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トルコ・シリア国境に展開されることになったパトリオット・ミサイル

◆12月11日

 NATOがトルコへパトリオット・ミサイルシステムを供給することになった。これに伴って、600人の外国人兵士がトルコに入ることになるようだ。シリアとの国境沿いでトルコから流入する外国人傭兵を相手にシリア政府軍が戦っているため、国境付近が戦場になっており、政府軍の航空機などの爆撃がある。それが逃亡する傭兵らを追撃してトルコ領内を爆撃をする可能性があるのを、トルコはこのミサイルで撃墜するぞという姿勢を示したことになる。

 外国人傭兵らの基地がトルコ領内にあり、シリア政府軍が追撃すればトルコ領内に逃亡避難するので、政府軍も簡単には殲滅できない中、今回のように航空機を撃ち落す高性能ミサイルが配備されれば、政府軍航空機はますますその行動範囲を狭められることになるだろう。

 たとえトルコの領空を侵犯していなくても、侵犯したということにして航空機が狙われれば、今度はシリア側も黙っておれなくなるであろう。そのパトリオットシステムそのものの破壊をしたくなるかもしれない。あるいは、わざとトルコ側が自作自演で破壊工作をし、それをシリアの仕業と宣伝し、全面的にシリア攻撃を開始する口実とするかもしれない。

 実に厄介なことになってきている。

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●600人の外国軍がパトリオットミサイルと共にトルコ支援へ
http://www.plenglish.com/index.php?option=com_content&task=view&id=789041&Itemid=1
【12月11日 Prensa Latina】

 シリアとの国境沿いに展開されることになっている少なくとも6基のパトリオット・ミサイルシステムと共に、600人の外国軍兵士がトルコにやってくる、と本日のメディアが報じた。 

 ザマン紙によると、ドイツ、アメリカ、オランダの国会はトルコにこれら対ミサイルシステム供給を承認する批准プロセスを進めることになっているという。

 ロシアはパトリオットミサイルがトルコに展開されることで中東の不安定化が進むことを考慮し、シリア・トルコ国境沿いでの迫撃砲発砲問題を鑑みて自国の安全保障政策を強化するだろう、と発表した。

 NATO(北大西洋条約機構)の専門家チームは最近トルコを訪問し、トルコ内に展開するミサイルの設置候補地を検分した。

 地方紙は、今回のパトリオットミサイルの件はNATOがシリア危機に軍事的に決定的に介入する最初の試みである、と指摘した。

 三カ国がそれぞれ複数の発射装置を持つ2基のパトリオット発射台をトルコに送ることになっている。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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