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シージャック犯の一人 X-55巡航ミサイル
◆8月24日
何度かこのブログで扱ってきた貨物船「アークティック・シー」のシージャック事件で、犯人の背後にイスラエルの秘密工作組織・モサドが存在していたとロシアのノーバヤ・ガゼータ紙が報じた。
単なる海賊事件ではないことは、当初からこのブログでは指摘してきた。国家の絡んだ事件である、とも指摘してきた。今その一端が明らかになりつつあるのかもしれない。貨物自体が、単なる木材だけではないだろう、ということもこのブログで指摘してきたが、核も搭載できるイスラエルの警戒する巡航ミサイルだと言う。ありえない話ではないだろう。とにかく事件の全貌はいまだ明らかとはなっていない。明らかになるのかどうかも分からないが・・・
イスラエルは自国のためには、まあ、何でもする国である。あらゆるところに常に工作を施している、と考えていい。上記のシージャック事件も渡したくない武器がイランに向かうのを阻止した、ということなのかも知れない。その武器はどうなったのか、という点については、ロシアはそのような武器は積んでいない、としているから、裁判で明らかにするわけにもいかない、となるだろう。イスラエルは船の失踪期間中に別の船をよこしてすでにそのミサイルを押収しイスラエルに持ち帰ってしまっているかもしれない。そのようなことがあったとして、今回逮捕された犯人たちが、しゃべるかどうか、これも分からない。15人の船員らはどこかの部屋に押し込められていて、船で何がおきたかおそらく何もしらないのではないだろうか。ロシアとしては犯人を締め上げたいであろうが、どうなるか分からない。
つまり、闇から闇に葬られる、という話になりそうである。
これらの話を通して、イスラエルとイラン、その背後にいるロシアとの軋轢がいよいよ深まりそうである。
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●ロシアのメディアはシージャック事件はモサドの仕業と指摘
http://www.thaindian.com/newsportal/world-news/russian-press-allege-mossad-connection-to-arctic-sea_100236152.html
【8月24日 DPA】
ロシア紙は21日、貨物船「アークティックシー」をシージャックした犯人らはイランに武器が密輸されるのを防ごうとしたイスラエルの秘密工作員だと報じた。
ロシアのメディアによると、アークティックシーはイラン向けに不法とされているX-55巡航ミサイルを木材の中に隠して運んでいた、とされる。
ノーバヤ・ガゼータ紙は、イスラエルの秘密工作部隊モサドのために、イスラエルの敵に武器が渡らないよう船を乗っ取ったと報じた。
この新聞は、イスラエルのシモン・ペレス大統領の8月19日のサプライズ訪問を指摘している。数週間失踪していたアークティク・シーが発見され解放された翌日のことだった。
大統領の訪問の期間中、ペレス大統領はロシアに対し、イランに対するミサイル防衛システムの供給を中止してくれるよう要請している。
ロシア当局はアークティック・シーが武器を密輸しているということを否定した。NATOのロシア大使であるドミトリ・ロゴジン氏は21日の朝、そのような言いがかりは「空想」であり「ばかげている」と述べた。ロシアの黒海艦隊をシージャックされた船の解放のために展開したのは、15人のロシア人乗組員のためであり、あるといわれている武器のためではない、とロゴジン大使は語った。
ロシア当局は21日、公式に8人のシージャック犯人らを起訴した、とインターファックス通信が報じた。容疑者は、リトアニア人、ロシア人、3人の無国籍人、スペイン人だと報じた。その他2人の容疑者の国籍はいまだわかっていない、という。
公式説明では、アークティック・シーは西アフリカ沖合いで17日解放された。ロシア筋によれば、犯人らは7月24日スウェーデン沖合いで貨物船をシージャックした。
貨物船アークティック・シーを所有する船会社ソルチャート・マネージメント社の理事であるビクター・バトビーブ氏は21日、会社は「船あるいは船員については、いまだ公式の情報を受け取っていない」と語った。
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タリバン戦士
◆8月23日
タリバンは欧米ではテロ集団ということで、今アメリカを中心とする多国籍軍と戦っているが、実際はアフガンに入る外国支援資金などのかなりの部分が、このタリバンに流れる仕組みができていると言う。
それだけタリバンの勢力が強く、彼らを無視しては何も進まないというような状況が存在しているためだ。従って、アフガンの将来はこのような現実をある程度認め、彼らとの総合的な妥結を図ることから始めねばならないであろう。
オバマ政権もそのことは分かっていて、タリバンの穏健派との交渉をまず進める姿勢でいる。その間、タリバンの中のタカ派に対する攻撃を進めてある程度のダメージを与えるところまで持っていきたいと考えているようだ。時間はかかるが、その線をまず進めるであろう。
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●誰がタリバンを資金援助しているのか?
【8月16日 By Jean MacKenzie】
世界の焦点―カブール? これは誰でも知っている秘密だが、誰も話したがらない。歓迎されない真実で多くの者たちは隠そうとする。アフガニスタンではタリバンの支援をしている最大のものの一つは外国からの支援だ。
殆どすべての大プロジェクトは反乱分子のためにヘルシーカットを盛り込んでいる。それを用心棒代と呼ぼうとゆすりと呼ぼうと、ようするに国際的な支援者は、中心的にはアメリカだが、自分たちの敵に資金援助をしているのだ。
「誰でもこれが行われていることを知っている」と私的な話としてアメリカ大使館職員が語った。
どれほど反乱分子が資金を使っているのかを知ることは困難であり、それは資金源を特定することを困難にしている。
ムラー・アブドゥル・サラーム・ザエフ、タリバンの前パキスタン大臣はグローバル・ポスト紙に、戦士らは多くは無線を使用して戦っていると語った時はおそらく不正直以上だった。
「タリバンはそんなに資金を必要としない」と軽く笑いながら語った。「彼らは裸足だし腹も減っている。屋根のないところで石の枕のねぐらだ」と言う。武器について言えば、「アフガンには銃は溢れている。何年も戦うだけの銃がある」と肩をすくめた。
実際は、勿論かなり違う。反乱分子はお金を支払って兵士をリクルートしている。伝統的な四輪駆動車で移動し、移動の費用、負傷者のための医療費を払い、勿論ロケット砲、手りゅう弾、カラシニコフ銃を買っている。
つい最近まで、殆どの専門家らは、ドラッグ資金がタリバンの資金の大半を占めていると考えてきた。しかし、実際の額については意見が分かれている。ある報告では、年間収入を1億ドルほどと見ている。他の者たちは3億ドルを超えるだろうと見ている。しかしケシ産業の40億ドルの小さな部分である。
現在政府職員はタリバンのスポンサーを探し始めている。アフガンとパキスタンへの特使であるリチャード・ホルブルーク氏は先月、イスラマバードの記者会見で、以前考えていたよりもタリバンの資金におけるドラッグ資金の割合は小さい、と語った。
「以前は、アフガンでは資金のすべてはドラッグからきているという雰囲気があった」とホルブルーク氏は語った。「それは真実ではない」
今の雰囲気は、タリバンの軍資金の半分以下がケシから、というものだ。その他の多くは個人の支援者からペルシャ湾岸諸国からの支援金だ。ホルブルーク氏は、財務省職員を彼のスタッフに入れてタリバンの資金源を調査するだろうと語った。しかしアメリカの高官たちは、自分の裏庭を探るほうが先決のようだ。
逸話ではいろいろ言われているが、海外からアフガンに入る資金の流れにタリバンが相当寄与している、というものがある。
地方レベルでは、これは用心棒代とかゆすり代以上の話となっていて、タリバンと主要契約者らとの間のハイレベルの交渉が始まっている。
カブールにはタリバンの契約係員がいる事務所が存在している。彼らはこの用心棒代をいくらにするかで、企業からの提案内容を吟味し交渉している。
彼は、ジャーナリストとは会わないし語らないが、その人物と書類の内容を見た人は、交渉内容は本格的なものだ、と言う。
アメリカ政府と建設プロジェクトでの契約をしているアフガンのある会社のマネージャーは、価格見積ではタリバンへの支払い費用を最低20%に設定している、と言う。公には語らないこのマネージャーは、個人的な友人に、毎月100万ドルほどの費用見積もりを出した、と語った。この中から、反乱分子に20万ドルが流れる、と言う。
もし交渉が成立しなければ、プロジェクトが被害を受ける。労働者が攻撃され殺されたり、橋は爆破され、技術者は暗殺されるかもしれないのだ。
タリバンと援助活動家の協力・協調関係のレベルは驚くべきもので、通常資金提供者は大変苦労することになる。
アフガンの契約者は、個人的に、不安定な南方地域で監督しているプロジェクトについて友人に個人的に語った。「橋を建設している」と彼は酒の入った時に語った。「地域のタリバンの司令官はあそこに橋は建設するな、もし作れば爆破する、と言われた。私は彼に橋の建設をやり遂げさせてくれ、資金を回収し、その後ならいつでも爆破してもいい、と頼んだ。彼らは合意し、私は橋を建設し終わった」
南方では、タリバンが取り分を取ることなしに契約が施行されることはない。
南方のヘルマンドで、パイプの出荷のため地方の下請け業者が請け負い業者と交渉していた。パイプはパキスタンから持ち込まれねばならないので、無事に目的地に到着できるよう30%をタリバンのために上乗せした。
ひとたび、パイプが請け負い業者に渡れば、彼は再度タリバンと交渉しプロジェクト現場に到着できるようにしなければならない。これが運送費に上乗せられる。
「我々は人々はタリバンを買収していると見ている」と、このプロジェクトの請負業者は語った。
ファラ地方では、地方の役人はタリバンが国家連帯計画のために入ってくる資金の内の40%を取得している、と報告している。このプロジェクトは最も成功した地域社会の建設プロジェクトで、過去6年間数億ドルが全国にばら撒かれた。
多くのアフガン人はタリバンが外国の支援金からいくらかを取っていくことを悪くとっていない。
「これは国際資金だ」と若いカブールの住人は語る。「彼らは人々から奪い取っているわけではなく、敵の金を取っているのだ」
しかしタリバンがコントロールしている地域では、タリバンは人々からも資金を取っているのも」事実だ。
戦禍の著しいヘルマンドでは、過去2年間多くの地域がタリバンの支配下にあるが、住人は税について不満がいっぱいだ。
「まったくひどいものだ」とマージャ区の住人は語る。「収穫時には、1ジェリブあたりケシ・ペースト2キロを差し出さねばならない。これに加えてウシュルといわれる収穫された麦の10分の1を差し出さねばならない。彼らはザカト(イスラム教の10分の1税)を強制する。しかも今や更に新しいものを持ち出している。一世帯12000パキスタン・ルペ(約150ドル)を要求し、これは一銭もゆずらない」と語った。
これらが全部合わさって要求される。しかし一切の物事は相対的だ。もしタリバンが年10億ドルに値上げし使うことができるとしても、それは彼らを負かすためにアメリカが10日間で消費している額だ//
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問題の貨物船「アークティク・シー(北極海)」
◆8月19日
17日号で言及した貨物船ハイジャック問題は、ロシア海軍がその船を発見、乗組員を解放、犯人と思われる8人を逮捕した、ということでとりあえず1件落着のようだが、相変わらず詳細は明らかとなっていない。
専門家らは納得していない。やはり何かが隠されいると見ている。
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●貨物船シージャックの8人を逮捕-ロシア
【8月19日 AP】
ロシア国防大臣は18日、ロシア海軍がスウェーデン沖で貨物船「アークティック・シー」をシージャックし、西アフリカに向けての航行を強要した8人の犯人を逮捕したと語った。
貨物としての木材と古い貨物船を強奪した理由については明らかとなっていない。治安と海運にかんする専門家は、この事件の4週間にわたる謎の動きは、海賊行為以上の何かがある、と指摘している。中にはこの事件には国家レベルの問題および秘密の貨物が絡んでいると示唆する者もいる。
アナトリ・セルジュコフ国防大臣は、シージャッカーらは、カポベルデ沖合いにいたロシア人船員が乗り組み員となっている貨物船に追いついたロシア海軍艦船に拘留されている、この位置は2週間前に停泊することになっていたアルジェリアの港から数千マイルも離れている、とモスクワ郊外の航空ショーで語った。
彼はメドベージェフ大統領に18日、シージャッカーと思われる者たちは、エストニア、ラトビア、ロシア人からなり、銃火を交えることなく逮捕したと、伝えた、と国営通信社が報じた。
15人のロシア人船員は無事で事情聴取のためロシア海軍艦船に乗り移っている、とセルジュコフ大臣は語った。
アークティック・シーはフィンランドのピエタルサリ港から7月21日出港し、7月30日にはスウェーデン警察が、この貨物船の船主が、7月24日覆面をした男たちによってスウェーデンのゴットランド島付近で乗り込まれた、と報告してきたと語った。乗り込んできた者たちは、報告によると船員らを縛り上げ、殴り、ドラッグを探していると言っていたが、約12時間後に、スピードを下げた。
セルジュコフ大臣は、シージャッカーらは彼らの船(ゴムボート?)に問題があるという口実で貨物船に乗り込んできたと語った。このシージャッカーらは武装しており、船員に航路の変更を強制し、船のナビゲーション装置のスイッチを切った、と言う。
この事件についてのスウェーデンの報告が出てきた頃、この船は7月28日、すでにイギリス海峡を越え、最後の無線交信をした。この船の追跡装置からの信号は翌日、フランス沖で受信されたが、それが最後で次は8月3日であった。この信号は事件を報じるニュースが出るのと同時に途絶えた。
オンライン海運会報・ソフラクト編集長ミハイル・ボイテンコ氏は18日、一晩中何人かの船乗りらと話したがより一層わけがわからなくなった、と語った。
「この船にはあらゆる必要な現代的な交信装置と緊急警報装置とが備えられているし、また通常の携帯電話が使用できる位置にいた」と、記者会見で語った。
「警報のスイッチが切られないままで、誰も音を出さずにシージャックすることが、ありうるだろうか? 考えられない」と語った。
ボイテンコ氏の会社であるソフラクト社は、海賊対策コンサルティングの専門会社で、ボイテンコ氏はこのシージャックは通常の海賊とは異なる方法を使ったものだと語った。
「この作戦は、船と貨物を合わせたよりもっと高価なもの」と彼は述べた。「18年になる中古船と貨物の木材の価格はわずか130万ユーロ(180万ドル)だ」と語った。
ボイテンコ氏は、貨物船は申告していない物を運んでいた、とにらんでいる。また国家利益が絡んでいるだろうという。ただし詳細については説明しなかった。
優秀な分析官であるユーリア・ラティニナ氏は、船は秘密の貨物を運んでいたと考えている。彼女は、貨物船が航海に出る前に、ロシアのカリーニングラードの港に修理で入っている、と言う。イェゼドネブニ・ズルナル電子版に書いているラティニナ氏は、秘密工作員が絡んでいるのではないか、と述べた。
専門家らはまたロシア政府の行動の遅さを指摘している。メドベージェフ大統領が失踪した船の捜索に海軍を送ったのは8月12日で、船員の家族らが公の場で捜索願を政府に要請してからだ。
アークティック・シーは、マルタ船籍で、ロシアのフィンランドのソルチャート社が営業している。ロシア式の経営と技術協力を船員の住むロシアの町アルハンゲルスク市にある姉妹会社から受けている。
セルジュコフ国防大臣はこの船はカポベルデ沖合い480キロ付近で発見された、と言った。これはフランス海軍が14日特定したと報告した位置と同じ領域にあたる。
98メートルの長さがある貨物船の失踪はヨーロッパ中の専門家、政府関係者らの疑惑を招いた。海賊に捕まったというものから、怪しげな営業目的ではないか、というものまで、何がおきているのかという点に関しては議論を呼んだ。
●貨物船の8人のハイジャッカーを逮捕―ロシア
【8月18日 RIA Novosti】
ロシアのフリゲート艦ラドニーは、大西洋上で交戦することなく貨物船「アークティック・シー」を解放すると共に、8人のハイジャッカーと思われる者たちを逮捕したと18日、ロシア国防大臣が発表した。
「アークティック・シーに乗り込んでいたハイジャッカーらは、乗組員らを武器で脅し命令に従うよう強制した。アークティック・シーはハイジャッカーらの要請で、アフリカ大陸方面に向かって、あらゆる通信およびナビゲーション装置を切って航行していた」とアナトリー・セルジュコフ国防相はメドベージェフ大統領に報告した。
●失踪の貨物船発見、乗組員収容―ロシア
【8月17日 時事通信】
ロシアのセルジュコフ国防相は17日、フィンランドを出航後、2週間以上にわたり消息不明となっていたマルタ船籍の貨物船「アークティック・シー」が、アフリカ西部沖で16日深夜、ロシア海軍の軍艦に発見されたことを明らかにした。インタファックス通信が伝えた。同船にはロシア人船員ら約15人が乗り込んでいたが、軍艦に収容された。
同船はアルジェリア向けの木材を積んで航行していたが、7月下旬にポルトガル沖で消息を絶ち、海賊による乗っ取り説が出ていた。現在、乗組員から事情を聴取しているという。
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ハイジャックされたか、貨物船「北極海」
◆8月17日
7月下旬に何者かによってハイジャックされたといわれる、フィンランドの貨物船「北極海」の事件で、身代金が要求されてきた、と言われている。
この事件に関しては、日本でもほとんど報道されていないようだが、これはこの事件の背後関係がかなり複雑な様相を呈しているからのようだ。
つまり、このフィンランドの貨物船にはロシアの核ミサイルが数発積み込まれていた、という情報もあるからだ。乗組員はロシア人だ。そしてこの船の捜索に20カ国がかかわっていて、ロシアは潜水艦から海軍艦船、その他の手段も動員している、と言われている。
もしハイジャックした者たちが、この核が積み込まれていることを知ってそれを強奪したとしたら、これは大事(おおごと)だ。スパイ・アクション映画のストーリーそのままとなり、その行き着く先はこれまた物騒なことになるだろう。
昨日のブログにも書いたが、アメリカがこのままいくと、再度の金融危機を引き起こし、今度は誰もそれを押しとどめることができなくなる可能性が高いから、国内は騒然となり、革命騒ぎになることが考えられ、それを見越してアメリカ政府が国内に戒厳令を敷くためにも、大規模テロ事件を起こすかも知れない、というような可能性がないことはない。そしてこの貨物船に核ミサイルがあったとすれば、それが利用される可能性も考えられる。
そのように書いたからと言って、それをオバマ大統領がやる、と言っているのではなく、起こすとすれば、むしろオバマ大統領に対抗する勢力が怪しい、と言いたいのだ。
従って今度のこの貨物船ハイジャック事件がどのような結末を迎えるのか、注視していくべきであろう。
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●ハイジャッカーらはフィンランド貨物船の身代金を要求
【8月16日 DW.World.DE】
ロシア乗組員と共に北極海で失踪したフィンランドの貨物船に関する謎がまだ明らかにされていない。最後の情報はハイジャッカーが身代金を要求してきた、というもの。
フィンランドのメディアは土曜日、貨物線「北極海」をハイジャックした人々から身代金の要求されている、と報じている。フィナンシャル・タイムズ・ドイチュランドによると、ハイジャッカーらは身代金として150万ドルを要求しているという。しかし情報筋については明らかにしていない。
評判のいいロシアの海運新聞ソフラクツ紙によると、この船の自動識別信号は短時間スイッチオンの状態となり、信号を15日8時30分GMT送信し、その後再びスイッチが切られたという。
週末に、西アフリカ沖合いのカポ・ベルデ付近に、またフランスのビスケー湾にこの貨物船がいるという報告があった。
ジェローム・バロエ・フランス海軍スポークスマンは、「北極海」がフランス沖合いにいたという報告を退けて、おそらくはこの貨物船はブラジルを目指していたと語った。
ソフラクツ紙のミハイル・ボイテンコ編集長は、何かずっとまずいことが起きている、と思っているという。
「私はこの貨物船をハイジャックしたのは海賊だとは思っていない。なんらかの国家がかかわっている匂いがする。これはまったくル・カレの小説のようなスパイ工作ものだ」と、語ったとロイターは報じている。
NATOのドミトリー・ロゴジン・ロシア大使は、ロシアとNATOは貨物船の位置を割り出すために協力している、と語った。
この貨物船に何が本当に起きているのか、という噂がいろいろ出ている。ロシアが作り上げた犯罪物語だというものから、貨物船は秘密の貨物を運んでいる、おそらくは放射性のもの、あるいはテロリストのための武器、というようなものまである。
7月23日「北極海」はフィンランドから木材を貨物をアルジェリア向けに出港した。翌日の朝早く、スウェーデン沖のバルチック海を航行している時、この船は12名ほどのスウェーデンの麻薬取締官を装った者たちが乗り込んできた、と言われている。
現在、20カ国ほどがこの船の行方を捜索している。またロシアはこの「北極海」の捜索に潜水艦、海軍艦船および“その他の手段”も動員している。
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レバノンのスレイマン大統領
◆8月13日
レバノンに対するイスラエルの脅威が高まっている。2006年におきたイスラエル軍のレバノン侵略では、ヒズボラの巧みな戦いで、却ってイスラエル軍の被害が甚大となり想定外だったということで、イスラエル軍は早々に撤退していった。
今そのヒズボラが更にレベルアップしてきていて、イスラエルはイランを叩きたいと同時にレバノンのヒズボラも叩いておきたいと考えているようだ。ただし、先回のような目にあわない保証はない。
レバノンのスレイマン大統領はこのイスラエルの侵略の脅威を前にして、挙国一致内閣の樹立を督促している。これは正しい見解だ。
常にそうなのだが、イスラエルのやり方は、内部の分裂を誘い、お互いに戦わせる、といういつもの権力者が行う「分断して統治」の方式だ。レバノンではキリスト教徒がイスラエルとつながったりして長い間、内戦状態が続いた。今そのモザイク国家と言われた分裂国家がまとまろうとしている。
イラクとイランを戦わせたのもそうだ。イラク内部の今の分裂状態もそうだ。イランの今回の選挙騒動も、その裏にはイギリスのMI6やアメリカのCIA、その裏にはイスラエルがいると見ていいだろう。アラブ諸国の穏健派と急進派の分裂の背後にもイスラエルの影がある。だからこの分断して統治は、イギリスのやり方であるが、またイスラエルの常套手段でもあるのだ。
しかし今やレバノンも目覚めだしている。あのハリリ元首相暗殺事件(2005年2月14日)で、当初疑われたのはシリアだったが、それを指摘した国連の特別調査団の申し立てがあまりに杜撰で、買収されたとしか思えない者の証言には信憑性がないとして、拘留されていたシリア人の容疑者らについて国際特別法廷がその者たちを解放せよと命令し、解放されたというニュースはまだ新しい。
それとほぼ同時期、大量のイスラエルのスパイ行為が発覚し、イスラエルに雇われたレバノン人などの工作員らが逮捕されている。
だから、レバノン指導層の内部では、やはり我々の敵はイスラエルだ、という認識が強まってきているのだ。それが下記のニュースにもあるように、いまやヒズボラ(イスラム教徒)とキリスト教徒とが連携し共同行動をとるようになってきているのだ。
自分たちの本当の敵が誰かを明確に指摘したスレイマン大統領の指摘は、まさに目覚めつつあるレバノンを象徴していると言えよう。
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●レバノン大統領:イスラエルの侵略の脅威を前に政府の一体化が必要
【8月11日 Anti.War.Com】
レバノン南部に対するイスラエルからの脅威が高まることを指摘し、レバノンのミシェル・スレイマン大統領は、イスラエルからの繰り返えされる攻撃の脅威のため、“統一国民政府”の形成が必要とされるに至った、と述べた。
レバノンは先月末、新しい攻撃を想定して軍を臨戦態勢に置いた。
ヒズボラがレバノンの連立政権に入ることを予想し、イスラエル政府は最近脅しを繰り返している。これに対し、ネタニヤフ・イスラエル首相は、ヒズボラによるいかなる動きも、その結果はレバノンが“支払わねばならない”と発言した。
スレイマン大統領のキリスト教徒の支持者らは、今年はじめの選挙で政権をとることができなかったヒズボラの一角を占めている。
ネタニヤフ首相はあらゆるうわさを“メディアの嵐だ”と打ち消して、レバノン国境ではなんら特別なことは起きていない、と強調した。
昨日、イスラエルの戦車がレバノン国境に向かって進軍していったという報告があった。このためレバノン側では、高度な待機状態が敷かれた。
2006年、ヒズボラが2人のイスラエル兵士を捕まえた後、イスラエルはレバノンを侵略し、千人を超える、殆どは市民を殺害した。
侵略軍と交戦したヒズボラとは違って、レバノン軍はあの戦争の埒外にいた
●ヒズボラの攻撃あればレバノンの責任、と警告―イスラエル首相
ヒズボラは「我々はより強い」とけん制
【8月11日 世界日報】ネタニヤフ・イスラエル首相は10日、レバノンのイラン系イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラがレバノン軍の中に入り、イスラエルを攻撃した場合、いかなるヒズボラからの攻撃も、レバノン政府に責任があると見る、と語り、レバノン政府に対し、警告した。
イスラエルとヒズボラ間の緊張の高まりが指摘される中、レバノン政府によるヒズボラの行動の管理強化を求めたものとみられる。
それに対しヒズボラの対外関係責任者のイマド・ムサウィ氏は11日、ヒズボラは先回の戦いの時以上に強くなっている、と語り、イスラエルを牽制(けんせい)した。
レバノンでは現在、先の総選挙で勝利したサード・ハリリ未来運動党首を首班とする組閣が進められており、ヒズボラからの入閣も予想されている。
2006年のイスラエルとヒズボラの戦いではレバノン人1200人と、イスラエル人158人が死亡した。
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