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◆7月7日

 殺虫剤をまけば、害虫だけでなく、ミツバチのような益虫まで殺してしまう。これは人間の病気と免疫力、薬との関連にも言えることだ。近代・現代医学は医薬品の大量投入のようなことが行われているが、そのためにかえって当人の免疫力が低下し、病気が進化ないしは治らない、という状況が起きている。最終的に病気を乗り越えるものは、当人の免疫力であるから、薬に頼りすぎる、という姿勢は改められねばならないのと同じで、作物に対する農薬の大量投入は、作物の免疫力を弱め、花粉媒介者であるミツバチなどの大量死を招き、反対に根切り虫のような存在が耐性を増加させてしまうのだから、改められねばならないだろう。

 
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●アメリカ全土にわたる鳥と蜂の減少 -2-
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=31699
【7月6日 by F. William Engdahl】 (部分訳)

■EPAの腐敗

 アメリカで環境に対して危険性を含むような化学製品を承認・禁止の責任を持つ部局は環境保護庁(EPA)である。2003年に、庁の科学者らの警告で、EPAはドイツのバイエルAGと日本の武田薬品に特許のあるクロチアニディンと呼ばれるネオニコチノイドにライセンスを与えた。これはポンチョ( Poncho)という名称で売られている。これは即座にアメリカのトウモロコシ畑8800万エーカーに対して使用された。それ以来、100万以上の蜂の巣の死滅が中西部のトウモロコシ畑で起きたという衝撃的な事実が報告されたのだ。

 EPAは当時、EPAの科学者らがクロチアニディンは「接触あるいは経口摂取の際、蜂に強い毒性を持つもの」であるとし、「土壌と地下水内での動きが容易で、池や水流、その他の野原に侵入し、そこで野生の草木に吸収されるようになる」ことで、蜂その他の昆虫、例えば蝶などを死滅させるようになる、と指摘していたのだが、バイエルにライセンスを与えたのだ。この警告は、2005年9月28日のEPAメモから漏れたものである。これはEFED(Environmental Fate and Effects Division)のクロチアニディンに対するERA(Environmental Risk Assessment)を要約したもので、「(クロチアニディン)は蜂に対しては薬品の散布後、数日間は毒性を維持している」と言っていたのだ。「ミツバチの中で、この毒物は幼虫に対して致命的ないしは準致命的影響を与え、女王蜂に対しては生殖面で致命的ないしは準致命的影響を与える」と言うことだ。

 EPAの科学者らは、これはバイエルの他のガウチョという名称で販売されている、ニコチノイドであるイミダクロプリド剤より数倍も毒性が強いと判断している。ガウチョは「蜂に対してはDDTより7000倍毒性が強い」のだ。アメリカでは1972年に11のDDTが、動物と人間に対する毒性効果に関する数多くの研究がなされた後に禁止となった。

 今年1月、農務省が重要な新しいレポートを出した。これはミツバチ研究所のジェフリー・ペティス指導下の科学者らによるもので、その研究調査内容は、ドイツの科学雑誌、ナチュール・ヴィッセンシャフテン誌に掲載されたが、衝撃的である:「このペティスの研究では、ネオニコチノイドに晒された蜂と晒されなかった蜂の慎重な実験の結果、致死量以下のイミダクロプリドに晒された蜂群と個々のミツバチの腸内寄生虫のノゼマの胞子生産との間に相互作用があったことが明らかになった」というものだ。
 更には、「この結果は、農薬のネガティブな影響の可能性を評価するために用いられている現在の方法は不十分であることを示唆している。これは農薬に低度に晒されることと病原体負荷との間に複雑で予期せぬ相互作用があることを指摘する最初の研究ではない・・・我々は増大する病原体への感染度合いを試験プロトコルに組み入れる、新しい農薬テスト基準が考え出されるべきと提案する。
 最後に、我々は上記のような農薬と病原体との間の微妙な相互作用が、ミツバチ群の世界的に増加している死滅現象に対する主要な原因だと考えている」と述べている。

 高名なオランダの毒物学者であるヘンク・テネッケス博士は、バイエルからのクレームとは違い、毒性のある農薬が散布されたトウモロコシ畑近くに生息する蜂はネオニコチノイドに成長期の全期間を通して晒されているし、この毒素は蓄積する、と報告している。博士は、「蜂はこのような化学物およびその他のいくつかの農薬に、採餌期間中晒されている。春には極端に高いレベルのクロチアニディンとチアメトキサムが、トウモロコシ種の植え付けの時にできるプランター・エグゾースト・マテリアルの中に発見された。我々はネオニコチノイドを、植え付けされてない土地も含めて、サンプル採取した土壌の中に発見している」と語っている。 


■バイエルAGとネオニコチノイド

 2011年初頭に、国連環境計画(UNEP)は世界中の蜂の死亡率に関するレポートを発行した。バイエルのネオニコチノイドのポンチョとガウチョはいくつかの動物に対しては脅威であるとされている。

 この国連のレポートによれば、「種子粉衣に使用されるような全身性殺虫剤は、根から植物全体に行き渡り花にまで到達するが、それため非対象の花粉媒介者を慢性的に毒素に晒すことになる可能性を持つことになる。さまざまな研究から、イミダクロプリド、クロチアニディン、チアメトキサム、その他の関連する成分が、ネコ、魚、ネズミ、ウサギ、小鳥、ミミズなどにとっては高い毒性を持つことが明らかになった。研究所の調査は、そのような化学物資は方向感覚の喪失、記憶障害、脳代謝を引き起こし、大量死の原因となることを明らかにした」という。

 しかし、バイエルAGは、毒性のあるネオニコチノイドの生産を自主的に停止する兆候を何も示さなかった。・・・略


■EUの多くの国が禁止

 アメリカとは違い、EUのいくつかの国は、薬品製造会社からのテストと安全性を保証するレポートを拒否して、ネオニコチノイドの使用を禁止している。ドイツのある作物調査研究所では、死んだミツバチのサンプルを集めて死の原因はクロチアニディンであると断定したケースがある。・・・略  

 バイエルの本家のあるドイツでは、政府が2009年以来バイエルのネオニコチノイドを禁止している。フランスとイタリアは似たような禁止をしている。イタリアでは政府が、この禁止により、蜂の個体数は戻っており、それで製薬会社からのプレッシャーにも拘わらず、禁止措置を維持している。…以下略 

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