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◆4月24日

 オバマ政権で最初の人事となったラーム・エマニュエル首席補佐官がシオニストなので、今後のオバマ政権は、ユダヤ・シオニスト寄りの政策になって、結局今までのアメリカと同じ動きをする、と悲観的な予想をしていた。(【11月8日】首席補佐官に任命されたユダヤ系のエマニュエル氏 )
 既に何回かにわたって、オバマ政権の動きが良い、ということを指摘してきたのだが、その間、エマニュエル補佐官は一体どう考えているのか、ということが疑問だった。
 しかしここにいたって、分かってきたことは、このエマニュエル補佐官も実はオバマ氏と同じ視点に立って一緒になって政策を進めているようだ、ということだ。

 パレスチナ問題の解決には、まずイスラエルとパレスチナの2国家を作らねば問題の解決にはならない、ということと、そのためには、1967年戦争(第3次中東戦争)前の国境線にまでイスラエルが撤退すること、がなされることが必要、ということ。
 これをやらないと、最終的には、イスラエルは「存亡の危機に陥る」、と考えている。エマニュエル氏はそれを分かっていて、それを実行するためにオバマ氏と協力している、と見られる。

 以下の記事には、エマニュエル氏の姿勢が出ている。旧約聖書のエステル記を引用して、イスラエルの右派はエマニュエル氏に、イスラエルの国益を優先させよう、としている様子が窺える。
「あなたとあなたの父の家とは滅びるでしょう」というのは、もうエマニュエル氏に対するあからさまな脅し、と見ていいだろう。
 今回、エマニュエル氏が役員をしていたフレディマックのデビッド・ケラーマン最高財務責任者(CFO)が自宅で「自殺」と、報じられたことは取り上げた。

 これが脅しの現実の内容かもしれない。

 確かにオバマ政権には内外の敵がいっぱいいるようだが、オバマ氏はたくみに動きながら難問をクリアーして、アメリカをよみがえらせる人物になる可能性が大きい、と見る。


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●NUのカッツ氏:エマニュエル氏にユダヤ人であることを思い出させる
4月19日
http://www.jpost.com/servlet/Satellite?cid=1239710730438&pagename=JPost%2FJPArticle%2FShowFull

 イスラエルのナショナル・ユニオン(NU)議長カッツ氏は、ホワイトハウスの首席補佐官であるラーム・エマニュエル氏宛に、自らがユダヤ人であることを忘れるな、と警告する手紙を送った。
 カッツ氏の公文書は、エマニュエル氏と、あるユダヤ系アメリカ人のリーダーとの間で交わされたとされる内容に対する反応として出た。

 カッツ氏はあるリーダーとの個人的会合で、エマニュエル氏が「これからの4年間で、2国家2民族の原則でパレスチナとの和平が合意されるが、誰が首相になるかは問題ではない」と述べたと言っている。
 カッツ氏の議会の側近がエルサレム・ポスト紙に配布したこの手紙のヘブライ語版では、カッツ氏は、「多くのイスラエル人にとっては、この報告は懸念材料になっている。イスラエルの首相とイスラエルの世論に対する押し付けがましい姿勢が認められるからだ。
 これは、イスラエルは米国のような真の友人から、ましてホワイト・ハウスの首席補佐官にまで出世したイスラエル・ユダヤ人から、期待するものはない、ということだ。

 カッツ氏はエマニュエル氏を、ペルシャ帝国内のユダヤ人のためにペルシャ王アハシュエロスに働きかけと、りなしをしてもらった旧約聖書に出てくるエステルと比較している。
 「あなたがもし、このような時に黙っているならば、ほかの所から助けと救いがユダヤ人のために起こるでしょう。しかし、あなたとあなたの父の家とは滅びるでしょう。あなたがこの国に迎えられたのは、このような時のためではなかったとだれが知りましょう」(エステル記4章14節)と述べて、カッツ氏はエステル記を引用した。

 カッツ氏は、エマニュエル氏に向かって、氏がその影響力をイスラエルの利益のために発揮すべきである、と暗示しているのだ。その利益とは、ガザと西岸にパレスチナ国家ができることを阻止することにある。

 エマニュエル氏はシカゴで1959年に生まれた。彼の父親は、ベンジャミン・M・エマニュエル氏で、エルサレム生まれの小児科医で、かつてのイルグンのメンバーだった男だ。
 ラームと彼の兄弟たちは、イスラエルの夏のキャンプの参加している。彼と彼の妻、アミィ・ルールはシカゴのアンシュ・ショロム・ブナイ・イスラエル(正統派集会)のメンバーである。息子と二人の娘がいる。上の二人はエマニュエル氏自身参加したことのあるコンサヴェーティブ・デイ・スクールに行っている。
 クリントン政権時代、オスロ合意のバラ園サイン式を指揮し、ラビン首相とアラファト議長の握手を演出した。

 昨年11月エマニュエル氏は、、その政策においてオバマ氏が「イスラエル寄り」になるよう自分がが影響力を発揮する必要はない、と言った。
 また、ナショナル・ユニオンは、イスラエルの政権がユニオンとの提携に入ることはないとリクードから言われたことはないと述べた。

 「基本的には、電話の呼び出しが来るのを待っている状態だ」と、4月19日ユニオンのラビ委員会事務局のハレル・コーヘン氏は語った。
 「新内閣の就任式が終わるまでリクードから、提携を望むというサインを受けてきていた」とコーヘン氏は語った。
 彼はまた原則的には、ネタネヤフ政権がユニオンを拒む理由はない、と述べた。「明らかに、今の政権が「2民族・2国家」を適用すれば、問題化するだろうが、現在のところそうはなっていない」と言う。

 党の政治的決定を最終的に承認する立場にあるナショナル・ユニオンのラビ委員会は、カッツ氏を擁護する公式文書を発表した。
 この委員会は、カッツ氏が「法外な要求」をしたので、ナショナル・ユニオンは連立政権からはずされているとしている。

 ラビたちによれば、むしろ、それはリクード内の突然の説明できない思惑の変化によるという。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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