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労働世代アメリカ人で職を持つ者の数は10月には58.3%に低下した
◆11月13日
アメリカの経済状況は良くなっていないことは、繰り返しこのブログでも示してきた。政府の債務だけの問題ではない。アメリカ人全体の貧困化も進んでいる。フードスタンプを必要とする人々も増加している。こんな中、株価だけでアメリカの経済状況を見ようとすれば、騙されることになる。
シェールガス革命などと言われ、アメリカの経済が持ち直す傾向もないわけではないが、まだまだ基本的な部分では経済状況は改善されてないようだ。以下の記事にある状況なども見ながら、アメリカ経済状況を判断していくことが必要だろう。
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●アメリカ失業率増加を示す10の事実
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/10-facts-about-the-growing-unemployment-crisis-in-america-that-will-blow-your-mind
【11月10日 The Economic Collapse】
アメリカの労働世代の人々の内、1億200万人もの人々が仕事を持っていなことを知っているか?そうなのだ、この数字は全くひどいとは思うが事実である。現在、1100万人以上のアメリカ人が”正式に失業状態”になっているし、9100万人が職を持っておらず、彼等は”労働力に数えられていない”人々なのだ。これらの数字を合計すれば1億200万以上になる。
総合的に言えば、労働世代のアメリカ人で職の無い人々の数字は2000年から2700万人増えている。事態は改善されてはいないのだろうか?結局、主流メディアは10月の失業率は改善されたという見出しで一杯である。残念であるが、主流メディアはアメリカ人に対して、真摯では無い。以下に見るように、アメリカは長期に渡って失業率危機の真っ只中にあり、事態は先月に比べて更に悪化しているのである。
この日この時代、人々は自分達のことを考えることが絶対的に必要である。メディアが我々にこれが真実だと示すとしても、実際にそれが真実なのかは分からないからだ。もしも失業者数が低下しているのならば、職を持つ人々の労働世代数は増えるはずである。しかしこれから見ることになるように、そうなっていない。以下はアメリカの失業危機が増大していることを示す10の事実である。
1.労働世代アメリカ人で職を持つ者の数は10月には58.3%に低下した。2000年以来でこの数字が最低だった時の数字は58.2%であった。つまり、雇用の改善は全くなされていないのだ。最後のリセッションの期間、民間の被雇用者数率は63%から59%に下がった。またそれは50ヶ月も続いた。労働世代アメリカ人で職についている者の数は58%以下にまもなく下がるのではないか?
2.アメリカ経済は先月、62万3000の常勤の仕事を失った。しかし我々は経済は改善されていると聞かされている。
3.仕事に就いているアメリカ人女性は10月の期間35万7000人減少した。
4.2013年10月の平均失業期間は2000年10月に比べ3倍近くになった。
5.アメリカ人で”労働力に数えられていない”人の数は10月で93万2000人増加した。つまり、オバマ政権は一月で100万人近い人々がアメリカの労働力から”消滅”したと言いたいようだ。
6.アメリカ人で”労働力に数えられていない”数は、オバマが大統領になって以来、1100万人も増加した。
7.10月に、アメリカの労働力参加率は63.2%から62.8%に減少した。今では1978年以来最低のレベルになった。(以下の図を参照)
8.もしも労働力参加率がオバマが2008年に大統領に選出された時と同じであるならば、公式の失業率は11%であろう。
9.仕事をしていても、援助なしで自分と家族を養っていけるということを意味するわけではない。実際、アメリカでパートタイム労働者の4人に1人は貧困のレベル以下の生活をしている。
10.2000年1月、労働世代のアメリカ人の内、7500万人が仕事を持っていなかった。今日では、労働世代アメリカ人の内、1億200万人が仕事を持っていない。
というわけだが、政治家たちはこれを改善する為に何をしているのだろうか?この危機を解決するために日夜励んでいるべきではないか?
結局、オバマはアメリカ国民に対して以下のような約束をした。
「皆さんに知っていただきたいのです。仕事を探している人がそれを見つけるまで、私は休みを取ることはないだろう、ということを。そして、それはどんな仕事でもいい、ということを言っているのではありません。あらゆるアメリカ人にそれなりの報酬、それなりの利益、を与えるようなしっかりとした仕事で、アメリカン・ドリームと言えるような、仕事のことです」
残念ながら、事態はオバマがこの約束をして以来改善されていないのだが、オバマは大統領になって以来、150回もゴルフを楽しんできている。
一方、仕事が充分にないので、貧困状態にあるアメリカ人の数は増加し続けている。
以前書いたように、最新の発表では、かつて無かった4970万人のアメリカ人が貧困状態にあるという。
現在では、公立学校の120万人の学生たちがホームレス状態にある。
殆どのアメリカ人が唯一市場に提供せざるを得ないものは彼等の労働である。彼等が仕事を見つけられなければ、自分と家族の面倒を見る手立てはないのだ。
アメリカの中流階級の将来は、まともな仕事の創出に掛かっている。株式市場を景気づけるために連邦準備銀行が行っている量的緩和をどこまでやるかということが問題ではないのだ。アメリカ人はこの量的緩和政策をするのは”経済的刺激”のためだと言われてきたが、仕事をしているアメリカ人の労働世代の割合は4年前と比べても低くなっている。量的緩和は仕事の創出面では全くの失敗なのだ。そして、それは長期に渡る金融システムに対する途方も無いダメージを与えている。
本当に恐ろしい事は、連邦準備銀行と連邦政府ができるだけ”仕事を作る”ようにしているはずなのだが、彼等はそれに失敗している、ということだ。実際、第二次世界大戦後、リセッション後に雇用の改善がなされていない初めてのケースだ。
そして今や、次の経済崩壊の波が接近してきている。この波が来れば、何百万ものアメリカ人が職を失うことになるだろう。
従って真実は、アメリカにおける失業危機の始まりに過ぎない、ということなのだ。事態はまずい状況だが、まもなくもっとまずくなるであろう。
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