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ミツバチが減ってきている・・・

◆7月6日

 一昨日、昨日に続いて3日連続で自然現象を扱うことになった。ミツバチがいなくなった、という話がかなり以前から言われてきている。その原因がどうも農薬にあるらしいと言われてきた。蜂だけでなく鳥の数も減ってきている。農薬がその原因だとなると、どういうことになるか、と言えば、我々の知らないところで行っていた花粉媒介の仕事をやってくれる存在がいなくなり、その結果農作物が壊滅してしまうことなるので、即、人類の生存が脅かされる、ということになる。

 今からでもこの農薬に頼る農業を見直し、できる限り農薬使用をやめていくことが必要なのだ。一昨日の記事はその農薬問題を一部指摘したものであるが、農薬に耐性を持つ根切り虫が、急速に繁殖している事実があると同時に、花粉媒介を実践しているミツバチはその農薬のために死滅に向かている、という皮肉な現実があることを見れば、農薬使用停止しか人間が取るべき方法は残されていないだろう。自然現象の奥には「神の声」がある、と考えるべきである。

 以前日本ではオタマジャクシが空から降ってくるような現象が起きたが、どうもあれも農薬に汚染されたオタマジャクシを呑みこんだ鳥が、これは体に悪いとばかり、空中で吐き出した結果、と指摘する声がある。呑みこんだオタマジャクシを吐き出すほどなのだから、鳥のエサ自体がこのように農薬で減少している、となれば鳥自体の数が減少するのもうなづける。これ全て、農薬が原因だ。

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●アメリカ全土にわたる鳥と蜂の減少 -1-
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=31699
【7月6日 by F. William Engdahl】 -部分訳-

鳥と蜂は殆どの人々にとっては自然の一部として当たり前のこととしている。若い人々に対する人間の誕生の過程を説明するために「鳥と蜂に関する教え」という表現は、なにかの間違いというわけではない。蜂と鳥は我々の惑星では生命の重要な局面に貢献している。農務省による研究では、「我々の食事の3分の1は直接的ないしは間接的に昆虫受粉植物に依存している」と言っている。

 ミツバチは農作物の最も重要な花粉媒介者だ。ミツバチは100の作物の内70以上の花粉媒介を行うが、これは世界の食糧供給量の90%になる。彼らは殆どの果物と野菜の花粉媒介を行う、リンゴ、オレンジ、イチゴ、玉ねぎ、ニンジンなどだ。養蜂ミツバチの個体数はこの50年で増加したが、蜂群個体数はヨーロッパと北アメリカでは大幅に減少している。同時に昆虫に受粉を依存している作物は増加している。この現象は蜂群崩壊症候群(CCD)という奇妙な名称を付けられている。これはある要素が原因であろうということを示している。厳格な科学的研究で主要な原因を指摘している:2004年頃から使用されている高度に毒性の強い農薬の使用である。

 もしもEU、アメリカその他の諸国の政府がある種の化学的農薬の使用を全面的に使用禁止にしなければ、ミツバチが過去のものになるだけではない。人類の生存そのものの根底を揺るがすような状況に直面することになるかもしれないのだ。直接の脅威は、毒性の高い化学成分のネオニコチノイドを含む農薬がもたらす。ネオニコチノイドはニコチンと化学的に似た殺虫剤グループである。これは昆虫の中枢神経系に作用する。しかしミツバチと小鳥にも作用するのだ。最近は新生児の脳の発育にも影響を与えるかもしれない、という証拠が出てきている。

 5、6年前、世界中とりわけアメリカ以外の地から、それからEU諸国から、特にイギリスから、蜂群全体が消滅するという情報が出てくるようになった。2004年以来、アメリカ全土で100万を超える蜂の巣が死滅し、25の州の養蜂家らは蜂群崩壊症候群と呼ばれるレポートを出している。2009年の冬、イギリスに存在した蜂の巣の5分の1が失われた。これは自然で起きる確率の2倍である。政府当局は、これを神秘的現象と言った。またアメリカでは広く使用されているネオニコチノイドを使ったバイエルのクロチアニディンについての環境保護庁(EPA)のファクトシートが以下のように警告している:

 「トウモロコシとセイヨウアブラナ(カノーラ)用のクロチアニディンが鳥に対して急性毒性リスクとなることがデータから言える。しかしながら事前評価からは処理された種子の経口摂取で非絶滅危惧および絶滅危惧種の小鳥に対し慢性毒性リスクとなること、そして非絶滅危惧・絶滅危惧種の哺乳動物に対して急性・慢性毒性リスクとなることがが示される」   

■警戒を要するイギリスの結果

 イギリスの民間研究機関であるバグライフ、そしてソイル・アソシエイションは、蜂の死滅の原因を特定するためのテストを行った。彼らは蜂の数の減少は部分的にはネオニコチノイドと言う農薬類によることを発見した。ネオニコチノイドは、「全身性」化学物で植物の細胞にまで入り込むことで昆虫を殺すものだ。イギリスではセイヨウアブラナのような作物、それに鉢植えの生産に広く使用されている。

 ネオニコチノイドはイギリスではチヌークを含む製品、セイヨウアブラナや Bayer UK 720に、鉢植えの生産に使用され、これが庭園と住宅に入り込むようになる。新しい調査では詳細に、最も総合的な一群のピアレビュー調査をネオニコチノイド使用の可能な限り長期の影響を吟味した。彼らの結論は、ネオニコチノイド系農薬は蜂の健康とライフサイクルを長期に渡ってその神経系に影響を与えることで損なう、というものだった。このレポートは、「ネオニコチノイドは現在の蜂の減少に相当な影響を与えていると思われる。またこれはその他の無脊椎動物の減少にも影響を与えているであろうと思われる」と指摘している。この機関はネオニコチノイドを含むすべての農薬の全面的禁止を呼びかけている。

 イギリスのソイル・アソシエイション会長のピーター・メルチェットは記者会見で、農薬が花粉媒介昆虫の減少を引き起こしていること、数百万ポンドの農業を危機に晒していると語った。
 
 「イギリスはEU内では農薬の安全性に対しもっとも緊張感に欠ける対応をしていることで悪名が高い:バグライフのレポートは、これがイギリスの農業に必須の花粉媒介活動を危機に陥らせていることを示している」と指摘している。

 確かに2012年3月に、イギリスの環境省の科学主任のサー・ロバート・ワトソンは、政府はイギリスでのネオニコチノイド使用許可を再検討していると発表した。ワトソンはイギリスの新聞に対して、「我々はスターリング大学、フランス、そして二か月前に出てきたアメリカの研究に注目している。我々は現在のイギリスが正しいかどうかを見るため、詳細な事実を見ていかねばならない。私はこれを非常に念を入れて再検討して見たい」と語った。
                                         -2- に続く

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