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G8でのベルルスコーニ首相とオバマ大統領

◆「分裂」で「揺らぐ」G8サミット

 昨日からイタリアの地震被災地ラクイラで主要国首脳会議(G8)が開催されている。今回のサミットは「分裂」で「揺らぐ」サミットと形容したい。

 まず中国の胡錦濤国家主席が帰国してしまったため、重要な経済問題などでの討議にあまり意味がなくなってしまった。これはある意味この会議全体を揺るがした出来事だろう。
 そもそも開催地が地震被災地のラクイラに急遽変更され、余震におびえる状況での会議となり、参加者の心も不安で揺れている。
 加えて、主催国のイタリアのベルルスコーニ首相は、若い女性の買春問題などでスキャンダルに揺れている。そこに更に、元ヌードモデルのカルファーニャ機会均等相(33)をサミットの配偶者プログラムの案内役に指名したとして、メディアが騒いでいる。
 日本は日本で、中国やインドなどの新興国を加える拡大論が加速する見通しで、「アジア代表」として参加してきた日本の主導的な地位が揺らぐ可能性が出ている、ということで、心穏やかではない。

 G8ではイランの今回の選挙後の弾圧問題を取り上げ、イランに対する新たな制裁も議論されるようだが、中国自身がウルムチの弾圧問題で揺れているし、イラン叩きの急先鋒であるフランスのサルコジ大統領は、このブログで取り上げたように、アラブ・イスラム系の移民の人々に対する「弾圧」では、内務大臣時代からの弾圧の専門家だ。
 それに選挙の不正などどの国でも多かれ少なかれ存在していて、あまり他国のことをとやかくいうほど偉くはないだろう、というのが実情だ。
 それに弾圧というのは、見方によるのだから、どの国もイラン問題は他人事とは思えない内情を持っているから、サルコジ大統領のようなのを普通「偽善者」と言う。だからロシアなどは最初から制裁などには消極的だ。

 結局あまり意味の無いサミット、ということになるのだろう。



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●ベルルスコーニ:G8はイラン問題で分裂
【7月7日 AP】
G8の参加国指導者は、イランでの大統領選挙後の混乱と弾圧問題で共通の見解を導き出すべきだ、とサミット前夜の7日、イタリアのベルルスコーニ首相は語った。
 今回のサミットの議長を務めるベルルスコーニ首相は、いくつかの国、例えばフランスは強い行動が必要だ、と語り、反対にロシアなどは対話の姿勢を保ち穏便なスタンスがよいと表明している。
 「イランに対する声明の内容をこれから決められる」と、ローマでの記者会見でベルルスコーニ氏は語った。彼は、参加国首脳らは対話路線を求めるだろう、と語った。
 8日夜の夕食会議でイラン核問題をトップに世界的な安全保障問題を話し合う。夕食後に共同声明を発表する予定でいる。
 フランスのサルコジ大統領は、選挙後の騒乱で何人かの死者や多くの逮捕者を出したイラン指導層に対する比類ない批判者だ。最近サルコジ氏は「フランスは常にイランに対する制裁を強化することを提言してきた」と語り、そうすることで「イラン指導部が今進んでいる道が行き止まりであることを理解するだろう」、というのだ。
 ロシアは制裁の可能性を否定した。メドベージェフ大統領は、イランの選挙のあった4日後に開かれた安全保障会議に、イランのアハメドネジャド大統領を招待している。
 アメリカのイランと対話するという路線は、6月12日の選挙後の騒乱とその弾圧で揺らいでいる。・・・以下略



●胡主席帰国で「中国リスク」浮き彫りに ラクイラ・サミット
7月8日22時27分配信 産経新聞
 【ローマ=渡辺浩生】ラクイラ・サミットの“影の主役”といわれる中国の胡錦濤国家主席が帰国したことで、いまや中国を抜きでは何ら意味をなさなくなった世界経済問題や地球温暖化対策での有益な討議は望めない状況となった。特に、米国発の金融・経済危機を克服し、再発を防ぐ処方箋(せん)を探る上で、中国の存在は欠かせない。胡国家主席の帰国は、中国の国内事情に世界が翻弄(ほんろう)されるという「中国リスク」を改めて浮き彫りにした。・・・以下略



●サミット接待役に元ヌードモデル閣僚…伊首相に疑問符
7月9日0時22分配信 読売新聞
 【ラクイラ=松浦一樹】主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)を前に買春疑惑などのスキャンダルが相次いで発覚したベルルスコーニ・イタリア首相(72)に、欧州メディアは議長の資質を疑問視する論調を強めている。
 「(サミットで同席する)各国の首脳に恥ずかしい思いをさせている」(英紙)などの辛辣(しんらつ)な批判をはね返せるか、会議の手綱さばきが注目される。
 7日にローマで行われた記者会見。首相は「一連の疑惑はサミットに影響すると思うか」と地元記者に問われ、「そんなはずはないだろう」と憤りをあらわにした。
 5月に18歳女性とのいかがわしい関係が取りざたされ、ベロニカ夫人(52)との離婚騒動が持ち上がって以来、地元メディアは首相批判を強めている。私邸に高級売春婦を呼んでいた疑惑が浮上すると、トーンはさらにエスカレートし、ナポリターノ伊大統領は1週間前、「サミット前は批判報道を一時自粛すべきだ」と仲裁に入ったほどだった。
 サミット開幕が近づくにつれ、各国メディアも攻撃の手を強め始めた。元ヌードモデルのカルファーニャ機会均等相(33)をサミットの配偶者プログラムの案内役に指名したことや、政府の会議運営能力に疑問符をつけ、英ガーディアン紙は「各国はイタリアをサミットから追放し、スペインとの入れ替えも検討している」と痛烈な皮肉を放った。
 首相にとって、一連の会議をそつなく仕切れば汚名返上のきっかけとなる可能性もある。だが、「サミット中に新疑惑が浮上するのではないか」(伊レプブリカ紙)とメディア側は厳しい視線を浴びせている。



●ラクイラ・サミット 余震M4以上ならローマに会場変更
イタリア政府は、8日から同国中部地震の被災地ラクイラで開催される主要国(G8)首脳会議(サミット)について、会期中にマグニチュード(M)4~4・5程度以上の余震が起きた場合、首脳らの安全を考慮し、会場をローマの警察関連施設に移すことを決めた。同国主要メディアが一斉に報じた。
 4月6日の本震以降、ラクイラでは6月22日にM4・5、3日午後にもM4・1の余震が起きたほか、6日未明にも数回の余震が観測された。
 強い余震が発生した場合、首脳らをいったん会場内のテントに移した後、ヘリコプターなどでローマに移送する。
 サミット会場は当初、サルデーニャ州のリゾート地だったが、中部地震後、復興支援を目的にラクイラに変更された。(共同)



●ラクイラ・サミット 揺らぐ「アジア代表」の地位
8日からイタリアで始まる主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)では、中国やインドなどの新興国を加える拡大論が加速する見通しで、「アジア代表」として参加してきた日本の主導的な地位が揺らぐ可能性が出ている。また、ホスト国であるイタリアのずさんな対応ぶりも目立つほか、麻生太郎首相をはじめ各国首脳もさまざまな問題を抱えており、主要国(G8)の存在意義が問われかねないサミットになりそうだ。・・・以下略



●「薄くて質素」サミット事変
 主要国首脳会議(サミット)が8日、イタリア中部のラクイラで開幕する。経済危機や地球温暖化など、G8(主要8カ国)だけでは解決できない課題がのしかかり、今回は最もG8の影が薄いサミットだと指摘される。さらに、史上最も質素なサミットであり、日本が世界2位の経済大国としての地位を確保して臨む最後のサミットでもある。世界的なパラダイムシフト(既成概念の枠組み変化)のうねりの中で、サミットは今、大きな岐路に立つ。
◆「存在意義がない」
 ラクイラ・サミットは、初日にG8の会合を設定した。2日目に中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカの新興5カ国などが加わり、地球温暖化対策のための主要経済国フォーラム(MEF)首脳会議を開催。3日目にアフリカ、食料問題を協議する。G8で見解を擦り合わせ、拡大会合を主導する段取りだ。
 だが実際には、今回ほど「(存在意義を喪失する)アイデンティティー危機」(米シンクタンク戦略国際問題研究所のスティーブン・シュレイジ氏)が指摘されるG8は初めてだ。
 経済危機の解決と再発防止に向けた国際通貨基金(IMF)の財源拡充、金融規制強化などのメニューは、4月のロンドンG20(主要20カ国金融サミット)で合意され、G20の枠組みは、世界規模の課題対処への有効性を確立しつつある。9月末には、米ピッツバーグで次回G20が開催される。米政府高官は「(G8は)2つのG20の単なる中間点」であり、新施策を打ち出すよりも「首脳たちが経済回復の取り組みを点検し合う機会」と位置づけているほどだ。・・・以下略
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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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