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ISILと戦うため志願したイラクの志願兵たち
◆6月17日
シリアで行動していた「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」がシリア攻略が困難と見たのか、その矛先をイラクに向け首都バクダッドに向けて進撃中だ。イラク戦争(2003年)が始まる前、違うブログで筆者はイラク戦争は20年戦争になると指摘したことがあった。サダム・フセインという国家を纏めていた箍を外したのだから、当然の結論であったが、2003年当時から既に10年以上経過し、「イラク戦争」は正に継続中である。
アメリカの中東における外交政策が迷走している。嘘八百を並べてイラク戦争を開始し、イラクという国家を荒廃に導き、その落とし前はつけていない。今イラクを攻撃しているISILに対して、シリアではアメリカは彼等に武器を供給してきている。彼等の矛先がシリアからイラクに変わったとして、アメリカは自分達が樹立したイラク政権を支援するのであろうか?シリアのアサド大統領は対ISIL戦でイラク政府を支援する用意があると言っている。アメリカも空母をペルシャ湾に移動させ支援の姿勢を見せている。イランもまたイラク政府を支援する用意がある。イラクのISILを叩く為、アメリカは今まで敵対していたシリアとイランと共同戦線を組むのであろうか?
もしイラク政権を支援するとすれば、シリアではISILを支援し、イラクではISILの破壊に手を貸す、という矛盾した政策となる。アメリカの中東における政策はイスラエルの利益が中心だから、このような矛盾した政策になるのである。しかもこのISILはアルカイダの分派という立場上、アメリカのテロ集団のカテゴリーに含まれる存在であり、論理的にもアメリカはISIL打倒に立つべきなのだ。どうするつもりであろうか?
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●アメリカのイラク「勝利」
http://www.paulcraigroberts.org/2014/06/14/washingtons-iraq-victory-paul-craig-roberts/
【6月14日 By Paul Craig Roberts】
アメリカの市民は彼等の政府がなぜイラクを破壊したのか、分かっていない。「国家安全保障(省)」は知る事を阻止している。「国家安全保障(省)」は、アメリカ政府の犯罪をその背後に隠しているマントである。
ジョージ・H・W・ブッシュ、元CIA長官でロナルド・レーガンによって副大統領に抜擢されたこの人物だが、最後の抑制の効いたアメリカ大統領であった。このブッシュがイラクを攻撃した時は限定的な作戦で、その目的はサダム・フセインがクウェートを併合することを阻止することにあった。
クウェートはイラクの一部であったが、欧米の植民地主義勢力は新しい政治的国境線を作り出した。イラクからクウェートは独立した石油王国として台頭してきた。レポートによれば、クウェートはイラクとクウェートの国境を貫く角度でイラクの油田の掘削をしていたという。
1990年7月25日、フセインはクウェートとの国境沿いに軍を集結させ、このブッシュ大統領の大使であるエイプリル・グラスピー女史に、ブッシュ政権がこの状況に対し何か意見があるか、と尋ねた。以下がグラスピー大使の回答である:
「我々はアラブ対アラブの紛争については何の意見も無い。ベーカー国務長官も、1960年代にイラクに与えた、クウェート問題はアメリカとは関係がない、という指示を強調するように指導してくれた」。
この文章によれば、サダム・フセインはアメリカの高官によって、アメリカは彼の邪魔はしない点について保証されたことになる:
「翌日開かれた記者会見で、国務省スポークスパーソンのマーガレット・タットワイラーは記者に尋ねられた:
「アメリカはイラクがクウェート国境に3万名の軍隊を集結させていることで外交的なメッセージを送ったのか?アメリカ政府から抗議的交信がなされたか? これに対し彼女は:そのような抗議については全く何も知らない」
「7月31日、イラクがクウェートに侵略する2日前、近東問題担当のジョン・ケリー国務次官は議会に対し、’アメリカはクウェートを防衛する点についてはなんらのコミットメントもしていない。また、アメリカはイラクに攻撃された際、クウェートを防衛する意図は持っていない」
これは意図的にサダム・フセインを罠にかけたということか、あるいは、イラクがクウェートを奪取することでブッシュ家の中東ビジネス関係者らからの慌てふためいた声が上がったのだろうか?
この劇的で突然の完璧なアメリカの姿勢の変更を説明するのが何であろうと、それがイラク戦争という軍事行動を起こす理由には不足だった。
1990年から2003年までイラクはアメリカ政府に対しては受容できる存在だった。突然2003年、イラクは受容できかねる存在となった。我々はその理由を知らない。我々は嘘八百を聞かされた:サダム・フセインは大量破壊兵器を持っている。「アメリカの都市の上空のきのこ雲」という異様な光景が国家安全保障アドバイザーによって語られた。国務長官は国連に出向き、嘘の情報でイラクに対するアメリカの侵略を正当化しようとした。際立っていたのが、サダム・フセインの世俗政府が、「アルカイダと関係している」というものだった。9月11日同時多発テロの首謀者という非難を受けている彼等だ。
その2に続く
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