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ジュネーブ会議の様子

◆7月3日

 ジュネーブで開催されたシリア関係国会議で、アナン和平計画に対してロシアが提出した4つの改正案の3つが承認された、ということでロシア側は概ねこの会議を成功だったと見ているようだ。

 要するに、シリアの問題はシリア人が解決すべきであり、外国の干渉は不要ということになったようだが、それでも武器の供給は相変わらず、不法な方法を禁止するまでに至らなかったようだ。アメリカは軍事介入の準備を進めているようであるが、実際の介入は今回の合意で棚上げになったと言えるだろう。

 また紛争終結のため、先ずシリア政府軍が町から撤退すべし、という点も抹消されたという。ロシア側が、政府軍が撤退したら、反政府側が奪取するだけではないか、と反論したからのようだ。当然である。この点が今までは訂正がなかったためにシリア政府側のみが悪者にされてきたのである。停戦というものは、紛争当事者が同時に武器使用をやめねば、なんらの意味もない。

 「シリアをリビヤのようにはさせない」、というのがロシアの意図であるから、今度の会議で欧米側とこのような決議を出せたことだけでもロシア側の勝利といえそうだ。後は、武装勢力が政府軍とどこまで張り合えるのか、という点と、工作部隊の浸透を政府がどう防ぐか、というような課題が残っている。また「移行統治機関」のようなものが実際できるかどうかは、わからない。

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●シリア問題でロシアと欧米が妥協
http://www.itar-tass.com/en/c142/462081.html
【7月2日 Itar-Tass】

 ロシアのラブロフ外相はシリアについての国際会議の結果に満足している、と語った。諸外国の指導者はシリア問題の収束についての原則で合意した。この会議は、特にロシアの出した4点の改正案の内の3点が承認された新しい行動計画を承認して閉幕した。 

 シリアのための行動グループの参加者らは完璧な意思を表現した、とコムソモルスカヤ紙が報じた。彼らは暴力を非難し、コフィ・アナン特使の地位を確認し、和平協議と改革を主張し、資金協力の準備があると発言した。しかし最も重要なことは、シリアの主権と独立が確認されたことだ、とコムソモルスカヤ・プラウダ紙は報じた。
 「従って、シリアに対する軍事介入は今のところ議題になっていない。これはロシアにとって大きな得点に思える」と報じた。

 ロシア代表団のコメルサント紙筋は、この結果のことを「ロシアが提唱した4点の改正案の内3点が会議で承認されたので、そこそこ良いものだった」と述べた。とりわけ、この文書にはシリアの将来はシリア人が決めるべきである、という文言が認(したた)められている。とはいえ、欧米側のスタンスは実際は変わったわけではない。アメリカはまだアサド大統領を権力から追い出すことを狙っている。ロシアはまだそれは考えていない、とこの新聞は考えている。

 ロシアはジュネーブで宣言書の本文に4点の改正を申し入れた、とコメルサント紙は報じた。最初に、ロシアは、シリアに対する更なる制裁措置を国連安保理が採択するよう要求する条文の抹消を要請した。二番目に、ロシアはシリアの紛争に対して、不法な武器供給を厳しく禁止することを要請した。三番目に、紛争の只中にあるシリアにジャーナリストがこの国で起きている事柄に関する情報に自由にアクセスする権利を与えること。最後に、ロシアは停戦するためのプロセスを詳細に説明している文言のいくつかの変更を主張した。「この文書は、町から政府が軍を撤退させた後に、停戦が同時的になされるべきである、とある。しかし、その場合には反政府側が政府軍が去ったところをすぐさま全て奪取することになるだろう」、とラブロフ外相は記者団に語り、結局、この政府軍が先ず撤退するという条項は結果的に文書からはずされた、と指摘した。ロシアが要求した改正案の内、武器の不法な供給の禁止に関する部分だけは承認されなかったのだ。

 反面、欧米側のシリアに対するスタンスの重要な変更については言う事はできない。ヒラリー・クリントンは相変わらず、アサドは辞任すべきだと発言した。コメルサント紙筋は、アメリカの国務長官に、そのような文言は含まれていないこと、行動計画文書を読むよう推めた。彼は、「欧米諸国はジュネーブ文書には含まれていない文言を直接国連安保理を通して導入しようとするかもしれない」と語った。

 専門家によれば、シリア紛争の収束のため、ジュネーブでは何も特別なものが提供されたわけではなかった、という。「新しい権力構造に誰が含まれるのか、定かではない。アサドは既に国民融和省を作っているし、それで十分と考えている」と、カーネギーセンターのアレクセイ・マラシェンコはコメルサント紙に語った。

 行動グループの会合は、ロシアと欧米側がシリア問題で折りあうことができることを示した、とロシスカヤ・ガゼータ紙は報じた。その反面、ジュネーブ会議はシリアの流血をすぐ止めさせる方式を交渉する点などでは不十分であった。記者たちは米国務長官に記者会見で、会議参加者らが承認された和平ロードマップを実行に移すのかどうか尋ねた。しかし、アサド政権側と反政府側との対話の開始がなされることになる具体的なデッドラインや実際の行動の代わりに、シリアになんらかの「移行統治機関」を作るというあいまいな誓約の回答を受けた。しかし、欧米側がその機関に名称を早く付けたがっていてもそれは暫定政府ではなく、政治的な折衝のために作られるものだ。

 コフィ・アナンの和平計画に対してジュネーブで承認された改正案は、ロシアと欧米側が「穏当な表現」を見つけようとした試みであり、紛争当事者らに対し国際社会が一致した見解を持っていることを示すものになるだろう。ただしこういった表現で、公式のシリア当局と分裂状態の反政府勢力の背後の勢力を拘束させるものではない。ジュネーブで承認された決議内容の数多くの参照と詳細を語らずとも、総じてこの決議はシリア問題に対する国際社会のスタンスを穏やかな形で示したものと言える。

 ロシスカヤ・ガゼータ紙は、シリアに対する決議に対する主な脅威は、武力紛争が政治的なものからスンニー派とシーア派系アラウィ派との間の宗教的なものへと悪化するかもしれない、という点にあると考えている。シリアからの情報は、宗教的不和からの殺人事件があること、スンニー派の者たちが夜にシーア派の住宅の柵の上につける印について語っている。アナンの和平計画は市民社会の融和を意図している。この和平計画は宗教間紛争には不十分である。しかしながら、シリア会議の参加者らは、最終決議案を作る時、シリアにおける最も危険なこのシナリオを警告しようとはしなかった。 

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