忍者ブログ
* 時代の先読み    * 日本の進むべき道    * 我々の心構え
[903]  [902]  [901]  [900]  [899]  [898]  [897]  [896]  [895]  [894]  [893
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


ベトナムのカムラン湾のコンセプト図

◆3月12日

 ロシアがベトナムに潜水艦艦隊を準備するという。ベトナムは潜水艦艦隊を持っていないから、これが出来ればベトナム海軍初めてのこととなり、ベトナム海軍が大いに強化されることになる。

 この措置は中国が南シナ海で覇権的動きをする上での強力な障害となるであろう。またそのことを狙っての今回のこのロシアとベトナムとの取引合意であろう。

 このことの意味は、ロシアと中国とは上海協力機構では一緒になって対テロ対策などで協力関係を築いているが、決して同盟関係というものではない、ということなのだ。勿論、中国もこのベトナムに対するロシアの措置に不信感を強めている事だろう。

 この流れを的確に理解することは重要だ。ロシアはベトナムとこのような軍事協力関係を強化することで、国境を接する中国に対し、背後に存在するベトナムの軍事力が侮れないものになってきていることを知らしめることで、中国を包囲する形を取ってきているのである。

 これに加えて、日本がロシアとの関係改善で前進すれば、ロシアにとっては更に中国包囲網は強まるし、反対にそれは日本にとっても中国の背後からロシアが牽制する形となることで、自らの安全保障に寄与させることになる。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●ロシアとベトナム:潜水艦艦隊取引で合意
http://rt.com/politics/russia-vietnam-agree-on-submarine-fleet-deal-891/
【3月6日 Russia Today】

 ベトナムは最初の潜水艦艦隊を早ければ今年中に持つようになる、とロシアの国防大臣がハノイ訪問時に語った。

 「今年はベトナム海軍にとって新しい歴史のページが開かれる年になるであろう。潜水艦艦隊を持つようになるからだ」と、セルゲイ・ショイグはベトナムのプン・クァン・タン国防相との会談後の記者会見で語った。

 ロシアの国防相は、潜水艦と乗員の両方を同時に準備する合意に達したと語った。またロシア士官学校はベトナム人の更なる専門家の訓練を近い将来に行うという決定をしたと語った。

 コメントの最初にショイグ国防相は、ベトナムとの協力関係をロシアの外交における優先事項の一つであると指摘し、ロシアはベトナムとの軍事協力関係を新たなものにするだろう、と語った。

 とりわけ、両者はロシアがカムラン湾の空軍用飛行場と海軍基地を使用する可能性について議論をした。会談は秘密裏に行われたが、ショイグ大臣のベトナム訪問はカムラン湾の基地訪問から開始された。この基地はかつてソ連が使用していて、その後ロシア海軍が使用したが、2002年に資金不足から放棄されたものだ。

 ロシアの専門家の間では、ベトナムにロシア軍の基地を置くことの必要性と可能性について意見が分かれている。ロシア国防省の外国協力部長のレノニド・イバショフ上級大将は、ネザヴィシマヤ・ガゼータ紙に、そのような措置は東南アジアにおけるロシアの地位を高めるので、必要であると語った。

 同時に、インターファックス通信はロシア海軍司令部の匿名筋の言葉として、カムラン基地に戻ることは必要ないし、この件はアジェンダにも載っていないと伝えた。

 ロシアがベトナム海軍にてこ入れするという報道は、南シナ海における国際的な紛争とそこでの石油とガスの埋蔵資源ということが背景として出てきている。

 最新の動きとして、ベトナムは大陸棚での試掘を開始しているが、中国はそれを停止するよう要請したというものだ。その直後、中国は南シナ海の下に埋蔵されている石油は中国の資産であると宣言した。その他のフィリピンやマレーシアも資源豊富なこの地域に対する領有権を主張している。 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
PR
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ROCKWAYアド
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
ROCKWAY
性別:
男性
自己紹介:
経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
バーコード
ブログ内検索
フリーエリア
忍者ブログ [PR]