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イランの迎撃ミサイルのサヤドー2の発射実験



◆11月12日

 イランが新しい迎撃ミサイルを量産し始めたようだ。イランは一方で欧米側と核問題で会談を続けているが、同時に防衛力向上にむけた努力は不断の姿勢で継続している。

 ジュネーブで行われていたイランと安保理常任理事国+ドイツとの会談では交渉妥結かと思われたが、フランス代表の反対で頓挫した。フランスはサウジアラビアの意向と同調している節があるようで、そのサウジアラビアはパキスタンの核爆弾を購入する可能性があると言われている。

 これを見れば、イランとサウジがシーア派とスンニー派のそれぞれの代表国家であり、また中東の覇権を左右する地域大国であり、それゆえの対立という構図が現れていることがわかる。これはイスラム教国家同士が敵対関係を強めお互いがお互いを潰しあう形になるわけで、これこそが昨日の記事にある世界征服を企てる勢力の望む構図である。

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●イラン:新型ミサイルシステムの量産開始
http://www.spacedaily.com/reports/Iran_starts_producing_new_missile_system_999.html
【11月11日 SPACE DAILY】

 イランのホセイン・デーカン国防大臣は9日、サヤドー2(ハンター2)と命名された迎撃ミサイルシステムの製造ラインを始動した、とメディアが報じた。 

 「空からの攻撃に対する迎撃をするために、我々はサヤド-2ミサイルシステムの製造を予定に入れることにした」と、デーカンは国営テレビで落成式で語った。

 「この固体燃料ミサイルシステムは、異なる種類の巡航ミサイル、爆撃機、無人機、ヘリコプターなどを破壊することができる」と彼は語った。

 テレビ放送はこのシステムの運用の様子を示す映像を放映した。

 デーカンはこのシステムの射程については語らなかった。2011年に最初の試験が行われ、これは中高度の標的に対し使用される地対空サヤド-1の最適化バージョンである。

 9月に、この中東にあるアメリカ軍とイスラエルの標的に対し、理論上は打撃を与えることのできる2000kmの射程を持つこのミサイルを、軍は軍事パレードでお披露目した。

 1980年から88年まで続いたイラン・イラク戦争開始の記念日の演説の中でハッサン・ロウハニ大統領は、この兵器は純粋に防衛的なものであることを強調した。

 イランは長い事その核計画のため世界的強国と対立してきた。欧米とイスラエルはイランが繰り返し否定しているにも関わらず、イランが核爆弾を製造しようとしていると疑っている。

 イランの不倶戴天の敵であるアメリカとイスラエルは、イランの核施設に対する軍事行動の選択肢を除外していない。

 イランは2007年にロシアと、最新式の地対空兵器を購入する8億ドルの契約を締結した。この兵器は航空機や誘導ミサイルを破壊することができる。

 しかし2010年に当時のロシア大統領のメドベージェフは、アメリカとイスラエルのこの取引を停止するようにとの強い圧力を受けることでこの契約をキャンセルしたことで、イランの強烈な抗議を惹き起こした。

 新しいこのミサイルシステムの9日の製造ラインの落成式は、ジュネーブでの核問題を討議するイランと世界の強国との会談の三日目になされたことだった。

 老練な外交官らはこの会談で進展があったと報告しているが、確かなものはなにもない、とも語った。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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