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ウクライナ国境付近でのロシア軍の大規模防空演習には100機もの航空機が参加
(航空ショーでのスナップ)
◆8月6日
ロシアがウクライナとの国境付近で大規模な防空演習を実施している。この演習には100機もの航空機が参加しているという。(http://www.dw.de/russia-launches-huge-air-defense-exercises-close-to-ukraine/a-17831356)
それをウクライナ東部に対する軍事介入の準備ではないか、と見る向きがある。演習と称して軍を集結させ、それを実際の軍事行動に投入する、ということはよくあることだ。だから、演習だけで終わるのか、その先があるのか、と警戒せざるを得ない。
プーチン大統領がいざという時にはロシア軍を投入できる男であることは、欧米側も既に経験済みだから、このような大規模演習を目の前で展開されれば、ウクライア側もその動きに慎重さが要求されることになる。少なくともそういう牽制の役割はある。
しかしウクライナ軍は既にドネツクに到達し、ペトロフスキー市郊外に進攻している、というから、本当にロシア軍は軍事介入するかもしれない。(http://news.antiwar.com/2014/08/05/ukraine-military-reaches-rebel-held-donetsk-attacks-suburb/)。プーチンはロシア人が虐殺されるのを手をこまねいて見ていることは恐らく出来ないのではないだろうか。窮鼠は猫を噛むのだから。
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●戦闘準備完了のロシア軍
http://www.thetruthseeker.co.uk/?p=101951
【8月4日 Michael R. Gorden, Eric Schmidt — New York Times】
ロシアはウクライナ国境付近で大隊の数をほぼ2倍にし、ウクライナ政府に対し、簡単な警告か全く警告なしに越境攻撃をするかもしれない、と欧米政府関係者等が語った。
過去数週間、ロシアは17の大隊、総員数1万9000人から2万1000人を集結させたと、欧米側は見ており、国境から数マイルの地点に戦闘準備の整った歩兵、装甲車、大砲、対空システム、これに加えて地対空ミサイルを8基から14基へ増加、また30以上の砲台を展開し、その火力を著しく強化した、とこの政府関係者等は語った。
ロシア側の意図は分かっていない。ロシアのプーチン大統領はウクライナとアメリカに対し、ウクライナの東部地域に最大の自治を許可する政治的決着をつけるよう圧力を掛けようとしているのかもしれない。
しかし、欧米の高官らが恐れるのは、プーチンはウクライナの親ロシア派分離主義者等が敗北する危険性が見えたら、より直接的な介入をする選択を整えているかもしれない、ということだ。
アメリカの情報機関専門家は、ドネツクに対するウクライナ政府軍の進攻と、分離主義者らから更なる領土を奪取することがあれば、プーチンが「平和維持軍」というふれこみで軍を越境させるかもしれない、と言う。
「それは非常に実際的な選択肢だ」と4日、国防総省高官は語った。「もしもプーチンが決断すれば、プーチンはそれを簡単な警告か、または警告なしに実行するかもしれない。彼が何を考えているのか、さっぱり分からない」と語った。
別の高官は、「ウクライナ軍が成功すれば、それだけロシアは追い込まれることになる」と語った。
この懸念に関しては、ロシア軍の集結はロシア空軍と防空演習の新たな発表と時期が一致している事があげられる。クリミアに介入した時、ロシアは軍事演習を準備として利用した。
ロシアの動きはロシアと欧米側両者がウクライナ問題で行き詰まり状態になっていることを示しいる。オバマとヨーロッパの指導者らにとっては、道具は政府ないしは、例えば北極の深海でシェール石油資源を開発する長期的能力のような、ロシア経済の狭いサブセクターに近い銀行に影響を与えることを図っての経済制裁である。
しかしプーチンにとっては、道具とはロシアの軍事力を見せることであり、それを使用する意図を徐々に示す事である。
アメリカとヨーロッパが新たな制裁を発表した後、一週間もしないでロシアは、分離主義者を援護する砲撃とロケット弾発射をウクライナに向けて行うという軍事力の拡張を行った。そしてそれは直接介入の可能性を示唆するものである。
元NATO司令官で退役将軍のウェスレー・K・クラークは、プーチンは国境付近にロシア軍を集結させることで、また分離主義者を武装させ、工作人を浸透させ、軍事力行使の練習を指導し、ロシア軍に対して分離主義者支援のため来て欲しいと呼びかけたルハンスクの自称市長を支援することで、大規模な軍事介入のための準備を整えた、と語った。
しかし軍事介入することによるプーチンのリスクは、欧米による更に厳しい制裁を含む、ウクライナ軍と欧米の軍事支援による抵抗である、とクラーク将軍は指摘した。
「彼は成功する介入となると信じている事柄に対する軍事的・政治的条件は準備した」とクラーク将軍は語った。「しかし、彼はそれを実行する政治決定をなすところまでは行っていないようだし、恐らくそれは、彼は軍事介入した後のリスクは想定しきれない、と理解しているからだろう」と将軍は語った。
もしもプーチンが軍事介入を決断するとすれば、クラーク将軍とワインバーガー国防長官の元アドバイザーであるフィリップ・A・カーバーが強調した、考えられる結果は、政治的に支援しロシアが武装させた分離主義者の要請による「平和維持」のための軍事介入という可能性である。
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