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再び台頭するロシアの象徴の一つである聖ワシリー大聖堂

◆8月12日

 ロシアの経済的成長が着実に進んでいる。ロシアの地下資源の豊富さはかの国を支え発展させている。しかしそのロシアは二度にわたって、国家的に壊滅状態に陥った事があった。一度目はロシア革命であり、二度目は「民営化」革命の時である。

 ブログ子も二度目の革命である「民営化」後、数年たった時のロシアに行ったことがあるが、まさしくドルの天下であった。3年間で3度ほど通貨切り下げがあったと記憶している。年金生活者は生活できなくなり、70代のおばあちゃんが、寒空の下、香水一瓶を買ってもらおうと、店の外で立ちながら、お客に声をかけている光景をいたるところで見た。

 この時のロシアでは欧米のユダヤ勢力から資金援助を受けたユダヤ系ロシア人のオリガルヒ(新興財閥)が、ロシアの富の半分をかっさらった時期であった。このオリガルヒからその富を取り戻したのが、プーチンである。だから、欧米がなんと言おうと、プーチンはロシアの救国の英雄であり、欧米なかんずくユダヤ系金融資本勢力の天敵なのだ。

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●熊の台頭:ロシアがアメリカに追いつきそうな18のサイン
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/the-rise-of-the-bear-18-signs-that-russia-is-rapidly-catching-up-to-the-united-states
【8月7日 Michael Synder — The Economic Collapse】

 ロシア熊はかつてないほど強くパワフルになっている。殆どのアメリカ人はそれを分かっていない。彼らはロシアは冷戦が終了した時、殆ど取るに足らない存在となり、「かつての超大国」だと考えている。確かに冷戦が終了した当時は、ロシアは無様な姿だった。私はそのロシアに行く機会があったが、当時のロシアは経済的な災害地域だった。ロシア通貨はあまりに価値が無くなって、冗談で20ドルを交換してクレムリンを買おうかなと言った事がある。しかしそれ以来、ロシアは命を吹き返したのだ。プーチンが大統領になった途端に、ロシア経済は非常に早く回復しだした。今日では、ロシアは豊富な天然資源によって祝福された経済的な一つの発電所である。彼らのGDPに対する負債は極端に小さく、毎年貿易黒字であり、地上で二番目に強力な軍隊を擁している。この時点でロシアを過少評価することは、とんでもない過ちを犯すことになる。ロシア熊は蘇った。そして今日、冷戦期間のどの時期より彼らは恐るべき存在になっている。

 以下の統計内容をチェックしてほしい。以下はロシアが急速にアメリカに追いつきつつあることを示す18のサインである。


1.ロシアは地球でどこよりも大量の石油を生産している。アメリカは第3位である。

2.ロシアは地球で第2位の石油輸出国である。アメリカは世界のどの国よりも多く石油を輸入せざるを得ない国である。

3.ロシアは地球でどこよりも多くの天然ガスを生産している。アメリカは第2位である。

4.今日ではヨーロッパの天然ガス需要の34%をロシアが供給している。

5.アメリカは対GDPで101%の負債を抱えている。ロシアは8%である。

6.アメリカは昨年、貿易赤字を5000億ドル以上出した。ロシアはずっと貿易黒字である。

7.アメリカは7.4%の失業率である。ロシアの失業率は5.4%である。

8.プーチンがロシアの大統領になって以来、ロシア経済は非常に急速に成長した。以下はウィキペディアの説明である。 

 「プーチンの最初の大統領施政下でロシア経済はGDPが2倍になった。これでロシアは世界で経済規模では22位から11位に上昇した。経済は毎年平均7%の成長を見ている。これによって、ロシアは世界で6番目の経済規模の国になった。2007年には、ロシアのGDPは1990年のそれを越えたが、それは1990年代のリセッションによって荒廃した惨状から立ち直ったことを意味する。

 プーチンの8年間の期間、産業は75%成長し、投資は125%増加、農業生産量と建設量も同様に増加した。実質所得は2倍になり、平均給与は80$から640$と8倍になった。2000年から2006年の間の消費者金融の取引額は45倍になり、同じ期間、中流クラスは800万人から5500万人に増加、7倍となった。貧困以下のレベルで生活している人々の数も、2000年の30%から2008年の14%まで低下した」

9.ブルームバーグによると、ロシアは過去十年間で、金準備高を570トン追加した。アメリカでは連邦準備銀行がいくら金を保有しているか、確かに知っている者は誰もいない。

10.モスクワは世界で2番目に高価な都市である。一方、アメリカは世界で最も非友好的な都市を抱えている(ニューワーク・ニュージャージー)

11.モスクワには世界のどこよりも多くの億万長者が住んでいる。

12.モスクワの地下鉄システムはワシントンやニューヨークの地下鉄システムを完全に上回っている。

13.アメリカは世界最強の軍を持っているが、ロシアは二番目である。 

14.ロシアは新型の「無音に近い」核搭載潜水艦を建造したが、それはアメリカの持っているどれよりも静かである。

 「ヴラジミール・モノマフ」と命名されたボレイ級潜水艦は次世代原子炉を搭載し、1200フィート以上潜水でき、20基以上の大陸間弾道核ミサイルを搭載できる。

 これらの「ブラヴァ」ICBMは10個の着脱可能の多弾頭独立目標再突入ミサイル(MIRV)弾頭を搭載できる。「再突入ヴィークル」と言われるこの弾頭は、各自150キロトン相当を運ぶことができる。

15.オバマがアメリカの戦略核兵器を無力化しつつあるが、プーチンはロシアの核兵器を近代化するのに一生懸命である。

16.ロシアミサイル軍は2013年後期に200回以上の演習を行う事になっている。

17.首相時代のプーチンはロシアの新しい第五世代戦闘機のコックピットに入って、これはアメリカのF-22ラプターよりずっと優秀であると宣言した時、世界中のニュース報道のトップの見出しを飾ったものだ。

18.ロシアは冷戦時代のどの時よりも多くのスパイをアメリカ国内に持っていると考えられている。 


 残念ながら、私がロシアに関する記事を書くと、殆どの人々はそれを受け付けない。彼らは、「冷戦は終わった」とか、「ロシアは我々の友達だ」というようなことを語る。こういうことは現在の地政学的状況の理解が全くなされていないということを示している。

 ロシアは中国との関係の強化にずっと励んできたし、一緒になればアメリカに対する第1番目の戦略的脅威となるのだ。

 いつかこういったことが完全にハッキリするときが来るだろう。彼らが気づくのが遅すぎないことを願うばかりである。

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