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【9月10日】 
プーチン氏とのインタヴュー(1)
http://www.realjewnews.com/?p=269

以下は、ドイツ国営放送のトーマス・ロス氏による、プーチン首相に対するインタビューの内容の翻訳されたもの(英語)の日本語訳の最初の部分である。
後編(2)もあるようだが、とりあえず(1)を訳出してみた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
トーマス・ロス:プーチン首相、グルジア問題が大きくなった後、国際社会とメディアは、ロシアが世界から孤立していると見ています。なぜあなたはお国を孤立させるのですか?

プーチン首相:グルジア紛争は誰が始めたとお考えなのですか?
ロス:私の見るところ、南オセチアのツヒンバリをグルジアが攻撃して始まったと思います。

プーチン首相:そのお答えに感謝したい。それは正しく、その通りです。後でより詳しくお話します。ここでは、我々がこの状況を引き起こしたのではない、ということを明確にしておきます。
そして、ロシアの評判についてですが、どんな国でも、独自の外交政策に従い自分の国の市民を守ろうとする時、その評判を高めることができるでしょう。
反対に、他国の政策に自国の国益を超えて乗り出して介入するような場合には、評判を落とすでしょう。

ロス:まだ私の質問に答えていませんね。なぜお国を孤立させているのか、ですが。

プーチン首相:私は質問に答えたつもりですが。さらに加えるとすれば、こういうことです。国というものは、この場合には、市民の生命を守るべく動き、市民の誇りを守ろうとしたロシアですが、しかも国際法の義務に従って平和維持部隊として動いたのですが、そういった国は孤立することはありません。ヨーロッパとアメリカについては、彼らが世界を支配しているわけではないのです。
反対も言えます。もう一度強調すれば、他国の国益を無視することで自国の市民と国益に奉仕することは正当化されると信じるどんな国も、その評判は徐々に低下するだろうということです。

もし、ヨーロッパの国がアメリカの国益に従ってついて行けば、私の意見では、うまくいくとは思えません。
さて、国際法の義務についてですが、国際的合意内容では、ロシアは平和維持部隊として、南オセチア人を守る義務がありました。ちなみに、1995年のボスニアを思い出してください。ボスニアのヨーロッパ平和維持部隊は、オランダ軍で構成されていましたが、一方の攻撃は阻止せず、ある地域の全体が破壊されるのに任せてしまったことがありました。数百人が死にました。ボスニアのスレブレニカの町の人々のこの悲劇はヨーロッパでは良く知られています。
我々は同様の動きをすべきだったでしょうか?グルジア軍部隊がツヒンバリの町の人々を殺戮するのに任せて、その侵略行為を無視すべきだったのでしょうか?

ロス:プーチン首相、あなたの批評家らは、南オセチアにおけるあなたのゴールは、人々を守ることではなく、グルジアをさらに不安定にすることと大統領を追い出すことだと言っています。なぜでしょう?グルジアがNATOに加盟することを阻止するためですか?

プーチン首相:そうではありません。それは事実の歪曲です。嘘です。もしそれが我々のゴールだとしたら、既に我々はこの紛争を始めていたことでしょう。しかしあなた自身で認めたように、グルジアがこの問題を起こしたのです。
それで最近の出来事の起きた事実関係を思い起こして見ましょう。コソボについての不当な独立承認の後、すべての人々はロシアが南オセチアとアブハジアの独立と主権を認めるだろうと思っていたのです。そして我々はそれを行う道徳的権利を持っていました。しかし我々はそれをしなかったのです。我々は慎重に行動し、無法なコソボの出来事を”呑み込んだ”のです。

しかしその見返りとして我々は何を得たでしょうか?紛争のエスカレーションだったのです。平和維持部隊に対する攻撃であり、南オセチアの民衆に対する襲撃・破壊だったのです!こういったことが事実であり、よく知られたことでヨーロッパ中に公表されています。

フランスの外務大臣が当時北オセチアにいて、人々がグルジアの侵略者の手から逃れてくるのに出会っているのです。
目撃者が、グルジア部隊が女性や子供たちを戦車で追い回しているのを見ています。彼らは市民を家や教会の中に追い込んで生きたまま焼き殺しています。グルジア兵士らは、首都のツヒンバリに入って、女性や子供たちが隠れている地下室に手榴弾を投げ込んでいるのです。
それは集団虐殺でなければ、一体なんと呼べばいいのですか?

この大惨事を引き起こしたグルジアの指導者らは、そのことでグルジアの領土的統合を台無しにしたのです。
そのような指導者らは、大きさの大小を問わず、国家を導く権利はないでしょう。
彼らがまともな人間ならば、即座に辞職することだろう。(続く)



 

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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