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ジュネーブでP5+1諸国とイランとの核問題での会議が行われた
◆11月19日
フランスがジュネーブでのイランとP5 +1会議で、交渉が成立しそうになったところで、断固反対を打ち出したため、なんらの取り決めも成立しなかった経緯があるが、これをイランの学者は、歴史的な失敗である、と指摘した。
フランスはイスラエルの懸念を考慮して反対したようだが、イスラエルは20年も前から「数年後にはイランは核爆弾を保有するようになるから、今の内に叩くべき」とずっと主張してきていた。しかし、何十年たっても、そのイスラエルの「予言」は当たらず、現在もIAEAの査察でもイランが核爆弾保有に向けた動きを取っている、という証拠はない、と示されている。
だから、イスラエルは嘘をつき続けてきたわけであり、それは自分が核爆弾を保有しているから、イランも持っているだろう、持ちたがるだろう、という脅迫観念の成せる業である。このイスラエルの精神病が問題なのだ。この件については、既にこのブログでは、2009年1月15日号、2010年11月25日号、2012年1月23日号など、その他多くの号でイスラエルの病理として指摘してきた。
実際、イスラエルの一般家庭でも、精神病や家庭内暴力の率が異常に高いことが報告されている。政界トップの人間などが性犯罪などを犯す率も高い。とにかく異常心理と病理の国であることが浮き彫りにされているのである。そのイスラエルの病理的発言にいつまで世界はつきあわさせられるのか、という問題がある。まさに世界はそのような分水嶺にきているところだ。
そしてフランス内で、タカ派的発言をしている知識人や政界の人間はユダヤ系が多いということだ。現在のオランド大統領がそうであり、外相のファビウスもユダヤ系である。またフランス政府の特に外交方針に影響を与えている知識人で有名なベルナー・オンリ・レビもまたユダヤ系だ。ようするにフランスはユダヤ系が幅を利かす政権になっているといってよいから、イスラエルと協調し、イラン攻撃に熱心なのだ。
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●フランスはイラン核問題で歴史的な失敗をしている
http://rt.com/op-edge/france-blocking-iran-nuclear-talks-892/
【11月18日 Russia Today】
フランスはイスラエルの謝った主張を引用しながら、「平和的取り決め」を阻止しており、それは歴史的な失敗をしている、ということだ、とイランの政策立案者で学者のセイド・ホセイン・ムサビアンはロシア・トゥデイ(RT)に語った。
RT:フランスの外相は、核問題での会談では最終的なイスラエルの懸念を考慮すべきであると語った。これが来週やってくる会談の結論にどのような影響を与えるか?
セイド・ホセイン・ムサビアン(SM):フランスはイスラエルの主張のために平和的取り決めを阻止した。私はフランスが歴史的失敗を犯していると思っている。それは記録を見れば、イスラエルは1992年にイランが1995年に核爆弾を持つ、と主張していたし、1995年になるとイランは1999年に核爆弾を持つようになると主張したし、その後も2003年に持つようになる、と主張していた。こうして彼等はこの20年間、1年か2年、ないしは3年以内にイランが核爆弾を所有するようになるとタイムテーブルを示してきた。だから、これは国際社会に対して、イスラエルは嘘を付いている、ということが証明されているということなのだ。なぜフランスがこのような平和的取り決めをイスラエルの嘘の主張を根拠に阻止しようとしているのか理解できない。
RT:更に、オランドは、イランが核爆弾の製造は目論むことはしないということが確実であるまでは、フランスは制裁と規制を緩和するつもりは毛頭無いと語っている。先週のIAEAの、核計画は実際上は凍結されている、というレポートはどうだろうか。あれはフランスに対しなんらの保証を与えるものにはならないのだろうか?
SM:最初に、IAEAはイランの核計画に対しほぼ5000回の査察をしてきているし、頻繁に逸脱行為の証拠は見当たらないと発表してきている。これは明確なことだ。しかし私は、フランスの本当の懸念内容が核爆弾である、ということを疑っている。それはフランスはイスラエルと戦略的関係を持っているからだ。イスラエルがNPTの加盟国ではなく、400発ほどの核爆弾を保有しているので、フランスが核爆弾を懸念しているはずはないからだ。フランスはイスラエルが核爆弾を所有することを援助した。フランスはインドが核爆弾を所有することを援助した。フランスはパキスタンが核爆弾を所有することを援助した。フランスは1980年代にイラクに原子炉を与えてさえいる。フランスはとても悪い記録を持っている。
RT:貴方が見るに、フランスはダブル・スタンダードを使用しているのか?
SM:最初に、それはダブル・スタンダードだ。次に、核爆弾について主張する内容と彼等の姿勢は完全に異なっている。彼等はイランが核爆弾を保有していないことを知っている。彼等は10年間の査察で、イランの核計画でおかしな逸脱の証拠はないことを知っている。しかし彼等は、イランに対する制裁を示唆しているのは、イランが核爆弾を保有していないからであり、彼等はイスラエルに依存していおり、そのイスラエルは400発の核爆弾を保有しているからだ。
RT:イスラエル側からすれば、イスラエルのネタニヤフ首相は、規制を緩和する代わりに、規制をもっと強めるべきと少々早くからそれを言っていた。規制はイランに対しては、より厳しい取り決めを引き出すため、より厳しい制裁であるべきだ、と。それはあなたにとっては悪い失敗なのか?
SM:制裁の結果を見てみよ。イスラエルの姿勢は、更なる強制、更なる圧力、更なる制裁をイランに課す、というもので、それは、更なる圧力をイランに掛けることで、イランは核計画を断念するだろう、と見ているからだ。イスラエルの姿勢はこの6・7年はこういうものだった。
結果を見てみよう:制裁以前の2006年にイランは3000基の遠心分離機を持っていたが、制裁後の現在、イランは1万9000基の分離機を持っている。また制裁前にはイランはウラン濃縮度で5%を達成していたが、制裁後にはイランは濃縮度20%以上を達成している。制裁前にイランは濃縮ウラン数百キロを保有していたが、制裁後の現在では8000キロの備蓄がある。これが制裁の結果である。実質的には、イスラエルは国際社会に圧力を掛けて、イランが核計画のレベル、能力、容量を向上させることに寄与していることになるのだ。
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