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暗い日々が来ることを予期するネタニヤフ首相
◆6月16日
イスラエルが国際社会の圧力を感じ始めている。今まで傍若無人に振舞ってきたイスラエルであったが、ガザ支援の自由船団襲撃事件でまた国際社会の非難を浴び、しかも同盟国だったトルコの人間を殺害したことからトルコが反イスラエル色を更に強めて来ているのが、こたえている様子である。
以前からの流れもあったが、このところの風の吹き回しがどうもイスラエルに対して一段と厳しいものであることを感じているのだろう。
「中世からの闇の力」というのは、かつてのオスマン・トルコ時代のことであろうか。トルコが反イスラエルの旗を掲げだしたことにかなりのショックを感じているのではないだろうか。
それで今回、ネタニヤフ首相は調査委員会の設置を国際社会に約束し、イスラエル国民に向かって、「これから暗い日々が続く」と何時になくトーンのダウンした発言をしている。
これは当然といえば、当然である。既にこのブログで示してきたように、このまま行けば、イスラエルの存在そのものが危機に瀕することになるのであるから、いくらイスラエルといえども、もう昔のようにいいように振舞って許され時代ではないことは理解しなければならい。少しは目が覚めて欲しいものである。しかしリーバーマン外相のような人物もいるから無理かも・・・
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●イスラエル首相:暗い日々が待っている
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3905022,00.html
【6月15日 Attila Somfalvi】
イスラエルのネタニヤフ首相は14日、イスラエルの未来に荒海が待っていると予見して、「困難な日々のために準備せよ」とリクード派会議で語った。その中で、イスラエル国防軍の自由船団襲撃事件の調査委員会の設置を発表した。「中世からの闇の力が我々に向かってきている。現在の状況を非常に心配しているバルカンと東ヨーロッパの同胞から電話を受けた」と語った。
この前に、閣議の時にネタニヤフ氏は、イスラエルの同盟国からかもしれない「サプライズ」を予期するように人々に語っていた。しかしながら、委員会はイスラエルの有利になるように仕事をするだろうと言い、その反対ではないと言った。「この委員会は、国際政治のアリーナで戦う我々の能力を強化する。もしも、何もしなければ我々はもっと悪い問題を抱えるようになるだろうと思う。何らかの値を払うことになるが、現在の状況下ではそれがベストのやり方だ」と語った。
「ガザへの船団は一回きりのことではない。我々は困難の真っ只中にいる。またイスラエルに対する継続する戦いの最中に我々はいる。憎しみの洪水がイスラエルの敵により引き起こされ我々に向けられている」とネタニヤフ氏は語った。「彼らはミサイルとテロの硬いペンチをもって我々を締め付けようとしている。そしてイスラエルの自己防衛の権利を、また国防軍兵士の自らの生命を防衛しようとする権利を無効にしようとしている」と語った。
しかし、ジャコブ・トゥルケル元最高裁判事により指揮され、またアイルランドとカナダからのオブザーバーを含む調査委員会は、急いで仕事を始めるわけではない。このメンバーはネタニヤフ氏に会っておらず官房長官のズビ・ハウゼー氏は日程はまだ決められていないと語った。
◆閣僚らは乗り気でない
閣僚らは、この委員会の設置に対しては賛成票を投じたが、各自はそれぞれ異なる理由を持っている。
襲撃の時、「誰かが標準業務手順通りにやらなかった」と語ったことをYnetに暴露されたモシェ・ヤアロン戦略相は、「当局者の中に失敗を犯した者たちがいる」と指摘した。「この委員会は、我々自身の国家・軍のレベルでの内部調査に代わるものではない。それをやってこそ、今後また現れる船団やその他の事件に対して適切に処理できるようになるのだ」と語った。
ヤアロン氏は、この調査の目的は、「首を切り落とす」ことではなく、将来のためのレッスンを学ぶためである、と語った。「船団を止める、ガザに到達させないという決定は全般的には正しかった。これは国家レベルでの自衛行為である。甲板上で銃を使用したことも明らかに正しい。勇気と自制、果敢さとさまざまなプロフェッショナリズムが発揮されたものだった」と語った。
ネタニヤフ氏やヤアロン氏と違って委員会を免れることはできないと語ったメリオドール大臣は、国防軍下士官らに証言させることに賛成である。「それは違った角度からの見方を提供するだろう」と彼は述べた。
しかし、バラク国防大臣は反対だ。「事件の内容を理解する点で正しいやり方である軍の調査の秘密性を傷つけるいかなるやり方にも国防陣営は反対だ」と大臣は語った。「兵士は一瞬の内に撃つか撃たないかを決定しなければならない。兵士は弁護士と後でかわさねばならなくなる会話を考えながら、理性と倫理をフル回転させねばならない」と語った。
リーバーマン外相は「委員会の設置を避けることはできない」と語った。「国際社会の中には、イスラエルは自分自身を調査することはできない、と信じている者がいる」と述べた。「一切の事実について調査することは我々の利益に繋がる。また国際社会のめがねを通してチェックすることも我々の利益に繋がる」と外相は語った。「時間が経過すれば、物事はより一層はっきりすることだろう。我々にやましいところはないのだから」と述べた。
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