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オーストラリアの高級住宅とその売り手たち
◆9月21日
中国が金や銀、あるいは鉱山などへの投資を加速しているということは既にこのブログでも指摘した。以下の記事は、中国はオーストラリアの高級住宅不動産に対しても購入を進めているという話である。
米ドルが近いうちに崩壊することを見込んで、今のうちに価値ある実物を買っておこうという意図のようだ。アメリカの差し押さえられた住宅などには手を出さないのだろうか? とにかくドルが紙切れに近くなる前に、という意図があるらしく国策のようにして買いあさるつもりなのであろう。
このような中国のドライな動きに対し、日本では鳩山政権となり、少なくとも、ドルの国債は買い増さない、というような消極的な仕方ではあるが、米ドルが増えない方向で対処しようとしているようだ。
いずれにせよ、最大のドル準備金保有国である中国がこの動きであるから、ドルの近未来における下落、急落、暴落は避け得ないであろう。
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●中国の不動産投資ブームとドル崩壊
【9月18日 Rense.com】
オーストラリアは中国の加熱された不動産ブームの中にあるが、後の世界は金融危機の中に沈んでいる。
中国政府は金持ちの中間層の人々に自分らのドル資産でオーストラリアの最高級不動産を取得することを許可した。
2009年3月、オーストラリアのウェイン・スワン財務部長はオーストラリア・フォーリン・インベストメント・ボードを通して、オーストラリアの外国人が不動産を購入する面での制限を取り払って、オーストラリアの住宅不動産市場の水門を開いた。
以前は、永住権を持つ外国人のみが FIRBの許可なしでオーストラリアの住宅不動産を取得できた。今や、短期の滞在ビザを持つ誰でも政府の許可なしに購入することができる。
この政策はアメリカ向けの消費者用製品を何年も続けてきた輸出によって中国が獲得した資金に狙いを定めている。
オーストラリアの財務部長の示したこの政策の説明は、金融危機で収縮した経済を支えた政府自身の刺激策を支援するものとなっている。
批判する者たちは、オーストラリアのFIRB政策の変化は、実際は、中国の中国アルミ業公司(Chinalco)がリオ・チント社を買収しようとしたのを拒否したことに対する中国に対する残念賞だ、と言っている。
中国は195億ドルの投資を阻止されたことを怒っていることは理解できる。中国はオーストラリアの最大の輸出市場として日本にとって替わろうとしている。
オーストラリアの最高級の贅沢な不動産市場は、何人かのアナリストが言っているドルの崩壊が起きる前に、実物資産を購入しようとする中国のホットマネーで沸いている。
メルボルンの高級住宅街のあるボールンダラにいる住民は、市場をゆがめそこから自分らを締め出し、隣人がアジア化している現状を引き起こしている洪水のようなドルの流入に怒っている。
オーストラリアの人口は2100万人で、アメリカ合衆国に近い広さを持っている。中国の人口は13億人で、オーストラリアの比較的人口の多いメルボルンとシドニーの両都市からは、中国まで飛行機で短時間で到達できる距離にある。
オーストラリア政府が採った新しく適用される開放政策で、金融、社会面での影響が出ており、それに怒っているオーストラリア人は多い。
情報の多い人々はFRBの無責任な紙幣印刷の因果関係と、世界の準備通貨としての地位の乱用に言及しFRBを指弾している
彼らは、連邦準備制度(Fed)がインフレ圧力を輸出している点、および世界中の多くの国々で増大しているアメリカ問題を非難している。中国のホットマネーはFedの無責任な行動の結果である。
最近のレポートでは、中国政府はアメリカ・ドルの崩壊について非常に懸念していて、自国民に対して金・銀の購入を勧めている。最近までそのような購入は中国人は制限を受けていた。政策が変わった後、中国銀行は金や銀を買う、心配顔の中国人で溢れた。金の現在の価格は1オンス1000ドルを超え、銀は17ドルを超えている。
中国首脳は中国人の富裕層に対し安定した海外の国に投資するよう促している。こういった投資を煽るため、中国は最近海外に送金する自国民に対する制限を緩和した。オーストラリアの豊富な商品経済は中国にとっては価値あるものなので、ドルを投資するに都合のいい国と考えられている。
オーストラリア通貨は商品通貨だ。米ドルが下がれば、オーストラリア・ドルは通常は上がる。1米ドルで1.13オーストラリアドルを買える。これは昨年の1.40ドルより下がった。為替トレーダーは、来年の早い時期に、あるいはドルの崩壊時には同価値になると期待している。
これらの不吉なサインに加えて、破綻したウォール街の銀行の詐欺的なデリバティブ契約についてはデフォルトを宣言すると中国が発表した。アメリカの通貨および財政政策を批判する者たちは、ドルの崩壊は避けがたいことと語っている。
中国ははっきりとドルは危機的状況下にあると見ていて、同様の見方をその行動で示している。
思いもよらなかったオーストラリアの不動産市場ブームは、米ドル鉱山の中に入ったカナリアなのか? そうだと言う声がする。
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