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中国が狙うゴールド

◆9月13日

 中国が鉱物資源、並びに特に金、銀などの貴金属を買い集めている、という件をこのブログでも扱ったことがあった(9月5日号)。
 その中国の金買いの動きの第2弾としての今回の記事である。

 下記にあるように、ドルの下落に対する対処としての側面と将来を鑑みての戦略的措置として、特に金をしっかりと購入し始めているようだ。従って現在のレートである金1オンス1000ドルというのが、今後の目安になりそうだ、と言うことが語られている。これが新しい金価格の基底になりそうだ、という。すると今買っておいても大きく下げるリスクは少ないと言えるのかもしれない。

 おそらくドルは中国がその準備金を金に向けなくとも、他の要因ででも下げる傾向は続きそうだから、中国の姿勢は当然と言えば当然であろう。
 その反面日本はどうするのだろうか。アメリカの意見ばかり拝聴してきた自民党政権が倒れ民主党政権になることで、今後は日本もドルとのかかわりが更に薄くなっていく傾向とはなろう。民主党政権は今後ドルの国債を買うことは、あったとしても少量であろう。できれば民主党政権にも金を準備金のかなりの部分としてもらい、将来に対する備えを強固なものにしてもらいたいものだ。

 今日本政府が持っている金(765トン)の大部分はアメリカのノートフォックスの金庫に納められていると聞いている。これでは何にもならないから、徐々にでいいから、現物を日本に運んでくるべきではないか。それともその現物は実際には存在しないのかもしれないが・・・


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●金(ゴールド)市場における中国の増大する巨大な影響
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=15170
【9月12日 by Lawrence Williams】
 近い将来、中国の成長する経済力が金価格を支配する傾向を強めることに疑いの余地はない

 中国の金融力が世界的な金価格を効果的にコントロールする力を持っていることに疑いの余地はない。中国がドルの下落に備えて公式に金を準備金にしている、という報道がちょっとでもあれば、少なくとも金価格は安定するし、中国がそうしていることを疑う余地は殆ど無いようだ。しかし今のところは、ドルを不安定化させようとしているわけではないし、また金価格を暴騰させようとしているわけでもない。
 しかし、もし中国が、数兆ドルものドル資産の内、適切な分量を金と交換するため、金の大掛かりな購入を発表をしてドルの不安定化を目指そうとすれば、彼らはそれを実行できるだろう。これは通貨戦争で欧米を屈服させようと思えば、おそらく核兵器より一層強力な経済的な武器となる。しかし、それをしようとするとは思えない、少なくとも、中国の国内市場が欧米に輸出する中国製品を吸収できるほど大きくなるまではないだろう。
 つまり中国はまだ輸出市場に大きく依存している状態で、人民元の平価切上げは望ましいものとはなっておらず、ドルの下落を懸念している。従って中国は世界経済の均衡を保つよう注意深く進まねばならないはずだ。
 しかし、明らかに中国はその金融の支配力を行使しだしている。
 中国は、中国国営金融企業は詐欺的な商品やデリバティブ取引に対しデフォルトの権利を有する、と発言した。これに対し影響を受けそうな金融業界からの反応は沈黙に近かった。これはアメリカではなく中国の金融力が世界的な金融危機の調整を主張しているからだ。
しかしこれは欧米の金融業界や既に苦しい状況にある銀行システムに一層の重荷になるかもしれない。
 中国の国営企業は欧米のアセットの買いあさりをしている。それは投資として、鉱山セクターでは将来の戦略的な資源供給を掌握しておくためにという両面性がある。中国の動機に対する疑いを鎮める積極的な努力であろうか、これらの多くは資源供給の長期契約を持つ欧米の企業の中で、目立たない利害関係を通して進めている。
 
 金の問題に戻ろう。
 中国のトップのある高官は、中国が金を購入していることを実質上認めたが、それは少なくとも市場の安定を保つ程度の適切なレベルでのことで、市場を乱すようなものではない、ということは冒頭にあるとおりだ。それが本当ならば、そうでないという理由はほとんどないが、金を買ったとしてもその大幅な下落の危険は少ない、ということを意味するだろう。
 しかし中国は、金の価格上昇で起きるかもしれないドルの崩壊を望んではいないので、当然金価格の上昇をコントロールすることができる。
 我々はまた、インターネット上ではウィルスのごとくに拡大し、多くのコメンテーターらが取り上げた我々の論文が語っているように、中国の国営企業は金と銀の購入を一般大衆に勧めている。中国人は金を購入するという件では強い志向を持っている人々だ。その結果として、中国は貴金属購入で1番のインドを今年ないしは来年には抜く勢いである。中国は国内の鉱山業を後押ししている。中国は現在は金の最大産出国であり、産出量は上がり続けている。現在の金価格は1オンス1000ドルを超えてきているが、中国の国内の金購入量は今年前半期で14%上昇の446.6トンで、後半期には倍加すると見ている。
 これも金価格が、少なくとも現在の価格レベルを維持する支えになる。金価格がちょっと下げると買いが入るが、それは中国が買っているからだと言われているがはっきりとはしていない。
 現在の金価格は、巨大な利益を得ようとする心理的レベルの1オンス1000ドル付近に来ているにもかかわらず、それ以下にはならないようだ。疑惑は、中国は金価格1オンス1000ドルないしはその付近を底にすることを願っている、というものだ。しかしそれが公式に認められるということはなさそうで、この中国の市場の下支えが実際のものか、金に期待する者達の夢想するところのものなのかを見極めるにはもうしばらく待たねばならない、

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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