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ドネツクで政府庁舎のバリケードの外側からロシア国旗を振るドネツク市民

◆4月14日

 このブログでは、4月9日号・10日号で、「キエフの政府は民間警備会社が雇い入れた傭兵を送って、暴力沙汰を扇動している、という。これは後で、軍を投入し弾圧するための口実であろう」、「政府側がこの極右勢力や欧米の民間警備会社の傭兵を使って紛争を荒立て、それを口実に軍を動員し弾圧しようとしている」と指摘したが、まさにその展開となっている。

 このウクライナの騒動のそもそもの発端は、ヤヌコビッチ大統領を暴力的な手法で追放することで、民主的手続きを無視して「臨時大統領」とか「新政府」を作って、勝手にウクライナの統治をしだした、極右ネオナチ勢力を主軸とする者たちのクーデターが起きたことによる。

 民主主義国家では、権力の移動は「選挙」という民主的手続きを踏まねばならない。それを無視して成り上がった新政府とか新大統領が不当な存在であることは論を待たない。しかし、欧米側がこの「新政府」勢力側についているから、欧米の国際的メディアも、この不当性を突かない。欧米の国際的メディアが突かないから、日本のメディアもNHKを始めとして突かない。皆、右へ習え、なのだ。皆、根性が腐っている。マスコミ人、ジャーナリストの名に値しない輩ばかりである。

 これはシリア紛争でも似た現象であり、もっと前には、リビヤの紛争時も同様であった。ようするに欧米は、資金を投入し活動家をリクルートし扇動し、彼等が倒したい政府当局に反対する勢力を支援し、それを欧米ユダヤ系マスメディアが側面から支援することで、時にはリビヤのように軍事介入をすることで最終的に倒したい政権を倒し、欧米の傀儡政権を立てる、ということをし続けている。

 その一部始終を目にしているロシアは、ウクライナの特にロシア系住民を見捨てることはしない。しかもウクライナは遠いリビヤとかシリアと違い隣国であり、国境を接している。ウクライナのこの不当成り上がり政権が軍を投入し、ロシア系住民の弾圧を本格化させれば、ロシアもためらうことなく軍を投入するであろう。ロシアは国際的な欧米メディアの非難など無視し、実質的で必要な行動を取る。欧米側が力によるクーデター新政府を認めるのならば、ロシアも「力でもって反新政府運動」を支援する

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●東ウクライナでの大規模抗議運動の弾圧にキエフ暫定政府は軍を投入
http://rt.com/news/donetsk-kharkov-protest-ukraine-280/
【4月13日 Russia Today】


ドネツクでマスクを被って見張りに立つ、親ロシアの抗議者

 自治を要求する数千人のデモ隊が東ウクライナ全般で集会を持ったことで、キエフの暫定政府は月曜日朝までに占拠した政府庁舎を明け渡さなければ軍隊を投入すると脅した。

 1万人以上の人々がドネツク地方の市町村でこのデモに参加した、と地方政府では語っている。

 この州の首府のドネツクでは、政府庁舎は反マイダン活動家が占拠している。13日、最近宣言されたドネツク人民共和国の指導者の一人である、デニス・プシリンは、「住民投票を準備する活動家をドネツクの各市町村に送ること」が緊急に必要だと強調した。

 抗議デモ隊に対する「反テロリスト作戦」がウクライナ保安部隊によって実行されているスラビャンスクその他の東ウクライナに喜んで赴く志願者のリクルートが、各都市で集会がもたれた時になされた。13日に昼過ぎには100名以上の志願者が名乗りを上げた。彼等を各都市に向かわせるバスは既に準備が出来ていた。

 ドゥルーゾフカ、デバルツェヴォ、ドンバスのその他の市町村で連邦政府制を支持するデモ集会がもたれた。

 ウクライナのメディアによれば、ザダノフスク市とキロフスク市当局は、ドネツク人民共和国の正当性を認める件での会談を始める用意があることを表明した、という。 

 ウクライナの南東にあるマリウポリでの集会では、親ロシア勢力によって市議会の建物が占拠された、とイタル・タス通信が報じた。「スラビャンスクよ、我等は君等と一緒だ!」「住民投票」と叫ぶ千人以上の人々が建物を守っていた警察に迫り警察は撤退した。

 抗議者らによって何日も占拠されているルガンスクの保安部隊(SBU)オフィスの前の広場には、1500人から2000人の人々が集まった。ロシアの24チャンネルによれば、市の警察の大多数は連邦制を叫ぶデモ隊側に組するようになったという。


■ハリコフは緊迫化

 一方、ウクライナで第二の都市であるハリコフでは、マイダン活動家と連邦制支持デモ隊の衝突で、何十人もの人々が負傷し応急手当が必要になった。二つの敵対する勢力の集会が同時に市内で行われ、あわせて3000人ほどが集まった。警察は衝突を阻止できないでいる。

 「50人が手当てを受けた。その内の10人は市の病院に移送された。医者たちは軽症だと語っている。負傷者の中には一人の警察官がいる」と、警察当局が語った。

 野球バット、杖、石、閃光弾などが両者で使用された、とモスコフスキー・コムソモレッツ紙が報じた。

 ザポロジィエでは、連邦制支持者とマイダン活動家との衝突を阻止するため、警察は催涙弾を使用せざるを得なくなったと、UNIAN通信は報じた。


■キエフ暫定政府は新しい最後通牒を出す


国民から選出されたわけではない、自称「大統領」のトゥルチノフ

 キエフでは、スラビャンスクの出来事の後、ウクライナの安全保障委員会の緊急会議が持たれた。そこでは、軍隊投入による「大掛かりな」作戦を行うという決定がなされた、とテレビ放映の中で、クーデターでなりあがった大統領であるアレクサンドル・トゥルチノフが語った。

 後になって彼は、東ウクライナでの作戦は、350人の予備兵からなる連隊が動員されるだろうと語った。

 トゥルチノフによれば、訴追を免れたければ反マイダン活動家らは、武器を捨て占拠している庁舎を14日朝9時までに明け渡さねばならないという。

 トゥルチノフは更に、キエフの新政府は、より一層多くの権力を地方に与えることを考慮中である、と語った。議会が任命した首相であるアルセニー・ヤツェニュークはウクライナでの地方での住民投票を可能にする法律を作るよう努力することを誓うと言った。

 ロシアの外務省は声明で、東ウクライナの連邦制を支持する抗議者らに対し軍隊投入の命令を、クーデターで成り上がった大統領であるアレクサンドル・トゥルチノフが下すこと自体が、「犯罪的」である、と語った。

 臨時内務大臣のアルセン・アバコフは、分離主義者らの動きに対抗するため、市民からなる内務省の特別部隊をウクライナ全土に設立する、と発表した。

 キエフの政府は、この新しい部隊に1万2000名を集める用意がある、必要な武器、装備、管理を受けるようになる、と内務大臣が自身のフェイス・ブックに書いた。

 ルガンスク地方に「鎮圧」部隊を設置するという命令は既に署名され、最初に東ウクライナにこの部隊が投入されるであろうと、とアバコフは書いた。

 13日早朝、スラビャンスク市郊外に抗議者らによって設置された検問所付近で銃撃が起きたという。

 死傷者に関するニュースは一日中報道されたが、客観的に確認はされなかった。暫定内務大臣のアバコフによれば、キエフから派遣された軍の兵士一人が殺害され、5人が負傷したという。

 スラビャンスクの抗議者らは、自分達の仲間の一人が死亡、二人が負傷し、またキエフ政府の軍隊の二人が死亡したと語った。

 キエフでは親欧米の抗議者らが2月にヤヌコビッチ大統領を追放した後、ロシア語を話す住民らの多い東ウクライナでは紛争が起きている。

 クリミア共和国のロシア編入に続いて、ドネツク、ハリコフ、ルガンスク、その他の都市では住民投票を持って自分達の将来を決めようとする要求が起きている。

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