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イスラエルにとって脅威となるロシア製ヤホント対艦巡航ミサイル
◆8月3日
イスラエルが7月初旬にシリアのラタキア港の格納庫を空爆し、もってロシア製対艦ミサイルのヤホントを破壊した、と言われていたが、アメリカのアナリストらは、その破壊行為は失敗だったと判断しているようだ。
シリアのこのヤホント・ミサイルが配備されれば、イスラエルにとっても今後迂闊に攻撃できなくなる可能性が高まる。やればやられる、というユダヤ教とイスラム教の共通の原理があるから、イスラエルが空爆するたびに、このヤホントが飛翔する可能性がでてきたわけだ。
シリアのアサド政権が欧米、トルコ、湾岸アラブ諸国、イスラエルなどの陰謀によってでも転覆されることなく、かえってシリア内の彼らの傭兵テロリストらが駆逐されつつある状況であり、さらにシリアが高性能ミサイルを装備するようになれば、イスラエルも中東のお山の大将をいつまでも演じていられる余裕はなくなるであろう。
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●シリア:イスラエル攻撃前にミサイル移動
http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/1.539050
【8月1日 Haaretz】
先月実施したと言われるシリアのラタキア市の格納庫に対するイスラエルの攻撃では、ロシア製巡航ミサイルを破壊することには成功しなかった、と7月31日ニューヨーク・タイムズ紙に米高官が語った。
この記事によると、アメリカの情報機関のアナリストの推定では、イスラエル航空機は東側からシリアの領空を侵犯することなく格納庫を攻撃したという。
彼らの評価は、格納庫は破壊されたが、少なくともいくつかのロシア製ヤホント対艦ミサイルは発射台から移動され、攻撃前に建物から運び出されていたというものだ。
このアナリストらはイスラエルが再びシリアを攻撃する可能性がある、と語った。
先月、CNNは7月5日のシリアのラタキア港の爆発の背後にイスラエルがいると報道した。これはヤホント対艦ミサイルを狙ったものだと言われていた。イスラエルは公式にはこの記事に対しては何も語っていない。
ヤホントは対艦ミサイルで、300㎞の射程を持ち、250kgの弾頭を搭載することができる。ロシアは2011年にこのミサイルをシリアに向けて供給した。
今年5月に、ニューヨーク・タイムズ紙はロシアが改良型のヤホント・ミサイルをシリアに向けて出荷したと報じた。これにはより効果的な新式レーダーが備えられている。
ヤホント・ミサイルはイスラエルに入出港する船舶の海運業務に対する脅威となる。また同じく海岸沿いの重要なインフラ設備に対する脅威でもある。これにはガスタンクと発電所なども含まれる。
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