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イスラム主義者の聖域となったリビヤからイスラム主義者がアルジェリアで作戦を実施
◆1月22日
マリでのフランスの軍事介入でアルジェリアに戦火が飛び火したが、これは実は欧米側は意図的にやっている、と指摘するのが以下の記事である。アルジェリアもリビヤと並んで長年欧米諸国と敵対してきた国家であり、リビヤのカダフィ政権転覆後、欧米が狙っていた次の標的はアルジェリアである、という。
北アフリカではそうかもしれないが、中東では明らかにそれはシリアであろう。現在シリアで政府軍と闘っているテロ集団は多くがリビヤから流入してきているイスラム主義者である。このイスラム主義者はスンニー派イスラム教を国教とする国家を目指している。勿論そうなれば、シリアのキリスト教徒もアラウィ派もドルーズ教徒も存在できなくなるだろう。
しかし、シリアのアサド政権は持ちこたえているし、今度の事件の舞台となったアルジェリアがイスラム主義者の跳梁跋扈でその政権が揺らぐかといえば、おそらくそれもシリアのようにアルジェリアも持ちこたえるであろう。そしてそのような卑劣な陰謀のブローバックが欧米諸国に起きてくるであろう。
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●マリでのフランスの軍事介入は意図的にアルジェリアへ飛び火
http://www.globalresearch.ca/by-design-french-mali-invasion-spills-into-algeria/5319313
【1月17日 By Tony Cartalucci】
正に予想されたように、マリにおけるフランスの軍事「介入」がアルジェリアにも飛び火している。このアルジェリアは2011年のリビヤの不安定化に成功して以来、この地域における欧米の地政学的関心事項の中で最も可能性の高かった標的であった。
先週の、「マリで爆撃をするフランスの狂った偽善性」のレポートの中では以下のように記されている:「2011年、ブルックリン研究所のブルース・リーデルは、次ぎはアルジェリアが崩壊させられる、と書いた。彼はリビヤでの成功でアルジェリア内の過激派はより活気付くだろう、とりわけAQIMはそうだ、と書いた。フランスの空爆の展望と過激派の暴力行為との間に、リーデルはアルジェリア政府の崩壊を期待していた。皮肉っぽくリーデルは以下のように書いている。『アルジェリアは、リビヤの紛争はアルカイダとその他のジハーディスト(聖戦主義者)にとっての主要な聖域と安全地帯を作る事になるかもしれない、という特別な懸念を表明した』
NATOのお陰で、リビヤは欧米がスポンサーとなっているアルカイダの聖域に成り果てたのだ。AQIMのマリにおける進出とフランスの介入で紛争が不可避的にアルジェリアへ飛び火することになるだろう。リーデルは『ペルシャはどの方法でやるのか?』という本の共同執筆者の一人であることは指摘されておくべきだ。この本はアメリカ国務省がテロ組織としてリストに入れているムジャヒディン・ハルク(MEK)というグループを、イラン中を混乱に満たしイラン政府を崩壊させることを狙って武装させようとする陰謀を企てる内容となっていて、アメリカの外交政策を実施するために、テロ組織としてリストに挙がっている組織であっても、そのような組織を利用するというやり方を描写している」
今や、「アルカイダと繋がるテロリストが、欧米メディアが言う、フランスのマリでの作戦が飛び火したアルジェリアでアメリカ人を人質にした」、ということが報じられた。
ワシントン・ポスト紙は、「アルカイダと繋がる戦士らがアルジェリアのBPプラントを掌握し、人質を取った」の記事の中で以下のように主張している:「アルジェリア軍のヘリコプターがサハラ砂漠の奥深くに入り込んできたので、マリにフランスが介入してから最初の飛び火した現象として殺戮と人質事件を起こしたイスラム主義者の戦士は、天然ガスプラントの中で伏せた」
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、「アルジェリアでアメリカ人人質が捕えられる」という記事で以下のように記している:「アルカイダに繋がっていると見られる戦士らは、アルジェリアの天然ガスプラントで40名ほどの人質を捕えたが、その中には何人かのアメリカ人も含まれている。これはアフリカで過激派のイスラム主義者の影響が増大するのを抑えようとする国々にとっての新たな脅威である。欧米の治安関係者らが遠方から人質を解放する方法を吟味している際中、アルジェリアの治安部隊はこのプラントに突入しようとして失敗した」
WSJは更に続けて、「パネッタ国防長官は人質の状況に鑑み、『必要かつ適切な段取り』を踏むだろうと語った。その際、軍事行動も辞さない、とした。彼はアルジェリアでの襲撃事件はマリから飛び火したものだろう、と語った」と書いた。
そしてこれは隠密であると同時に徐々に公になりつつある、欧米の過激派代理組織と欧米のそれを阻止せんとする偽りの努力が見られる軍事行動であり、マリとアルジェリア国境付近を戦場としている。これはヨーロッパの帝国主義的地図が我々の見ている前で書き換えられる事態をもたらしている。
その間、この同じテロリスト勢力はNATOによる資金、武器、秘密の軍事支援、を受け続け、シリアでは外交的承認を受けた。そしてアメリカとフランスは北アフリカで「自由シリア軍」の思想的同盟者の非常に小さな組織と戦っている、と主張している。
実際は、2011年に政権転覆を試みアルジェリア政府によって完璧に打ち負かされた後、アルカイダはアメリカとフランスがアルジェリアに干渉し介入するがままにしている。アルカイダは戦争の原因であると同時に傭兵部隊でもあり、標的とされた国家に対して欧米が展開している勢力である。マリの紛争は単なる口実で、アルジェリアで武装反乱を惹起させることがフランスの作戦の狙いであることは明らかで、欧米の軍事介入を可能にさせることを狙っている。
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