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◆4月19日

 アメリカの外交が良くなってきていることを以前書いた。今回も反米で固まりつつあった中南米国家との「より」を戻す動きをしていて、南北米が再びまとまるような方向が出てきている。
 中東でも、ロシアとの関係でもよりを戻すような動きをしてきているオバマ政権が、今度はアメリカの裏庭と言われた中南米諸国との関係の改善に向かった格好だ。

 ところで、なぜ中南米が反米になっていったか、というと、一つにはやはりアメリカの帝国主義的な姿勢があったからといえるだろう。
 またそれに従わない、たとえばチャベス大統領などに対して、暗殺の試みをしたりしたからだ。

 今回もボリビアのモラレス大統領の暗殺未遂事件がニュースになったが、この背後には国際的組織があったといわれている。ボリビア人のほかに「アイルランド人」や「クロアチア人ら」を組織できる組織とはいかなる組織であるか、推測できよう。

 あるサイトでは、この暗殺計画を教える代わりに、オバマ氏にCIA職員の「拷問問題」を見過ごすようCIAの側が要請し、それをオバマ氏が受け入れた、といっている。

 もし、暗殺計画が発覚しないまま遂行された場合、せっかく南米諸国との関係改善を図ろうとするオバマ大統領の壮図が、一挙に崩壊しかねないため、それを取引材料にした、というわけだ。それも考えられることだろう

 こういうことが南米では頻繁に起きていたから、反米になるのも当然だった。ましてボリビアではアメリカの麻薬密売取締官が麻薬の密売をしていたというから当然だ。

 それに、反米の南米政権は左翼政権とか言われるが、実際のところは反「新自由主義」を掲げる諸政権ということなのだ。

 これは、今の金融危機に示されるように、そしてヘルムート・シュミット元ドイツ首相が「略奪資本主義」、と表現したように、無茶なやり方をするアメリカの言いなりにはもう従いたくない、という拒否の姿勢の現われなのだ。

 したがって、これを単に「左翼政権」だと言って、判断・批判しているだけでは、物事の本質を見失う。
 
 オバマ氏はそれが分かっているようで、南米諸国と「より」を戻す姿勢を示し、その方向で努力しようとしている。これは本質的に望ましいことである。


~~~~~ 関連記事 ~~~~~~~~~~~~~~~

●<米州首脳会議>変わる米国アピール オバマ大統領
4月18日12時13分配信 毎日新聞

 【ワシントン草野和彦】オバマ米大統領は17日、米州首脳会議の演説で、断交が続くキューバとの関係の「新たな始まりを追求する」と述べ、中南米でも「敵との対話」路線に踏み出した。ブッシュ前政権下で冷え込んだ中南米社会との関係改善に向け、新たなキューバ戦略を米国の変化の象徴にしたいとの狙いがある。今後はキューバ側の反応を慎重に見極めつつ、対応を検討していく構えだ。
 オバマ大統領は米州首脳会議に先立ち、中南米の各紙に寄稿した。「共通の繁栄と安全保障のために、米国は中南米との幅広い協調関係を再生する」と強調した。その一環として、キューバ系米国人の渡航・送金規制を撤廃したことをアピールしていた。
 国際的な金融危機の他、中南米には、個別テーマでも米国の協力を必要とする国がある。気候変動対策では代替エネルギー・エタノール先進国のブラジル、麻薬犯罪対策ではメキシコなどだ。
 ただ禁輸措置撤廃を含むキューバとの全面的な関係改善について、オバマ政権は、政治犯の釈放や表現の自由など、民主化の促進という明確な基準を設けている。
「ボールは違う側(キューバ)のコートにある」。ギブス大統領報道官はこう語り、次の段階に進むのはキューバの対応次第との認識を示している。


●オバマ大統領、「反米」チャベス大統領と握手・会話
4月18日13時48分配信 読売新聞

 【ポートオブスペイン=本間圭一】オバマ米大統領が17日、米州機構(OAS)首脳会議が開幕した当地で、中南米の反米指導者として知られるベネズエラのチャベス大統領と初めて顔を合わせ、短時間ながら言葉を交わした。
 報道によると、オバマ氏が先に自己紹介すると、チャベス氏も手を差し出し、「この手でブッシュ(前米大統領)と握手したのは8年前のことだ。あなたと友達になりたい」などと語り、オバマ氏がこれに応じて握手したという。
 チャベス氏はブッシュ前大統領を「悪魔」と呼ぶなど、激しい対米批判で知られるが、オバマ氏の外交政策は対照的に柔軟なため、2人の「接触」に注目が集まっていた。
 2人がほほ笑みながら握手する写真も、公開された。


●ボリビア警察、大統領暗殺計画を阻止と 3人射殺
ラパス(CNN) ボリビア警察は16日、モラレス大統領らの暗殺を計画していたとして、容疑者3人を射殺、2人を逮捕した。大統領が訪問先のベネズエラで、ガルシア副大統領が当地での会見でそれぞれ語った。 副大統領によると、容疑者グループのメンバーはボリビア人のほか、アイルランド人、クロアチア人ら。大統領や副大統領、政府高官らの暗殺を企てていたとされる。警察は東部サンタクルスのホテルにグループが潜伏していることを突き止め、30分にわたる銃撃戦の末、容疑者らを射殺、逮捕した。近くにあるグループ所有の倉庫からは武器が押収されたという。 副大統領によれば このグループは、15日に同市内でカトリック枢機卿の自宅が爆破された事件にも関与していたとみられる。この事件によるけが人はなかった。副大統領はグループを、「危険な雇われテロリストの集団」と非難した。
モラレス大統領によると、暗殺計画の情報は、ベネズエラ訪問の前に入っていたという。
サンタクルスは反モラレス派野党の拠点。野党勢力は、当局はこれまで、大統領の外遊中に同様の暗殺計画を発表したことが何度もあると指摘。「計画は存在せず、国民の注意をそらすためのうそにすぎない」と主張している。


●ボリビア、アメリカ人外交官を国外追放
2009/03/10 Tuesday 14:09:35 IRST
http://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&task...
ボリビアに駐在するアメリカ人外交官1名が新たに国外追放処分を受けました。
ボリビアのモラレス大統領が、首都ラパスに駐在しているアメリカの外交官フランシスコ・マルテイネス氏を好ましくない人物であるとして、72時間以内に同国を退去するよう命じました。
モラレス大統領は、このアメリカの外交官は、常に反ボリビア政府勢力と接触していると強調しています。
アメリカ国務省のリン報道官は、ボリビア政府のこの決定は正当化することのできないものであるとしています。
モラレス大統領は、昨年11月にも、アメリカの麻薬密売取締部隊が、麻薬を密売しているとして、彼らの国内滞在許可を取り消しました。
さらに、昨年9月に、ボリビア駐在のフィリップ・ゴールドバーグ・アメリカ大使を国外退去処分にしています。

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