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シリア問題では一歩も引かない決意のプーチン大統領

◆6月14日

 シリアを巡ってロシアとアメリカが直接ぶつかり合うようになってきた。クリントン長官は12日、ロシアがシリアのアサド政権に新たな攻撃ヘリコプターの供与を進めているとの情報があると言って非難した。これに対してラブロフ外相は国際法違反ではない、と反論し、逆にアメリカは反体制派に武器を供与している、と指摘した。

 シリア情勢については、去年の3月からこのブログでフォローしてきたので、それをたどれば流れは掴めるはずである。その流れの行きつく先を懸念してきたが、いよいよその懸念が現実のものとなりだしている。旧ソ連圏とNATO勢力との対決である。

 このシリア問題では、プーチンは断固とした姿勢を取るだろう、と何回も指摘してきたが、彼にとっては、以下にあるように、リビヤへのNATOの攻撃は、かつてのナチスがチェコに侵略したことに等しく、更にシリアを侵略するようなことがあれば、それは第二次世界大戦へと繋がったポーランド侵略に等しいものになるからである。

 ロシアはドイツと不可侵条約を結んでいたが、結局それを破られ、モスクワ郊外にまでドイツ軍が迫り祖国を失いかねない窮地に陥ったことをロシア人は決して忘れない。だから、欧米NATO側がリビヤを攻略し、今またシリアに謀略を仕掛けて攻略しようとしていることを断じて許すことはないのである。

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●シリア問題に対するロシアの警告 -1-
http://www.voltairenet.org/Russian-Warning-Shots
【6月11日 by Thierry Meyssan - Voltaire Network】

 シリア問題の性格は変化した。大西洋同盟国家群による正式な軍事介入への道を開くというシリア不安定化作戦は失敗した。そこでアメリカは仮面をかなぐり捨てて、コソボでやったように国連安保理の承認の無いままシリアを攻撃する可能性を公式に言及し出した。アメリカは、プーチンのロシアはエルツィンのロシアとは違うということに気付いていないかのように装っているに違いない。
 ロシアは中国の支援を確認した後、アメリカに対して二つの警告を発した。NATO(北大西洋条約機構)とGCC(湾岸協力会議)による継続した国際法違反で紛争は世界的なものに拡大しようとしている。

 ヴラジミール・プーチンは3期目の大統領職を、ロシアがアメリカとNATOの直接的な脅威を受けている局面で始めることになった。ロシアは繰り返しNATOの拡張と基地の建設、国境でのミサイル網の展開、リビヤの破壊、シリアの不安定化に反対してきた。就任式の翌日、プーチンはロシアの軍需産業部門、ロシア軍、条約同盟国のシステムなどを訪問した。彼はこれらの行動を、世界の各国がシリア問題で超えてはならないという一線を引きながら行ったのである。

 プーチンに取って、リビヤに対するNATOの侵略は、ナチス第三帝国によるチョコへの侵入と同じことであり、もしシリアに侵略すれば、これはナチスがポーランドに侵略して第二次世界大戦が始まったことと同じことを意味することになるのだ。

 レバント(地中海東部)で起きているのは、シリア内の革命的動きと弾圧のダイナミズムの結果であるとする見方は、間違っているだけでなく、実態を歪曲した見方であり、更なる政治工作を助長するだけである。シリア問題は何よりも先ず、「大中東の再編」プロジェクトの進んだ段階の一つであり、「レジスタンスの枢軸」を破壊しようとする試みであり、最初の「ガスのための戦争」なのだ。

 シリアで問題となっている事柄は、バシャール・アル・アサドが引き継いだ統治機構を民主化できるかどうかということではなく、あるいは、湾岸のワッハーブ派君主国家がこの地域で最後の世俗国家を破壊し、自分たちの宗派を押し付けることに成功するかどうか、ということでもなく、NATOとSCO(上海協力機構)の勢力分離線をどこに引くのか、という問題である。

 読者の中には、上記の文章にびっくりする者もいるだろう。実際、欧米と湾岸君主国家のメディアは毎日のように、アサド大統領は少数派のアラウィ派の利益のために働く独裁者だと言い、反対にアサドに対抗する武装勢力は多党制民主主義の権化として描写している。このような見方は、最近の出来事をちょっと見るだけで嘘っぱちである事が理解されるだろう。

 アサドは成功裏に地方自治体選挙、国民投票、議会選挙を執り行った。全ての監視員たちが、選挙が透明性をもって行われた事を一致して認めている。欧米がこの選挙は「強制」によるものと非難し、彼らが支援している武装勢力が自分たちの支配下にある4つの地区の住民が投票に参加する事を妨害したのだが、国民の投票率は60%以上であった。同じ頃、武装勢力はその攻撃の矛先を、治安部隊だけでなく一般市民にも向け、またシリアの多宗派的な性格と文化のシンボルに向けたのだ。

 彼らは進歩的なスンニー派の者たちを暗殺し、アラウィ派とクリスチャンの者たちは無差別的に殺した。彼らは1500以上の学校と教会を焼失させた。彼らはつかの間のイスラム首長国の独立をババ・アムルで宣言し、そこに革命法廷を設置し、150人以上の人々を重罪犯とし、処刑人によって一人ずつ首を切って殺害している。 

 それは亡命シリア国民評議会で出くわすようなごろつき政治家や、民主主義の旗を掲げるが実態はかけ離れている、犯罪集団の自由「シリア」軍の者たちにとっては恐ろしい見世物ではないろう。この者たちは、ずっと後になって真実が明らかになる事を阻止しようとするだろう。

 この環境では、少し前までは模範的な例として賞賛されていたシリアの世俗政権が宗教的独裁政権に取って代わられるかもしれないなどと、誰が考えたであろうか? また湾岸のワッハーブ派君主独裁者らに支援され、タクフィリストである説教者の教えに従順な自由「シリア」軍は、反対に民主主義的多党主義の模範として持ち上げられるようになるのだろうか?

NATOがユーゴスラビアを分割したのと同じやり方である、アメリカの指導者らによる、国連の承認無しの国際的介入の可能性に対する発言は、ロシアの懸念と怒りを引き起こした。今までは守勢的立場にあったロシアは、攻勢に転じる動きを始めた。この戦略的転換は、ロシアの視点から見た状況の深刻さと、シリア内情勢の変化からもたらされた。 

 ロシアは関係諸国家らによるシリア関係国グループの創設を提案したが、これは地域的、国際的なシリアの隣人国を対象とするもの。その目的は、対話のためのフォーラムを設置し、欧米が押し付けている好戦的なやり方である「シリアの友人会議」にとって代わらせようというものだ。

 ロシアはアナン計画を継続的に支持しているが、これは、以前ラブロフ外相がアラブ連盟に提案した内容を殆ど修正しないまま作成された内容なのだ。ロシアはこの計画が実行されないことを嘆き、その失敗の責任は反政府勢力が武器を使用したことにあるとした。

 外務省スポークスマンのルカシェヴィッチによれば、自由シリア軍は国際法に照らし合わせて不法な団体である、という。この団体は毎日シリア兵を20人から30人暗殺しているのに、アナン計画に違反してNATO諸国とGCCによって公式に支援されているのだ。

 NATOの戦争屋と対立し平和を作り出す者と自らを位置づけながら、プーチンはCSTO(集団安全保障機構)の「青帽」部隊をシリアに展開することを要請した。CSTOの事務局長のニコライ・ボルジューザは、2万の兵力を即刻派兵できることを確約した。これはCSTOが旧ソ連以外の地に展開する最初のケースとなるかもしれない。 ( - 2 - に続く)

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