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ペトラ教授はアメリカはウクライナ政府が犯人ということを知っている、と言う
◆8月12日
7月29日号「マレーシア航空MH17便についてプーチンは何を知っているのか?」で、「 ロシアとの国境付近で起きた事件であり、この付近一帯を監視しているロシア軍は恐らく何が起きたのかは分かっているはずだし、アメリカ側も理解しているはずだ、・・・確かに当時この付近上空にはアメリカの偵察衛星が存在したのだから、相当なことは分かるはずだ」と指摘した。
このMH17便のコックピット付近の残骸には多くの弾痕がある。内側にえぐられている穴と外側にえぐられている穴の両方があり、これはコックピットの両側から撃たれたことを意味している、と指摘されている。戦闘機による射撃である。だから、このことで、このMH17便がウクライナの戦闘機によって射撃され撃墜されたことが分かる、というのだ。
だからアメリカもウクライナ軍がMH17便を撃墜したことを知っているはずだから、親ロシア派勢力だと言い切れない。しかしこのブログでは7月23日に「フライト・レコーダーの解析とその発表がまともに行われると考えるのは早計だろう。欧米・ウクライナ側は必死になってこのブラックボックスの内容を自分達に有利にしようと画策する可能性がある。いろいろな圧力も掛けられるであろう。真相が出てくるかどうか、これもまだ分からない」と、記したように、ブラックボックスの内容は、まともな形で出てくるかどうかは、分からない。
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●アメリカはウクライナ政府が関与した衛星写真を隠している
http://presstv.com/detail/2014/08/10/374705/us-images-implicate-kiev-in-mh17-crime/
【8月11日 PressTV】
アメリカはウクライナ政府がマレーシア航空機を墜落させたことを示唆することになる衛星写真を隠しているかもしれない、とアメリカの政治評論家が指摘した。
南アメリカや中東に関する本を何冊か書いているジェームズ・ペトラ教授は、プレスTVとの電話インタビューで、元共和党大統領候補のロン・ポールのコメントに言及し、アメリカがパレーシア航空MH17便の撃墜にかんする真実を隠している、と指摘した。
7月17日、ボーイング777-200旅客機はウクライナの紛争地帯に墜落、乗っていた298人全員が死亡した。アメリカの情報と軍関係の高官によれば、この航空機はロシア製のSAシリーズのミサイルによって撃たれたという。
「・・・非常に広範で徹底しているアメリカの衛星写真には、アメリカの公的な政策とウクライナ政権を支持することに対して矛盾する内容を示す映像が恐らくあるだろう。その内容は、アメリカがその映像が広く知られることを願わない内容で、それは反ロシア・キャンペーンの信用を落すものであろうし、恐らく国連が完全な調査を要請しアメリカに対しこれら衛星写真を渡すよう要求するだろう」とペトラは語った。
「更に、アメリカは墜落した航空機のキャビンに発見された多くの弾痕の問題については詳しく情報は得ていると私は思う。これは航空機の墜落に戦闘機が関わっていたということを示す事になるものだ。それはウクライナ政府が犯人であることを示す事になりそうだ、ということになる」と彼は語った。
「それで私はアメリカの衛星写真公開の否定ということは、この論争の真相解明で決定的な要素であると考えている」とペトラは指摘した。
ヴォイス・オブ・リバティに掲載された記事の中で、ロン・ポールは、「アメリカ政府は、ロシアかその同盟組織がマレーシア航空機を対空ミサイルで撃墜したという非難については、奇妙な沈黙を保っている」と書いた。
「その偵察衛星はウクライナの全てをモニターする能力があるのだから、アメリカにとって、誰が何を何時行ったという詳細な証拠を持たない、ということはありえないことだ」と元議員は語った。「証拠となるものが、我が政府の意向と矛盾するようなことであれば、その証拠は決して公開されないのだ」と彼は語った。
ペトラ教授は、「ロン・ポールはワシントンにいて、選り抜きの高官、情報関係の人々を含むワシントンの情報にアクセスできる。その人々が公的な政策に賛同しない人々であれば、自分たちの見解を示すには、ロン・ポールが有効である、と見たかもしれない。そして私は、彼がこの問題を指摘することは、彼が海外でのアメリカの軍事介入と紛争に対しては一般的には反対であることと一貫性があると考える」と語った。
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ウクライナ国境付近でのロシア軍の大規模防空演習には100機もの航空機が参加
(航空ショーでのスナップ)
◆8月6日
ロシアがウクライナとの国境付近で大規模な防空演習を実施している。この演習には100機もの航空機が参加しているという。(http://www.dw.de/russia-launches-huge-air-defense-exercises-close-to-ukraine/a-17831356)
それをウクライナ東部に対する軍事介入の準備ではないか、と見る向きがある。演習と称して軍を集結させ、それを実際の軍事行動に投入する、ということはよくあることだ。だから、演習だけで終わるのか、その先があるのか、と警戒せざるを得ない。
プーチン大統領がいざという時にはロシア軍を投入できる男であることは、欧米側も既に経験済みだから、このような大規模演習を目の前で展開されれば、ウクライア側もその動きに慎重さが要求されることになる。少なくともそういう牽制の役割はある。
しかしウクライナ軍は既にドネツクに到達し、ペトロフスキー市郊外に進攻している、というから、本当にロシア軍は軍事介入するかもしれない。(http://news.antiwar.com/2014/08/05/ukraine-military-reaches-rebel-held-donetsk-attacks-suburb/)。プーチンはロシア人が虐殺されるのを手をこまねいて見ていることは恐らく出来ないのではないだろうか。窮鼠は猫を噛むのだから。
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●戦闘準備完了のロシア軍
http://www.thetruthseeker.co.uk/?p=101951
【8月4日 Michael R. Gorden, Eric Schmidt — New York Times】
ロシアはウクライナ国境付近で大隊の数をほぼ2倍にし、ウクライナ政府に対し、簡単な警告か全く警告なしに越境攻撃をするかもしれない、と欧米政府関係者等が語った。
過去数週間、ロシアは17の大隊、総員数1万9000人から2万1000人を集結させたと、欧米側は見ており、国境から数マイルの地点に戦闘準備の整った歩兵、装甲車、大砲、対空システム、これに加えて地対空ミサイルを8基から14基へ増加、また30以上の砲台を展開し、その火力を著しく強化した、とこの政府関係者等は語った。
ロシア側の意図は分かっていない。ロシアのプーチン大統領はウクライナとアメリカに対し、ウクライナの東部地域に最大の自治を許可する政治的決着をつけるよう圧力を掛けようとしているのかもしれない。
しかし、欧米の高官らが恐れるのは、プーチンはウクライナの親ロシア派分離主義者等が敗北する危険性が見えたら、より直接的な介入をする選択を整えているかもしれない、ということだ。
アメリカの情報機関専門家は、ドネツクに対するウクライナ政府軍の進攻と、分離主義者らから更なる領土を奪取することがあれば、プーチンが「平和維持軍」というふれこみで軍を越境させるかもしれない、と言う。
「それは非常に実際的な選択肢だ」と4日、国防総省高官は語った。「もしもプーチンが決断すれば、プーチンはそれを簡単な警告か、または警告なしに実行するかもしれない。彼が何を考えているのか、さっぱり分からない」と語った。
別の高官は、「ウクライナ軍が成功すれば、それだけロシアは追い込まれることになる」と語った。
この懸念に関しては、ロシア軍の集結はロシア空軍と防空演習の新たな発表と時期が一致している事があげられる。クリミアに介入した時、ロシアは軍事演習を準備として利用した。
ロシアの動きはロシアと欧米側両者がウクライナ問題で行き詰まり状態になっていることを示しいる。オバマとヨーロッパの指導者らにとっては、道具は政府ないしは、例えば北極の深海でシェール石油資源を開発する長期的能力のような、ロシア経済の狭いサブセクターに近い銀行に影響を与えることを図っての経済制裁である。
しかしプーチンにとっては、道具とはロシアの軍事力を見せることであり、それを使用する意図を徐々に示す事である。
アメリカとヨーロッパが新たな制裁を発表した後、一週間もしないでロシアは、分離主義者を援護する砲撃とロケット弾発射をウクライナに向けて行うという軍事力の拡張を行った。そしてそれは直接介入の可能性を示唆するものである。
元NATO司令官で退役将軍のウェスレー・K・クラークは、プーチンは国境付近にロシア軍を集結させることで、また分離主義者を武装させ、工作人を浸透させ、軍事力行使の練習を指導し、ロシア軍に対して分離主義者支援のため来て欲しいと呼びかけたルハンスクの自称市長を支援することで、大規模な軍事介入のための準備を整えた、と語った。
しかし軍事介入することによるプーチンのリスクは、欧米による更に厳しい制裁を含む、ウクライナ軍と欧米の軍事支援による抵抗である、とクラーク将軍は指摘した。
「彼は成功する介入となると信じている事柄に対する軍事的・政治的条件は準備した」とクラーク将軍は語った。「しかし、彼はそれを実行する政治決定をなすところまでは行っていないようだし、恐らくそれは、彼は軍事介入した後のリスクは想定しきれない、と理解しているからだろう」と将軍は語った。
もしもプーチンが軍事介入を決断するとすれば、クラーク将軍とワインバーガー国防長官の元アドバイザーであるフィリップ・A・カーバーが強調した、考えられる結果は、政治的に支援しロシアが武装させた分離主義者の要請による「平和維持」のための軍事介入という可能性である。
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ウクライナ軍の砲撃で破壊されたドネツクの民家
◆7月31日
ウクライナ政府はドネツク市に対する砲撃などを繰り返しているため、ドネツクやルガンスクでは人道的問題が高じている。電気、水、食糧などが不足しだしている。一般市民の犠牲者数も増えている。ドネツクだけで156の電気施設、41の橋、それに256棟のアパートが損傷したという。東ウクライナの被害状況はロシアでだけ報じられ、欧米諸国では報じられていない。
今はプーチンは忍耐の時と心得ているのだろう。MH17便の本当の下手人が誰かを、恐らくは理解している彼であるが、回収されたブラック・ボックスの解析が進めば、真相が明らかになるはずだから、ソレを待っている。しかし、欧米側の工作で結局、下手人が誰かなど、判明せず、あるいは下手人はやはり親ロシア派だというような結論が調査チームから出されてきたら、プーチンの堪忍袋の緒も切れるかも知れない。
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●マレーシア航空MH17便についてプーチンは何を知っているのか?-最終章-
http://www.marketoracle.co.uk/Article46568.html
【7月23日 By: Mike Whitney】
しかしながら、アメリカの指令に従うポロシェンコは攻撃を停止することを拒否した。実際、7月21日「チョコレート王」は100万人のドネツクに対する大規模な攻撃を開始した。21日のロシア・トゥデイからの報道がある。
「ドネツク市のある一帯で激しい衝突が起きている。下町で砲撃音が響いている。自衛団は親政府側の装甲車と歩兵らが中央駅の隣の防衛線を切断しようとしている、と報じている。
ウクライナ軍は戦車と装甲車で武装し、95万人の都市であるドネツク市になだれ込もうとしている、と自称ドネツク人民共和国の高官というセルゲイ・カフタラドゥゼはロイターに語った(「キエフ側勢力はドネツク市を攻撃、市民の犠牲者が続出」RT)
ポロシェンコは停戦には何の興味もない。これは、停戦はオバマ政権の目標を達成しないからだ。彼等の狙いはプーチンを誘って流血の長引くゲリラ戦に引きずり込もうというものだ。これがMH17の墜落が疑惑に満ちたものにしているのだ。プーチンに更に泥を投げつけるための自作自演作戦であるかもしれないからだ。
いずれにしてもMH17の運命としては、そう長い事秘密であり続けることは無いであろう。ジャーナリストのぺぺ・エスコバールがアジア・タイムズ誌で指摘しているように、ロシアの情報機関は何トンものデータを集めているが、それが点を結びつけるであろう。以下は「プーチンのミサイルであろうか?」と題したエスコバールの記事の抜粋である。
「ロシアの情報機関は7月24日にウクライナで起きたことの一切を監視し追跡している。次の72時間、遠隔測定法を使用し、レーダーと衛星の追跡情報の多くのデータを解析することで、彼等はどの型のミサイルが、何処から発射されたかを知ることになるだろうし、発射台からの交信を示すことができる。そして彼等は法的証拠にアクセスすることだろう」(”プーチンのミサイルであろうか?”ペペ・エスコバール、アジア・タイムズ)
だから、いずれにしても我々は何が起きたのか知ることになるだろう。アメリカとロシアは何処から誰がミサイルを発射したか、のデータを所有している。彼等は恐らく航空交通管制塔と航空機との間の交信を記録しているだろう。彼等は全てを知っている、が彼等は何を何時公開するかに関しては慎重であろう。
プーチンは調査が全面的で透明で客観的に行われるのか、それとも彼の貿易相手の目に対する信用を失わせるような仕組まれたインチキなのかを見るため、待っていると私は考える。
明らかに、オバマ側はこれをプーチンを攻撃する機会として見ているので、いかさま証拠を使う可能性がある。例えば、ロシア軍専門家が東ウクライナの反乱を指揮している証拠だという、数ヶ月前にニューヨーク・タイムズ紙に掲載された不透明な写真のように(写真はインチキ)。
もしも彼等がこういった離れ業をするならば、プーチンはそれに対応する準備はできているだろう。そして勿論、もしも航空機がポロシェンコの手下達が撃墜したことを示す確固たる証拠をプーチンが持っていれば、彼等は大変な事になるに違いない。全く、それはオバマの代理戦争を急遽停止させるものになるかもしれない。そう願いたいものだが。
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東ウクライナに向かうウクライナ軍
◆7月30日
ロシアに東ウクライナに侵攻させたいアメリカはウクライナ軍を使って盛んに挑発的行為をしてきているが、プーチンはその罠に嵌らない。西側はプーチンを新たなヒトラーに仕立てたいが、プーチンはその西側の意図が分かっているから、決して尻尾を掴まれるようなへまはしない。
こうして事態が進めば、やがてマレーシア航空機のブラックボックスの中味が明らかにされ、親ロシア派武装勢力ではなくウクライナ軍が発射したミサイルでMH17便は撃墜された、という事実が明らかになるだろう。そうなった場合、事態は一挙に急展開する。少なくとも、プーチンはこのブラックボックスが解明されることを待っている。
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●マレーシア航空MH17便についてプーチンは何を知っているのか?-その2-
http://www.marketoracle.co.uk/Article46568.html
【7月23日 By: Mike Whitney】
今や政治家とメディアは再びそのことを行っている;大衆に新たな血塗られた軍事介入へ向かわせるべく戦争の熱を煽っている。ただし今回の標的となる大衆はアメリカ人ではなくヨーロッパ人である。その実際の目的は、経済制裁追加に対する支持とロシアの西側へのNATO軍の展開である。アメリカはEUとロシアとの経済的結びつきを損なうことを狙っている。そうすることで、アメリカは重要なEU向け資源を支配でき、ロシア経済を崩壊させこの両大陸の間に料金所を作ろうとしている。これがアメリカの”軸脚”戦略の全貌で、21世紀を通じて世界的覇権を維持するに必須なのだ。以下はニューヨーク・タイムズ紙の記事である:「マレーシア航空機が、それを軍用機と誤って判断した親ロシア派の発射した地対空ミサイルによって撃墜されたのではないかという疑惑が調査団によって立証されたら、この悲劇はロシアはウクライナの主権を無視してきたという彼等の申し立てを後押しすることになる。オバマがロシアに対して新しい制裁を課す一日前、ヨーロッパは自分達の経済的結びつきに影響が出ることを恐れて、それが厳しいということで拒否した。
オバマ政権は既に追加制裁を準備していて、オバマが望めば直ぐにも実施されるものとなっている。「問題は、それがヨーロッパに最終的にその敷居をまたがせることができるかようになるのか」だと、高官の一人が匿名として語った。「分からないが、なると思う」と語った。
ヨーロッパの高官たちは最初の反応では慎重で、なんらかの結論に飛びつく前に時間を掛け情報を集めようとしたし、非難はしたがらなかった。しかし、この航空機の殆どの乗客はヨーロッパ人である。過半数となる154名はオランダ人で、そのオランダから離陸した。それでヨーロッパの各国政府に対する圧力が強まるかもしれないのだ。アナリストの中には、この悲劇は必ずヨーロッパのロシアに対する関係のあり方を再評価するよう促すだろうと語った者がいる。
「最終的にはこれは既にずっと以前になされていなければならなかったことをするようヨーロッパに圧力を掛けることになるだろう」と、ワシントンのアトランチック評議会で元駐ウクライナ・アメリカ大使のジョン・E・ヘルブストは語った。「厳しい措置を取るよう促す反対派の力は以前強いし、そのまま消えることはない。彼等の立場は深刻な打撃を受けたのだということであり、だからヨーロッパのより強力な制裁ということになるだろう」・・・
オバマはそのような姿勢をはっきり示しはしなかったが、彼の以前の国務長官のヒラリー・ロダム・クリントンは、国務省の高官らが私的に語っていたことを公的に語った・・・「ヨーロッパ人がこの問題では率先して動くべきだ。アムステルダムからクアラルンプールへのヨーロッパの空域を飛ぶフライトだった。ヨーロッパの都市では怒りが渦巻いているはずだ」
何が起きているかお分かりだろうか?アメリカは事実はどうでもいいのだ。オバマとそのグループにとっての問題は、ヨーロッパを同じ流れに乗せることで制裁を強化できるようにし、ロシアのガスを停止させ、プーチンから歳入の重要な源を取り上げ、ユーラシアの中に店(NATO基地)を出すことなのだ。アメリカの情報機関がこのミサイル攻撃に絡んでいるかどうかは、この悲劇からアメリカが利益を獲得するという事実を変えることは無い。
プーチンが東ウクライナにおける暴力沙汰を停止させるためにロシア軍を投入することをしない理由は、EUが彼の最大の貿易相手であり、自分達のビジネスに愚かなことをしたがらないからである。ロシアはヨーロッパを、正にヨーロッパがロシアを必要としているように必要としている。彼等は完璧に相互扶助的なのだ。それがアメリカが作業のど真ん中にレンチを投げ入れるという、このとんまな計画をでっち上げた理由だ。つまりアメリカはユーラシアで大立者になりたいのであり、大陸の資源と地域の経済を支配したいのだ。その目的達成のために、彼等はプーチンが信頼できない向こう見ずな侵略者であると、EUの指導者と国民を納得させる必要があるのだ。そのため正当なウクライナ政府が今年2月に追放され、アメリカが支援する臨時政府が取って代わって以来、その政府は次々と挑発行為を繰り出している。
スラビャンスクで6月12日に”亜リン酸”焼夷弾を使用したり、幼稚園を爆撃したり、病院に爆弾を落したり、あるいは記者を殺害したり、ロシアに向けて迫撃砲を撃ったり、親政府の暴徒とネオナチの連中が労働組合会館ビルで42人の人々を焼き殺したり、通常的に国際法に違反し人道に反する行為を行っていても、殆どの挑発行為は欧米メディアでは報じられていない。これらのどれ一つとして西側では報道されていない。そこでは全体主義国家のアジェンダを進めようとする報道が流されている
全てのこういった出来事は一つのゴールをもってなされている;プーチンを挑発し戦車で東ウクライナに侵攻させることであり、それをもってメディアに彼のことを新ヒトラーとして悪者に仕立て上げることにある。プーチンは賢くもその罠をさけて、EUのリーダーであるメルケルとオランデと協調的に動いてウクライナの大統領のペトロ・ポロシェンコに東ウクライナを爆撃することをやめさせようと努力し、停戦に合意するよう働きかけているのだ。
その3に続く
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MH17便のブラックボックスの中味が正しく公表されるのだろうか?
◆7月29日
アメリカは今回のウクライナにおけるマレーシア航空機撃墜事件では、初期の段階から、下手人は親ロシア派武装勢力だとし、その背後で支援をしているロシアとロシアのプーチン大統領に対する非難をしてきているが、推理小説的には、既に書いたように、声高に非難する者こそが、本当の下手人という筋の通り、実際の下手人はアメリカとそれにつくウクライナ軍であろうと、このブログでは指摘してきた。
ロシアとの国境付近で起きた事件であり、この付近一帯を監視しているロシア軍は恐らく何が起きたのかは分かっているはずだし、アメリカ側も理解しているはずだ、と以下の記事では指摘している。確かに当時この付近上空にはアメリカの偵察衛星が存在したのだから、相当なことは分かるはずだ。
それでも執拗にロシア側を攻め立てるアメリカの意図は、経済的に特にガス供給問題で繋がっているヨーロッパとロシアの関係を完全に断絶させ、ウクライナを含むヨーロッパをアメリカ側に繋げることで、ロシアの弱体化を決定的なものにしようというものだと指摘している。
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●マレーシア航空MH17便についてプーチンは何を知っているのか?-その1-
http://www.marketoracle.co.uk/Article46568.html
【7月23日 By: Mike Whitney】
プーチンはMH17便に何が起きたのか知っている、が、まだ彼は語らない・・・
「我々は全ての関係者にすぐさま戦闘行為を停止し交渉のテーブルに着くよう繰り返し呼びかけてきた。東ウクライナで6月28日に軍事行動が再開されなければ、この悲劇は起きなかったと強く信じている。しかしながら誰もこの悲劇を自分の政治的目的を達成するために使用する権利はない。この様な出来事は人々を一体化させるべきで分裂させるべきではない」
(マレーシア航空MH17便の墜落に関するプーチン・ロシア大統領の公式声明)
「ロシアもアメリカも何が起きたのかは分かっている、ということは当然だ。彼等が知らないわけはない。彼等の情報と衛星は全てを把握している。知らないはずはないのだ」
(オーメン4 ゼロ・ヘッジライン コメント)
ウクライナに橋頭堡を設置しヨーロッパとロシアとの間の貿易関係を損なうことでアジアに軸足を置こうというアメリカ政府の計画は、17日のマレーシア航空MH17便が東ウクライナから発射された地対空ミサイルで撃墜されたことで、新しい段階に入った。
それ以降、欧米メディアとアメリカの名だたる政治関係者らはこの事件をロシアを攻撃するために利用し、ロシアのプーチン大統領に295人の死者に対する責任がある、と非難している。
20日、オバマ政権はジョン・ケリー国務長官を5つの全ての日曜日朝のトークショーに出演させるスケジュールを組んで印象に残るプロパガンダを行った。彼はそこでMH17便はロシアが支援する東ウクライナの反政府勢力によって撃墜されたと、実証されてない主張をしたのだ。ケリーによればロシアは単に反政府分離主義者らを「支援し武装させ訓練を施した」だけでなく、彼等に航空機を墜落させたブク・ミサイルシステムを供給した、というのだ。
CBSテレビの「フェイス・ザ・ネーション」でケリーは以下のように語った。
「我々は分離主義者らがロシア人から訓練を受けていたからこういった精密なSA-11システムをどう取り扱うかについては習熟していたことを知っている・・・膨大な証拠があるし、私が準備したもの以上の証拠があるのであり、それはロシアがこれらのミサイル一式を提供し、それに対する訓練をしたことを示している」(ケリーは語る、ロシアが分離主義者に対空ミサイル操作訓練。ニューヨーク・タイムズ誌)
驚くべきは、ケリーの主張は彼のボスのそれとは一致していないことだ。オバマ大統領は、誰がMH17便を撃墜したのか、またその理由については知らないことを認めた、「地対空ミサイルを発射した連中がどんな意図を持っていたのかを言うことができるにはまだ時期尚早と考える。つまり誰が、あるいはどんなグループの者たちがどうしてそのような命令を発したのかを特定することについては、これから集める更なる情報の明らかにするところだということだ」
ブラック・ボックスあるいは操縦席の記録はまだ公開されていないのに、ケリーは非難をし、そうすることで調査にケチをつけた。ケリーはやはりブク・ミサイルシステムを保有するウクライナ軍が間違って航空機を撃墜したかもしれないという点については言及しなかった。5つのテレビ局の5人のホストの誰もケリーの主張に対し挑戦するものはいなかった。彼は国家のこの事件についての見方を、情報が注意深くモニターされる独裁制であれば期待できるような調子で、挑戦も議論もなしに提供することができた。
そしてケリーはそこに留まらなかった。彼は数週間前、ロシアが150台からなる装甲車の一団で、 多連装ロケット砲、戦車、砲などをロシアから東ウクライナへ送ったと言い、それらを反政府分離主義者らに渡した、と主張した。
言うまでもない事だが、主要なメディアや情報機関(国境付近の活動を監視している)のどこも、ケリーの幽霊車列について語る者はいなかった。衛星写真かその他の証拠なしに、我々はケリーの主張を、彼の4ページのインチキ”白書”と同じように信頼できるものと受取らねばならないのだ。このインチキ白書は、シリア政府がサリンガスを使用したことを指摘しているもので、それをもってアメリカのシリアでの戦争に対する介入をエスカレートさせるようになっている。ジャーナリストのロバート・パリーは、「それはオバマ大統領がシリア政府の標的に爆撃を実行する決定を促す」ものだ、と指摘している。
以下のことも指摘されてしかるべきことだ。日曜日のケリーのことをニューヨーク・タイムズ紙に書いた共同執筆者はマイケル・R・ゴードンなのだ。2002年、ゴードンはジュディス・ミラーと共にアルミニウム管について共同執筆したが、これはイラク戦争を支持するために「きのこ雲」のイメージと共に読者を怖がらせることを意図する内容だった。この記事の内容は完璧なたわごとと分かったが、初期に意図していたようにアメリカが侵略する道を整えるという面では役に立ったのだ。ゴードンは記事に対する批判から逃げ延びたが、信頼を失ったミラーは解雇された。
その2に続く
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