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イランとの直接対話の可能性を語るアメリカのバイデン副大統領
◆2月4日
アメリカのバイデン副大統領は、アメリカはイランとの直接対話の用意がある、と発言したようだ。これは1月3日号「ヒラリー・クリントンはイランで飛行機事故に遭遇し負傷したのか?」でも示唆されていたことで、アメリカはイランとの関係でそのスタンスを転換させ始めていることの兆候である。
この件では、12月26日号「アメリカの新国防長官に最適なチャック・ヘーゲル」で、「今までの親イスラエルの傾斜度が是正され、逆にイスラム教世界との融和が進む、と考えられる」と指摘した通りのことが起きていることになる。
つまり逆に言えば、イスラエルはこのようなアメリカの姿勢に反発しより一層危険な手段に打って出る可能性も高まる、ということだろう。しかし、オバマ政権の意思は固いと、このROCKWAY EXPRESSでは見ている。
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●バイデン米副大統領:アメリカはイランとの直接対話の用意がある
http://edition.cnn.com/2013/02/02/politics/biden-us-iran/index.html
【2月2日 By Mariano Castillo, CNN】
一定の条件下で、アメリカはイランとの直接対話を行うことについての意思があると2日、バイデン副大統領が語った。
アメリカは、「イラン指導部と二国間会談を行う用意がある」と、副大統領はミュンヘン安全保障会議での演説で語った。
二国家間ではイランの核計画に関して行き詰まり状態にある、しかし会談に関する呼びかけはずっと成されてきている。
「何を話すかについてのアジェンダが無ければならない」とバイデンは語った。「練習のための準備ができているると言っているわけでない」というわけだ。
一方、イランのアリ・アクバール・サレヒ外相は、ファーズ通信とのインタビューで、次期国務長官のジョン・ケリーがイランに対するアメリカの政策の柔軟化に貢献してくれることを期待している、と語り、彼が少なくとも、「アメリカの反イランの姿勢と政策の一部を修正する」ことを期待する、と語った。
所謂グループ〔国連安保理常任委員国五カ国とドイツ)を通しての間接的なイランとの会談をすることは不成功で何ヶ月も停止したままだ。
このような会談に発展がないことで、オバマ政権は外交的のやり方を再考するよう圧力が掛かっていた。
オバマ大統領指名国防長官のチャック・ヘーゲルはかつてイランとの直接対話を語っていた事があった。彼の指名承認公聴会の時、ある共和党議員が彼の対イラン姿勢が軟弱であると非難した際の論争の焦点であった。
ケリーの指名承認公聴会では、現在のイランに対する制裁は効果を発揮しているが、外交的手段による進展が期待できる状況がある、と語った。
直接対話に批判的な者たちは、イランはそのようなことを制裁を遅らせることに利用するだけで、一方彼らは自分達の核計画はそのまま継続することで利益を得ることになると言っている。
アメリカとイランは昨年秋に一対一の対話をすることで合意をしたと言われているが、それは大統領選後、ということだった。当時、南カリフォルニア共和党上院議員のリンゼい・グラハムはイランがアメリカの選挙戦を利用していると非難した。
「イラン人との対話をするというが、 双務的であろうが片務的であろうが、彼らは(ウランの)濃縮を進めることだろう」と昨年の10月に語った。
国家安全保障会議は当時、イランとの二国間協議については何も取り決められてはいないと否定した。
先月、アメリカはイランに対する新たな制裁措置を取った。その制裁措置では、イランの核計画に技術と資材を供給している個人や会社を標的にしているという。
この国務省と財務省によって発表された制裁は、イラン経済を標的とする最新のもので、イランの経済と核資材の開発を標的とする最新のものでもある。
イランは自分達の核計画は民生用エネルギー目的だといい続けている。しかし、国連の国際原子力機関は、イランの核計画の意図するものが平和目的かどうかを確かめることはできないと語った。
いくつかの欧米諸国は、イランは核兵器を製造するに使用されるかもしれない技術を開発しようとしていると国際原子力機関が語った2010年以来、イランに対して経済と兵器に関連する制裁措置を施してきている。
それ以来、イランはアメリカとヨーロッパ連合によって石油の禁輸および銀行といくつかのビジネスを標的とする制裁措置で打撃を受けた。
ドイツでの安全保障会議で、ジョン・マケイン上院議員は、イランとの直接対話に反対はしないが、場違いな楽観主義に対する警告をした。
「我々は歴史から得る教訓を学ぶべきであり、それは対話がどうであろうと、もしも基本的な問題があるとすれば、その基本的問題とはイランが核兵器を所持しようとしている、という事だが、そうであるならば対話は重要なことではない」と彼は語った。
「我々はこの映画は以前見ている。そして明らかに、我々が支持するどんな会談でも、楽観主義を持って臨めば、それは過ちとなると考える」
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