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イスラエル国防軍 
ロッキードマーチンF-16I Sufa 833 - Beersheba Hatzerim

◆5月15日

 イスラエルに対し、オバマ政権は「イランを奇襲攻撃するな」、というはっきりとしたメッセージを渡したという。

 イスラエルがイランを奇襲攻撃するのでは、という憶測はもう何年も前からあるが、つい最近もその憶測が持ち上がった。それはイランまで給油措置なしで到達できるF-16I戦闘機を昨年11月に90機購入し、またドイツからは核ミサイルを発射できるドルフィン級潜水艦を今までの3隻から更に2隻購入し5隻に増やすようなことをしているからだ。
 このような情勢を前に、アメリカ中央軍のペトレイアス司令官は4月1日、、イスラエルが最終的に核施設への「先制攻撃」に踏み切る可能性があるとの見方を明らかにしている。

 しかし、既に4月30日の「スパイ工作事件でイスラエルに圧力を掛けるオバマ政権」でも示したように、オバマ政権は最近の今までの歴代アメリカ政権と違い、イスラエルに対し毅然とした態度で接し、特にイラン攻撃に対してはイスラエルを牽制する姿勢をずっと示してきていた。それが今回はその「牽制」をより一層ハッキリとしたメッセージとして示したのだ。
 
 ここから見て取れることは、アメリカはイスラエルを押さえ込みにかかろうとしている、ということだ。こうはっきりとしたメッセージをイスラエル政府に突きつける、ということはイスラエルの最大の懸念材料であるイランの核問題においてさえ、その解決のイニシアチブはイスラエルではなく、アメリカが握っている、ということを宣言していることであり、イスラエルはアメリカに従ってくるように、と命令していることを意味する。これはイスラエルの命運はアメリカが主導的に面倒見るから、イランには手をだすな、という親分が子分に言う態度となっているのだ。

 またもや、アメリカはイスラエルに対し、主体的なイニシアチブを発揮したことになった。アメリカ政府のイスラエルに対するスタンスが変更したことを裏づける新たな証拠である。
 今までのアメリカ政府のイスラエルに対するスタンスの変更に関する内容は以下の通りだ。

1.ネタニヤフ現イスラエル政権の意向と反対の「2国家共存」を宣言し、それに同意することを要求した
2.タブーとなっていたイスラエルの核兵器問題を取り上げ、NPT加盟を促した
3.イスラエルに向かって、イランに対する軍事攻撃を許さない、というメッセージを発した

 これら、すべてにおいて、イスラエル現政府の意向とは衝突する内容である。普通だったら、アメリカにおけるイスラエル・ロビーの影響力の故、アメリカ政府としてはイスラエル政府と調整をしながら進める話の内容だろうが、オバマ政権はイスラエル政府の意向には一向にお構いなく、いうなれば、「信念」に従っての政策を推し進めようとしているとしか判断できない行動なのだ。

 イスラエルのシオニストと、アメリカのイスラエル・ロビー、そして世界中のシオニストたちは、自分たちの傀儡・手駒にしようとして、バラク・フセイン・オバマ・ジュニアを上院議員から大統領にまで引っ張り上げてきたのであろうが、彼らの傀儡になるどころか、オバマ氏は、彼らの思惑を超えて、オバマ氏自身の「信念」を中心とした外交政策を推し進めているとしか理解できない動きとなっているのである。

 しかし前オルメルト政権ならいざ知らず、今回のイスラエルのネタニヤフ政権は、極右のリーバーマン外相などのグループを抱える右派政権となっているから、こうも彼らの党是なりスタンスと真っ向から反対の政策をアメリカから押し付けられるような事態に対し、どこまで「譲歩」し続けられるものなのか、と思う。

 もっともイスラエルの中には、イランに対する軍事攻撃を許さない、というグループも存在し、イスラエルの良心を代表する声もある。しかしやはりまだまだ少数派のようで、一般国民も、「外交交渉や経済封鎖努力が失敗した場合」と断りながらも、イラン攻撃に対しては「賛成」する声が大きいのである。
 
 いずれにしろ、オバマ政権のイスラエルに対する「豪腕」振りは、「画期的」と言っていいだろう。いや、「目を見張るものがある」、と言うべきか。とにかく世界平和のために応援する、続けてもっとやっていただきたいものだ。

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●オバマ大統領:イランを奇襲攻撃するな
 http://www.haaretz.com/hasen/spages/1085466.html
【5月14日ハアレツ紙】
 オバマ大統領は、イスラエルのネタニヤフ首相に、イランに対する軍事的奇襲作戦をすることで、アメリカを驚かすようなことをしないようにというメッセージを送った。
 このメッセージはアメリカの高官がイスラエルでネタニヤフ首相や大臣、高官らとと面会した折、渡されたもの。
 これより前に、ネタニヤフ首相の特使がワシントンを訪問し国家安全保障担当大統領補佐官のジェームズ・ジョーンズ氏とヒラリー・クリントン国務長官と会って、オバマ大統領がイランと始めた協議について話し合った。
 アメリカの高官のもたらしたこのメッセージは、イランに対しイスラエルが忍耐しきれなくなることを懸念していることを示している。アメリカにとっては、油断することで最後の段階で事実に直面することにならないようにすることは重要である。
 次週の月曜日に予定されているネタニヤフ首相との面会をホワイトハウスで待つことはしないで、先に特使を通じてにメッセージを手渡すことにしたもの。


●イスラエル イラン核施設攻撃も 米司令官見解「開発阻止へ先制」
【4月2日産経新聞】
 中東地域を管轄する米中央軍のペトレイアス司令官は1日、上院軍事委員会に提出した書面で、イランの核兵器開発を阻止するために、イスラエルが最終的に核施設への「先制攻撃」に踏み切る可能性があるとの見方を明らかにした。・・・以下略


●イラン攻撃には、いかなる軍事的、政治的、道徳的正当性なし
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=9756
イスラエル人、イラン攻撃反対宣言
2008年8月6日
イスラエルのイラン攻撃に反対するアド・ホックグループ
プレス・リリース

 100名以上の学者、平和活動家らが以下の宣言に署名する。
 イラン戦争を始めるいかなる軍事的、政治的、道徳的正当性もない。
絶えず我々に届く情報は、イスラエル政府がその核計画を妨害するためイランへの攻撃を真剣に考慮していることをうかがわせている。
 我々はイラン政府の無責任なやり方を無視するものではない―我々は原則的に核兵器に反対であり、中東地域から大量破壊兵器をなくすことに賛成である。
 しかしながら、新しく広まっている戦争への危機、およびそれから生じる脅威の直接の主要な原因は、挑発的な軍事演習に支えられたイスラエル政府の政策から来ていることはあきらかである。
 我々は真剣な考慮の下、そのような攻撃のためのあらゆる口実は、安全保障上も、政治的、道徳的にも正当化されるものではないことを改めて表明する、。
 イスラエルは軍事衝突に代わる政治と外交面で真剣に努力することなしに冒険主義の行動にとらわれ、我々自身の生存を危うくすることになるだろう。
 我々はそのような攻撃が行われるものかどうかは分からない。しかし、ひとつの道理に適った選択肢であるという評価が重きをなしつつあるため、我々はイラン攻撃が破壊的結果をもたらすものであることを警告し忠告するものである。

調停グループ
ガディ・アルガジ教授、ジュディ・ブランク、レイチェル・ギオラ、アナット・マタール、アディ・オフィール教授、リュ―ベン・カミナー、ハガイ・ラム教授、イェフダ・シェンハブ教授、オレン・イフタチェル教授
(contact: reuven.kaminer@gmail.com )


●大多数がイラン核施設攻撃を支持―イスラエル
【5月4日 世界日報】
 イスラエル紙エルサレム・ポスト電子版が4日、同国のバー・イラン大学などが3日に発行した世論調査結果から、として報じたところによると、もし、イランのウラン濃縮を停止させるための外交交渉や経済封鎖努力が失敗した場合、イスラエル国民の66%が、イスラエル軍によるイラン核施設に対する攻撃を支持した。
 米国の対イラン対話姿勢が進展の兆しを見せている中でも、イスラエル国民のイランに対する不信感が根強いことを示している。
 なお、そのうちの75%が、米オバマ政権が、イスラエルによるイラン攻撃に反対しても、実行すべきだ、としている。


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