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アレッポ郊外をパトロールするシリア政府軍
◆10月16日
イスラエルの情報関係筋のサイトであるデブカファイルでは、以下のように欧米、特にアメリカとフランスの情報機関によるシリア政府軍と反政府勢力との力関係に関する再評価を行い、シリア政府軍が優勢という評価になっている、とある。
この中でアルカイダ系の外国人の数は3000人としている。全体が3万人の反政府勢力の10分の1だという。これは少し過少評価ではないか、という印象を受けるが、数千名と言われているこのジハーディストの数が3000名ということなので、そんなところかもしれない。
いずれにしても、このROCKWAY EXPRESSでずっと指摘してきたように、シリア政府軍は良く戦っているのであり、アサド政権はよく踏ん張っているのであり、欧米NATO、トルコ、イスラエル、湾岸アラブ諸国が予想していたことより、このROCKWAY EXPRESSの予想の方が真実に近かったとなりそうだ。
このように、シリアのアサド政権は民衆の支持があるために、やすやすとは倒されないし、スンニー派の者たちも含めて、今回のシリア危機が外国勢力によるシリア攻略の陰謀であると多くの国民が認識し、アサド政権を多くの国民が支持していることを認識すべきであり、従って直ちにこのシリア攻略の陰謀をやめるべきなのだ。
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●シリアの反乱勢力は勝利できない
http://www.debka.com/article/22440/New-W-intelligence-Syrian-rebels-don’t-have-the-numbers-to-win
【10月15日 DEBKAfile】
アメリカとフランスの情報機関でシリア政府軍と反政府勢力の勢力関係に関して作成された予想で、アメリカと反政府勢力を支援するアラブ諸国の首脳部に待ったを掛けた格好になった。オバマ政権はシリアには7万人の反乱勢力がいるという予想の下に政策を築いてきたが、訂正された数字では、デブカファイルの情報源によれば、半分以下の3万人くらいなのだ。この中に3000人ほどのジハーディスト(聖戦主義者)でアルカイダに繋がるグループが反乱勢力の10分の1を占めている。
アメリカとフランスの高官たちはこの訂正された予想数字を軽視しようとしているようだが、それはオバマ政権の中東政策の前提、アサド政権っは反乱勢力が攻撃すれば6ヶ月と持たないであろうという予想を覆(くつがえ)すものだからだ。アメリカの軍事専門家は今や以下のことを認めている、力の均衡は、数だけではなく、根本的にアサド政権側に有利であり、それはイランの直接的な軍事的支援のためである:エリート軍団のアルクォズ旅団の軍事顧問らが接近戦の仕方を親アサドのアラウィ派民兵とシリア軍に教えている。
このアサドの軍に対する質的な支援は実質的に彼の政権の延命に繋がることだろう。
アメリカのオバマ大統領はこの新しい数字に影響を受けたようには見えないし、シリア介入に対する姿勢を変えたわけではないようだ。彼は引き続きトルコのエルドアン首相に対し、トルコとシリアの敵対関係を深化させるよう圧力を掛けている。彼はまた、サウジアラビアとカタールに対し、シリア軍の攻撃に対抗するための対戦車・対空兵器を反乱勢力に供給するよう支援している。
同時に、シリアの状況はアメリカの大統領選挙までの3週間の間に想定外の方向に紛争が拡大する危険性を秘めているし、大統領にも影響を与えかねないものだ。シリア危機は確かに共和党候補者であるミット・ロムニーと大統領との16日の論戦でも、9月11日にリビヤでアメリカ人外交官が4人殺害された件で問題視されるようになった安全保障問題と共に重要なテーマとなりそうである。
我々のパリの情報筋は、フランスのオランド大統領のこの新しい情報の予想に対する姿勢はオバマと異なるものだと言っている。彼はシリアに対し直接的な介入を主張し、安全地帯を反政府勢力と難民のために作ること、重火器を供給し戦況を変えるチャンスを反政府勢力に与えることを訴えている。彼は反乱勢力側がアサドの軍の数の優位性とイラン、ロシア、ヒズボラの支援に直面し、深刻な敗北に直面しているという戦場からのニュースに刺激を受けている。これはシリア危機で希望の無い手詰まり状況に陥りかねないことを示している。そしてシリアの支配者が反政府勢力を切り崩し彼らの内部分裂を利用して、自分の権威を再び確固としたものにするかもしれない。
イスラエルの指導部は、アサドの支配の短命ということと、反乱勢力に対する過大な評価と展望というオバマの見方を採っている。彼らはシリアの支配者の日数は終わりに近づいていると主張している。軍情報機関長のアビブ・コチャビ少将はもっと慎重である。10月3日、ゴラン高原の軍を訪問した時、彼は「シリア政権の腐食しつつある権威」について慎重に語った。
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