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衝撃と畏怖の金融核爆弾?
◆8月30日
アメリカの経済の不振はいよいよ切羽詰った点に近づいてきているようだ。この状況を前にして、取りうる政策は、今まで以上に巨大な量的緩和策かもしれない、と指摘しているのが以下の論文である。
これをマイク・ホウィットニー氏は「バーナンキの核オプション」と表現し、イラク侵攻作戦の名称を使って、金融の「衝撃と畏怖」作戦だ、と言っている。
勿論そんなことをすれば、ドルの価値は激減し、あらゆるドルの金融商品が投げ売りされる危険性がある。しかしこのままでは、アメリカ経済の浮上は見込めない。どっちかにかけるしかない、という状況に追い込まれているというわけだ。
やらないよりかはやってみる方が積極的といえるかもしれない。座して死を待つよりか、乾坤一擲の大勝負を賭ける・・・しかし、いずれにしてもそこまでアメリカは追い込まれている、ということを認識し、我々はそれに対する準備を進めるということが必要であることは理解されていいだろう。
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●「金融の<衝撃と畏怖>作戦」:バーナンキ議長の核オプション
連邦準備制度はラジカルな歴史的介入を始めるか?
【8月29日 by Mike Whitney】
株式市場は混乱状況の中、債券市場は上昇を続けている。雪崩のように悪いニュースが次から次とやってきて投資家の心理を冷え込ませている。バリー・リソルツの「ビッグ・ピクチャー」レポートは、2009年の3月以来、弱気傾向が強まり、強気傾向は最低のレベルにまで落ち込んだ、とある。その時には、市場はすばやく転換し、1年におよぶ上昇気流にのったのだ。それが再び起きうるのだろうか?誰も分からない。しかし、雰囲気はデータに従って確かに暗くなってきている。新芽が出たと言う話はもう誰もしていない。何か、嵐の前の静けさ、といった感じなので、皆の目は27日(金)にFEDのバーナンキ議長が経済情勢について判断を示したジャクソン・ホールに注がれていた。
ウォール街は連邦準備理事会(FED)が、長期金利を下げ、消費者が活発に動き出すようになる、「大規模」な量的緩和の措置を新たに行うことを期待していた。しかし、バーナンキ議長は詳細は語らず、あいまいなコミットメントを語っただけだった:委員会は必要と判断できれば、特に見通しが著しく悪化すると言う場合には、臨時的な手段による追加の金融措置を行う用意はある。
注意点。ヘリコプター・ベンは現在、もし選択肢があれば、1000億ドルをジェット気流の中にまるでキャンディを撒くように、撒き散らすに違いないフライトの真っ只中にあるだろうということだ。しかし、FOMC内部からの引き延ばし作戦と闘っているところなのだ。反対するグループは、最近の沈滞ムードがレーダーの中断音なのか、あるいはもっと深刻な、新たなリセッション地獄への転落を示すものなのかを見極めようとしている。
今週、住宅、耐久財受注、製造業のスローダウン、それに弱弱しい雇用状況の2日間続いた暗いニュースのため、市場は不意打ちを食らった。4年後でも住宅は不況を抜け出せないでいるだろう。その不況はいつ終わるのか? 住宅所有者と消費者は山のような負債に埋もれている;個人破産、犯罪、デフォルトと差し押さえなどはどんどん増えている中、政治家たちは、住宅ローンを支払うなどはもってのほかで、なんとか食料品を調達するのが精一杯の家庭の財布の紐を更にきつくさせるような圧力を掛けるという脅しをしている。
わずか数ヶ月前には、57人中57人のエコノミストが、経済は二桁のリセッションは避けることができると予想していたのだ。今や、彼らは迷いだしている。株式市場は利益を全て吐き出してしまったし、 S&P 500は4月の高値から14%下落した。主要経済指標の全てが、新たな下値を探っている。いわゆるソフト・パッチと言われるものは、新たなハード・ランディングの様相を見せ始めている。その恐れは明白だ。26日(木)、ダウはセッションの最後に74%落ちた。もっと悪化したかもしれなかった。市場は最後の望みをバーナンキの救済につないで、なんとか持ちこたえている。しかし、市場を活性化するためには、通常の「長期間」の低金利を約束する以上のものが必要である。ウォール街はアセット・プライスを底上げする1兆ドルの国債の回収、電気ショック的な需要を引き起こし、消費者インフレ期待を引き上げるような「大胆な処理」を模索している。大銀行と仲買業者はバーナンキ議長が弱気や陰気を吹き飛ばし、弱弱しい指標に活力を注入することを願っている。FED議長は支援を約束した・・・しかしまだそれはなされていない、それで市場はよたよたしているのだ。
バーナンキは、デフレの脅威を深刻に考えている。彼の初期のスピーチは、デフレと闘う戦略を説明している。あまりにもラジカルなので、一般人もウォール街にとってもショックだろう。2002年になされたスピーチがあるが、FEDの頭領が天地を動員してでも悪質なデフレの惨劇を回避する意欲が示されている。
それは大規模な貨幣鋳造である。誰でもバーナンキはガッツに欠けると思う人は2003年5月31日東京で語った彼の講演の内容を読むべきだ。FED議長は歴史的に最もラジカルな介入を行う用意があるのだ。これは金融の「衝撃と畏怖作戦」である。しかし、古臭い型にはまった教授たちはこの動きを議会のメンバーに説得できるであろうか、結局、財政当局はこのプログラムの成功に対しては批判的なのだ。彼らは同じ車輪にある2つのスポークだ。
以下は私が考える成功の道である:議会は2年間給与税を停止する緊急の法案を可決することで、困難を抱えている消費者のポケットをすぐさま数千万ドルの資金で満たすようにさせる。FEDは、経済がリセットされ、雇用が進み、アセットプライスが膨張し、市場が上昇している際、長期国債を購入し低金利を持続させる。経済が活性化すれば、ドルは輸出の急上昇と外国の取引相手との貿易戦争が突如起きる危険を徐々に弱めるようになる。
それから・・・これは全くの当て推量だろうか?バーナンキの「核オプション」が昏睡状態の経済を復活させることに成功するのか、あるいは外国のドルとドル建てのアセットの保有者が山となっている巨大なアメリカの戦利品の塊を投売りし炎上させるか、のどちらになるかは、時の運というものだ。
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