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中東3者会談の当事者ら

◆9月27日

 オバマ大統領が議長で国連安全保障理事会がもたれたが、この時期中東問題の当事者がオバマ大統領と共に3者会談を行い、結果、目だった合意事項もないまま、とりあえず次ぎの会議だけは約束した、ということになった。

 これをイスラエル側の勝利だ、と見る見方が多いようだが、以下の論説にあるように、その勝利は「ピュロス王の勝利」であり、決してイスラエルは勝利したわけではない、と見る見方も存在している。

 オバマ大統領のこの中東問題の解決に対する決意は固いようであるし、その内容は、このブログでも主張してきたように、イスラエルが1967年の第3次中東戦争前の国境線に撤退し占領地を返還し、2国家共存を実現する、というものだ。これを実現させることがオバマ大統領の追及しているものである限り、イスラエルはその線で今後の交渉の仕方を考えていかねばならない。
 またこれしか中東問題の解決の仕方は存在しない。つまりこれが終着点なのだ。

 それはオバマ大統領の23日の国連総会の場での一般討論演説にも見られるように、「イラクからの撤退」、「核兵器なき世界を希求」、などを誓約している。これもこのブログで指摘してきた点だ。これをしないと地球全体がもたない、というか、人類の存続が確保されないからだ。

 イラク戦争の動機のひとつはイスラエルの安全保障を強化するものであったのだが、イラクにはシーア派の政権ができ、しかもそこから撤退を誓っているのであるから、決してイスラエルの安全保障が向上したとはいえない事情があるし、核兵器なき世界を希求するということになれば、核兵器なき中東をも希求していることになる。しかし、中東では核兵器を保有しているのは、イスラエルだけだから、このオバマ大統領の言っていることは、中東に限れば、イスラエルから核兵器を除去する、ということを希求する、ということを意味する。

 このブログで指摘してきていることだが、オバマ政権は(少なくともオバマ大統領は)、中東問題の最後の鍵はイスラエルの核の除去である、と認識していて、最終的にはそれを実現する意図を明確にしていくことだろう。

 だから、それが表面に出る前に、イスラエルは妥協の道を探る必要があり、それをしないまま時間が過ぎれば、アメリカ側からイスラエルの核を問題視する状況になるだろう。もしアメリカがイスラエルの核兵器を問題視することになれば、これはイスラエルの逆鱗に触れるわけだから、アメリカとイスラエルの関係は現在の「対立的」というレベルから、「敵対的」というレベルになっていくことだろう。これは最終的にはイスラエルの、すくなくともシオニスト政権の滅亡に繋がる状況となるはずだ。

 だから、ネタニヤフ政権はオバマ大統領の意図を見誤ることなく、あるレベルで妥協することを知らなければならないのだ。
 もっともアメリカを支配しているのは我々だ、という認識がシオニストにはあるようだから、アメリカのイニシアチブを否定しあくまで己の意図を実現しようと固執すれば、イスラエル自身が袋小路に追い詰められることになる。
 つまりイスラエルの運命は決まっているのだから(2国家共存)、今からその終着点に向かって進んでいったほうが身のためなのだ。


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●ネタニヤフとオバマ:どっちが相手をコケにしているのか?
http://www.atimes.com/atimes/Middle_East/KI25Ak01.html
【9月25日 Asia Times】

 オバマ大統領がイスラエルの西岸と東エルサレムにおける入植問題を一旦棚上げする、と決定したことに、イスラエル関係者は大きな勝利だと主張したが、アナリストの何人かは、強硬派のネタニヤフ首相のその勝利は「ピュロス王の勝利(犠牲の多い勝利)」かもしれない、と見ている。

 ニューヨーク市で22日行われたオバマ大統領、ネタニヤフ首相、アッバス議長の3者会談で発表された決定は、アメリカ政府が強硬に反対するネタニヤフ首相に対し、和平プロセスの最初の一歩として入植の凍結を決意させようとした7ヶ月の努力に終結を告げるものとなった。

 しかしオバマ大統領の会議前の落胆と焦燥感、また近い将来イスラエルとパレスチナの間の恒久的な地位に関する話し合いを始めるという決意は、ホワイトハウスが最終的な和平合意問題に集中的に直接かかわる、ということを示している。
 「交渉を始めることについて話し合うというのは以前の話で、今や実現に向かって前進する時だ」と22日、オバマ大統領は宣言した。
 「恒久的地位交渉を始めなければならない、それもすぐに」と彼は語った。大統領はネタニヤフ首相とアッバス議長に来週、代表団をワシントンに送り、ジョージ・ミッチェル中東特使と会い、交渉を行うための条件を示すように要請した。
 オバマ大統領はまた、10月中旬頃に会談の状況をクリントン国務長官が大統領に報告するだろうと語った。
 23日にはオバマ氏は両者に対し更に詳細で決意に満ちた内容を語った。「前提条件なしに交渉を再開する時が来た。これはイスラエルとパレスチナの安全保障、国境線、難民、エルサレム、についてだ」と国連総会の場で語った。そしてこの演説でアメリカ政府は「イスラエルの継続的な入植を正当なものと認めてはいない」ことを示した。
 「ゴールははっきりしている。二つの国が隣国同士として平和と安全の中で共存する、というものだ。全てのイスラエル人にとって本物の安全な地としてのユダヤ国家のイスラエルと、1967年から始まった占領を終結させた状態の領土、そこはパレスチナ人の能力が発揮される独立した、存続可能なパレスチナ国家だ」と語り、「和平を追求する私の決意にぶれはない」と誓って語った。

 この入植問題での行き詰まりと恒久的地位問題を話す会議からこの問題を切り離したことは、これらを分析する多くの者たちからは、ネタニヤフ首相の勝利で、最終地位問題の話し合いの前に入る前の条件といて入植の凍結に固執したパレスチナ側と、オバマ大統領が今年の春以来、入植地での建設を中止することを要請していたアメリカ政府自身の敗北だと認識されている。

 「ネタニヤフが1、アッバス、オバマ、それにイスラエル・パレスチナ和平プロセスは0だ」とウッドロー・ウィルソン国際センターのアロン・デイビッド・ミラー前アメリカ和平交渉人は23日、今回の3者会談の分析でマクラッチー紙に語った。「得意げなイスラエルと屈辱感にさいなまされているパレスチナがいる」と、アラブ・アメリカ研究所のジェームズ・ゾグビー氏が語った。
 「今の状態は良くない。この話し合いが始まる前より困難な状況になってしまった」と」言う。

 確かに、22日イスラエル首相が会談に臨む用意はあると主張したのだが、ネタニヤフ首相は、“暫定的な”と言われる入植地問題その他の信頼醸成策(CBMs)などに対応することでは余裕を感じている、といくらかのアナリストは見ている。それは、彼には右翼の連立政権内の政党の支持を得ることを勘定に入れていることと、オバマ大統領に敵対的になりつつある広範な国民の支持があるからだ。
 「ネタニヤフ氏が望んでいるやり方は、暫定的問題とCBMsに焦点をあわせるやり方であり、同時に彼の立場が最も困難なものとなる核心となる問題は避けるというものだ」とニュー・アメリカ・ファンデーションのダニエル・レビ前イスラエル和平交渉人は語った。
 入植問題を切り離すことで、入植地での建設を違法と糾弾し続けつつも、オバマ氏は外交的な寝技でもってネタニヤフ氏に最終地位問題に取り組むよう圧力を掛けるだろう。この問題はネタニヤフ氏がその連立政権を維持し続ける能力があるかどうかを試すことになるだろう。
 「ここまでのことは、会議の場をしつらえるための歩みだ」とレビ氏は Foreignpolicy.com.に書いている。
 彼は、入植活動の凍結のための数ヶ月の努力の後に陥っている行き詰まり状態は、「より巧妙な戦略の一部」であり、それは自分たちで合意に至るための努力の面では長期にわたった両者の無能力が目立った後、適切な時期に「包括的な和平を実現するためのアメリカの計画の表明と促進活動」に彼らを導び入れるだろう、と語っている。

 この分析には同意しないアナリストもいる。彼らは、最終的な和平合意に行き着く上では緊急的な事態の中で、リスクが増大したにもかかわらず、オバマ政権はネタニヤフ側に、とりわけ、深刻な妥協をするようにどれほど強烈に圧力を掛けるつもりなのか、という点を明らかにせずにいる、と主張している。
 「最初から、オバマ氏はネタニヤフ氏の頑固さを軽く見ていたのは明らかだ。またオバマ政権は、もし入植問題で協力を得られなかったならば、なにをすべきかという点を考慮していなかったようだ」と、ハーバード大学教授で“イスラエル・ロビー”を書いた共同著者の一人である、スティーブン・ウォルト教授は指摘する。

 「もしネタニヤフ首相を一時的な入植活動の凍結で合意させられなければ、彼に、

1.パレスチナ国家の設立を可能ならしめる国境線の確立
2.東エルサレムにパレスチナ国家の首都設定
3.神殿の丘の処遇
4.難民対策面での合意
5.壁の外にいる入植者らの撤退

という難問で合意させることができるだろうか」、と語った。

 ゾグビー氏にとっては、ここ数ヶ月ミッチェル特使が試みたように、範囲と期間について詳細な条件を交渉する代わりに、最初からオバマ政権は入植活動の停止を誠実に要請すべきだったし、また最終地位問題の話し合いに直接移るべきだったのだ、となる。
 しかし彼は北アイルランドでの交渉人としての能力が確認されているミッチェル氏の、より大きな戦略が存在している可能性は排除しなかった。
 「最終地位問題から入植問題を切り離すことは、政策の変更かもしれないし、あるいは極端にまずい状況から単に抜け出すための方策だったかもしれない」とゾグビー氏は語った。
 「私はネタニヤフ氏があらゆる状況を彼に有利にしてしまうような策略の名人かどうかは知らないが、ミッチェル氏はこの問題にはよく順応している」と付け加えた。「そしていずれにしても、この問題の終結まではまだまだ長くかかるだろう」と語った。


●握手すれど合わぬ視線 「中東和平」道のり遠く
【9月24日 SANEI EXPRESS】
 バラク・オバマ米大統領(48)は22日、ニューヨーク市内のホテルで、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(59)、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長(74)と就任後初の3者会談を行い、中東和平交渉の再開を強く促した。ネタニヤフ首相とアッバス議長の両氏は、大統領に促される形で握手にこそ応じたものの、焦点のユダヤ人入植地の建設凍結問題などで具体的な進展はなかった。

 オバマ大統領はネタニヤフ首相、アッバス議長とそれぞれ個別に会談した後、3者で会談した。
 オバマ大統領は「交渉開始について話し合うときは過ぎた。前に進むときだ」と述べ、エルサレムの帰属、入植地問題など最終的地位に関する交渉にすぐに着手すべきと訴えた。
 ロイター通信によると、ネタニヤフ首相は会談後、「前提条件なしで和平プロセスを早期に再開すべきとの見解の一致をみた」と述べた。来週、ミッチェル米中東担当特使が双方の代表と再び会談し、ヒラリー・クリントン国務長官(61)が10月に大統領に交渉経過を報告する。

 大統領としてはイスラエル、パレスチナ双方との協議を重ね、問題の早期進展を図りたい意向だが、最終的地位交渉の議題はいずれも実現困難な問題ばかりだ。しかも、同盟国である米国とイスラエルとの関係は、入植地建設を進めるネタニヤフ政権下で、これまでになくひずみが生じている。ネタニヤフ首相はヨルダン川西岸での9カ月の建設凍結を提案した。

 一方、アッバス議長は会談後、イスラエルによるヨルダン川西岸や東エルサレムでの入植活動凍結を求める姿勢を改めて強調する一方、「われわれの立場に基づいた形で交渉を再開できることを信じている」と指摘した。入植凍結を求めるオバマ大統領の強い態度が、イスラエルの強硬路線修正につながることへの期待をにじませたとみられ、双方の隔たりは依然として大きいのが実情だ。

 また、アッバス議長もガザ地区の実効支配をイスラム原理主義組織ハマスに奪われた状態が続き、すべてのパレスチナを代表する存在ではない。

 ■掛け声倒れ?

 いったんは困難とみられながら、米国の強い要請で急きょ開催にまでこぎつけた3首脳会談だったが、オバマ大統領は報道陣の前で、硬い表情のネタニヤフ、アッバス両氏に説教するような調子で交渉再開を求め、「すべての障害、歴史、不信にかかわらず、前進する方法をみつけなければならない」と強調するなど多難な前途を思わせた。

 オバマ大統領としては2国家共存による和平の実現に向けた仲介を強化する姿勢を鮮明にしたといえる。だが、会談ではイスラエルの入植活動など主要な対立点の解消に向けた具体的な提案はなく、大統領の掛け声倒れになる可能性も少なくなく、和平進展は険しい道のりといえそうだ。(ニューヨーク 有元隆志)

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