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グルジア軍情報部軍曹のタルカン・バチラシュビリはイスラム首長国の指導者の一人に
アブ・オマール・アル・シシャニとして登場
◆9月25日
「イスラム国」ないしは「イスラム首長国」はアラブ各国からの外国人で構成されたグループで、最初は「イラクのアルカイダ」というグループだったという。それが「イラクとレバントのイスラム首長国」となり、今ではそれが「イスラム首長国」と称している。それでも大多数はアラブ人だ。
しかしこのグループの指揮官としてロシアのチェチェン人や中国のウィグル人らが入ってきているという。戦士はアラブ人で指揮官はチェチェン人やウィグル人であるから、やがてはこのグループの矛先がロシアと中国に向けられる、というのが、以下の記事で語られている。要するにBRICSを形成しドル支配体制に対抗する中ロを弱体化させるのが狙いだというのだ。
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●誰が「イスラム首長国」を作り上げたか? (その1)
http://www.voltairenet.org/article185364.html
【9月22日 by Thierry Meyssan – Voltairenet.org】
「イスラム首長国」は最初はアラブ人が基本になっていると言われた。この組織はアメリカの侵略者ではなく、イラクのシーア派政権と戦っていた「イラクのアルカイダ」から出てきた。それが「イラクのイスラム首長国」となり、「イラクとレバントのイスラム首長国」となった。
2007年10月、シンジャー付近で米軍はこの組織の外国人メンバーの606件の記録を取得した。この記録はウェスト・ポイントの陸軍士官学校からの専門家によって仕分けられ吟味された。
しかしながら、この記録を取得した数日後、エミール・アル・バグダディは彼の組織には200名の戦士しかおらず、全員イラク人だと語った。この嘘はシリアの他のテロ組織と比較されるものだ。彼等は外国人戦士は少数だと言うが、シリア軍ではこの3年間でシリアで戦闘に参加した外国人聖戦主義者は25万人になると推測している。
更には、カリフ・イブラヒム(エミール・アル・バクダディの新しい名前)は、彼の組織は殆どが外国人によって構成され、シリアの領土はもはやシリア人のためのものではなく、またイラクの領土もイラク人のものではなく、それは彼の聖戦主義過激派テロリストのものだと主張している。
シンジャーで取得された記録によれば、「イラクのイスラム首長国」の外国人メンバーの41%はサウジアラビア人で、18.8%はリビヤ人、たったの8.2%がシリア人となっている。
これらの数字が各国の人口と比較すれば、リビヤ人はサウジアラビア人よりも2倍の戦士を、またシリア人より5倍の戦士を供給していることになる。
シリア人聖戦主義者に限れば、その出身地は全土に散らばっているが、34.3%はデイル・エズ・ゾル市からきている。そこはラッカの「イスラム首長国」の撤退以来、カリフ国(=イスラム首長国)の首府になっている。
シリアでは、デイル・エズ・ゾルは部族を形成しているスンニー派の人々が殆どで、他にはクルド人とアルメニア人の少数派がいる。しかしながら、今に至るまで、アメリカはアフガン、イラク、リビヤを破壊してきているが、それは、これらの諸国では、人々が部族を形成しているところである。
この観点からすると、この3年間を概観すれば一般的にはシリア北東部、特にデイル・エズ・ゾルは、潜在的に占領される可能性があるが、その他の地域は別だろう。
この2週間、マグレブの将校たちを粛清が襲っている。それで8月25日にラッカ空港を奪取したチュニジア人は不服従のため逮捕され、裁判にかけられ上官によって処刑された。「イスラム首長国」とは、グルジアの諜報機関によって供給されたチェチェンの将校を昇進させアラブの戦士を従わせる存在なのだ。
その2に続く
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国際法違反となるシリア領内での作戦を開始したアメリカ軍
◆9月24日
アメリカの国連大使が、シリアでのISISに対する戦いの本当の狙いは、アサド政権の転覆にある、と語ったという。彼女の論理は、FSAはISISとシリア軍の両方と戦っているから、アメリカがISISを叩けば、FSAを助けることになるので、アサド政権打倒の戦いに弾みがつく、ということのようだ。
しかし実際はFSAの勢力は相当部分がアル・ヌスラやISISに吸収されていて、また対シリア軍に対する戦いでは協調して戦っている現実があるから、穏健派のFSAにだけ勝利してもらう、ということはありえない話なのだ。
そのような錯綜した現状の中で、ISISにだけ的を絞って攻撃するということは不可能であり、ISISへの攻撃はFSAに対する攻撃にもなり、FSAに対する支援はISISに対する支援にもなるのだ。
従って現場では結局、ISISとシリア政府軍と戦っているFSAを支援するためには、面倒を避ける為にシリア政府軍に対する攻撃だけするようになるであろう。それこそが、間違いなくFSAを支援することに直結するからだ。
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●アメリカ国連大使:対ISIS攻撃はアサド政権転覆が目的
http://www.prisonplanet.com/obamas-un-ambassador-admits-fight-against-isis-designed-to-take-out-assad-in-syria.html
【9月23日 Kurt Nimmo — Prison Planet】
アメリカのサマンサ・パワー国連大使は21日、NBCのチャック・トッドに、ISISとの戦いの本当の目的はシリアのアサド政権の転覆にあると語った。
パワー女史は、「穏健」な自由シリア軍(FSA)はISISとシリア政府軍との戦いで「支援の増加」を受けるだろう、と語り、シリア政府軍はヒズボラ、イラン、ロシアなどの支援を受けている、と語った。
この議論で触れられていないことは、ISIS、アル・ヌスラ戦線、FSAは統合された勢力になっている、という点だ。
「我々はカラムンのシリア軍に対する攻撃でISIS(=イスラム国)とアル・ヌスラ戦線と協調している」と、FSAの司令官であるバセル・イドリスはレバノンのデイリー・スター紙に今月初めに語った。
FSAはここ1年以上に渡ってアル・ヌスラ戦線などの過激派グループに兵力を引き抜かれてきている。
今年6月、アル・ヌスラとISISはシリアのアルブ・カマルとイラクのアル・カイムで統合された。
「戦士らはアル・ヌスラと統合することを誇りに思っている。それは力と影響力を意味するからだ」と、アレッポ近郊に陣取るFSAの司令官のアブ・アハメドは2013年5月にガーディアン紙に語っている。
2013年9月、FSAの最大の軍団の一つである第11師団がアル・ヌスラ戦線に加わった。
「これの意味することは、FSAは突然に深刻な兵力の喪失に直面したということで・・・基本的にはアル・ヌスラに兵力を奪われたということだ」」と、2013年9月にトルコのアンタキヤのアル・ジャジーラ特派員が報じた。
ロイターもシリア国内の情報筋の証言を引用して、FSAの他の者たちもISISに加わったと報じた。
シリアのホムスにあるザマン・アルワスル紙によれば、FSA内のアール・アル・アタール、イビン・アル・カイム、アイシャ派などは、今年7月にISISに忠誠を誓った、という。
「アル・ヌスラ戦線とイスラム国はFSA部隊を完全に支配している。彼等を過激で聖戦主義的思想で纏めている」とこの新聞は報じた。
■ISISと戦うためにISISを支援
オバマとパワーは、アル・ヌスラ、ISIS、そしてFSAというグループが存在している、という幻想を維持しようとしているが、実際はこれら全ては、アメリカ、イギリス、イスラエルの情報機関の生み出した存在である。
21日、ニューヨーク・タイムズ紙は、イラクでは通りの一般市民から政府の高官にいたるまで、ISISの背後にはCIAがいると考えていると報じた。彼等は操作されたISISの脅威がイラク内に軍を再投入することに利用されないか、と恐れている。
元オーストリアの将軍のマティアス・ガーレムによれば、昨年の8月、アル・ヌスラの指導者のアブ・モハマド・アル・ジョラニが二人のCIAの将校とサウジアラビアの国防副大臣のサルマン・ビン・スルタン王子とヨルダンのアンマンで会っていた、と反政府革命軍評議会議長のアハメド・アル・ナアメ大佐が語ったという。
アル・ナアメは、元在シリア・アメリカ大使のロバート・スティーブン・フォードの二人の補佐官もこの会合に参加していたと語った。アル・ヌスラとFSAはアサド政権を転覆する為の代理戦争で協力することが決められ、シリアをイラクやリビヤのような崩壊した国家にすることが決められたという。
シリアにおける「抵抗運動」を組織化する際に中心的役割を果たしたのがフォードで、イラクのジョン・ネグロポンテ大使に強調し以下のように語った。このネグロポンテは彼が大使だった期間中、死の部隊をイラクで編成しシリアの不安定化のために協調的動きをした。
「2012年11月にヨルダンの南西部の砂漠に築かれたアメリカ軍基地の運用開始以来、CIAの工作員とアメリカの特殊作戦部隊は20から45になる民兵グループに対し2週間のコースの訓練を施した」と、アルアラムは報じた。
6月、アーロン・クラインは、アメリカ軍はヨルダンでISISのテロリストを訓練した、と報じた。
以前は、ドイツのデア・シュピーゲル紙が、アメリカ人が「シリア人の反政府勢力要員」に訓練を施していると報じた。それが民間会社なのかアメリカ軍なのかははっきり分からないという。
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サウジやトルコが反テロリズムの会議に参加する矛盾を突くシリアのゾアビ情報大臣
◆9月17日
シリアで紛争が始まって以来、シリアの反政府勢力を支援してきたのは湾岸アラブ諸国とトルコ、それに欧米、イスラエルであるが、今回シリアの情報大臣が、テロ支援国家が反テロリズムのパートナーとして名を連ねているとして、その非論理性をなじった。
このブログでは、その点を何度も指摘し、それを「フランケンシュタイン博士の怪物の逆襲」として表現した。また事態がそのように変化することを予言もしてきた。そして全くその予言のようになってしまったのだ。
しかし問題は、それ以上に事態が進みそうである、ということで、つまり欧米はその「怪物退治」を宣言しながら、「敵は本能寺」とばかりに、ISILに対する空爆を実行するため離陸した爆撃機を、シリア政府軍の陣地に向かわせ、そこに爆弾を落すかもしれない、ということなのだ。
テロリストを応援している国家が、テロを撲滅する為の会議に参加し、フランケンシュタイン博士の怪物を退治するはずの爆撃機が、怪物退治をずっとやってきているシリア政府軍に爆弾を落すかもしれない、という、奇怪な世界が我々の住んでいるこの世界なのだ。
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●シリア情報相:テロ支援国家が反テロリズムのパートナーだと!
http://en.alalam.ir/news/1632669
【9月16日 ALALAM】
シリアの情報大臣であるオムラン・アル・ゾアビは、テロを支援している国家である、カタール、サウジアラビア、トルコがテロリズムと戦う、という会議に参加することは非論理的だ、と指摘した。
15日に行われたアル・マナール紙とのインタビューでゾアビは、これらの諸国はテロリズムの最も強力な支援国家であるし、テロリストが反テロリズムの戦士になるというのは非論理的である。それは丁度、泥棒や犯罪者が腐敗や犯罪と戦いたいということが非論理的であるのと同じだ、とゾアビは語った。
アル・ゾアビは更に、現在の反テロリズム対策は国連決議第2170に基づいている。これは面白いことにシリアに「穏健派反政府勢力」が存在しているとしている、と語った。
「同時にそれは、中東地域で最も重要で安定した勢力としてのイランを除外し、そして強力な国家としてロシアと中国も除外している」
ゾアビ大臣は、シリア国家を危うくしようという目的は、シリア人の民族的、軍事的、政治的、安全保障的,あるいは評判などの堅固な状況のため無理な話であるにも拘らず、いくつかの国家から提案されている、と指摘した。
シリアは費用の高くつくことだがテロリズムと長い事戦っているので、提案される前から第2170決議を実施してきている。イラクもそれは同様だ。
一方ゾアビは、アメリカはISILのテロと戦うと宣言したが、中東の人々に対するいい感情を持っていない、と語った。それは、アメリカはアラブ諸国に支援されているテロ組織がある限界を超えたため、アメリカの利権の脅威になりだしたから、ISILとの戦いをする、と宣言したのだ、と指摘した。
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イスラム主義過激派のISIL(=ISIS、IS「イスラム国」)
◆9月16日
シリアを何とか空爆し、アサド政権を弱体化させ転覆したい欧米NATO諸国は、イスラム国を創設することで、シリア内部に欧米の「敵」を生み出し、もってその敵に対する攻撃を実施することを口実に、シリア領内で空爆を実施しシリア政府軍に対する攻撃をも可能にするところまでこぎつけた。これは高度な戦略であり、非常に狡猾な戦略と言える。このようなことを考え付くのはイスラエルのモサドとかアメリカのCIAなど謀略を専門とする者たちであろう。
中東からのニュースでは、アメリカとこのISISあるいはISILと言われ、最近ではイスラム国と言われている勢力との繋がり、協調関係などを指摘する記事が出ている。昔のオサマ・ビン・ラディンの持っていた役割と同じである。
例えば、「アメリカ人活動家:ISILは米製武器を使用している」という見出しの記事がある。(http://en.alalam.ir/news/1632070)その記事ではISILのテロリストは2012年頃ヨルダンでCIAによって訓練を受け、殆どの彼等の武器もアメリカが渡している、と指摘している。
アメリカの軍用車がISILで使用されている
この記事の他にも、イスラム国戦士による「斬首」事件で米英がシリアの空爆を正当化しようとしている、と指摘する記事がある。「アメリカは「ISIS空爆」を反政府勢力の防空とシリア政府軍攻撃に利用する」(http://www.globalresearch.ca/us-will-use-isis-airstrikes-in-syria-as-aircover-for-rebels-hit-syrian-military-targets/5401641)
ユダヤ系の欧米の主流メディアは、イスラエルの利益の視点から、米英その他欧米諸国や湾岸アラブ諸国がシリアで空爆を実施するよう煽っている。イスラエルにしてみれば、イスラエルに敵対するシリアを弱体化させるため、ISISなどの勢力を支援し、できればアサド政権を転覆させたい。また世界各国からイスラム主義者を集めてシリアやイラクで戦闘させ、それで彼等が死んでくれれば、それだけイスラム主義過激派が減少し、かつイスラエルと敵対するシリアが弱体化し転覆すればイスラエルの安全保障が高まることになるのだ。
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●ロシア・イラン:アメリカのシリアでの空爆は中東全体を戦火に投げ込む
http://www.thetruthseeker.co.uk/?p=104093
【9月15日 News Brief】
アメリカのケリー国務長官は13日、イスラム主義の民兵の脅威に関する会議にイランが参加することは、「適切」ではないだろう、と語った。今週パリで開催されるこの会議は、シリアとイラクで支配地域を維持する民兵にどう対処するかを議論することになっている。
「この環境と、この時期では、いくつかの理由で適切ではない」とケリーは、イランが招待されない理由について説明する際に語った。しかしながら、イランが除外されたその理由については説明しなかった。
我々は、一つの理由として、イスラム主義民兵に対抗する各国からなる連合を組むアメリカの計画を、イランが面倒なものにするかもしれないからだ、ということを我々は指摘したい。
というのも、パリの会議に参加することで、イランの代表団はアメリカが実際はイスラム国(=ISIS、ISIL)を支援していることを暴露するかもしれないからだ。
これは単なる予想ではない。14日、イランのモハマド・レザ・ナクディ将軍は記者団に以下のように語った:「アメリカは中東での陰謀を推進するためISILを創設した」(http://en.trend.az/iran/politics/2311606.html)
こういう考え方は彼一人ではない。イランでは少なくとも、アメリカとその湾岸の同盟国は、イスラム国に武器を与え、訓練を施し、資金を提供してきた、と広く信じられている。
決定的なことは、オバマのイスラム主義民兵に対する戦略にはアサドの軍との協力は含まれていないことだ。多くの民兵らがシリアを基地として使用し、またアサドの軍隊はここ数年間に渡って彼等と戦闘をしてきているにもかかわらずだ。
他の者たちが指摘しているように、オバマ大統領の戦略は、結局のところアサド政権を弱体化するかもしれず、それが狙いかもしれないのだ。
13日、イランの高級将校たちはアメリカは、イスラム国戦士と戦闘するフリをして、シリアのアサドの「正当な政権の転覆」を図っている、と非難した。
イランの最高安全保障委員会委員長のアリ・シャムハニは、アメリカは「シリアのテロリストが正当なアサド政権を転覆することを狙って、彼等を支援し武器を与えている枢要な役割から世界の目をそらそうとしている」と語った。(http://www.timesofisrael.com/iran-accuses-us-of-violating-sovereignty-in-anti-is-fight/#!)
イラン国会議長のアリ・ラリジャニは、アメリカに対しシリアで空爆を実施する件で警告した。
「アメリカは中東で火遊びをしているが、イスラム国に対する戦闘と称してシリアを攻撃することはできない」とラリジャニは語った。
彼は更に、アメリカは、「中東の諸国を攻撃するようなことがあれば、誰もこの中東をコントロールできなくなるだろう。導火線に火がついてしまう・・・」
イランとロシアはアメリカに対し、シリアに空爆を実施する件で警告を発し、ロシアはそのことを、「主権の恐るべき侵害である」と指摘した。
最近起きているイスラム国民兵による「斬首」問題は、この地域でなされている事の一部であろう。事実か芝居か、多くは芝居と考えているが、斬首事件は欧米の民衆のイスラム国の脅威に対する懸念を強めた。
それで欧米のシリアのイスラム国に対する攻撃を正当化するため必要な根拠を提供したのだ。
不幸なことには、イスラム国は意図した標的ではなく、イスラム主義民兵は単なる口実であることだ。パトリック・ヘニングソンが説明しているように、実際の攻撃対象はシリアのアサド政権そのもので、このような攻撃が実施されたら、更にずっと大きな紛争が急速に始まるかもしれない。
欧米勢力は欧米が支援するシリアの反政府勢力によって実施された自作自演作戦(化学兵器使用の事件)で全面戦争を始めようとしたことがあった。
この攻撃はアサドの軍隊が実施したという主張はすぐさま誤りだということが暴露され、欧米のシリア攻撃の動きは頓挫した。今再び欧米は新しい角度からの攻撃を試みている。そしてパトリック・ヘニングソンが説明しているように、ずっと大きな紛争が起きるかも知れない時点に差し掛かっている。
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ISIS(=Is イスラム国)戦士によって最初に首切断の処刑をされたジェームズ・フォレイ
◆9月15日
またジャーナリストがISISによって首を切断されたというニュースが出た。以前から本当に首を切断されて殺害されたのか疑わしいといわれてきていたのでいろいろインターネットサイトを調べてみたら、やはりいろいろあったが、一番説得力があるのは、首を切断しているその瞬間のビデオである。
とにかく1回、2回・・・とナイフを首にあてて引いたり押したりしているわりには、全然血が見えない、流れない、噴出しない??? だから着ているものも血に汚れないまま・・・子供のチャンバラごっとと同じなのだ。
「ア、こりゃ、お芝居ジャン!!」と即座に分かる内容である。
この映像はナイフを押したり引いたりした3回目の写真。血が全然見えない???
これが13回続いて、結局一滴の血も見えなければ、傷も見えず映像は暗くなって終わる
で、その後、首を切断されたことになっている「死体」がうつ伏せになっている場面の写真が示されるが、肝心の首の部分はモザイクがかかって見えないから、本当に首が胴体から離れているのかどうか、確かめる事はできない。しかし周囲には血が全然見えないのだ。首の大動脈が切断されたのであるから、大量の血液が噴出し辺り一面は血の海のはずが、一滴も見えない・・・これは完全にお芝居をしたって言っているようなものだ。
それに、そもそもが、これは本当に当人か?とも指摘されている。写真を見比べて見ると、別人ではないか、との疑念が湧いてくる。
もっとも当人であってもおかしくないのは、例えばこのジェームズ・フォレイという最初に処刑されたと言われている男はUSAIDとの繋がりがあり、USAIDはCIAとの繋がりが取りざたされてきている組織だから、そのCIAのエージェントの可能性もあるからだ。だとすれば、こういった一連のパフォーマンスも可能であろう。
それに、この処刑ビデオを見ていると、いろいろ疑問点が湧いてくる。
1.殺される直前の人間が、殺す側のISIISが望んだように(命令したように)、自国政府に対する恨み言を遺言みたいに素直にしゃべるであろうか、という点だ。どうせ殺されるのであるから、無言を貫くか、家族へのメッセージを叫ぶとか、神様ー!とか、あるいは横に立っているISISの男に対する恨みごととか、呪いとか、を叫ぶのではないだろうか? 何で従順にISISの男が喜ぶような(そしてアメリカやイギリス当局が内心しめしめと喜ぶような)ことを言うのだろうか? 反対に、それを言えば殺さない、と言われれば、何でもしゃべるであろう。
2.ずっと膝を立てているが、直ぐにも殺される人間が、命令されているとはいえ、そんな気力が続くであろうか?へなへなと地べたに座り込むというようなのが通常ではないだろうか?
3.ISISの男が首にナイフを当てても、全然暴れないでなすがまま・・・家畜であっても暴れるのを抑えて切るものだ。まして彼はサルグツワもされていないのであるから、首を切断しようとする男の、その手に噛み付くとか、腕に噛み付くとか、あるいは後ろに回されている手をなんとかして前にもってこようとするとか、暴れて抵抗する、というようなことがあってもよさそうだが、その気配が全然ない。
しかもこれは3人の「殺害された」男性の全員に言えることで、全員が皆さん揃って、まるで禅寺のお坊さんみたいに、悟りきっちゃって、泰然として粛々と首を切られるまま・・・実にご立派な最後で・・・イヤ、ご立派過ぎるだろう。これは自分はお芝居をしているからで、本当に殺される事はない事が分かっているから、あのように全員が同じようなパフォーマンスをすることができるのだ。
本当に殺されるとなれば、それぞれの人間の本性が現れて、いろいろな人間の最後が表現されるはずである。普通は、ガタガタ震えが止まらないようになるはずだ。そして涙を流して叫ぶようなのが出てきておかしくないのだ。しかしビデオの男達は3人が3人とも余りに静かであり、冷静にして沈着・・・少しも死を恐れる風でない。
このように、ISISのこの首切断ホラームービーは、実際は、「お芝居」、というのが真相である。アメリカ政府やイギリス政府が、ISISに対して怒り狂って、このような残虐なテロリスト・グループは殲滅しなければならないとか言って、イラクやシリアに対する空爆を正当化しようという意図を持ったお芝居を全世界に配信したものだ。
だからそれを知っているロシアは、空爆はシリア政府の同意無しには許されず、同意なしに空爆を実施すれば、それは侵略行為になり、国際法違反である、と指摘したのである。
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●ISISの首切断ビデオはお芝居
https://www.youtube.com/watch?v=60ql51LmBTA
【8月24日】
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