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アフガン・パキスタン・イランの首脳会談
◆2月19日
長いことアメリカと一緒にアフガンのタリバン攻撃を進めてきたパキスタンが、昨年11月の24名のパキスタンン兵士の死者を出した事件以来アメリカと距離を置き始めており、その関係は最悪状態になりつつためか、アメリカのイラン攻撃の際には、アメリカと連携しない、と明言した。
パキスタンは核を保有する国家でもあり、そのパキスタンの動向はこの地域の地政学的構図を変えてしまう意味を持つ。
トルコも自国内にあるNATOのレーダー情報をイスラエルが利用することを拒否しているのを見ても、いわゆるイスラム教徒が大半の地域・国家では、アメリカ・イスラエルによるイスラム国家であるイランに対する攻撃に対しては、国民全般が嫌悪感を持っている点が無視できなくなってきていると言えよう。
もちろん、スンニー派とシーア派という観点から、シーア派の雄であるイランをスンニー国家が快く思わないと言う面はあるが、それでも同じイスラム教徒という観点からは、やはりユダヤ・キリスト教の欧米・イスラエルに対する感情とは異なるものがある。為政者はどうあれ、民衆の声はそうなっている。
特に昨年始めから起きているアラブ・イスラム諸国内での民衆の蜂起現象がある。民衆の声、というものが、アラブ・イスラム諸国でも無視できない状況が現出し始めているわけだ。従って為政者らはこの民衆の声、というものを無視できなくなってきている。これには現代の、ツィッターとか、フェイスブックなどのツールが今までにない民衆運動の可能性を大きくしているためだ。
そして最終的には、この民衆の声というものが、直截的に影響する社会へと世界は変貌していくだろう。つまり、欧米社会を引っ張ってきたユダヤ系資本によるメディアの力が今までのようには効果を発揮できない時代へと変わっていく、ということだ。
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●対アメリカで、イランと同盟を組むパキスタン
http://rt.com/news/pakistan-support-iran-us-attack-593/
【2月19日 Russia Today】
パキスタンはもしもアメリカがイランに対する軍事攻撃を行う際には、イランを支援すると確約した。パキスタン大統領は、イランの大統領に対して、パキスタンがイラン攻撃の基地になることはない、と確約した。
もしも、アメリカがイランを攻撃すると決断すれば、パキスタンはその動きを支援することはなく、またアメリカにパキスタン内の空軍基地を軍事作戦に使用させることはない、とザルダリ大統領は17日に語った。
彼のこの支援についての確約は、パキスタン、イラン、アフガニスタンの首脳会議の時に出てきたものである。この会談は、アメリカに挑戦するパキスタン側のメッセージ発信の方法と見られている。
その間、トルコは自国にあるNATOレーダー・システムからの情報をイスラエルが使用する権利を否定した。最近のアメリカ・イスラエル合同ミサイル発射実験ならびにトルコとイスラエル間の緊張状態が継続する中、トルコのダブトグル外相は17日、NATOの施設で収集されたいかなる情報も、第三国によってシェアーされるべきではない、とりわけその国がイスラエルである場合には、と語った。
パキスタンとアメリカの間の関係は、パキスタン国境検問所でタリバンと間違われてアメリカによる空爆で死者24名を出した事件後は、かつてないほどに悪化している。この問題でアメリカ国防総省は、自分たちの非をいやいや認め謝罪を表明した。
しかしパキスタン国内の軍事施設を使用できなくとも、アメリカとその同盟国は既に、イランに対する全面的戦争を仕掛けることのできるだけの十分な兵力を集結させている。
アメリカの空母エイブラハム・リンカーンは、14日にホルムズ海峡を通過し、空母カール・ビンソンに率いられている別の戦闘部隊に合流することになっている。また、空母エンタープライズがこの攻撃部隊に3月に合流する予定である。
アメリカとその同盟国の軍事力の強化はペルシャ湾を兵器壺に変貌させている、とイランのアハマド・バヒディ国防相は14日語った。
欧米側は、イランの問題の核計画は、少なくとも一部分は軍事的なものであり、脅威であると非難している。しかし、経済制裁も、イラン人の核科学者らの暗殺も、イラン側で主張している民生用の核計画の進捗を停止させるに至ってはいない。
多くの者たちは、核の探究を停止することをイランが拒否するため、イランに対する軍事作戦が起きる、と考えている。国連事務総長の潘基文は、外交的努力に代わる選択肢としてイランの核施設に対する軍事的な攻撃を行うことはないと、その可能性を否定した。
「この問題に関しての平和的解決以外の選択肢はない」と事務総長は17日語った。
イスラエルのエフード・バラク国防相は、「核武装したイランはどのように対処するか一層困難な存在であり、より危険であり、今それを停止するより以上に血の代価が大きくなる」と考えている。「後ほど、と言う者は誰でも、その時には遅すぎたことが分かるかもしれない」とバラクは語った。
2月初旬、アメリカのレオン・パネッタ国防長官は、イランに対するイスラエルの攻撃が「大いなる可能性」として、イランがいわゆる「イミュニティー・ゾーン(免疫圏)」に到達するまえの、4月、5月ないしは6月になるのではないか、と指摘した、とワシントン・ポスト紙が報じた。このイミュニティー・ゾーンとは、イランが核施設に対する防護を強化することで、攻撃に対する耐性を持つようになることである。
イランへの攻撃は、しかしながら、自殺をするようなものである、と在ロシア・イラン大使のマフムド・レザ・サジャディは先週語った。
「アメリカによるイランへの軍事的攻撃問題は何年にもわたってアジェンダに上っている」とサジャディは語った。「もし攻撃すれば、我々にはいくつもの反撃方法がある」と言うのである。
自信に満ちてはいるが、アメリカないしはイスラエルによって挑発されることなくば、イランが攻撃を始めるということは考えにくい、とアメリカ国防情報局のロナルド・バージェス長官は語る。
「イランはホルムズ海峡を一時的であれば封鎖することができるし、攻撃された場合、この領域に存在するアメリカ軍や同盟国へミサイル攻撃をすることができるだろう」とバージェス長官は語った。
イランは何回もホルムズ海峡封鎖をすると脅しているが、イランに対する何らかの軍事的攻撃がなされた場合は、アラビア海の湾岸原油輸出国に影響を与えることになる。
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