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シリア軍が化学兵器を使用したという証拠はない、とG8で語ったロシアのプーチン大統領

◆6月19日

 G8会議ではロシアのプーチン大統領が、シリア問題で孤立を深めた、と欧米メディアでいわれたようだ。孤立を恐れることのないプーチン大統領が偉いのだ。孤立を恐れていれば、長いものに巻かれるばかりの者たちにより、どうしようもない世界ができてしまうが、「嘘とお世辞のご時勢にゃ、いてもいいだろこんな奴・・・♪」と「東京流れ者」にあるように、筋の一本通った奴がいなくてはならない。そして実際は、プーチンが言うように、G8の中にはプーチンと同じ見解、すなわちシリア政府軍が化学兵器を使用したという証拠はない、という考え方をする国家は存在するのだ。

 シリア紛争はイスラム教内部のスンニー派対シーア派の対立、という形になってきているが、シーア派の総本山がイランであるから、シリア内でゲリラ的騒乱を起こしているスンニー派急進的聖戦主義者らは、スンニー派総本山のサウジアラビアと湾岸アラブ諸国のパトロンから資金を得て、シリアのシーア派の流れを組むアラウィ派政権に対する攻撃を行っている。

 イスラエルはこのイスラム教内部の対立を利用して、アラブ・イスラム勢力の潰し合いを側面から煽っている。スンニー派勢力を利用してイランを潰す事ができれば、イスラエルに敵する存在は中東ではいなくなるからだ。シリアのアサド政権はそのイランの支援を受けてイスラエルと対峙している。しかしイスラエルと対峙してきたのは、「アラブの大義」のためだ。そのパレスチナのハマスが今回のシリア紛争でアサド政権を非難しているというのは、あまりに恩知らずなことであろう。従って今後、シリアのアサド政権がアラブの大義をかざしてハマスを支援することは無いであろう。ハマスの、そしてパレスチナの将来は今回のことで運勢をなくしていくと思える。

 G8会議でも見えたロシアのプーチン大統領のシリア問題に対する姿勢から、プーチンのロシアがシリアを見捨てないことがはっきりした。ロシアが見捨てなければ、欧米と言えどもうかつにシリアに軍事介入することはできない。しかも現場では反政府勢力はどんどん追い込まれてきているから、早急に武器援助が欧米勢力によって成されることが必要だ。しかしそのシリアにイランから4000名の革命防衛隊がやってくれば、反体制派の勝利はおぼつかないであろう。

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●イラン:シリアに4000名の兵士派遣か  -その3・最終章-
http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/iran-to-send-4000-troops-to-aid-president-assad-forces-in-syria-8660358.html
【6月16日 Robert Fisk The Independent】

 イランの情報筋は、彼らは常時ロシアと連絡を取っていると言っているのと、ヒズボラがシリア内部の情報チームの調整のためシリアからまもなく撤退が完了する間、イランのシリアに対する支援は弱くなるよりむしろ強化されるだろう、と語った。彼らは、タリバンが話し合いのため公的な代表団をイランに送ることになっていること、アメリカはアフガンから撤退するのにイランの援助が必要になる、ということを指摘している。彼らはアメリカは、タリバンと戦争を続けている間は、イランの積極的な支援無しでは、武器をアフガンから持ち出すことはできないだろうと言っている。一つの情報筋は、ちょっと浮かれた感じで、フランスが撤退する際、イランからの支援が無かったので、50台の戦車を残していったと語った。

 中東情勢の歴史的な変化のサインと思われることは、米ソ冷戦時代の古い対立構造の中で、イスラエルの安全保障問題がシリアでの紛争の後になっていることだ。イスラエルのこの地域での政策はアラブ革命によって吹っ飛んでしまい、歴史的変化の中でネタニヤフ首相は成す術を知らない有様となっている。

 過去二年間で一度だけ、イスラエルはアサド政権の犯した非道を非難したことがあり、イスラエル・シリア国境で負傷した反乱勢力側の者たちに対し医療支援を行ったが、イスラエルはアサド政権が継続するよりも、シリアのイスラム主義者であるハリファの方を恐れている。イスラエルの元情報将校はアサドのことを「ダマスカスのイスラエルの男」と描写した。エジプトのムバラクが倒される数日前、ネタニヤフとサウジアラビアのアブドラ国王はアメリカに電話をしオバマにエジプトの独裁者を救うよう要請したが、無駄たった。

 もしもアラブ世界が二年間の革命で圧倒されるのならば、シリア戦争でパレスチナ人より長期に渡って苦しむ人はいないだろう。彼らの将来の国家と呼んでいる土地は、ユダヤ系イスラエル人によって占拠されていて、もはや確保されてもおらず、実現可能ともいえないのだ。「平和特使」のトニー・ブレアーのそのような国家創設の試みは笑うべきものだ。将来の「パレスチナ」はスンニー派国家であろう。しかし今は、アメリカはパレスチナ人については殆ど語ることは無い。

 別のこの地域のとびっきりの皮肉な現象は、ガザの「超テロリスト」とされているハマスである。彼らはシリアを捨てて、アサドを葬ろうと願っている湾岸アラブ諸国を支援している。シリア政府軍はハマスがシリアの反乱勢力に対し、自家製ロケットの製造と使用に関して訓練を行っている、と主張している。

 アラブの目から見ると、2006年のレバノンのシーア派のヒズボラに対する戦争はイランの心臓部を狙った攻撃であった。欧米側のシリア反体制側に対する支援はイランを崩壊させるための戦略的試みである。しかし、イランは攻勢に出ようとしている。中東にとっても、これらは大博打なのだ。これらの恐るべき状況の中、パレスチナの悲劇は続いている。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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