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ウクライナのネオ・ナチグループのライト・セクターのドゥミトリー・ヤローシュ
◆3月10日
ウクライナでは「反ユダヤ」と「反ロシア」を標榜しているネオ・ナチの極右国粋主義グループが新政府の中にはいり、国政に参加するようになっている。しかしこの極右国粋主義グループは、今や「反ユダヤ」を標榜することを控えるようになってきてるという。
ユダヤ人排斥がネオ・ナチと言われるグループから消えていく趨勢になっているのはどうしたことであろうか?結局彼等はユダヤ人の資金を当てにしだした、ということであろうか?恐らくこれは、このウクライナ「革命」も、新世界秩序勢力が、自分達の進む道で最後の障害となっているロシアを敗退させるために、ネオ・ナチのグループをも利用した、ということを示すことになりそうだ。
この「新世界秩序勢力」はまさにネオ・ナチとユダヤ人との野合のような、アメリカのネオコンに代表されるイデオローグと、ユダヤ金融資本勢力と、アメリカ戦争屋勢力が野合して成り立っている存在と見られるから、今回のウクライナの「革命」の行方も、そのような野合勢力とならざるを得ない、と思われる。しかしそれは、ロシアにとってだけでなく、世界全般にとっても災厄である。
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●ウクライナの”民主化”と”反ユダヤ主義-その1-
ネオ・ナチのシンボルが”新標準”になる時
http://www.globalresearch.ca/democratization-and-anti-semitism-in-ukraine-neo-nazi-symbols-become-the-new-normal/5371919
【3月6日 By Julie Levesque】
ドゥミトリー・ヤローシュ(真ん中)、マイダン・ブラウン・シャツの指導者でテロリズムを惹起したとして国際的にお尋ね者となっている。
新しい政府の下で、ヤローシュはウクライナの議会でネオ・ナチのライト・セクター団の指導者である。彼の親しい友人の政治的パートナーのアンドリー・パルビは、ネオ・ナチのウクライナ国家社会主義党(スバボーダ・自由党と改名)の共同創設者で、彼は新政府によって国家安全・防衛委員会書記長に任命された。これは国防省、軍、法執行機関、国家安全保障、情報の各機関を監督する重要な立場である。ライト・セクターのヤローシュはRNBOU(国防安全保障評議会)のナンバー2に指名された。ネオ・ナチはウクライナの国家安全保障アジェンダを窮地に追いやるだろうか?
■”新しい標準”にご招待
以下のビデオで、二つの旗が柱に掲げられているのが見える。これは名誉毀損防止組合(ADL)によって「過激派のシンボル、ロゴ、タトゥーの図表的データベース」に掲載されている:白人勢力の旗と南部同盟の旗」である。
ケルト十字架はADLによって、「一般的差別主義のシンボル」として識別され、「国際的な白人のプライド」を示すものであり、ネオ・ナチと白人至上主義者によって使用されているものとなる。
南部同盟の旗もまた「一般的差別主義のシンボル」として描かれているもので、「白人のプライド」を表し、白人至上主義者によって使用されてる。
フランス、イギリス、カナダの旗、それにウクライナの極右国粋主義者のスバボーダ(自由)党の旗も、この二つの白人至上主義の旗の横に並んで掲げられている。
このADLが”憎悪の展示”と指摘したものは、ヤヌコビッチ大統領を追放した政治勢力のその他のネオ・ナチ勢力の存在を表す証拠に追加された。欧米の主流メディアはもはやこれをロシアのプロパガンダであると軽く否定することはできなくなった。
左から、南部同盟の旗、白人勢力の旗、スバボーダ党の旗
マックス・ブルメンソールその他の多くの作家も同様に、ウクライナの選挙で選出された政府の転覆にかかわった政治グループの中にファシスト的勢力の存在を指摘している。
ウクライナの抗議運動の背後の「三大」政党の一つは、極右国粋主義のスバボーダで、そのリーダーであるオレー・ツァニボクは、「モスクワ・ユダヤ・マフィア」から祖国を解放するよう呼びかけている。ソビボール収容所で3万人近くを死に追いやったことに関わったことで、ナチスの死の収容所守衛のジョン・デムジャンジュクが2010年、有罪判決を受けた後、ツァニボクはドイツに飛んで行き、自分のことを”真実のために戦っている」英雄であると宣言した。
ウクライナの議会ではスバボーダはかつてない37議席を獲得している。ツァニボクの代理のユリイ・ミハルチシュンはジョセフ・ゲッペルスの言葉を引用することを好む人物だ。彼は最初の頃は”ジョセフ・ゲッペルス政治研究所”という名称のシンクタンクを設立したことがあった。ヨーロッパのネオ・ファシズム研究の指導的な専門家であるパー・アンダース・ルドゥリングによれば、自称「国家社会主義者」のミハルチシュンは、スバボーダの主流派とネオ・ナチのライト・セクターのような勢力との間の主要な橋渡し役となっているという。
アメリカ政府とスバボーダとの関係を暴露する数多くのレポートがある、いくつかの写真はアメリカとヨーロッパ当局者が問題のスバボーダのリーダーのオレー・ツァニボクと一緒に写っているものがある。
アメリカ国務次官補ヴィクトリア・ヌーランドとオレー・ツァニボク
アメリカ上院議員のジョン・マケインとオレー・ツァニボク
欧州連合外務・安全保障政策上級代表(いわゆるEU外相)のキャサリン・アシュトンとオレー・ツァニボク
欧州連合拡大委員のステファン・ フューエルとオレー・ツァニボク
スバボーダ党に懸念を表明してきたADLは、この政党を支援しているアメリカとヨーロッパを非難するまでにはなっていない。2月28日発行された声明で、ADLの全国部長のエイブラハム・フォックスマンは以下のように書いている:
ウクライナのユダヤ社会は神経質になっている。反ユダヤ的歴史と民族的国粋主義の綱領を持つ極右国粋主義のスバボーダ党は、2012年10月の選挙で10%以上の投票率を獲得し、過去数か月に渡るマイダン革命の政治的リーダーシップを共有し、今週はウクライナ政府内に3閣僚の席を獲得した。
スバボーダの指導者らは最近は反ユダヤ的声明をすることを控えてきているが、スバボーダのイデオローグの代表者であるオレクサンドル・スチは副首相に指名されたのは問題である。スチのここ数年の演説の内容は、ウクライナ民族主義を推進するもので、これは彼は1930年代から40年代のウクライナ民族運動のリーダーであったステファン・バンデラによって模範が示されているという。当時バンデラは第二次世界大戦でナチスと同盟し、ウクライナのパルチザンによるユダヤ人とポーランド人の大量虐殺に関わったのだ。
ライト・セクターのリーダーであるドゥミトリー・ヤローシュは在ウクライナ・イスラエル大使のルーベン・ディン・エルと会って、自分たちの運動は反ユダヤ主義と外国人嫌い(ゼノフォビア)を破棄し、それを容認しないであろう、と告げた。
ウクライナのユダヤ人ジャーナリストのエレオノーラ・グロイスマンは「スピルナ・スプラバ」のリーダーであるセルゲイ・ミスチェンコとインタビューを行い、ウクライナのユダヤ人は民族主義者のことを心配している、と告げた。ミスチェンコはそれに対し、ユダヤ人は問題はないし、心配する必要はない、と返答した。彼は、「マイダン広場ではイスラエル国防軍で勤務したことのあるユダヤ人と一緒だった。我々とは仲良くやっていたし一緒に戦ってきた・・・」と語った。
スバボーダはユダヤ人を真正のウクライナ人として受け入れ、武装した民族主義者らの歓迎の保証に従うであろうか?あるいは、ライト・セクターの約束とスピルナ・スプラバは少数民族主義のスバボーダによって圧倒されるのだろうか?
-その2に続く-
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