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 エルドアン首相と       S-400        ティモシェンコ首相と

◆5月17日

 グルジアでNATOが演習を行っている最中、そのすぐ隣のトルコのエルドアン首相は、ロシアのソチでプーチン首相と会談し、トルコの原子力発電所建設にロシアの会社に参加してもらう話し合いをした、という。
 またその際、ロシアのガスをトルコに供給する契約の続行に関する話し合いも持たれたという。
 
 トルコはカスピ海の石油を運ぶパイプラインが敷設されていたり、黒海の地中海への出入り口となる海峡を持つ、いうなれば戦略的な要衝といわれる国であるため、アメリカもロシアもトルコとの関係を重要視している。トルコ領土を通過する有名なバクー・トビリシ・ジェイハンパイプライン(BTCパイプライン)がそのパイプラインの代表的なものだ。これは、アゼルバイジャンのカスピ海沿岸都市バクーから、グルジア領内を通過し、トルコのジェイハン港に至るパイプラインで、石油パイプラインとしては世界第2位の規模だという。

 その戦略的要衝国のトルコは、最近ロシアとの関係を強めてきている。今回の原子力発電所建設にかかわるビジネス面のニュースもさることながら、4月27日にはトルコがロシアの最新鋭対空ミサイルシステムであるS-400購入希望の話があった。
 トルコはNATOのメンバー国であるから、NATO側の武器・兵器体系を購入するのが通常のケースであろうが、現在ロシアとNATOとの間で揺れている戦域防衛ミサイル配備問題があるにもかかわらず、(というかそのため、)トルコは敢えてロシア製の防空ミサイルシステムを購入したいと言い出しているのである。

 この背景には、実はイスラエルのガザ侵攻以来トルコに沸きあがりつつある、反イスラエル感情とそのイスラエルを常に一方的に支援・支持してきたアメリカ・欧州に対する反発があると考えられる。
 世俗的イスラム国家と言われるトルコだが、一般民衆はやはりイスラム教徒としての自覚があるから、イスラエルの戦争犯罪満載のガザ侵攻を目の当たりにして、今急速にトルコ人の感情は反イスラエル・反欧米に傾きつつある。
 しかもそのアメリカの後押しで無理やり作られたグルジアのサーカシビリ政権が昨年8月南オセチア侵攻からロシアとの紛争を引き起こしたが、その背後にはやはりイスラエルとアメリカがいたことで、ますます不信感を募らせている、と見られるのだ。

 ロシアは自国内に多くのイスラム教徒を抱えているので、イスラム教国との友好的関係は国策として重要な要素となり、トルコはイスラエルとの関係において国内のイスラム教徒の感情を無視できない。したがってイスラエルのガザ侵攻はトルコを大いに反イスラエル・反米に傾かせたことになり、この機会にロシアもトルコとの関係強化を図っていると見られる。

 またロシアは最近ウクライナとの関係をほぼ正常なものに戻し、その余勢を駆ってロシア黒海艦隊のクリミア半島セバストーポリ駐留問題をもウクライナ当局と解決し、2017年以降も継続駐留の可能性が高まっている件もあり、黒海の南岸に当たるトルコとの関係は今後更に重要視されると同時に、ロシアの存在感が高まることで、トルコもロシアとの関係を今まで以上に重要視する傾向になってきていると考えられる。

 そうなると、グルジアの周りを、ロシアの友好国が囲むような形成となる。トルコとロシアの接近がグルジアの現政権崩壊を早めることになるかもしれない。


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●ロシア:トルコの4基の原子力発電所建設に参加する用意あり
【5月16日RIA Novosti】
 プーチン首相は16日(土)、ロシアの会社がトルコの原子力発電所建設に参加する用意がある、とエルドアン・トルコ首相との会談後語った。
 「4つの大きなユニットの建設に参加する可能性について語り合った」とプーチン首相は述べた。
 またロシアとトルコは2011年に切れるガス供給契約継続で話し合いを始めることでも合意し、ブルー・ストリーム・ガス・パイプラインの2本目の支線建設問題に関しての話し合いを持ったと述べた。
 ロシアはトルコに2008年は238億立方mのガスを供給したが、その内100億立方mはロシアとトルコをカスピ海の海底を通るブルーストリーム・パイプラインを通してのものだ。今年は255億立方mに増えることが予想されている。
 エルドアン首相は記者会見で、プーチン首相がトルコをまもなく訪問することになるだろうと語った。


●トルコ:ロシアのS-400防衛システムを購入希望
【4月27日RIA Novosti】
 NATOメンバー国であるトルコは、ロシアからS-400トライアンフ防衛システムを購入することに強い関心を示した、とロシア国防産業関係高官が11日語った。
 「トルコはロシアからS-400防衛システムを買うことに強い関心を持っている」と、兵器輸出会社ロソボロネクスポート社の相談役であるアナトリー・アクセノフ氏は語った。 ロシアはイスタンブールで4月27日から30日にかけて開催されたIDEF 2009 兵器ショーで120種の兵器を展示した。2年毎に開催されるエキシビションは、トルコ国防産業が1993年以来開催しているもの。
 アクセノフ氏は、トルコのムラド・バヤール国防産業次官との間でS-400引渡しの可能性についての話が持たれた、と語った。
 ロシア側の代表団の一人は、この件は政治的な配慮があり、ロシアとNATOとの間で行われている中央ヨーロッパに展開されるミサイル防衛システムに関する話し合いの結果に左右されるだろうと語った。
「我々はトルコ側高官らに、S-400は単なる防空システムではなく、戦略的ミサイル防衛の要素を含むもので、一国に設置することで多くの隣国の空域を防衛することができるものだ」と語った。
 S-400トライアンフ(SA-21グローラー)は、アメリカのパトリオットの2倍、ロシアのS-300PMU-2の2倍半の射程となる400km離れた所の空中の標的を捕捉・破壊できるようにデザインされている。
 このシステムは、ステルス航空機、巡航ミサイル、弾道ミサイルを破壊できるとされていて、3500kmの飛翔距離、最大速度4.8km/秒である。


●ロシアとトルコ:戦略的宣言を発表
【2月13日RIA Novosti】
 ロシアとトルコの両大統領は2月13日(金)、モスクワで両国関係の強化と友好・協力関係を促進する共同宣言を発表した。
 トルコのアブドゥル・ガル大統領は12日、ロシアへの最初の訪問を行った。モスクワ滞在の翌日にはタタール人のイスラム教共和国であるカザンを訪問した。
 「これは戦略的な文書だ。両国間の協力を行うことを明らかにし、それを強化することを謳っている」とロシア政府筋は語った。
 この宣言文には、南コーカサス地方の不安定化を進めかねない潜在的紛争を解決する効果的な方法を採用するよう行動することが謳われている。


●「もう来ない」、トルコ首相がダボス会議を途中退席
 ガザ攻撃めぐり応酬
【1月30日 AFP】
 スイス・ダボス(Davos)で29日開かれた世界経済フォーラム(World Economic Forum)の年次総会(ダボス会議)で、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)へのイスラエル軍の攻撃をめぐる討論の最中に、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相がイスラエルのシモン・ペレス(Shimon Peres)大統領と激しい口論となった末、「ダボスには2度と来ない」と捨てぜりふを残して途中退席するハプニングがあった。
 エルドアン首相は、ガザ地区のイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)に対する攻撃を弁護したペレス大統領の演説に、会場の政府関係者や企業重役らが拍手したことを非難。イスラエルはガザ地区に「野蛮な」行為をはたらいたと強く批判した。
 しかし、司会者が時間切れを理由にエルドアン首相の発言を遮ったため、ペレス大統領には25分の発言時間が与えられたのに自分には12分しか与えられなかったと抗議。「発言を認められなかったから、2度とダボス会議には来ない」と宣言して、潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)国連(UN)事務総長や他の出席者の前を横切って、会場を後にした。
 ペレス大統領はガザ攻撃について、ハマスがイスラエルにロケット弾など数千発を撃ち込んだことで、イスラエルが攻撃せざるを得ない状況に追いやられたとして、「ガザの悲劇は、イスラエルの責任ではなく、ハマスの責任だ。ハマスは独裁体制を生み出した。非常に危険だ」などと主張。さらに、エルドアン首相を指さして、(トルコの首都)イスタンブール(Istanbul)がロケット弾攻撃の標的となったならば、トルコも同様の行動を取っただろうと述べた。


●ロシア・ウクライナ:ガス問題で合意
【4月30日RIA Novosti】
 経済問題のため、ウクライナはロシアとの対立姿勢を改め現実的対話を開始した。
 4月29日、プーチン首相とウクライナのティモシェンコ首相は、モスクワで会談し、ロシアがウクライナの2009年ガス購入不履行に対する罰金を請求しない件、およびウクライナ経由のガスに対する通過料を前払いする件で合意した。この前払いでナフトガス側が、ガス料金の支払いをロシア側にすることが可能になった。
 これに対し、ウクライナは、ウクライナのガス供給システムの近代化にロシアの参加を要請した。
 ウクライナのティモシェンコ首相は、ガス供給問題で持ち上がった両国の緊張関係は解決し、対立の時期は去った、と語った。・・・以下略

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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