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猛威を振るうカルメル山火事
◆12月7日
イスラエルやアメリカからの攻撃に対処するためイランはその準備を進めているが、どうもイスラエルは自国が攻撃されることはない、と高をくくっていたようだ。イランからの攻撃ではないが、カルメル山の火事で大変な被害を出したことで、責任者は辞職に追い込まれそうだし、このような災害に対する準備が殆どされていなかったことが明るみにだされ批判を呼んでいる。
イランが核兵器を製造し攻撃するかもしれないから、先に攻撃してしまおうという考え方をしてきているイスラエルであるが、足元から上がった火の手によってイラン攻撃など出来る状態にないということが明らかになった。フランスから燃焼抑制剤をもらうことが緊急の課題という情けない状態である。
人を呪えば穴二つである。イスラエルはイランとか、レバノンのヒズボラあるいはガザのハマスなどに対し常に攻撃することを考えているので、結局自分たちが逆に自然から攻撃を受けることになってしまった、ともいえるかもしれない。あるいはイランからの数千ものミサイルに比べれば、まだ山火事のほうがましだから、天からの警告として逆に慈悲として与えられた災害であろうか。
世に言う「日月神示」には、ノア時代は水による審判であったが、今回の審判は、「それに合はんものは亡んで了ふぞ。火の洗礼、水の洗礼、ぶったり、たたいたり、カ、ミの洗礼なくては銘刀は出来ん道理ぢゃ」とあり、どうも火と水、両方の洗礼がなされるとあるのを見ても、今回のイスラエルの山火事も一つの「火の洗礼」であった可能性がある。
ともあれ、この山火事で一時的にもイスラエルのイランその他の地域に対する攻撃の可能性が低くなったと判断できそうだ。しかしそれが数ヶ月もつのか、半年か、あるいは一年以上にわたって持つのかは、神のみぞ知るところだろう。
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●カルメル山火事はイスラエルがイランと戦争できる状態にないことを証明
http://www.haaretz.com/news/national/carmel-inferno-proves-israel-can-t-afford-war-with-iran-1.328529
【12月3日 By Aluf Benn】
カルメル山の巨大な炎はこのような規模の災害にたいして準備できていなかったイスラエルの消防救助隊にとっては彼ら自身のヨム・キプール戦争(第四次中東戦争・10月戦争)として思い起こされるようになるだろう。
昨日イスラエルが自国の戦線で多くの犠牲者を出すような戦争や大規模テロ攻撃などに対しては準備ができていないということがはっきりした。辞任することになっている軍事諜報機関長のアモス・ヤドリンの、次の戦争は過去のそれと比べてはるかに困難なものになるだろうという警告、それとテル・アビブが戦線になるという指摘などにもかかわらず、市民を防護すべき当局は必要とされる防災の準備をしていなかったのだ。
そのような状況下では、イスラエルにとっては自国に何千ものミサイルが落ちてくるイランとの戦争を始めないことが最良の選択肢となる。
市民防衛システムが哀れなほど酷い状態であるかということが明らかになった第2次レバノン戦争後、報告書が書かれ演習がなされたが、ヒズボラのミサイル攻撃のトラウマを既に経験していた地域であるカルメル連峰の本当の緊急事態の騒動の中で全てが崩壊していった。
昨日イスラエルはキプロスとギリシャに対して支援を要請した。また空軍は底を突いた燃焼抑制剤を求めてフランスに飛んだ。戦争時は、このような隣国の寛大さとほどこしを受けることが出来るかどうか疑わしい。
自国戦線の防衛の責任は、現在三つの省に分かれている:自国戦線司令と国家緊急事態局は国防省の管轄であり、公安省の一部である警察、それに内務省管轄の消防救助司令である。
消防隊の責任者であるエリ・イェシャイ内務大臣とシモン・ロマ消防救助隊長は、昨日どこにも姿を現さなかった。今回の災害の結果、彼らは職を失う筆頭に上げられている。
各省は自分らの官僚的力学を持っている。また装備と人材を確保するための資金を確保する能力を持っている。消防隊員はそのような仕組みの底にあってまともな装備などを確保するまでに何年もの奮闘が必要である。
一年前、消防隊員らはストライキに入ったことがあった。彼らは今のシステムでは到底市民を防衛することはできないと警告したのだ。消防隊員協会によれば、各千人の市民に一人の消防隊員が国際的標準だが、イスラエルの割合は一人の消防隊員が一万人の防護をすることになっているという。消防隊員らは与えられた責任を果たすことはできないと何回も警告していた。
消防隊の状況に関する国家監査局の報告書の中の批判を回避することが数週間前に承認された。
過去似たような状況で装備の不足などが分かった機関では、後で相当の資金で補強されるた。ヨム・キプール戦争の期間中での失敗の後、これがなされたのが、軍事諜報機関であり空軍だった。これが今回は消防救助隊にも適用されることだろう。
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