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パキスタン前参謀長のミルザ・アスラム・ベグ元将軍
◆9月15日
以前パキスタン元首相のブット女史がアメリカによって暗殺されたということをこのブログで示したが(7月15日、5月19日号)、今回はより一層具体的に実際の実行犯はブラックウォーターという傭兵会社だという指摘を、元パキスタン軍参謀長であるミルザ・アスラム・ベグ元将軍がしている。しかもこの同じブラックウォーターがレバノンの元首相のハリリ氏の暗殺の下手人であるとも指摘している。この件でもこのブログではハリリ元首相暗殺の黒幕はシリアではなくアメリカである、と指摘したことがあったがやはりそのような証言が出てきたことになる。このブログでの指摘の正しさが明らかになりつつある、と言える。
ブラックウォーターは元諜報機関員とか特殊作戦部隊メンバーなどが社員となっている、いわばプロの戦争屋である。通常のアメリカ兵よりずっと戦争に関してはプロの猛者たちで構成されている。彼らはノースカロライナの広大な土地で特殊部隊「対テロリスト」訓練をしているような会社である。勿論上記のような要人暗殺となれば、相当の手練が選抜されてチームを組んだのであろう。特にハリリ元首相暗殺で用いられた高性能爆薬はアメリカかその同盟国にしか手に入らないようなレベルのものだったから、それを使いこなせる者たちといえば、限られてくる話だった。特殊工作のプロの集団、ブラックウォーターならば可能な話である。
このように今の時代、隠されてきたことが、徐々に明らかにされる時代圏に入ってきていることを知るべきなのである。この趨勢はやがては、あの9月11日同時多発テロ事件の本当の黒幕をも暴露される時代になっていくことであろう。
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●パキスタン前参謀長:ブラックウォーター社がブット元パキスタン首相とハリリ元レバノン首相暗殺にかかわった
http://www.tehrantimes.com/index_View.asp?code=203224
【9月14日 TEHRAN TIMES】
パキスタン前参謀長のミルザ・アスラム・ベグ元将軍は、アメリカの民間警備会社のブラックウォーターが、元パキスタン首相のベナジル・ブット女史と元レバノン首相のラフィク・ハリリ氏の暗殺に直接かかわった、と語った。
ブラックウォーターは名称を変更し現在はXe(ジー)と言う。
ベグ氏は最近サウジアラビア紙のアル・ワタン紙に、前パキスタン大統領のペルベズ・ムシャラフ氏がブラックウォーターにイスラマバード、ラワルピンジ、ペシャワール、ケッタでのテロ作戦実行のゴーサインを出した、と語った。
ブット女史の最初の政権内で参謀長を務めたベグ氏は、アメリカ高官らはブラックウォーターのパキスタン内の存在を秘密にしていたが、それはパキスタンのアメリカ大使館・領事館に対する攻撃を恐れたからだ、と語った。
12日に行われたパキスタンTVでのインタビューで、ベグ氏はアメリカがブット女史を殺害したと非難した。
ベグ氏はブット女史は国際的陰謀によって殺害されたとし、それは彼女が9年間の亡命の後パキスタンに帰還することになった取り決めに反する動きをする決意をしたからだ、と言う。
ベグ氏はまたISIの前長官は、ブット女史自身は彼のことを信用はしていなかったが、ブット女史に対する陰謀の共犯者ではないと思っていると語った。
引退したパキスタン参謀長はベナジル・ブット女史は切れる政治家ではあったが、彼女の父親のようには慎重でなかった、と語った。
9月2日、イスラマバードのアメリカ大使、アンヌ・W・パターソン女史はパキスタンの最大の新聞グループの一つであるザ・ニュース・インターナショナル紙でのインタビューで、同紙に対してシリーン・マザリ博士の書いた論文の掲載を中止するよう迫った。博士はその論文内で、ブラックウォーター/ジーのパキスタン内の存在についての話を書き、9月3日に発行される予定だった。
同紙の経営者らはパキスタンの最も著名な学者でありジャーナリストをアメリカの圧力のため解雇した。その後彼女はもっと独立的なザ・ネイション紙の編集者として先週迎えられた。
9月9日、彼女は最初のコラム記事をザ・ネイション紙上に書いた。「今、誰かアメリカによる土地の大規模な購入の事実を無視するとしても、アメリカ大使館のその疑惑に満ちた拡張の姿勢の中に、またアメリカの秘密工作の脅威と犯罪仲間のブラックウォーター、チャーター機での登録されないアメリカ人の出入国、援助支出問題などは、アメリカの穏やかな占領を示すサイン以外の何物でもないと考えざるを得ない。我々がアフパック(Af-Pak)という言葉を使うのも不思議ではない。アフガンは、アメリカは直接占領で支配している、パキスタンは過去と現在のパキスタン指導部らが国家の主権を自ら譲り渡した結果、アメリカはパキスタンを占領するに至った」。
アル・ワタン紙によれば、アメリカ政府はペシャワールの領事館の警備にブラックウォーターを使っている。その上アメリカのジャーナリストであるセイモア・ハーシュ氏は、ディック・チェイニー前副大統領がハリリ氏暗殺にかかわっていると非難している。
ハーシュ氏は著名な政治家の暗殺を請け負う秘密チームの責任者がチェイニー氏だと言っている。ラフィク・ハリリ氏が2005年に暗殺された後、アメリカとその他の国々はシリアが犯罪の黒幕だと指摘したが、シリアが暗殺にかかわっているということを示す決定的な証拠は示されていない。
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