加えた6カ国と協議を行う予定。


●ロシア:準備通貨としてのドルは支持する
【9月18日 AFP】
 ドルの投売りは“不合理”だ、とロシアはドルを支援する発言

 ロシア政府はドルを新しい準備通貨で置き換えることを目指している、という指摘を17日否定した。米ドルもいくつかの準備通貨の一つであることを示した。
 「我々は準備通貨の進化について話をしているが、米ドルを他の準備通貨と置き換えることを進めているわけではない」と、メドベージェフ大統領の経済顧問である。アルカディ・ドゥボルコビッチ氏は語った。・・・以下略

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イスラエル国防軍機

◆9月11日

 昨日のブログにも書いたが、イスラエルのネタニヤフ首相のロシア訪問に関する話がかなりロシアのメディアをにぎわしているようで、イスラエル紙が報じている。
 以下にあるように、イスラエル首相のロシア訪問の目的は、イスラエルのイラン攻撃の可能性に関する内容という報道内容だが、ことはそんなに簡単ではないと報ずるインターネット・サイトもある。
 
 そこでは、貨物船「アークティックシー」を乗っ取ったのはモサドとCIA要員で、積まれていた荷物の中には、アメリカで解体予定の核ミサイルが混在していて、彼らはそれを狙ったというもの。それはある作戦に使用する予定だったものだが、それをロシア軍が取り戻し、却ってモサドの要員が捕まってしまったので、その解放を強要するためであった、というのだ。(http://www.whatdoesitmean.com/index1273.htm)。

 ロシアのメドベージェフ大統領の応答は、まだ取調べ中だから返すわけにはいかない、という当然のもの。それでネタニヤフ首相は、イランにきのこ雲が上っても知らないぞ、と脅して帰っていったというのだ。これに対し、メドベージェフ大統領は、イスラエルがイランを攻撃することは容認できない。もし攻撃すれば、報復する、と言うものだったというのだ。

 うそか本当か確かめようもないが、一つこのブログで示した見解にどうも間違いがありそうだと気づかされたものは、もしロシアがイランにS-300対空ミサイルを引き渡そうとしたら、わざわざ大西洋などに乗り出さなくとも、カスピ海を渡ればよい、ということだ。
 従ってアークティックシーは、イランにS-300ミサイルを引き渡そうとしたのではなかっただろうと推測できる。このイランにS-300 を引き渡そうとしていた、と推測したのはロシアのガゼータ紙だったが、どうもその可能性はなくなったようだ。
 いずれにしろ上記の話はいよいよ物騒な情勢を物語っており、この論文の最後では、これからの8週間が非常に重要となろう、としている。


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●ロシアからの報告:ネタニヤフ首相はイラン攻撃をするつもり
【9月11日 ynetnews.com】
 イスラエル首相の隠密モスクワ行き問題はロシアのメディアをにぎわしている。コメルサント紙は「非公式のイスラエル筋は、イランに関してはイスラエルは決定的行動に出る可能性を除外することはできず、ネタニヤフ首相はロシアにそれを通告しに来たのだ、と言っている」と伝えている。
 ロシアのメディアは10日、イスラエル首相のモスクワ訪問を取り上げている。この件はネタニヤフ首相オフィスから漏らされたものだ。
 コメルサント紙は専門家の話として、この種の訪問は緊急事態、例えばイラン攻撃がが持ち上がった結果だと考えている、という。
 最初は、ロシア側は訪問を否定していたが、ネタニヤフ首相のオフィスが認めざるを得なくなったため、ロシア政府もコメルサント紙にネタニヤフ首相の訪問を認めた。
 ロシアのメディアは、モスクワのイスラエル大使館に尋ねたが、彼らは「その件では何もしらない」という返答だった。
 コメルサント紙は匿名希望のイスラエルの情報筋の話として、「このような訪問は新しい情報が関係しているのと、イランの核計画を脅かすかもしれない。イスラエルがイランに対し決定的な行動に動く可能性を除外すべきではないだろう。そしてネタニヤフ首相はこれをロシア政府に通告することを決意したのだ」と言ったという。
 アンドレイ・ネステレンコ・ロシア外相スポークスマンは、声明を発表して、「我々はネタニヤフ首相の隠密ロシア訪問については何も知らされていなかった。いくつかのメディアで知るようになった。内容は一致していない。それ以上は何も語れない。この件では詳しい情報は知らない」と語った。
 9日、Ynetはネタニヤフ首相が億万長者のヨシ・マイマン氏の個人用ジェット機でイスラエルを出発したことを明らかにした。9日朝、Yedioth Ahronoth紙は首相の行き先はロシアであることを報道した。

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イスラエルのネタニヤフ首相

◆9月10日

 イスラエルのネタニヤフ首相が今週はじめ、ロシアを秘密裏に訪問したようだ。イスラエルでもその件については極秘事項だったようで、このロシア訪問を知っていた者は、ほんの一握りの側近だけだったようだ。

 なぜ秘密訪問となったのか?

 イスラエル紙HAARETZの説明では、ロシア側との話し合いの内容は、イランに対するロシア製武器の移送問題が主要議題で、そのほかにシリアに対する武器販売、ヒズボラに対する武器の支援などだったようだ。
 しかしそれだけであろうか?これはおそらくは数週間前のあの貨物船「アークティック・シー」の問題が絡んでいる、と見るべきではないのか?あの貨物船がイラン向けにS-300ないしはその他の重要な武器を運んでいてそれを察知したイスラエルが芝居を組んて、ミサイルを確保ないしは強奪した、という可能性についてこのブログでも書いたが(8月17日、19日、24日号)、そのためロシアとイスラエルとの関係が悪化する可能性があると指摘した。
 もし上記の話がそのようなものであれば、イスラエル側は、ロシア側をなだめる必要性があるだろう。それはロシアとイランとの間のS-300に関する取り決めは合法的なものであり、ロシアは代金を受け取っているからと言ってその引渡しを前から示唆していたからだ。

 両国とも表面には出すことのできない話なので(ロシアはイスラエルを無視してイランにミサイルを送ろうとし、イスラエルはそれを実力で阻止した)、今回のネタニヤフ首相の隠密訪問となったと考えられるのだ。これはまたイスラエル内部のあるレベルでの混乱状態を意味する話かもしれない。


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●プーチン首相:ネタニヤフ首相と会談はしていない
【9月9日 HAARETZ.Com】
 プーチン首相はネタニヤフ首相とは会っていない、と首相補佐官は語った。
 ディミトリ・ペスコフ補佐官は、ラジオ・モスクワで、プーチン首相は「その日は首相は予定のスケジュールをこなすことで忙しく、そのスケジュールにはネタニヤフ首相との会談は含まれていなかった」と語った。
 ペスコフ氏は、ネタニヤフ首相のロシア訪問が無かったとはっきりとは言わなかった。
 9日、イスラエル政府高官はネタニヤフ首相は7日にロシアを訪問した、と明言した。訪問の目的はイランとシリアに対する武器取引およびロシア製軍用品の移送問題を話し合うためだという。
 ネタニヤフ首相の訪問は秘密にされ、カリフィ軍務秘書官と国家安全保障顧問のウジ・アラド氏がこの秘密の訪問を知っていた。彼ら二人はネタニヤフ首相に同行した。
 外務省の人間はリーベルマン外相を除く誰もこの訪問旅行については知らされていなかった。エフード・バラク国防相は直前に知らされたが、省内の誰にも口外しないよう言われた。また駐ロシア・イスラエル大使館も知らされていなかった。
 イスラエル高官は、会談は安全保障問題が話し合われ、ロシア製武器のイランとシリアに対する取引についてであった、と述べた。またイスラエル側はロシア高官にたいし、ヒズボラに対し大量の武器が引き渡されていることをその証拠と共に示し、イスラエルに対する脅威となっていることを繰り返し伝えたと言う。
 イスラエルとしては、主に対空ミサイルS-300のイラン向けの販売に神経を尖らせている。「もしこのミサイルがイランの核施設の近郊に設置されれば、イスラエルの空襲を非常に困難なものにする」、と語った。
 イスラエルは更に地対地ミサイルと対戦車ミサイルのシリアに対する売却に懸念を表明している。
 首相オフィスは訪問の報告を否定する声明は出していない。


●ネタニヤフ首相は秘密「軍事視察」で姿をくらます
【9月9日 HAARETZ.Com】
 ネタニヤフ首相は昨日、12時間も安全保障関連の地でいったい何をしたのだろうか?
 バラク国防相はネタニヤフ首相と一緒の行動を取らず、キルヤの軍の敷地内で仕事をしていた。これは、ネタニヤフ首相の訪問は国防省の軍事作戦に絡むものではなかったと言えそうだ。
 昨日、ネタニヤフ首相は公式には「軍事視察」と説明された動きをとった。この視察はその日の午後には終了する予定であったが結局夜の9時までかかった。ネタニヤフ首相の留守について、外国への隠密旅行に出かけたという噂が軍関係者の中から持ち上がった。
 ネタニヤフ首相はどこへ行ったのかという回答が無いまま、首相オフィスでは簡潔なプレスリリースを出した。「首相はイスラエルの国防施設に朝から出かけている」とカリフィ軍務秘書官は説明した。
 首相オフィスは、この視察に関する詳細は発表していない。
 ネタニヤフ首相のオフィス内でも、首相のこの視察について知っているものの数は極端に少ない。
 ネタニヤフ首相とカリフィ軍務秘書官、国家安全保障顧問であるウジ・アラド氏が同行しているようだ。

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