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ロシアの空挺師団が大規模な演習

◆3月12日

 クリミア自治共和国では11日、議会で独立宣言が採択された。これは国民投票とロシアへの帰属のために必要な措置である、という。こうしてクリミアでは粛々とクリミアのロシア帰属に向けた工程が進んでいるが、不穏な動きが無いわけではない。

 アメリカの無人偵察機が2機、クリミア上空で撃墜されたという。公式な発表は無い。恐らくロシアもアメリカも具体的な軍事的衝突は避けたい意向なので、このニュースは闇に葬ろうとしているのであろう。しかし事態に備えて、ロシアは大規模な空挺部隊の演習を行っている。当然、欧米側を牽制するためであろうが、いざという時には実際的にも出動するであろう。

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●ロシア空挺部隊:クリミアの国民投票前に大規模演習
http://en.ria.ru/military_news/20140311/188317224/Russian-Paratroopers-Hold-Massive-Drills-as-Crimea-Vote-Nears.html
【3月11日 RIA Novosti】
 
 中央ロシアの空挺師団は11日、ウクライナの政治・治安的危機の状況に対応するため、大規模な演習を開始した。

 国防省はモスクワの東にあるイバノバを基地とする第98防衛空挺師団の部隊が、厳戒態勢に置かれ、シミュレートされた戦闘状況の中で「出動態勢検査」のため不特定の場所に移動した、と語った。

 4000名の兵士、36機の輸送機、多くの戦闘車両が演習に参加している。この演習は3月14日まで継続する。

 国防省はこの演習では、3500名の落下傘兵が同時に降下訓練を行う、と語った。

 この演習はロシア西部での過去数日間で行われている軍事演習の一環として行われる。この一連の演習では防空演習、戦闘態勢抜き打ち検査、大陸間弾道弾発射訓練などが含まれる。

 ロシアはこの演習はクリミアの情勢とは関係はない、と語っている。

 ウクライナの政治的危機は、クリミアの運命についてロシアと欧米の間に手詰まり状態をもたらしている。

 クリミア当局は2月下旬、ヤヌコビッチ大統領を追放してできた、キエフの新政府の正当性を認める事を拒否している。

 先週クリミアの高官は、クリミアをロシアの領土にする意向だと語った。

 この問題の国民投票が3月16日に実施されることが決まっている。キエフ当局と国際社会の指導者らはこの国民投票を不当だと非難している。

 ウクライナは、数千人の重武装した兵士がロシアナンバーの車でこのクリミア地域に展開し、政府庁舎と軍事基地を制圧したため、クリミアに対する統制力を最近失った、

 ロシア政府はこの兵士らはロシア兵ではなく、この地域の民兵である、と言ってる。



●2機の米無人機がクリミア上空で撃墜?
http://inserbia.info/news/2014/03/breaking-two-us-drones-shot-down-in-crimea-report/

 ボイス・オブ・ロシアがノーボスティ・クリミアが報じたとして、アメリカの無人偵察機がクリミア上空で撃墜された、と言う。

 この無人機はクリミアのツレツキー・バルのブロック・ポストの軍の位置を偵察していたようだ、というコサック筋が語ったと報じた。

 この無許可の航空機はクリミアの自衛軍とベルクト警察(治安部隊)によって捕捉されていた。別の二機のエンジンを積んだ無人機も撃墜されブロックポストから離れた地帯に落下した、という。

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ネオ・ナチのスバボーダの要員たち

◆3月11日

 ウクライナの「新政府」はロシア人の多く住む東部の重要な地区であるドゥニプロペトロフスクの知事に、ユダヤ系ウクライナ人オリガルヒ(新興財閥)のイゴール・コロモイスキーを任命した。隣のドネツクの知事は同じくオリガルヒのセルゲイ・タルータが任命された。二人とも20億ドル以上の資産を持つ大富豪だ。

 これを見れば、ウクライナの新政府が、たとえネオ・ナチ分子が入っていたとしても、それが反ユダヤではなく、逆にユダヤ金融資本勢力の資金力に依存し、彼等と共同でウクライナを反ロシア政権に仕立て上げよう、としている事が理解できるであろう。

 このナチス的なものとユダヤ的なものとの野合、それにオカルト的なものが加わったものこそが、「新世界秩序」勢力の核となるものである。オカルト的というのは、宗教的・霊的要素であり、秘密結社がそれに代表される。

 この勢力はドネツクに前のブラック・ウォーター、今はアカデミと称しているアメリカの傭兵部隊を送って政府庁舎を確保しようとする動きにでたようだ。ドネツクだけでなくロシア人勢力の強い東部各地に展開する様子だという。
(http://www.dailymail.co.uk/news/article-2576490/Are-Blackwater-active-Ukraine-Videos-spark-talk-U-S-mercenary-outfit-deployed-Donetsk.html)

 ロシア側はクリミアは確保するだろうが、東部の重要な産業とビジネスのこれらの地域はどうするのだろうか?ドゥニプロペトロフスクでも、ドネツクでも多くのロシア系ウクライナ人が「新政府」に反旗を翻し、ロシアの国旗を振って、ロシアへの帰属を表明していたのだから、そのまま事態が収まることはないであろう。

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●ウクライナの”民主化”と”反ユダヤ主義 -その2 最終章-
 ネオ・ナチのシンボルが”新標準”になる時
http://www.globalresearch.ca/democratization-and-anti-semitism-in-ukraine-neo-nazi-symbols-become-the-new-normal/5371919
【3月6日 By Julie Levesque】
                          
 ADLはイスラエル兵士だった者たちが反ユダヤ主義を破棄すると主張するネオ・ナチの民兵と一緒に戦ったと言う事実には言及しない。これはネオ・ナチズムはそれとなく受け入れ可能である、という矛盾したメッセージを送ることになる。アメリカのメディアもADLも同様、”ネオ・ナチ”とか”ネオ・ファシスト””過激派”という言葉を使用することを控えていることは指摘されてしかるべきだ。この異様な同盟を非難する代わりに、ADLはイスラエルのメディアが”ファシストでネオ・ナチ”と捉えているこのライト・セクターとスピルナ・スプラバの約束に一筋の希望を抱いている。

 スピルナ・スプラバ(共通大義)のようなネオ・ナチでファシスト・グループとアフガンツィー(アフガンで戦った退役軍人同盟)と一緒に、プラビー・セクターは政府ビルディングの占拠で、治安部隊から抗議運動側のキャンプを守る重要な役割を果たした。

 イスラエルのハアレツ紙はスバボーダとプラビー・セクターのメンバーが、”ネオ・。ナチの旗を振っていた”こと、”我が闘争とシオンの長老の議定書の新しく翻訳された本を独立広場で配っていた”ことを報じた。

 名誉毀損防止組合はファシストとネオ・ナチ・グループがクーデター後のウクライナ政府内に存在することを徹底して非難するだけでなく、彼らを精神的に、ないしは金銭的に支援したアメリカ、カナダ、その他ヨーロッパ連合の諸国を弾劾すべきでなないのか?

 今日とは非常に違って、ヒラリー・クリントンは2012年、”ネオ・ナチ党と共に議会同盟に加わったウクライナの野党を間接的に正当とみなす事で”ユダヤ人グループによってひどく批判されたものだ。

 
 「この名誉毀損防止組合は、ウクライナのユリア・ティモシェンコの野党を、反ユダヤ主義で良く知られている極右過激派の政党と議会同盟の署名をすることで、正当性を与えたとして批判したことがあった。
 ADLの全国局長のエイブラハム・フォックスマンは、2日の議会選挙でウクライナのネオ・ナチのスバボーダ党に対する強力な選挙協力に『警戒』を表す声明を発表した。
 『反ユダヤ主義のレトリックはスバボーダのリーダーとキャンペーン・スローガンの柱だった』とフォックスマンは語った・・
 アメリカのヒラリー・クリントンは先週、ニューヨーク・タイムズ紙に野党の祖国党のリーダーのティモシェンコを称賛する内容を書いたことで、ユダヤ人グループの非難の対象となった。
 イスラエルのリーバーマン外相もホロコーストの期間、ウクライナの地で何百万ものユダヤ人が死んだことに言及し、この合意を非難した」


 今日、元イスラエル兵士らはスバボーダと一緒に戦っているがADLは”警戒”していない。そしてリーバーマンはこの穢れた同盟関係を非難しない。ADLのエイブラハム・フォックスマンは今や、ヤツェニューク首相が、反ユダヤ主義は容認されないと保証することで「称賛されるべき模範を示す」ことを期待している。

 ヤツェニューク首相は、UDARU(ウクライナ民主改革同盟)リーダーのヴィターリ・クリチコと共に、スバボーダを2012年に反対同盟に招き入れた。今やスバボーダを政府に入れることで、反ユダヤ主義は容認されないということ、民主的規範が堅持されるということを保証するのは首相次第である。ウクライナ国民にそのメッセージを送ることで、首相はユダヤ人社会の不安を払拭し、称賛されるべき模範例を示すことになるだろう。(フォックスマン)

 正確にどの模範例のことを我々は語っているのか?ネオ・ナチとの同盟は彼等が反ユダヤ主義でなければOKである、ということか?

 マイダン広場で元イスラエル兵士がネオ・ナチの民兵らと一緒だったことと、ADLとイスラエルの高官のこの件についての態度は、シオニスト・ロビーとイスラエルはこのクーデターから何を獲得するのか、という疑問を起こさせる。このクーデターで、イゴール・コロモイスキーがウクライナのビジネスと政治の中心であるドゥニプロペトロフスクの知事に任命された。 


ドゥニプロペトロフスクの知事に任命されたイゴール・コロモイスキー

 この新しく任命されたドゥニプロペトロフスクの知事はイゴール・コロモイスキーであるが、ウクライナで三番目の富豪であり、24億ドルの資産があると見られている。彼はコマーシャル・グループのプリバトを共同保有しているが、このプリバトにはウクライナ最大の銀行であるプリバト銀行が含まれている。その銀行の頭取はコロモイスキーであり、その他に石油、鉄合金、食糧産業、農業、運輸関連の資産を持っている。

 元同盟関係にあったユリア・ティモシェンコは、コロモイスキーは仲たがいし、2010年の選挙の時には資金協力を断ったので、元首相の彼女はヤヌコビッチに敗れた、と言われている。

 コロモイスキーはUDAR党の主要なスポンサーと言われている。このUDAR党はヤヌコビッチを追放するストリート・キャンペーンを煽った三大グループの一つである。コロモイスキーはウクライナ・イスラエルの両国の市民権を持っている。そして自分のビジネス帝国をスイスから操っている。

 コロモイスキーはまたユダヤに関するニュース番組であるジューイッシュ・ニュース・ワンを自分で持っているし、ユダヤ人社会ヨーロッパ評議会を率いている。この組織は、「ヨーロッパ中の40カ国ほどに存在するユダヤ人社会と団体のための汎ヨーロッパ傘下団体」と自分達のことを表現している。

 ジューイッシュ・ニュース・ワンでは新政府の中のネオ・ナチ関連人物の存在に関する言及は殆どなされていない。

 巨額の債務に苦悩している国の中で、コロモイスキーのプリバト銀行は2012年にオフショアリングのチャンピオンであったことを指摘しておくのは面白いだろう。エコノミック・プラウダ紙が2012年7月に報じた:

 「人口の大半が貧困にあえぐウクライナは二ヶ月間でキプロスとイギリス・ヴァージン諸島への数十億ドルの送金をすることができる。問題は、誰がこの送金を行ったか、そしてその送り先は?・・・

 ウクライナ最大の銀行であるプリバト銀行が第一番である。イゴール・コロモイスキーとヘンナディー・ボホロウボフ所有のこの送金の実体は殆ど、空想的である。

 2012年の最初の二ヶ月で、プリバト銀行は38億6300万ドルをオフショアに送金したのだ」

 ロシアに対する攻撃を呼びかけた後、ライト・セクターのリーダーであるドゥミトリ・ヤローシュは、ADLによれば安心していい人物と見られているが、テロリズムを扇動することで国際的なお尋ね者リストに載っている人物となっている。

 前に2日、ヤローシュはロシアの探している最大のお尋ね者テロリストであるドく・ウマロフに対し、ロシアのブコンタクテのライト・セクターのページに載せた声明でロシアに対する攻撃を呼びかけた。

 この声明で、「多くのウクライナ人がその手に武器を持って」ロシアと戦っているチェチェンの戦士を支援したのであり、「今はウクライナを支援する番である」と書いている。「ライト・セクター・リーダのドゥミトリー・ヤローシュ」と署名されているこのメッセージは、ウマロフに対し、「活動を強化するよう」呼びかけ、「勝利する千載一遇のチャンスをものにしろ」と語っている。 

 ADLは自らの立場を見直し、全てのネオ・ナチ、ファシスト、過激派グループを彼等の支援者も同様、弾劾するのであろうか?

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ウクライナのネオ・ナチグループのライト・セクターのドゥミトリー・ヤローシュ

◆3月10日

 ウクライナでは「反ユダヤ」と「反ロシア」を標榜しているネオ・ナチの極右国粋主義グループが新政府の中にはいり、国政に参加するようになっている。しかしこの極右国粋主義グループは、今や「反ユダヤ」を標榜することを控えるようになってきてるという。

 ユダヤ人排斥がネオ・ナチと言われるグループから消えていく趨勢になっているのはどうしたことであろうか?結局彼等はユダヤ人の資金を当てにしだした、ということであろうか?恐らくこれは、このウクライナ「革命」も、新世界秩序勢力が、自分達の進む道で最後の障害となっているロシアを敗退させるために、ネオ・ナチのグループをも利用した、ということを示すことになりそうだ。

 この「新世界秩序勢力」はまさにネオ・ナチとユダヤ人との野合のような、アメリカのネオコンに代表されるイデオローグと、ユダヤ金融資本勢力と、アメリカ戦争屋勢力が野合して成り立っている存在と見られるから、今回のウクライナの「革命」の行方も、そのような野合勢力とならざるを得ない、と思われる。しかしそれは、ロシアにとってだけでなく、世界全般にとっても災厄である。

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●ウクライナの”民主化”と”反ユダヤ主義-その1-
 ネオ・ナチのシンボルが”新標準”になる時

 http://www.globalresearch.ca/democratization-and-anti-semitism-in-ukraine-neo-nazi-symbols-become-the-new-normal/5371919
【3月6日 By Julie Levesque】


 ドゥミトリー・ヤローシュ(真ん中)、マイダン・ブラウン・シャツの指導者でテロリズムを惹起したとして国際的にお尋ね者となっている。

 新しい政府の下で、ヤローシュはウクライナの議会でネオ・ナチのライト・セクター団の指導者である。彼の親しい友人の政治的パートナーのアンドリー・パルビは、ネオ・ナチのウクライナ国家社会主義党(スバボーダ・自由党と改名)の共同創設者で、彼は新政府によって国家安全・防衛委員会書記長に任命された。これは国防省、軍、法執行機関、国家安全保障、情報の各機関を監督する重要な立場である。ライト・セクターのヤローシュはRNBOU(国防安全保障評議会)のナンバー2に指名された。ネオ・ナチはウクライナの国家安全保障アジェンダを窮地に追いやるだろうか?


■”新しい標準”にご招待

 以下のビデオで、二つの旗が柱に掲げられているのが見える。これは名誉毀損防止組合(ADL)によって「過激派のシンボル、ロゴ、タトゥーの図表的データベース」に掲載されている:白人勢力の旗と南部同盟の旗」である。



 ケルト十字架はADLによって、「一般的差別主義のシンボル」として識別され、「国際的な白人のプライド」を示すものであり、ネオ・ナチと白人至上主義者によって使用されているものとなる。
 


 南部同盟の旗もまた「一般的差別主義のシンボル」として描かれているもので、「白人のプライド」を表し、白人至上主義者によって使用されてる。



 フランス、イギリス、カナダの旗、それにウクライナの極右国粋主義者のスバボーダ(自由)党の旗も、この二つの白人至上主義の旗の横に並んで掲げられている。

 このADLが”憎悪の展示”と指摘したものは、ヤヌコビッチ大統領を追放した政治勢力のその他のネオ・ナチ勢力の存在を表す証拠に追加された。欧米の主流メディアはもはやこれをロシアのプロパガンダであると軽く否定することはできなくなった。



 左から、南部同盟の旗、白人勢力の旗、スバボーダ党の旗

 マックス・ブルメンソールその他の多くの作家も同様に、ウクライナの選挙で選出された政府の転覆にかかわった政治グループの中にファシスト的勢力の存在を指摘している。

 ウクライナの抗議運動の背後の「三大」政党の一つは、極右国粋主義のスバボーダで、そのリーダーであるオレー・ツァニボクは、「モスクワ・ユダヤ・マフィア」から祖国を解放するよう呼びかけている。ソビボール収容所で3万人近くを死に追いやったことに関わったことで、ナチスの死の収容所守衛のジョン・デムジャンジュクが2010年、有罪判決を受けた後、ツァニボクはドイツに飛んで行き、自分のことを”真実のために戦っている」英雄であると宣言した。

 ウクライナの議会ではスバボーダはかつてない37議席を獲得している。ツァニボクの代理のユリイ・ミハルチシュンはジョセフ・ゲッペルスの言葉を引用することを好む人物だ。彼は最初の頃は”ジョセフ・ゲッペルス政治研究所”という名称のシンクタンクを設立したことがあった。ヨーロッパのネオ・ファシズム研究の指導的な専門家であるパー・アンダース・ルドゥリングによれば、自称「国家社会主義者」のミハルチシュンは、スバボーダの主流派とネオ・ナチのライト・セクターのような勢力との間の主要な橋渡し役となっているという。

 アメリカ政府とスバボーダとの関係を暴露する数多くのレポートがある、いくつかの写真はアメリカとヨーロッパ当局者が問題のスバボーダのリーダーのオレー・ツァニボクと一緒に写っているものがある。


 アメリカ国務次官補ヴィクトリア・ヌーランドとオレー・ツァニボク


 アメリカ上院議員のジョン・マケインとオレー・ツァニボク


 欧州連合外務・安全保障政策上級代表(いわゆるEU外相)のキャサリン・アシュトンとオレー・ツァニボク


 欧州連合拡大委員のステファン・ フューエルとオレー・ツァニボク

 スバボーダ党に懸念を表明してきたADLは、この政党を支援しているアメリカとヨーロッパを非難するまでにはなっていない。2月28日発行された声明で、ADLの全国部長のエイブラハム・フォックスマンは以下のように書いている:

 ウクライナのユダヤ社会は神経質になっている。反ユダヤ的歴史と民族的国粋主義の綱領を持つ極右国粋主義のスバボーダ党は、2012年10月の選挙で10%以上の投票率を獲得し、過去数か月に渡るマイダン革命の政治的リーダーシップを共有し、今週はウクライナ政府内に3閣僚の席を獲得した。

 スバボーダの指導者らは最近は反ユダヤ的声明をすることを控えてきているが、スバボーダのイデオローグの代表者であるオレクサンドル・スチは副首相に指名されたのは問題である。スチのここ数年の演説の内容は、ウクライナ民族主義を推進するもので、これは彼は1930年代から40年代のウクライナ民族運動のリーダーであったステファン・バンデラによって模範が示されているという。当時バンデラは第二次世界大戦でナチスと同盟し、ウクライナのパルチザンによるユダヤ人とポーランド人の大量虐殺に関わったのだ。

 ライト・セクターのリーダーであるドゥミトリー・ヤローシュは在ウクライナ・イスラエル大使のルーベン・ディン・エルと会って、自分たちの運動は反ユダヤ主義と外国人嫌い(ゼノフォビア)を破棄し、それを容認しないであろう、と告げた

 ウクライナのユダヤ人ジャーナリストのエレオノーラ・グロイスマンは「スピルナ・スプラバ」のリーダーであるセルゲイ・ミスチェンコとインタビューを行い、ウクライナのユダヤ人は民族主義者のことを心配している、と告げた。ミスチェンコはそれに対し、ユダヤ人は問題はないし、心配する必要はない、と返答した。彼は、「マイダン広場ではイスラエル国防軍で勤務したことのあるユダヤ人と一緒だった。我々とは仲良くやっていたし一緒に戦ってきた・・・」と語った。

 スバボーダはユダヤ人を真正のウクライナ人として受け入れ、武装した民族主義者らの歓迎の保証に従うであろうか?あるいは、ライト・セクターの約束とスピルナ・スプラバは少数民族主義のスバボーダによって圧倒されるのだろうか?

                          -その2に続く-

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只でウクライナにガスの供給をしつづけることはできない、と語るガズプロムCEO

◆3月8日

 ウクライナが2009年にロシアのガス代金を支払わないことで、ロシア側がガスの供給を一時停止したことがあった。ウクライナはロシアからディスカウントされたガスを供給してもらってきているが、そうしてもらっていてもこの2月分も3月7日の時点で未納のため、ロシアのガス供給会社であるガズプロム社のCEOが、只でガスを供給し続けることはできない、と語った。

 ロシアのガスの恩恵を受けているのはヨーロッパ全域に渡る話で、ドイツもその例外ではない。代替エネルギーに転換しようとしているが、まだまだロシアのガスに依存する割合が大きいから、もしもロシアに対する経済制裁を発動すれば、困るのはヨーロッパの方である。だから、ロシアとしても、「やれるなら、やってみなはれ!」という態度に出れる。

 翻って、日本では、ロシアに対する制裁には消極的な姿勢を維持しているようで、それで正解だ。実際はヨーロッパも制裁などはできないであろう。一人アメリカが息巻いているのも、このウクライナ政変はアメリカが主導したものだからだ。USAIDなどが窓口になって、ウクライナに対する「革命」資金を供給してきていることが指摘されている。謀略であり、違法なクーデターであるから、日本はアメリカのロシアに対する制裁への要請にはお茶を濁していればいいのだ。


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●ロシア・ガズプロム社:ウクライナにただでガスを供給することはできない
Ukraine hasn't paid for gas in February — Gazprom CEO
http://en.itar-tass.com/economy/722649
【3月7日 itar-tass】 

 ガズプロム社のCEOであるアレクシー・ミラーは、ウクライナが2月のガス代金を払っていないと語って、「本日7日はウクライナに向けた2月のガスの支払いの最終日だ」と語った。そして「ガズプロムはその代金をいまだに受け取っていない。第一四半期のディスカウント分で、ウクライナのガスの未支払い分は相当に膨れ上がり、合計18億6000万ドルに上る」と語った。

 「これは実際的には、ウクライナがロシアに対しガスの支払いを停止したことを意味する。これは契約の条項、並びに国際取引のあり方とと完全に矛盾する」とミラーは語り、「我々は契約上の義務を遂行してきたし、遂行し続けるつもりだ」と語った。
 
 「しかしながら、我々はただでガスを供給することはできない。ウクライナは債務を清算し、また現在の供給分を支払うか、そうでなければ事態は2009年の状態に戻ってしまうだろう」と彼は語った。彼はロシアとウクライナとの間のガス供給に関する議論のことを語っている。ガズプロムはウクライナのナフトガズに対するガスの供給を一時的に停止したことがあった。

 「我々はロシア政府に現状に関する情報を上げ続けるつもりだ」とミラーは語った。


●ロシアに対する制裁はドイツのエネルギー分野に影響を与える
http://en.itar-tass.com/economy/722533
【3月7日 itar-tass】

まだまだロシアのガスを必要とするドイツの代替エネルギー源

 ロシアに対する経済制裁はドイツの代替エネルギー源に変換するドイツのエネルギー政策に深刻なダメージを与えるかもしれない、とドイツ経済研究所所長のハンス・ヴェルナー・シンが7日、ドイツのパサウエル・ノイエ・プレッセの出版物の中のインタビューで語った。

 ドイツはそのような制裁はできない、というのは代替エネルギーに変換する過程ではロシアのガスに大きく依存することになるからだ、とこのエコノミストは指摘した。彼によれば、EUの制裁はヨーロッパ諸国に損害を与えるだけだ、という。

 ロシアの影響からウクライナのような国を引き抜きヨーロッパに引き入れるようなことは、考え方が甘い、と彼は考えている。

 ロシアはノルウェーと共に、ドイツの重要なガスの供給国である、とこの出版物は指摘している。

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可愛いらしい顔に恐ろしい本性を隠すユリア・ティモシェンコ

◆3月7日

 ウクライナでは元首相で汚職で逮捕されたユリア・ティモシェンコを再び首相に担ぎ出そうという計画があるという。この女性はかわいい顔をしているが、恐ろしい女性だ。汚職もユダヤ系ロシア・マフィアのセミョン・モグリヴィッチという頭目との関係から生じたものだ。こんな女性が再びウクライナの首相になれば、ウクライナはマフィアの支配する国になってしまう。

 もっともそれこそが欧米の思惑なのかもしれない。蓋を取ってみれば、世界の政治家はそのような闇社会の実力者といい関係を持っている、というのが大方の実情でもあるからだ。これはユダヤ系ロシア・マフィアと戦ってきたプーチンにとっては、許しがたい状況になるだろう。

 ロシアの天然ガスのヨーロッパ向けのパイプラインはウクライナを通過しているから、ヨーロッパがあくまでロシアに対し、ウクライナでそのような謀略を継続するならば、プーチンはガスの元栓を閉めることになるだろう。プーチンを敵に回すことがどれだけ愚かな行為かということを、欧米は骨身に浸みて感じさせられることになるだろう。
 

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●ウクライナ危機は第三次世界大戦勃発の契機になりかねない(最終章)
http://www.darkmoon.me/2014/ukraine-crisis-could-spark-world-war-three-by-lasha-darkmoon/
【3月5日 Posted by Montecristo】


ユダヤ系ロシア・マフィアの頭目のセミョン・モグリヴィッチ


 そのかわいらしい顔とセクシーな髪型で魅力的なユリアは、長いことマフィアの愛人である、ということは指摘されておくべきだ。2005年1月にウクライナの最初の女性首相となり、フォーブスによればウクライナで三番目に金持ちの女性となることで、結果的に深刻な汚職容疑で獄中で時を過ごす羽目になった。今、この囚人だった人物を再びウクライナの首相にしようとする計画が浮上している。

 確かなことは、ユダヤ系ロシア・マフィアの頭目であるセミョン・モグリヴィッチとユリアの親密な仲は、ウクライナをユダヤ人が運営する世界で最も犯罪的なシンジケートの手中に間接的に陥らせる可能性を持つことを意味する、ということだ。ユリアがもしも権力を握ったならば、だが。

 恐らく、それこそを欧米は狙っているのだ。

 ユダヤ人作家で「ロシア・オタク」を自認するベン・ジュダは、プーチンはウクライナで紛争に乗り出すのならば、四つのキーとなる問題について自分に問いかける必要がある、と言っている。

 ここでは問題の1番目だけを紹介するスペースしかない。そこにはベン・ジュダの思考傾向とランボー型の書き方が現れている:「プーチンは、ロシア人に対して、ロシア軍兵士が遺体袋に包まれて帰還し出したら、どう説明するのか?」

 今、ニューヨークでは午前8時だ:アメリカは目覚めだして、過去12時間のニュースを消化しだしているところだ。

 ここにロサンジェルス・タイムズ紙から事態をアメリカに都合よくまとめられたニュースが報じられている。

 共和党のエリック・カンター(ヴァージニア州)が、「議会はウクライナ政府が経済を安定化させ、主権を回復し、政治的妥結を推進することを支援する方法を見出そうとするであろう」

 ベン・ジュダのようにエリック・カンターもユダヤ人だ。

 彼は、熱心なシオニストで、イスラム教嫌いの人物だ。彼はペトレイアス将軍(反シオニストと見られている)を、彼のプライベートな電子メールに不思議なやり方でアクセスすることで、貶めることをやってのけた者だ。

 愛人に向けて書かれたペトレイアスのプライベートなラブレターを、FBIの秘密情報源から入手した、というカンターの話は納得できるものではない。カンターは恐らくこの情報を直に、イスラエルの情報機関から入手したのだ。スノーデンの暴露の後では皆が知っているように、イスラエル情報機関はNSAとの馴れ馴れしく汚れた関係を通して、アメリカで交信されている電子メールと電話のやり取りにアクセスできるのだ。

 疑わざるを得ないことは:秘密の部屋でカーテンの背後から覗き見する時はいつでも、ユダヤ人が影でこそこそしているのを見つける、ということはどういうことなのか、ということだ?

 誰でもネオナチのテロリストにその命が脅かされているウクライナのロシア人の保護に飛び出したプーチンに興奮している。

 リトアニアはロシアから大使を召還した。カナダは昨晩、モスクワの大使を召還した。チェコ共和国はプラハで同じことを今朝行った。

 イギリスはまだ大使の召還はしていないが、昨晩、ロンドン駐在ロシア大使を外務省に呼び出した。

 ロシアの上院はアメリカのロシア大使を召還するよう要請したが、まだそれは実施されていない。

 昨晩、ロシア軍艦はクリミア沖に停泊した。明らかにウクライナとロシアとの間の合意事項に違反するものだ。ロシアはクリミアのセバストポリの基地を230年間支配している。黒海艦隊をそこに維持することはできるが、思うがままにできるというわけではない。

 ロシア軍はバラクラバの沿岸警備隊オフィスを支配した。これもウクライナとの合意に違反することは明らかだ。そのようにアメリカと、アメリカが資金提供しているウクライナのネオナチ・テロリストは言い張っている。

 アンダース・フォー・ラスムッセンNATO事務局長はNATO会議を招集した。彼は以下のような声明を発表した:「私が本日NATO評議会を招集したのは、ロシア軍のウクライナにおける行動ならびにプーチンの脅威がこの主権国家に及んだからだ。ロシアがウクライナで行っていることは、国連憲章に違反している。それはヨーロッパの平和と安全を脅かしている。ロシアは軍の活動と脅威を停止しなければならない」

 オー、ではロシアはウクライナとの合意を無視したわけだ、そうかな?

 これらのとんちき達は、ロシアが行った合意は、民主的に選出された合法的ウクライナ政府との間の合意であったことを都合よく忘れている。。それはクーデターを仕出かした黒いマスクをし軍靴をはいた極右狂信者の群れとの間で交わした合意ではない。

 セバストポリの民兵司令官のセルゲイ・ボチェンコは、タイム誌の記事で、「キエフで鉤十字を付けて走り回っているファシストの屑どもの支配を受け入れるようなことは断じてない」と語ったと言う。

 ウクライナの臨時首相であるアーセニー・ヤセヌークは、ロシアはウクライナに宣戦布告した、と語ったところだ。「これは緊急非常事態だ。これは単なる脅威ではない。これは実質的な宣戦布告だ」と、彼は息巻いた。

 臨時大統領のオクサンダー・トゥルチノフは以下のように語った:「ウクライナ内の軍事施設を攻撃することは、我が国に対する直接的軍事侵略である。ロシア指導部がその責任を負うことになろう!」

 「我々は災厄の淵にある!」と選出されていない首相はわめいた。

 それでは、誰が最初に災厄を惹き起こしたのか?誰が一体始めたのか? 誰がアメリカ人の納税者のポケットから50億ドルを取ってクーデターを支援したのか?


 国連事務総長の潘基文が、恐らくNSA、モサド、イギリスのGCHQが聞いている中、電話で話している内容がある。彼は、最近のウクライナの主権を危うくする事態を「非常に懸念している」と語っている。

 「平穏を回復し状況の段階的縮小を即座に進めることが肝要である」。潘はプーチンに対し、キエフの当局と直接対話をするよう呼びかけた。「冷静さが重要だ」と、プーチンは冷静ではないと示唆しながら無愛想に語った。

 潘の見下したコメントから、彼はプーチンに説教する立場にいると彼が考えていると結論付けていいだろう。プーチンは頭に来るタイプで、嘘つきでまだ捕まっていない戦争犯罪者のトニー・ブレイアーによればサダム・フセインがロンドンを核攻撃しようとしたように、45分以内にニューヨークを核攻撃する奴なのだ。

 クーデターを行って民主的に選出された政府を破壊するという、主権国家の事情におせっかいをする人々は、冷静な人々なのだ。侵略に反応したプーチンのような人々は、危険で狂った奴と描かれるのだ。

 これはとんでもなく偽善的な者たちの捉え方だ。


 ロシアと欧米の侵略者たちの間にウクライナに関する大規模な紛争が勃発したら、自分としては最後までロシアを支援するつもりだ。私の中では、ロシアは高度に道徳的地盤を持っていることは疑いようもない。ロシアを支援することは、従って、悪より善を尊ぶすべての人々の義務である。

 欧米の政治的お偉方が繰り返し語っていたように、ロシアがクリミアを併合すること、あるいは占領することについては、二つの決定的事実を勘定に入れることに失敗している:1.クリミアは一度ロシア領だったこと、そして1954年にフルシチョフによってウクライナに贈り物として与えられたということ、2.クリミアの過半数の人々はロシア人で、プーチンの介入を要請し、救出にきてくれるよう懇願した、ということだ。

 アメリカとイギリスのロシアはウクライナに「侵略した」という非難については、そのまぬけな非難には、それがイラクとアフガンの侵略者の偽善的な口から言われたことでびっくり仰天するしかない。しかも失敗した侵略者で、それぞれの侵略行為ごとに3兆ドルを消費し、かつ不名誉と恥以外の何も得るものはなかったのだ。

 プーチンはクリミア地区に対する軍事行動だけに制限し、ウクライナの残りの地区には手を付けないで、欧米の手中に陥るに任せると考えることは誤りである。そう考えることがどうして誤りとなるのか?ロシアからヨーロッパに向かうガスのパイプラインはウクライナを通過する、という単純な理由からだ。

 だから過ちは犯さないことだ。ウクライナ全土はロシアの封土である。アメリカとヨーロッパはウクライナにいて問題を起こしたり、政権交代を画策しながら、やるようなビジネスは何も無い。こういったお節介者たちがウクライナに対して干渉し続けるならば、ロシアはヨーロッパへのガス供給をストップする正当なる理由がある。 

 アメリカの弁護士でオンラインの政治コメンテーターのマイケル・スナダーはウクライナの状況をまとめて以下のように記した:「アメリカ人として、他国から資金を与えられ組織され、民主的に選出されたカナダ政府の暴力的転覆を図られたら、そして反米政府がそれに取って代わったら、あなたはどう感じるだろうか?ウクライナに対してこれを行うことで、アメリカとEUはロシアの目の中にピンを突き刺したことになる。言うまでもなくロシアは非常に怒り戦争も辞さない思いになっている・・・」
                             -完-

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