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EU外交政策担当のカトリーヌ・アシュトンとイラン代表団
◆11月27日
イランと世界の列強との間で核に関する合意が成されたことで、イスラエルのイラン攻撃というシナリオは実現しにくくなったと思われる。世界の列強の中には、別の件では対立する事が多い、米・英・仏・独とロシア・中国が含まれているから、要するに世界全体を代表しているともいえるからだ。
そんな中、イランという特定の国家に対し、敵対的姿勢を持つのが、中東で唯一の核保有国でいたいイスラエルと、シーア派の総本山の立場にあるイランに対する、スンニー派のアラブ諸国である。
今回の合意が暫定的なものであり、これからの六ヶ月を通して包括的な合意にいたるよう、交渉が成されていくが、この期間にこのイランに敵対する勢力が、なにか悪さをしでかす可能性が無いわけではないが、世界の大勢はイランとの正常化であるから、この包括的合意に向かう世界の潮流に逆らうことは自らの国運を失うことに繋がるであろう。
具体的には、イスラエルがイラン攻撃をなんらかの理由で行えば、イスラエルの存亡の危機になるであろうし、湾岸アラブ諸国がイランに対する謀略を働けば、逆に自国での「民主化」の動きが加速されて、王制が打倒されるようなことになっていくであろう。
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●イラン核合意でイスラエルの攻撃は出鼻をくじかれた
http://www.channelnewsasia.com/news/world/iran-deal-blunts/899226.html
【11月25日 CHANNEL NEWSASIA】
イランと世界の列強との核合意はイスラエルのイランに対する軍事的脅威を弱める事になったが、イスラエルはそれでもイランに対し外交的、情報的な方法を通して圧力を掛けることができる、とアナリストは語る。
イランは国連安保理常任理事国+ドイツとのジュネーブにおける長い会議の後、24日になって制裁の限定的解除の代わりに核計画を六ヶ月間は抑制することで合意した。
欧米諸国はイランが核兵器を製造しようとしているとして非難し、イランはそれを否定してきた。
イスラエルのこの合意に対する厳しい反応は、ネタニヤフ首相がユダヤ人国家はこの合意によって「制約させられる」ものではないと強調する点に見られる。また、もしも必要ならばイランが核兵器の能力を獲得することを阻止するため、イスラエルはイランを攻撃するかもしれない、と語った内容に見られる。
しかし、専門家らは、ジュネーブでの合意は軍事的選択肢をテーブルから除去したことになると語っている。少なくともこれからの六ヶ月間の交渉期間中はそうだ、という。
「国際社会に関する限り、これからの六ヶ月間は包括的合意が成される期間ということで、イスラエルが行動を執るということは考えにくい」と、テルアビブ大学国家安全保障研究所のエミリー・ランダウ博士は語った。
イスラエル首相オフィスのイラン問題元アナリストのヨエル・グザンスキーと研究仲間は、同意見である。
「イスラエルの選択肢は殆どないし、あったとしても限られている」とグザンスキーは語った。
「ネタニヤフは核合意はイスラエルを縛るものではない、と語った。これはイスラエルが自国を防衛する権利は残している、ということだ」
「しかし、実際の(軍事的攻撃)のチャンスは、事実上国際社会がイランの側についたことになる合意が成された後では、非常に少なくなった」と彼は語った。
「合意がイランとP5+1諸国との間でなされたということは、イスラエルが自国だけで行動することを困難にするだろう」と彼は語った。
しかしながら、これはイスラエルに全く選択肢が無くなったということを意味するものではない。暫定的合意は成功するかどうか分からない次の段階の交渉の道をつけたというものだからだ。
「オバマが時間を掛けるようにし、イランにこの交渉の期間中は核計画を前進させないようにした計画に関して言えば、今回の合意は(イスラエルのために)余地を残したものと言えなくも無い」とランダウは語った。
この合意では、イランは核計画で最も疑惑をもたらす分野であるウラン濃縮を、民間のエネルギー用途に使用できるだけの低濃縮度に制限することになっている。
その代わりにイランは制裁を解除してもらうことで、70億ドルの資金を使用できるようになる。
「これからの会談がどんな風かを考えれば、過去数週間の会談に関しての流れはまことに穏便なものに思えるだろう」とランダウは語った。
「素晴らしい合意と言うわけではないが、かといって災害的というわけでもない」と彼は語った。
テルアビブ大学のイラン問題専門家であるウジ・ラビ博士は、イスラエルはこの暫定期間を利用してイランに対し、外交的、情報的な圧力を掛けるかもしれない、と語った。
「この六ヶ月間は、イランが経済的に復興する期間となるだろう」とラビは語った。「イスラエルは、それにどう対処すべきか、考えることが求められている」と彼は語った。
「これは、イランの核への取り組みの中の軍事的内容をさらけ出すような情報的な努力、あるいは合意事項に関してのイランの違反行為を暴露するような努力を含むだろう」
そしてイランのいかなる失敗もイスラエルにとっては、長期的には軍事的行動を再度要請することを容易にするだろう。
「イランの核施設に対する攻撃をもしいつかやるとして、国際的正当性(世界列強のお墨付き)はイスラエルの主要な懸念ではない」と彼は語った。
「アメリカやその他の国の後押しは重要だろうし、イスラエルは少なくとも、彼等の黙認くらいが無ければ行動するのは困難だと分かるだろう」
「しかしもしいつかイランが、以前やったように他を欺くような事をすれば、恐らくするのではないかと思うが、そうなればイスラエルは別の方法を使用する正当性を得ることになり、『そうなると言ったのだ』、と言えるであろう」とグザンスキーは語った。
「もしもイスラエルがイランが発表していない秘密の核施設の場所を見つけた場合」イスラエルは行動しやすくなるだろう。
その間、合意の外交的な影響は、イスラエルとアメリカのアラブ同盟国とは、過去には敵同士ではあったものの、共通のものがあることを知るだろう、とアナリストは語った。
「中東の同盟国について語れば、(イスラエル、サウジアラビア、アラブ首長国連邦)は緩やかな同盟だ」とグザンスキーは語った。
「これらの諸国はイスラエル以上にイランについて心配している」
「次の六ヶ月間はアメリカ・イスラエルとアメリカ・アラブ諸国の同盟関係に対するテスト期間になる」
ラビは同意した。
「サウジアラビアは現在の状況に怒り心頭だ。この地域のアメリカの同盟国が困惑する充分な理由がある」と彼は語った。
「現在の状況は、同盟関係の変化、というのが最も正しい」
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