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鉄条網の張られたマナマの真珠広場


◆2月21日

 中東問題の専門家であるロバート・フィスクが、今アラブ・イスラム国家で起きている反乱・革命は、宗教的なというよりか、大衆的な騒乱であり革命であると指摘している。
 
 このブログでも指摘したように、これは「草莽の民」による本当の反乱であり、革命である。フィスクの見解と同じである。つまり、一般民衆が、仕事がない、人間らしい生活ができない、明日食うパンが買えない、という現実的な問題が基底にあるのだ。

 確かフランス革命も「パンが買えない」ということで婦人達のデモが始まりだったといわれているし、ロシア革命でも同じである。ようするに最終的には、人間は食えなくなれば、暴れるしかないのだ。だから為政者はいかに大衆に仕事を与え、食わせていくか、ということが一番重要なことになるのである。

 ところでアラブ社会をそのような社会にしたのが、欧米の金融資本を中心とするグローバリズムの動きであったが故に、この運動は同時に反欧米にならざるを得ないのだ。そしてその欧米を金融の力で操っているのが、ユダヤ系の者たちであるが故、結局この運動は反ユダヤ・反イスラエルとならざるを得ないのである。

 人々は目覚めだしているのであり、覚醒しだしているだから、独裁的・圧政的な政治を行ってきた国は全てこの反乱の飛び火を恐れねばならない。

 既にチュニジアとエジプトで、政権転覆の実績を積んだのだから、他の国の同じアラブ・イスラム教徒の民衆が自分達の国でできないはずはない、という自信や確信を持つことができるであろう。従ってこの動きはちょっとやそっとでは静まらないと思われる。

 そして最終的には、これが例えば中国の新疆ウイグル地区などのイスラム教徒にまで拡大するかもしれないし、欧米社会でも同じく始まる可能性がある。
 
 ようするにフィスクは中東地域の地殻変動だと言っているが、中東地域だけに限定されたままで終わらないで、世界的に拡大する可能性があるのだ。

 ★「最後の鐘がなる・・・収奪者が収奪される・・・」 マルクスが言ったような「資本主義の最後の鐘」だけではない。あらゆる圧制・搾取の型に対する反乱である。そしてそれは直接的な圧制・搾取に対する反乱から間接的な圧制・搾取に対する反乱へと拡大していく可能性がある。

 日本では河村名古屋市長が始めた反乱も同じ型である。ただずっと穏やかな反乱であり革命の仕方なだけである。だから彼は草莽の民の一人であり、草莽の民の心が分かる政治家であろう。


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●民衆の反乱であり、宗派間の抗争ではない
http://www.independent.co.uk/opinion/commentators/fisk/robert-fisk-these-are-secular-popular-revolts-ndash-yet-everyone-is-blaming-religion-2220134.html
【2月20日 Robert Fisk - The Independent】

 エジプトのムバラクはエジプト革命の背後にはイスラム主義者がいたと非難した。チュニジアのベン・アリは同じようなことを言っていた。ヨルダンのアブドラ国王は、暗い邪悪なアルカイダ、ムスリム同胞団、イスラム主義者の策略がアラブ世界で起きている民衆反乱の背後にあると思っている。昨日はバハレーン当局は、バハレーンでのシーア派の反乱の背後に血塗られたヒズボラの手が伸びていたことを発見したと思った。ヒズボラを知るには、イランの動向を見よ。一体どうして風変わりで非民主主義的ではあるがしっかりとした教育を受けた人々らがこのような間違った見解を持つようになるものなのか? 世俗的な民衆の暴動に直面して、バハレーンは事態を正しく理解できずに、急進的イスラム教徒を非難した。かつてのイランのシャーも逆の似たような間違いを犯した。イスラム教徒の反乱に遭遇して彼は共産主義者を非難したのだ。

 オバマやクリントンはもっと奇妙な宙返りを行った。民主主義勢力の側に立つべきであった時に中東の「安定」した独裁政権を支持してきながら、欧米の欺瞞性に全く幻滅していたアラブの民衆が立ち上がった時に、彼らはアメリカが自分達の側につくことなど願ってもいなかったのだが、その民主主義を要求するアラブの民衆の声をアメリカは支持したのだ。「アメリカ人はムバラクの下、30年間我々の国に干渉してきた。ムバラク政権を支持し彼の兵士に装備を与えてきたのだ」と、エジプト人学生は先週タハリール広場で自分に語ってくれた。今や、アメリカ人が我々の側で干渉してくれるのならば、歓迎するよ」。先週末、バハレーンで同じような声を聞いた。「アメリカ人が訓練したバハレーンの兵士がアメリカ製の戦車からアメリカ製の武器で我々を撃っているのだ」。一人の衛生兵が18日語っていた。「そして今やオバマは我々の側につきたがっている」。

 過去2ヶ月の出来事と、反体制アラブ反乱の精神は、イスラムの首長をではなく尊厳と公正を求めるもので、我々の歴史書にずっと書き留められることだろう。そしてイスラムの最も厳格な信者らの失敗は今後何十年も議論されるであろう。ムバラク政権崩壊前に撮影された最近のアルカイダの映像には、エジプトでイスラムが勝利する必要性があることが強調されていた:ところが一週間前に世俗の勢力、愛国主義者、イスラム教徒、クリスチャンなどの男女はビン・ラディン株式会社の支援なしで、あの老人を追放したのだ。更に奇妙なのはイランの反応である。イランの最高指導者はエジプト人の成功はイスラムの勝利だと信じきっていたのだ。アルカイダとイラン、そして彼らの最も忌み嫌う敵である反イスラムのアラブの独裁者達だけが、大衆の反乱ないしは親民主主義の抗議運動を行う者たちの背後に宗教があったと信じていることにほっとさせられる。

 自国の民主主義リーダーたちを処刑すると脅しながら、イラン・イスラム共和国はエジプトの民主主義を称賛していたのは、いかにもひどい皮肉である。

 ということでイスラム主義者の偉大な週、ということではないのだ。勿論、注意すべき点はある。恥辱と恐怖の中にあった彼らの人生を窒息させてきた、そして欧米が支援してきた独裁政治の覆いを剥ぎ取ろうとしたアラブの何百万人ものデモ隊参加者らはイスラム教徒であることは間違いないのだ。そして欧米の「クリスチャン」と違って、イスラム教徒は、自分達の信仰を失ってはいない。ムバラクの殺し屋警察の石と棍棒の下で、「神は偉大なり」と叫びながら彼らは反撃を開始した。それはこれこそがまぎれも無く彼らにとっての「聖戦」だったからだ。宗教戦争ではなく公正・正義のための戦いである。「神は偉大なり」と公正を要求することは完全に同じことである。それは、不正に対する戦いはコーランの正に精神なのだから。

 バハレーンでは、我々は特別のケースを見る。シーア派の多数派が、親国王派であるスンニー派によって支配されている。シリアは、バハレーン型のために同様な問題が生じるだろう。多数派であるスンニー派が、少数派であるアラウィ-派(シーア派)によって支配されているからだ。確かに少なくとも欧米社会は、バハレーンのハマド国王に対する支援をしているので、バハレーンにはクウェートも同様だが、議会がある、と指摘することはできるだろう。こいつは嘆かわしくも古くろくでもないもので、1973年から75年まで存在したが、憲法を無視して解散させられた後、「改革」のパッケージの一部として2001年に再び作られたのだ。しかしこの新しい議会は、最初の議会より更に非代議制的なものになってしまっている。反対派の政治家らは、国家治安部隊によっていじめられ、議会の選挙区は勝手に改悪させられ、少数派のスンニー派が支配できるようになっている。例えば、2006年と2010年、シーア派の中心となる党は40議席の内、18議席を獲得したに過ぎない。全くそこでは、はっきりと北アイルランドのアルスターの例を、バハレーンにおけるスンニー派の展望にみることができる。多くの者たちが、彼らはシーア派の群集が彼らの家を焼き、自分達を殺すのでは、と恐れている、と語った。

 一切のこういったものは変わらざるを得ない。国家権力の統制は効果的であるように法令化されねばならない。また平和的な抗議に実弾を使用することは、停止されねばならない。ひとたびアラブ人が恐れというものを克服すれば、北アイルランドのカトリック教徒がアルスター王立国家警察の残虐性に直面しながら要求した市民権を請求することができたのだ。結局、英国はユニオニスト支配を放棄せざるを得なくなり、IRA(アイルランド共和国軍)に権力をプロテスタントと共同で握るようにさせざるを得なくなったのだ。状況は全く同じではない。バハレーン政府は反対派には「テロリスト」がいる、という主張を擁護するため、とてもIRAの主要な武器とはなりえない拳銃と剣の写真を示したが、シーア派は民兵を持っていないのだ。

 言うまでもないが、世俗的闘争と同じように宗派が存在している。治安部隊は宗派間の暴力沙汰を阻止するために抗議運動を抑圧せざるを得ない、と国王が言った時、彼はその問題を無意識的に認めたのだ。この宗派間の闘争をサウジアラビアは悪い意味で全て問題について見る見方としているが、それをバハレーンでは反対派の抑圧をすることに利用している。サウジアラビアのシーア派はバハレーンにいる同派が政権を転覆したら傲慢になるかもしれない。そうすると、我々はイランのシーア派の指導部が自慢する声を聞くようになるかもしれない。

 しかし、相互に影響しあうこれらの騒乱は、中東という枠組み内で起きている事柄という単純な見方をするべきではない。32年間権力の座にあるサレ大統領に対するイエメンの暴動は民主的運動ではあるが、部族的なものでもあり、反対派が銃器を使用し出すのに時間は掛からないかもしれない。イエメンは相当に武器が行き渡っている国であり、部族は自分達の旗を持ち民族主義者があちこちにいる。そして今度はリビアが動き出した。

 カダフィは相当に風変わりな人物で、彼のグリーンブック理論は非常識な内容で、彼の支配はいかにも残酷なものなので、彼は倒される寸前のファラオのようなものだ。彼のベルルスコーニに対する媚や、トニー・ブレアーに対する鼻につくようなお世辞、そのブレアーの外務大臣だったジャック・ストローはリビア人のおかしな政治的手腕を称賛したが、そういうことがカダフィを救済することにはならないだろう。アイゼンハワー大統領よりも多い勲章を付けて、頬のたるみを整形しつつ、この破滅した男は彼の支配に挑戦する自国民に対して、恐ろしい罰を与えると脅かしている。

 リビアに関して思い出す二つの事柄:イエメンのように、そこは酷い国だということ;イタリアのファシストの君主に反抗した時、解放のための荒っぽい戦争を始めたところだ。信じがたい勇気をもつ勇敢な指導者は絞首刑の縄に直面した。カダフィが変わり者だとしても、リビア人が愚かだということにはならない。

 だから、これは中東の政治的、社会的、文化的世界の地殻変動なのだ。この動きは多くの悲劇を生み出すかもしれないし、多くの希望を醸成するかもしれないし、更に多くの血が流れるかもしれない。全ての分析やばかばかしい「専門家」らが衛星放送のチャンネルを支配しているシンクタンクの見解は無視したほうがいいかもしれない。もしも、チェコが自由を獲得できたとしたら、エジプト人が出来ないわけはなかろう。ヨーロッパで独裁者とその政権が転覆されたのならば、同様にアラブ社会でもできるだろう。最初はファシスト、次にコミュニストだった。アラブのイスラム教徒の間で同じことができておかしくない。そして暫くは、宗教問題を絡ませない事だ。

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